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パラレルキャリアとは、非営利のボランティアなどを含めた「複数の仕事をこなす働き方」を指す。経営学者のピーター・ドラッカーは1992年、著書「明日を支配するもの ―21世紀のマネジメント革命」でこれを提唱し、1つの仕事にとらわれない未来を予見していた。
いま、パラレルキャリアが注目されている理由は何なのだろうか。そして、これは誰でも実践できるのだろうか。リサーチャーやコンサルタント、メディア運営など自身もパラレルキャリアを実践する一般社団法人ソーシャル・デザイン理事長の長沼博之さんに伺った。
長沼さんによると、パラレルキャリアが注目される背景には、3つの大きな理由があるという。
1)テクノロジーの進化によるコミュニケーションコストの低下
かつて対面で進めていたようなコミュニケーションが、今ではネットによって空間的・時間的な制約がなくなってきた
2)労働環境、価値観の変化
「企業のための人間」から「人のための企業・労働環境」へ。残業や仕事が減っていく方向へと変わってきた
3)超長寿社会による労働期間の長期化
健康寿命が長くなり、いわゆる定年後も働き続けるのが当たり前の世の中になってきた
テクノロジー領域のコストとコミュニケーションコストが下がり、仕事量は減って寿命が延びると、生涯で1つの仕事を全うするだけでは人生は長すぎる。人生を生き抜く手段の一つとして、パラレルキャリアにはどんなメリットがあるのだろうか。
「今後、単純労働がaIに代替されていく時代には、創造性の高いスペシャリストとプロデュース力が求められるようになります。パラレルキャリアを実践すると、その両方を身に付ける必要があるため、今後さらに求められる働き方になるのではないでしょうか」
とはいえ、パラレルキャリアがまだまだ浸透していない日本社会で、個人がこれを実践していくのは難しいような気が……。
「社会全体はもちろん、それぞれの企業において働き方の価値観は人それぞれです。なかでも終身雇用に取り組んできた大企業では、パラレルキャリアは理解されづらいでしょう。しかし、高齢化が進む日本社会は好むと好まざるにかかわらず、いずれ変化を強いられると思います。それを見越しながら、なぜいま自分はパラレルキャリアを実践したいと考えているのか、目的意識をしっかりと周囲に伝えるのが大事だと思います」
確かに、強い目的意識がないとパラレルキャリアを継続するのは難しいかもしれない。本業があって、同時並行的に別の仕事をするとなると、それなりに覚悟は必要になりそうだ。
「実行する目的を明確にすることです。『周りがやっているから』『楽しそうだから』という理由では、パラレルキャリアを続けることは難しいでしょう。私自身『好きなことをモチベーションにして簡単にできること』に懐疑的です。好きなことは、状況や環境で簡単に変化してしまいますから。パラレルキャリアを継続させるには“ミッション”が必要だと考えています」
たとえば「自分が過去にこんな苦しみを味わった」という経験があれば、その問題を解決するために同じような境遇の人をサポートしたり、それが起こってしまう根本的な問題を解決しようと使命感が湧く。これがミッションにあたるというわけだ。この使命感はもちろん、人それぞれだろう。長沼さんの場合は、ご自身のキャリアプランをどのように考えているのだろうか。
「私の場合は、小学校5年生で父親の事業が倒産したのをきっかけに、経済社会や労働、ビジネスの失敗や成功について興味を持つようになりました。それが今の私の仕事に繋がっています。また、超長寿社会に突入し、人生後半生が勝負の時代。これからは60歳からがキャリアの本番だと思っています。私は60歳以降、より『書くという仕事』に力を入れ、22世紀の社会に、そして人類に向けてメッセージを書く仕事をしたいと思っています。そこに向けて、今のリサーチャーやメディア運営、事業開発コンサルタントというさまざまなキャリアを通じ、自分を磨き続けていきたい。それらは全て、自身の生涯の目的、使命につながっていると考えています」
新卒で就職したら生涯その企業に勤めるという時代は終わりを迎えつつある。パラレルキャリアは目的ではなく、あくまでよりよい人生を送るための手段の一つ。社会の変化を見極めながら、これからの時代を生き抜くためにも、パラレルキャリアについて考える機会はこれからますます増えそうだ。
(山岸裕一+ノオト)
取材協力:長沼博之
一般社団法人ソーシャル・デザイン
イノベーションリサーチャー・事業開発コンサルタント
一般社団法人ソーシャル・デザイン代表理事
中央大学卒業後、株式会社船井総合研究所の創業者・船井幸雄氏が設立した船井幸雄グループに入社。企業及びNPO等を支援し、年間最優秀賞を最年少で受賞。その後、一般社団法人ソーシャル・デザインを創業。近未来の社会とビジネストレンドを紹介するオンラインメディアSocial Design Newsや次世代ビジネス・働き方を共創するプラットフォームSocial Design Salonを運営し、コンサルティング、講演、執筆活動を行う。テクノロジー社会、ビジネスモデル、働き方等のテーマでテレビや雑誌からの取材多数。著書に「ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉」、「ビジネスモデル2025」がある。
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