面接で「長所・短所」を質問する面接官の意図と上手な答え方

転職活動の面接では、自分の長所と短所について質問されることがよくあります。長所は自己アピールになるため答えやすいと思いますが、短所はどのように答えれば良いのでしょうか。 今回は、面接で長所と短所を質問する面接官の意図をはじめ、好印象を与えやすい答え方、長所を短所に見せる回答のポイントについてご紹介します。

<目次>
1. 面接で長所・短所を聞かれたときの質問の意図とは?
2. 面接で聞かれる長所の答え方
3. 短所を長所に見せる答え方
4. 長所・短所の回答のポイント
5. 面接官の意図を理解した回答が大切

面接で長所・短所を聞かれたときの質問の意図とは?

なぜ面接官は、長所と短所を質問するのでしょうか。長所と短所の回答から面接官が本当は何を聞き出したいのか、質問の意図を理解しておきましょう。

●性格
長所と短所は、個人の人間性を表します。面接官が長所と短所を聞く意図は、履歴書や適性テストだけでは判断できない、その人の性格や本質を知りたいからです。また、その人の思考や特徴についても、実際に会って質問しないとわからない部分が多いためでもあります。

●客観性
面接官は長所と短所の質問を通して、志望者が自分の性格を客観視し、冷静に自己分析できているかどうかを判断しています。自分の長所と短所を自覚できれば、長所を伸ばし、短所の改善に努めることができます。そのため、入社後の成長率を判断するという点においても、重要な質問だといえるでしょう。

●会社への適応力
長所と短所を知ることができれば、その人が会社で活躍できる人材かどうかの判断材料にもなります。会社で活躍するためには、会社が求める能力を持った人材でなくてはなりません。志望者が会社の方針や配属予定の部署に合う人材なのかどうかといった点を判断するには、長所と短所を知ることが一つの手がかりになります。

面接で聞かれる長所の答え方

長所と短所を質問されたときは、まず長所から回答するようにしましょう。会社が求める人物像を理解し、アピールすべき長所を選択することがポイントです。

●仕事に活かせる長所を選ぶ
面接官が長所について質問する場合、入社後にそれをどのような場面で活かせるのかを知りたいという意図があります。そのため、長所を回答するときは、入社後の仕事に活かせる長所を選べば、効果的なアピールになります。
希望する職種と直接関係のない長所は事実であっても避けたほうが良いでしょう。例えば、デスクワークがメインの仕事で、「体力には自信があります」といったアピールは、面接官に不向きだと思われてしまうかもしれません。

●求人情報で求められている人物像をイメージする
どんなに自信のある長所でも、会社の仕事や風土に合わなければ、内定につなげるのは難しいでしょう。面接官は、求める人物像とのミスマッチが大きいと、仕事で能力を発揮できないまま辞めてしまう可能性があると判断しがちです。それを避けるためには、会社の求人情報で求められている人物像をイメージしておくことが重要です。例えば、協調性を求められているなら、コミュニケーション能力の高さをアピールするなど、会社の求めている人材を分析してみましょう。

●堂々とアピールする
回答する内容も大切ですが、伝え方も重要なポイントです。大きな声でゆっくりと話し、堂々と伝えるように心掛けましょう。アピールポイントになりやすい長所の準備ができたとしても、声が小さすぎたり、自信がなさそうだったりすると良い評価を得られません。
一方、大きな声でゆっくり話すと、「仕事ができる人」という印象を与えやすくなります。説得力が増す効果も期待できるため、同じ内容を話していても高い評価を得られるでしょう。

短所を長所に見せる答え方

短所に関する質問でも、答え方次第で長所のように面接官にアピールすることができます。

●裏返すと長所にもなる点を選ぶ
短所を答えるときは、長所の裏返しの形で答えると、相手が理解しやすいでしょう。先に長所を答えることで、長所と関連性のある短所を説明できるため、短所を必要以上にネガティブに受け取られるリスクを抑えられます。
例えば、長所が「面倒見が良い」という人の短所としては「おせっかい」、短所が「頑固」な人は「一度決めたことを最後まで貫く性格」というふうにポジティブに解釈していることを伝えると良いでしょう。長所の裏返しの短所は、致命的なものが少ないため、リスクヘッジにもなります。

●できるだけマイナスの言葉を使わない
短所を述べる際も、「○○が苦手」、「○○ができない」といったマイナスの言葉をできるだけ使わず、プラスの言葉を使うようにしましょう。例えば、「○○ができない」といった表現ではなく、「○○しがち」、「○○が足りていない」といったプラスの印象を与える言葉に置き換えたり、「飽きっぽい」という短所を答える場合は、「すぐに新しいことに興味を持つ」と付け加えたりすることでマイナスの印象が軽減されます。
短所でマイナスな言葉をまったく使わないのは難しいですが、そこにプラスの言葉を添えるだけで大きく印象が変わります。

●克服するためにどんな行動をしてきたか
面接官は、志望者が短所を克服するためにどんな行動をしてきたかという点に着目しています。改善のためのポジティブなエピソードを伝えると良いでしょう。その際に気を付けたい点は、できるだけ具体的なエピソードを述べることです。どのように短所を克服したのか、短所をカバーするためにどんなことをしているのか、できるだけ詳しく話すことができれば、面接官が納得しやすく好印象を与えられるでしょう。

●NGな短所の答え方
いくら短所を聞かれているとはいえ、正直に何を答えても良いというわけではありません。短所を答える際は、希望する仕事に対して直接デメリットがないものを選択するようにしましょう。例えば、「時間にルーズ」「朝起きるのが苦手で、寝坊が多い」など、社会人としての基本的なマナーに関する欠点は避けましょう。
また、営業職の会社で短所は「人見知り」と答えたり、事務職を志望するのに「集中力がない」と答えたりと、希望職種に対して支障がある欠点を答えるのもNGです。

長所・短所の回答のポイント

面接官を納得させられる、上手な長所・短所の回答のポイントを押さえておきましょう。

●第三者の表現から説明する
内容に信憑性を持たせ説得力のあるアピールをするためには、客観的な説明をするように心がけましょう。「友人や同僚からは、よく○○といわれます」「前職の上司からは、○○といわれていました」など、第三者の表現を盛り込んで回答することで、「私はこう思います」という主観的なアピールだけではなく、周囲からの評価という根拠を示すことができます。

●エピソードを添える
自分が体験した具体的なエピソードを添えることで、面接官が内容をイメージしやすくなります。例えば、集中力の高さをアピールする場合、「質とスピードの両方を重視しながら納期を厳守する仕事の仕方は、前職でも評価されていました」など、前職で体験した内容を織り交ぜると説得力があり効果的です。

●他の回答との整合性を意識する
焦りながらさまざまな質問に答えていると、ほかの回答との整合性が取れなくなることがあります。ほかの質問で回答した内容と矛盾があると、面接官から自己分析ができないと判断されてしまうかもしれません。例えば、自己アピールで「協調性がある」と述べたのにもかかわらず、短所は「コミュニケーション能力が低いこと」と答えるのは、内容が矛盾しています。履歴書に記載した志望動機や自己アピールと、面接で話す内容の整合性をきちんと取っておきましょう。

面接官の意図を理解した回答が大切

長所と短所を問われる質問は、面接官に自分の人間性やスキルを伝えることで、一緒に仕事がしたいと思わせる絶好のチャンスです。内定を勝ち取るためには、紹介したポイントを押さえ、事前に面接対策をしておく必要があります。
面接に不安があるという人は、転職エージェントを利用することをおすすめします。志望動機の書き方や自己アピールについてもプロのアドバイザーが一緒に考えてくれるだけでなく、模擬面接も体験できるため、万全の状態で面接に臨むことができます。

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