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日産自動車株式会社の特集

ダイバーシティ・ディベロップメント・オフィス 小林千恵様(後編)

前回は、ダイバーシティ・ディベロップメント・オフィス(DDO)室長である小林千恵様のご経歴、DDOとしての役割についてお話をお聞きしました。今回は具体的な取り組みや、今後の方向性、転職をお考えの方へのメッセージなど、引き続き小林様にお話を伺いました。
>前編より続きます。ダイバーシティ・ディベロップメント・オフィス 小林千恵様(前編)

多様な働き方を認める職場づくりを加速

- ダイバーシティを競争力に結びつけるための具体的な取り組みについて、お聞かせください。

ブレイクスルー効果を高めるためにも、多様な働き方を認め、仕事と家庭を両立させながら女性が活躍できる職場環境を整えていく必要があります。DDOでは“Work Life Balance for Everyone”というスローガンを掲げ、様々な施設や制度を準備し、バランス良く働ける職場づくりを進めています。

施設面では、横浜と厚木の3箇所に事業所内託児施設「まーちらんど」を設け、仕事と育児の両立に前向きな社員をサポートしています。また、出産や介護のために休職している社員に対しては、パソコンを貸し出し、社内インフラやSNSを利用していただき、職場との連絡を保てるようにしています。

制度面では、育児休職や介護休職のほか育児介護両立社員を対象に時短勤務制度を取り入れ、スーパーフレックス勤務制度により誰もが働きやすい職場づくりに努めています。育児介護両立社員は月の半分を上限に在宅勤務が認められていますが、この1月からは今まで月1回までだった全社員対象の在宅勤務制度を、月5回までに適用拡大しました。また、一番感謝されているのはファミリーサポート休暇制度で、通常の有給休暇にプラスして12日間の休暇が、家族の病気や介護、父母会への参加、不妊治療などの目的で認められています。

- 働き方のダイバーシティを確立するために今後取り組む課題はありますか。

ワークライフバランスの保たれた職場環境を定着させるためには、ボトムアップとトップダウンの両方向から意識を変えていく必要があると思います。日産のダイバーシティは社外からは高く評価され、「J-Winダイバーシティ・アワード」2013年大賞などもいただいています。ただその一方で、社内では部門によって働き方のダイバーシティの浸透度合いが異なることも否めません。それを払拭して社内が一丸となってダイバーシティに取り組むマインドを醸成することが、DDOの室長となった私のミッションです。

たとえば、全社員を対象とした在宅勤務制度にもまだまだ課題が残されていて、部署によっては導入率が低い部署も存在します。そういった課題を解決するために、社員だけでなく上司の意識改革も必要でして、DDOでは管理者向けのダイバーシティ研修を主宰し、社内イントラを通じて海外の働き方を紹介していくなどのアブローチを通じて、ダイバーシティマインドの醸成を図っています。

年に3回行われる上司と部下の面談時には、男性としてなんとなく遠慮しがちな女性社員のキャリア観やワークライフバランスについても話し合うように面談時の確認項目の統一を図っています。また、業務の中でも、たとえば私のように子どもを抱える女性に対しても、はじめから海外出張は無理だろうと決め付けるのではなく、「海外出張に行けますか」と必ず確認して、本人にとってよりベストな働き方を一緒に考えるようにしてくださいとお願いしています。様々な価値観やライフスタイルのあることを認め、誰もがハッピーになれる方法を見出していく試みが、効率性の追求であり、多様性を日産の競争力に変えるプロセスになると考えます。

意欲ある人材と成長を共有する日産のダイバーシティ

- インフラ、制度、環境、アプローチの全ての面において、日産は女性にとってかなり働きやすい職場となっていますね。

現在、私のような部長職が44名も社内の様々な部門に配属されている日産は、キャリアアップを願う女性にとって、心強い励みになる職場になると思います。また、家族とのライフワークを大切にする女性にとっても、働き方への多様性を尊重する意識が周囲に醸成され、様々なスタイルで働いている女性が実際に身近にいる当社は、ものすごい勇気をもらえる職場だと思います。

ただ、日産では単に女性が働きやすい職場をつくるために、ダイバーシティを推進しているわけではありません。育児のために自分のキャリアアップを断念するのではなく、会社が自己実現を図るための環境を整えます。その代わり、充電期間が終わったらあなたの持てる力をしっかり発揮して、お互いにベストを追求していきましょうというメッセージが込められているわけです。そのために、DDOでは育児休業中の社員に向けて「復職セミナー」を開催し、復職前に復帰後の働き方やキャリアについて考える機会を設けるとともに、社内SNS「両立パーク」を運営して女性社員自身のワークライフバランスに対する意識向上も促しています。

あくまで日産とともに成長を共有していく仲間であるという視点に立って、女性が活躍できる場を確保し、仕事と家庭を両立させながら活き活きと働ける職場づくりを進めているわけですね。

- 最後に、日産へ転職をお考えの女性へのメッセージをお願いします。

イバーシティを推進する日産の一番素敵な魅力は、多様な価値観を認めて、その実現のための機会を平等に与えてくれるというところにあると思います。私も海外で仕事をしてみたいと願っていたら、子供を持ってから行く機会をいただけ、世界を相手にする仕事に就かせていただけました。上司と部下の意思疎通を超えて、成長を共有する仲間としてお互いに高め合っていく信頼関係がしっかりと築かれ、自分を伸ばしたい女性が本当に活躍してもらえる職場だと思いますので、是非チャレンジしていただき、大きく羽ばたいていってほしいと思います。

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