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製造業のサービス化

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モノからコトへ、IoT(モノのインターネット)の進化により、ものづくり業界では、モノの製造だけではなく、サービスの分野に進出する動きが本格的な広がりをみせています。モノの製造を主流としてきた製造業が、コト(サービス)へとビジネスモデルの再構築のプロセスをむかえる中で、今、どのような人材が求められているのでしょうか。

モノからコトへと変革を遂げる製造業界

新興国の工業化、技術の進歩は、製品のコモディティ化による大量生産を可能としました。
また、近年のグローバル化による競争激化によりもたらされたモノ余りにより、製造業界では、かつてのようにモノだけを作って売っていたビジネスモデルを転換し、製品の導入に伴うソリューション提供や、顧客の生産性向上へのコンサルティングといった、付帯サービスを提供することで、製品の差別化、ビジネスチャンスの拡大といった、モノからコトへのビジネスモデルの再構築を加速化させています。

IoTがもたらしたサービス領域

製造業界でのモノからコトへの変革をもたらした最大の要因としては、IoTの進化があげられるでしょう。
IoT (Internet of Things)--モノのインターネット と言われるこの技術の発達により、製品の稼働情報などのデータが、各種センサーから容易に取得できるようになり、製品は、モノとしての機能だけではなく、情報の付加価値を得るデバイスとして機能するようになりました。
現在、世界の人口約70億人のうち、30億人がインターネットを活用しているといわれていますが、東京五輪が開催される2020年には40億人になると予想されており、このIoTの発達により、身の回りにある、さまざまなモノがネットワークにつながることで、世界中の人がデバイスを通じてインターネットでつながると言われています。

・医療の現場では、販売した製品が収集したデータの分析サービス
・建設現場ではGPSを搭載した機器による遠隔操作によるオペレーション業務
・工場では製品の稼動情報をリアルタイムで入手し、そのデータを予測分析することでメンテナンスや効率改善を提案するアフターサービス

など、一部はすでに実用化の段階にありますが、IoTの進化は、製造業界での様々な分野での付帯サービスを含めた他社との差別化を容易とし、製造業のサービス化にますます拍車をかけています。

サービス化に向けての課題

IoTで利用される技術には、Webサービスやインターネットがベースとなっている技術と、センサーやデバイス、また、これらを扱うための技術が必要となります。前者はITエンジニアの領域、後者は組み込みエンジニアやハードウェアエンジニアが得意とする領域のため、IoTを考えるうえで、これら2種類のエンジニアが必要とされています。
また、サービス化をするにあたっては、単にサービス部門を立ち上げれば良いという問題ではなく、生産、営業、保守までのあらゆる部門がサービス化に対応する必要があり、特許に関する知財人材、営業部門の製品志向から顧客志向ができる人材など、様々な人材が求めらています。

大きく変革をむかえるものづくり業界では、人材をどのように育成するか、もまた企業にとっては難しい課題となります。このような領域では、自分の知らない分野に遭遇してもフレキシブルに対応できる力、世の中の変化に柔軟に対応できるマーケティング力や新たなビジネスモデルを即座に理解しうる柔軟性が求められます。新たな挑戦やキャリアアップのチャンスを求める方にとっては魅力的な領域ではないでしょうか。
ものづくり業界について、市場動向や求人情報にご興味のある方は、キャリアアドバイザーまでお気軽にご相談ください。