2015年下期の金融業界の転職動向

引き続き順調な金融業界。2015年下期以降の傾向は? 企業の採用ニーズが高い金融業界。金融庁行政方針をもとに、2015年下期以降のマーケットトレンドを予測します。

~ 金融庁行政方針から今後のマーケットトレンドを予測 ~

2015年9月に金融庁より発表された、「金融行政方針」の主なポイントは以下の通りです。

1. 活力ある資本市場と安定的な資産形成の実現、市場の公正性・透明性の確保 2. 金融仲介機能の十分な発揮と健全な金融システムの確保 3. IT技術の進展による金融業・市場の変革への戦略的な対応 4. 国際的な課題への戦略的な対応

それぞれの方針ごとに、転職市場のトレンドを予測します。

堅調に拡大する金融業界

1.2については、マーケットの拡大は順調である為、さらに「安全且つ健全な資金の流動化」を各金融機関に対し促しています。対個人向けサービスでは「リテール営業」や「商品開発」人員の強化により、個人客からの投資を促す一方、対法人向けサービスでは、企業の「稼ぐ力」を金融面から支援するとともに、担保・保証依存から、企業の事業性に着目した融資姿勢への転換を進める為、「法人営業」や「業界専門のリサーチャー/アナリスト」等の人員を強化していく動きが予想されます。

加速するFinTechの動き

3.について、FinTech(フィンテック)と呼ばれる金融・IT融合の動きは、顧客利便の向上と共に、金融業界の姿を大きく変える可能性を秘めている一方、サイバー攻撃が金融システム全体に対する最大の脅威の一つとなっています。 今後の傾向としては、フロント系人材(=マーケティングやデータ解析など、テクノロジーを営業戦略や商品開発に活かす職種)を、異業界からの人材も含めピンポイントで採用しながら、バックオフィス系人材(=社内SEをはじめ、セキュリティスペシャリスト、システム監査など)を一定の人数採用し続けていく事が予想されます。

グローバル化により引き合いが高まっている「金融法人向けコンサルティング」ポジション

最後に4.について、近年日本の金融機関は人口減少による中長期的なマーケット縮小を見越し海外進出を進めてきましたが、2008年のリーマン・ショック以降、それは「毎年制定される世界的な金融規制」との戦いでもありました。そこで、採用が引き続き活発なのが、監査法人・大手コンサルティングファームの「金融法人向けコンサル」です。「業界経験+英語力」がものを言うこのポジションでは、海外展開を進める金融機関に対し、M&Aコンサルや、規制対応アドバイザリーなど様々な角度から金融機関と接点を持つことになり、経験・知見が広がる転職となります。

その他、金融業界全体の採用状況は?

・メガバンク~大手地銀・ネット銀行まで、銀行が業界経験者や専門職の採用ニーズが高いです。 ・外資系保険会社を中心に保険業界では、保険専門職・マーケティング・内部監査/コンプライアンスなどこちらも幅広い職種で採用強化が続いています。 ・監査法人・大手コンサルティングファームでは、金融業界出身者・グローバル人材の採用が活発です。

その他、具体的な企業の求人情報についてご興味のある方は、キャリアコンサルタントへのご相談をお薦めします。 今お持ちのご経験からどのようなキャリアの可能性があるのかお答え致します。

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