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【例文付き】食品業界の志望動機の書き方のポイント3選!職種ごとの特徴も解説

【例文付き】食品業界の志望動機の書き方のポイント3選!職種ごとの特徴も解説

日常生活に欠かせない食品を製造・販売する食品業界は、「なくなることがない」「不況に強い」という安心感に支えられ、転職市場では人気の業界になっています。「食」という身近な商材を扱っているため、興味をもちやすい点も転職希望者が多い理由のひとつです。今回は、食品会社の職種や食に関わる仕事の魅力、食品業界を受ける際の志望動機のポイントをご紹介します。

食品業界の職種

食品メーカーなど食品業界の企業では、製品の誕生から販売までにいくつもの部署が関わっています。どんな過程を経て製品が世に出るのか、各部署が担っている役割を知ったうえで、具体的なキャリアプランを考えてみましょう。

在職中に転職活動を行う場合と退職後から開始する場合で、どちらが有利ということはなく、まさに一長一短と言えます。ここでは、在職中に転職活動を行う場合のメリット・デメリットをご紹介しますので、あらかじめ把握しておきましょう。

●企画部門

新製品やリニューアル製品の企画を担当する部門で、マーケティング・商品企画・営業企画などの職種がここに属します。マーケティングリサーチとデータ分析が業務の重要な部分を占めており、リサーチ結果から消費者が求めている商品像を探り出して、新製品やリニューアル製品のアイデアとコンセプトを打ち出します。
食品関係の知識や業界経験がなくても、企画職での経験があると転職時にアピールできるでしょう。

●開発・生産部門

企画部門が打ち出したアイデアとコンセプトを基に、実際に製品を作り上げる部門です。製品開発を行う研究所と、開発された製品の生産を行う工場で成り立ちます。
企業によっては、自社で研究所をもつところもあり、研究所では原材料や添加物の研究、味の改良を行います。食品そのものの研究以外に、食品加工技術や冷凍技術など最先端技術の開発に力を入れている企業もあり、食品という枠にとどまらない成果が生まれることもある部門です。研究職は専門知識が求められるため、理系大学出身であることを求人の応募条件に設けている企業がほとんどです。

一方、生産を行う工場は生産計画に則って市場に流通する製品を生産するのが主な役割です。決められた手順で作られているか、基準通りの味やサイズで作られているかなど、同一製品すべてが同じ品質をキープするためのチェックも行われます。

●営業・販売部門

スーパーやコンビニエンスストア、飲食店などで自社製品を扱ってもらうために営業を行うのが主な仕事です。ただ製品を売り込むだけでなく、売り場の演出や店鋪でのキャンペーン、飲食店ならメニューの提案など、消費者に興味をもってもらうための企画を立てて実行します。異業種から転職する場合も、営業や販売の職歴があると採用で有利になるでしょう。

●管理部門

経理・人事・法務・経営・広報など、企業全体を管理する部署です。ほとんどの職種では、製品そのものに直接関わることはありません。そのため、企業や取扱商品が異なっても、職種そのものが同じなら業務内容は共通する部分が多く、転職しやすいという利点があります。
一方、自社製品や食品業界に関する知識が必要になる部署もあります。広報なら各種メディアの活用戦略や広告の企画などで自社製品の知識は必須ですし、法務なら食品業界のトラブル事例についての知識が欠かせないでしょう。
異業種から転職する場合でも管理部門の経験はあったほうが良いですが、部署によっては未経験者を採用することもあります。

食品業界の魅力

食品業界は一般消費者を幅広く対象にしたビジネスを行う業態のため、知名度が高い会社が多いというのも特徴です。では、仕事として考えた場合、食品業界にはどのような魅力があるのでしょうか。

●食品は生活に欠かせないもの

生鮮食品・乳製品・レトルト・冷凍食品・お菓子など、食品は毎日の生活に欠かせません。
たとえば、スマートフォンの普及で固定電話をもたない人が増えたり、インターネットの発達で本や新聞の需要が減ったりと、物には需要の移り変わりがあります。
しかし、食品自体に流行はあっても食品そのものの需要がなくなってしまうことはなく、食品業界は社会のなかで常に一定の需要があります。特に大手企業は働く環境が安定しているところが多く、就業先として高い人気を集めています。

●国内だけでなく世界へ広がっている

偽装表示や異物混入などが大きなニュースになることからもわかるように、日本の消費者は食の安全に対し、格別に厳しい目をもっています。それだけに、国産食品は高いレベルで品質や安全性を保っており、世界でも「JAPANブランド」として評価が高く、海外の消費者にも安心して受け入れられています。
近年の和食ブームで、日本ならではの食品や調味料の需要が増している背景もあり、海外展開を進める企業も増加しています。食品メーカーに転職すれば、「メイド・イン・ジャパンの食品の良さをアピールする」「日本の食文化を知ってもらう」といったグローバルな活躍ができるチャンスがあるかもしれません。

●自社商品を目にすることができる

食品業界で働くと、自分が何らかの形で関わった製品を店頭で目にする機会があるほか、テレビでCMが流れたり、雑誌の記事などで製品が取り上げられたりすることもあります。また、製品が話題になればSNSなどを通して一般の消費者の感想を目にする機会も生じるため、自分が人々の生活に身近なものに携わっているという実感を得られやすく、やりがいを感じられるでしょう。

●Uターン、Iターン転職もある

食品業界は、地方で業績を上げている企業も多く、たとえば、地元の特産品を生産している企業のなかには、消費者から長く愛されている有名な商品を生み出しているところもあります。何らかの事情でUターン、またはIターン転職を考えたときに、そのような企業へ転職するという選択肢も食品業界ではありえるでしょう。

食品業界を受ける際の志望動機のポイント

食品業界へ転職する際に履歴書に書く志望動機のまとめ方をご紹介します。ポイントは、「食」の社会的意義を踏まえた意識づくりと具体性です。

●食に関心をもったきっかけをアピールする

食に関する仕事を選ぶ動機として、「食べることが好き」というのは大前提です。しかし、それだけを書いてもアピールにはなりません。「なぜ食品業界(食品を人々へ提供する側)で働きたいのか?」という点をしっかりと伝えることが大切です。
たとえば、履歴書では仕事として食品に携わりたいという情熱を簡潔に表現し、面接では自分が体験したエピソードを具体的に紹介して採用担当者に印象付けるという方法もあります。ただ消費者目線で語るのではなく、ビジネスパーソンとして食品業界に関心をもったきっかけを伝えましょう。

●キャリアや将来のビジョンを具体化する

「何でもいいから食品に関わりたい」という漠然とした内容では、食品業界や業務への理解が浅いという印象を企業に与えてしまいます。「貴社の代名詞とも言うべき○○をさらにおいしくするための新技術を追求したい」「製品の営業を通して、食生活に新しい楽しみを提供したい」など、どのような部分で食品業界に携わりたいのか、将来的にどのような仕事をしたいのかを具体的に記載することが大切です。

●食品の安全性を重視する

食品は、消費者の安全意識が特に高い分野です。しっかりとした品質管理がそのまま自社商品のアピールにもなるほど、食の安全性は重視されています。「おいしい食品を消費者に提供したい」だけでなく、「安全・安心な製品を提供することが、人々の生活と社会を支える」という意識をもつ人材であることをアピールしましょう。

食品業界を目指すための志望動機例文

食品業界未経験者と経験者それぞれの志望動機の例文をご紹介します。消費者目線ではなく、提供者側の視点を記載しましょう。

<例文1>食品業界未経験者の志望動機

前職は不動産の営業職をしており、食品業界の営業は未経験ですが、生活を支えると同時に文化でもある「食」に携わることに強い魅力を感じております。
営業による販売促進活動も製品を構成する要素の一部です。営業として製品の世界観まで伝えられる提案を行うことで、新しい食の楽しみを社会に提供し、より多彩な食文化の誕生に貢献したいと希望しています。幅広い商品展開を行っている貴社なら、消費者に新しい食文化をアピールできると考えて、このたび応募いたしました。

<例文2>食品業界経験者の志望動機

前職は食品メーカーで、営業を担当しておりました。主に大手スーパーへの営業を行っていましたが、季節によって売れ行きに変動がある製品ではないことから1店あたりの仕入れ量や陳列方法はほぼ固定されており、営業としての役割に限界を感じることがたびたびありました。そのような経験のなかで、企画の段階からターゲット層以外も巻き込めるような食のプロデュースをしてみたいという考えが強くなり、貴社の企画部門への転職を希望しています。もともとその食品が好きな人だけでなく、「◯◯は苦手で食べられないが、これなら試してみたい」というニーズを掘り起こし、消費者と食の新しい出合いに貢献して、消費者層を広げていきたいと考えております。

食品業界の社会的意義を踏まえた志望動機を

食品に関わる仕事は豊富で、農業や飲食店の経営、料理人、小売店での食品販売、商社など、さまざまな仕事があります。志望動機を書く際は、「なぜ数ある業界のなかで食品業界を選ぶのか」「なぜその業種・職種に就きたいのか」を明確に説明することが大切です。
「食べることが好き」「お菓子などの新製品のチェックが好き」「御社のこの商品が好き」といった、消費者目線での動機付けだけでは、採用担当者の心は動かせません。食に関わる仕事には社会的な意義があるというポイントを押さえて、食品業界でチャレンジしたいことを具体的に書きましょう。

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