はたラボ

靴磨き店ってどんな場所?職人技が光る「千葉スペシャル」に30代OLが初潜入

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「仕事ができるかどうかは靴で見分けられる」。そう言われるほど、ビジネスマンにとって靴の手入れは欠かせないものだろう。しかし、OLのみなさんの場合はいかがだろうか? 「日常的に靴磨き店に通っている」という人は、決して多くないのでは。

 

かくいう30代女性の筆者も、実は靴磨き店に行ったことがない。「靴磨き店って男性が利用するイメージだけど、女性が行ってもいいのだろうか」。そんな疑問を解決すべく、有楽町駅前にある「東京交通会館」の靴磨き店「千葉スペシャル」に初潜入した。

 

行列が絶えない有名店「千葉スペシャル」って?

 

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平日の日中でも常に行列が絶えない大人気店「千葉スペシャル」。規則正しく並べられた椅子に腰掛けた4人の職人たちが、お揃いのお洒落な装いで、朝から夜まで靴を磨きつづける。

 

取材に伺ったのは平日の9時。朝早い時間にも関わらず、数人のビジネスマンがすでに靴磨きに訪れていた。整理券を受け取り、順番が回ってきたら職人さんの前に着席する。

 

今回担当してくれたのは、「千葉スペシャル」の創業者であり、靴磨きの大ベテラン・千葉尊さんだ。親しみやすい口調で接客してくれる千葉さんに、ホッと一安心。靴磨き代金1,100円を支払うと、さっそく靴磨きが始まった。今回は1年ほど前に購入してから一度もまともに手入れしていない、合皮のショートブーツを磨いてもらうことに。

 

わずか10分で終了「靴磨きの3ステップ」

 

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足元が汚れないよう靴と足の間にビニール袋を挟んでスタート。

 

  • 手順1:綿のタオルで水拭きしてホコリを除去

 

まずは水に濡らして絞った綿のタオルで靴の表面をサッと拭く。「一般的に靴の汚れを落とすときは、リムーバー(除去剤)を使うと良いといわれていますが、水拭きでも表面に溜まったホコリや土汚れを十分取り除くことができます」(以下 千葉さん)。

 

  • 手順2:クリームを溶かした溶剤をブラシで塗り込む

 

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表面の汚れを落としたところで、革の輝きを取り戻すため、クリームを溶かした溶剤をブラシで表面に刷り込む。ここで使うクリームは、試行錯誤の末に誕生した、千葉さんオリジナルの秘伝のクリームだ。クリームをそのまま使うのではなく、溶かした溶剤にすることで、表面になじみやすくなるのだという。ブラシにサッと溶剤を取り、慣れた手つきで磨く千葉さん。ものの2、3分であっという間に靴に輝きが戻ってきた。

 

  • 手順3:クリームを湿った布で刷り込む

 

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最後は湿った薄い布を使い、クリームを靴の表面に滑らせていく。革の毛穴一つ一つにクリームを浸透させ表面を平らにすることで、本来の輝きを取り戻せるそうだ。人差し指と中指に布を巻きつけ、薄くクリームを取り、リズミカルに指を動かす。一見簡単そうに見えるが、千葉さんいわく熟練のなせる技とのこと。

 

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どちらを磨いたかは一目瞭然。もちろん、写真右(左足)が千葉さんに磨いてもらった靴だ。その後、右足も同じように磨いてもらい、合計でわずか10分で靴磨きが終了。仕上がった靴は、自分の顔が映りそうなほどピカピカになっている。「す、すごい……!」。もしかすると、購入したばかりのときよりもツヤが出ているかも。

 

本革を使った革靴であれば、この3ステップを定期的に繰り返すことで、徐々に革が柔らかくなり履き心地が良くなるそうだ。残念ながら筆者のショートブーツのような合皮では、その効果は得られないらしい。

 

「靴磨きって想像以上に奥が深いのね……」。そんな感想を持った初めての靴磨き体験だった。

 

長持ちする革靴は値段よりも〇〇〇を見るべし

 

靴磨きをしてもらっている間、靴に関する豊富な知識を持つ千葉さんに、気になるトピックを投げかけてみた。まずは、「長持ちする革靴の選び方」について。

 

千葉さんの回答はズバリ一言。

「縫い目が1カ所の革靴を選んでください」

 

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革と革を重ねて縫い合わせることで生まれる縫い目。履いているうちに少しずつ縫い目部分の革が剥がれてしまう。写真のように、縫い目がカカト部分の1カ所にしかないものがオススメだという。

 

さらに、その上をいく最上級の革靴だと、表面に縫い目がまったくない「ホールカット」と呼ばれる製法も。

 

これらの条件が当てはまる革靴の価格は3万円以上が相場だが、高ければ高いほどいいわけではない。あくまで「縫い目」を基準に選んでみよう。

  

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どんなにいい靴でも、手入れを怠ってしまえば台無しだ。そこで、素人でもできる「靴の手入れ方法」についても伺ってみた。

 

「技術がない人がクリームを使うと、逆に革を傷める可能性もあります。1つだけやっておくといいのは、綿のタオルで定期的に水拭きして、ホコリを落とすこと。それでも汚れが気になるようになったら、私どものところへ靴磨きにいらしてください」

 

本革なら少し傷などが付いても補修しやすく、きちんと手入れすれば10年20年と長く付き合える。一方、今回磨いてもらったような合皮の靴は補修がしづらい。そのため、どうしても半年~1年程度しか良い状態を保てず、長い目で見ると高い買い物になってしまうのだ。

 

今回、初めて靴磨きを体験し、改めて靴の奥深さを知ることができた。と同時に、「毎日のように履く靴だからこそ、より履き心地の良い自分にとってベストな一足を手に入れてみたい」という気持ちが湧いた。これを機に末長く愛用できる一足を手に入れ、大切に育ててみては? 

 

(小林香織+ノオト)

 

取材協力:千葉スペシャル

アクセス:東京都千代田区有楽町2丁目10−1 東京交通会館1F

営業時間:月~金 9:00~19:00
     土 9:30~19:00
定休日:日・祝祭日

お問い合わせ:080-5374-2233

http://www.kotsukaikan.co.jp/clinic_service/service/307/

 

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