あずさ監査法人

国内最大級規模の監査法人で、システムエンジニアの経験を活かしてIT監査のプロを目指す

KPMGのメンバーファームとして、全国主要都市に約5,200名の人員を擁し、クライアントや社会に対して価値ある監査・アドバイザリーサービスを提供する「あずさ監査法人」。企業の会計監査におけるIT統制リスクが高まる中、2005年にはIT監査部を設置。金融、情報・通信・メディア、製造の大手優良企業から官公庁まで、専門性の高いサービスの提供でクライアントから大きな信頼を得ているあずさ監査法人での、IT監査部門のミッションと、SEにとって新たなキャリアの選択肢となるIT監査の魅力について、IT監査部パートナー 公認会計士の河西氏、SEから転職されIT監査の第一線で活躍されている室井氏、加納氏にお話を伺いました。

ITの専門家として会計監査をサポートするということ

- IT監査とはどのような仕事なのでしょうか?

河西:現代のような情報社会ではビジネスや業務の多くはITシステムを基盤にして行われています。監査法人の役割は、企業が作成した財務諸表を監査し、その正当性を承認することですが、近年、多くの企業にとって会計情報システムは欠かせない存在であり、業務のみならず会計処理のほとんどがシステム化されています。あずさ監査法人では、2005年から会計監査をITの側面からサポートする専門部署を設け、公認会計計士と密接に連携を取りながらIT統制リスク監査の体制を強化してきました。
具体的には、順守すべき法令などの基準を満たすシステムデザインになっているか、また、正しく運用されているかを確認し、不備が認識された場合はその改善提案までを行います。現在、IT監査部には東京地区で約250名のメンバーがおり、その多くは前職でSEもしくはコンサルティングに携わっていた経験があります。今後、IT監査の需要はますます増加することが予想され、より専門性の高いメンバーの確保が急務となっているのです。

- あずさ監査法人といえば、4大国際会計事務所のひとつでもあるKPMGのインターナショナルのメンバーファームですが、IT技術のほかに会計知識や英語力など、応募条件はかなり厳しいのではないでしょうか?

河西:IT監査は希少な仕事ですから、前職での監査業務の経験や会計知識は問いません。システム監査技術者試験(経済産業省実施)に代表されるような各種資格についても持っているに越したことはありませんが絶対に必要というわけでもないのです。入社後に行われる短期研修では会計監査の基礎から学ぶことができますし、その後も定期研修や社内Eラーニングシステムなどを利用して業務に必要な知識や英語力を得ることが可能です。さらに、OJTも充実しているので、業務を通して知識と経験の両輪を育成していけるようになっています。

システムエンジニアの経験を活かし、IT監査で将来のキャリアパスを描く

- 前職は何をされていましたか?また、あずさ監査法人に入社された経緯を教えてください。

室井:前職はコンサルティング会社でITコンサルティングをしていました。主にSAPの導入、運用にあたり、要件定義から開発、アウトソーシングまでを担当しました。関わったクライアントの業種は商社、小売店、鉄道会社など幅広く、財務会計、債権債務、固定資産などを扱っていました。
転職に踏み切ったのは、6年くらい経ってひととおりの経験は積んだところで、新しいことに挑戦してみたくなったからです。また、コンサルティングは、どうしてもクライアントありきの仕事。やりがいはあったものの、もう少し主体性が求められる職種にチャレンジしてみたくなったというのも理由のひとつです。そこで、前職の知識も生かしながら、今までとは違う立場に立つ、IT監査という仕事に興味がわきました。

- 現在の仕事の様子を教えていただけますか?

室井:担当しているのは10社ほどで、会社の規模に応じて3~10人でチームを組み、同時並行で進めていきます。ほとんど毎日、クライアントの元へ出かけて、システムの仕様書やコンフィギュレーションを確認したり、担当者にヒアリングしたり、いろいろと行っています。ひとつの会社やプロジェクトに根を詰めて対応することが多かった前職と違い、今日はA社、明日はB社と訪問先がめまぐるしくかわる上、クライアントの業種もまちまちですから、今ではすっかりマルチタスクで仕事をこなす能力が身につきました。

また、IT監査の仕事は、システムを作り上げる前職とはまったく逆で、既にでき上がっているシステムをチェックするものですから、立ち位置もクライアント側にたった利益追求のためではなく、システムとして正当性や正確性を客観的な視点から指摘しなければいけません。ところが、慣れないうちはついつい前職のくせで、担当者から「そのシステムはこういう理由でこうなっていまして…」と説明を受けると「わかりました、そうなのですね」と納得してしまいそうになることも多々ありました。
とはいえ、前職の経験を活かせる部分が多いのもこの仕事の面白いところです。ITの知識はもちろんですが、コンサルティングの仕事で培ってきたクライアントとのコミュニケーション力は、実際の監査の場においても十分に役立っています。IT監査の仕事は特に現場の担当者に協力してもらわなければ成り立ちません。クライアントの業務内容を把握し、担当者と摩擦がないよう仕事を進めていけるスキルは私の強みになっています。

SEの時のような徹夜や割り込み作業がなく、女性も働きやすい職場

- 加納様はSE出身だそうですね?

加納:新卒でシステム開発会社に入社し、7年間SEとして勤めました。主に銀行のシステム開発を担当していて、業務内容は開発と運用保守、移行対応などを行っていました。ものづくりは大好きだったのですが、開発だけでなくもう少し上流工程にも携わりたいと考え、転職を考えるようになりました。また、SEは時間的制約も大きく、女性が長く働き続けるのは難しい面もあります。結婚や出産をしてもキャリアが途切れない職種を、と考えたときに、IT監査という仕事が選択肢のひとつとして浮かんできたのです。
システムを作ってきた経験や知識があるからこそ、それをチェックすることも可能だという発想には新鮮さを感じました。また、今までは社外の人とはあまりかかわる機会がなかったのですが、IT監査ではさまざまな会社に赴いて仕事をすることも魅力的でした。

- 現在はどのようなクライアントを担当されていますか?また、やりがいや苦労されている点なども教えていただけますでしょうか。

加納:主に銀行や証券会社、ローンやリースを扱っている企業など、金融関連の会社のIT監査を担当しています。あずさ監査法人では、金融関連の企業とその他の業種と大きく2つのカテゴリーで担当が分かれているのですが、私は前職が銀行のシステムだったので、金融関連の担当に配属されました。
やりがいを感じるのは、ITの専門家として求められた仕事を果たせたときです。SEと違って、この仕事はリリース日や改修終了日に「やった!終わった!」という高揚感があるわけではありません。でも、1年間、チームのメンバーや会計士と一緒にシステムのチェックに真摯に取り組む中で、自分に依頼された仕事を専門家としてやり遂げたときの、しみじみとした充実感は何物にも代えがたいものがあります。
徹夜や過度な残業がないのも嬉しいですね。また、自分の仕事は自分自身で計画を立てて進めることができ、急に何かを依頼されて対応せざるをえない、などということはほとんどありません。割り込み作業がないと、こんなに仕事が進めやすいのかと驚いています(笑)。そのため、自分でスケジュールをたてて作業ができますので、IT監査部では産休や育休を取る人も多く、取得後の業務復帰率もとても高いです。女性のライフイベントによってキャリアが途切れないので、女性の管理職が多いのも心強いですね。私も長く働き続けたいと思っています。
逆に現在もっとも苦労しているのは、担当者へのヒアリングです。現場の担当者は非常に忙しいので、限られた時間の中で聞きたいことをうまく聞き出すにはかなり工夫がいります。前職ではあまり人とのコミュニケーションは多くなかったのですが、今後はコミュニケーションスキルを磨いていきたいです。

自らの知識や経験で社会に貢献したいという人を募集しています。グローバルに活躍するチャンスも。

- 最後に、あずさ監査法人では今後どのような人材を希望するか、転職をお考えの方へのメッセージをお願いします。

河西:監査というのは経済社会のインフラです。その一端を、責任をもって担いたいという人を求めたいですね。もう少し大きく言えば、自らの知識や経験で社会に貢献したいという人が向いているのではないかと思います。
それに加えて、クライアントの潜在的な課題を、監査を通じて発見し、先回りして解決したいという意欲がある人。そのためには、クライアントの業務を理解できる能力、自分が今までに手掛けたことがないシステムでも理解できる能力、また、そのクライアントの監査をどのように実施するかを自分自身で考える能力が必要になります。もちろん入社後すぐに100%は求めませんが、そうなりたいという意欲が大切です。
あずさ監査法人はKPMGジャパンの一員として、KPMG税理士法人やKPMGコンサルティング、KPMG FASなど8つの会社とコラボレーションを行っており、さらなるキャリアを高めるためにそれらの会社に転籍も可能です。また、監査自体がグローバルになってきている今、必然的に海外のやりとりや海外企業と一緒に業務を進めることも増えてきています。あずさ監査法人は世界155カ国のメンバーファームに約162,000名のプロフェッショナルを有するKPMGインターナショナルのメンバーシップでもあるため、一定期間の出向の機会もあります。意欲と努力次第では、将来のビジョンは果てしなく広がるのです。ぜひ、そのような大きなビジョンを持った方に入社してほしいと考えています。

- 現場で働いていらっしゃる先輩として、お2人からもお願いします。

室井:入社時に感じたのは、IT監査の仕事はワークライフバランスをうまく保つことができるということです。コンサルティングやSEといった仕事はとにかく時間に追われがちで、ともすれば終わらせることが重要という意識で仕事をせざるを得ない人も多いのではないかと思います。それに比べると監査法人は深夜まで仕事するということはそうそうないですし、心身ともに余裕をもって仕事にあたれます。
ただし、その分、丁寧に正確に仕事をすることが要求されます。自分のモチベーションを自分でコントロールし、一つひとつのことにきっちりと向き合える、そんな人がこの仕事に向いているのではないかと思います。

加納:監査の仕事は勉強することが多いのです。監査の基準も毎年少しずつ改定されますし、グローバル化の流れの中で国際的なルールにも精通しておかなければならない。資格を取らなければできない業務もありますし、簿記、英語も・・・研修や勉強も業務のようなものです。そういうことが苦にならない人であれば、入社後も伸びていけるのではないかと思います。
また、さまざまな会社に出かけて、いろいろな担当者と仕事をする。年齢も、性別も、国籍も職種もバリエーションに富んでいます。そういう変化を厭わない人が、仕事を楽しめるのではないでしょうか。

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