キャリアも、家族も、
あきらめない。
あるワーキングママの
再出発物語
普段よりも人がまばらで静かな月曜日のオフィス。いつものように今日一日のスケジュールを確認した後、私は彼女からの一通のメールを開いていました。
「思い切って相談させてください。キャリアも家族も、どちらもあきらめたくないんです。でも、正直もう限界かもしれません…」
画面越しに伝わってくる、静かな決意と揺れる心。 転職アドバイザーとして多くの女性と向き合ってきた私だからこそ、この言葉の重みが胸に響きました。
初めて彼女——中村さゆりさん(仮名・42歳)と対面したのは、ある穏やかな春の日のランチタイムでした。
仕事の合間の短い休憩時間を使い、オンラインで画面越しに現れた彼女は、落ち着いたグレーのジャケットに身を包み、凛とした雰囲気をまとっていました。
しかし、その瞳の奥には、不安と期待が入り混じっているように見えました。
「今の会社では、管理職として責任ある立場を任されています。でも、カバーしなければいけない範囲がとにかく広くて、いつも仕事に追われていて…」
そう言いかけて、彼女は少し俯きました。
「でも、本当にそんな贅沢な悩み、口にしていいのでしょうか。周りのママたちも忙しく働いているのに、私だけが弱音を吐いている気がして…」
さゆりさんは大手IT企業で課長職を務め、三人のチームを率いています。 日々の業務をこなしながら、小学生の娘と保育園の息子の子育ても両立させてきました。
所属する企業にはフレックス制度やリモートワーク制度も整ってはいるものの、チームを束ねる立場としては“出社していること”が前提になっており、実質的にその選択肢はありませんでした。
「制度がある」と「使える」とのギャッ プに、もどかしさを感じながらも、彼女は日々の生活と仕事を必死にこなしていました。
彼女の一日は、家族が眠る午前5時から始まります。 薄暗いキッチンでコーヒーを淹れながら、その日のスケジュールを頭の中で組み立てる。「あれもこれも、どうやって間に合わせよう…」と、まだ誰もいないキッチンで小さくため息をつく彼女。
朝食の準備、子どもたちの身支度、保育園への送り、そして満員電車に揺られてのオフィス出勤。 会議、プロジェクト管理、チームメンバーとの1on1ミーティング。 夕方には急いで保育園へ向かい、帰宅後は夕食作り、入浴、寝かしつけ…。
「ママ、明日の保育参観、来てくれる?」
息子の無邪気な問いかけに、さゆりさんは胸が締め付けられる思いでした。 明日は大事なプレゼンがある。でも、息子の期待に満ちた瞳を前に、どう答えればいいのか。
「ごめんね、明日はママ、大事な仕事があるの…」
そう言った時の息子の表情が、彼女の心に深く刻まれています。 がっかりした表情を隠そうともせず、それでも「うん、わかった」と言ってくれた息子。 その夜、子どもたちを寝かしつけた後、さゆりさんはひとり、静かに涙を流したそうです。
「毎日が綱渡りのようで、どこかで何かが崩れないかとヒヤヒヤしています。子どもたちにも、チームメンバーにも、十分に向き合えていない気がして…」
そう語る彼女の表情には、疲れと共に確かな罪悪感が宿っていました。 キャリアも家庭も、どちらも大切にしたいという強い思い。 それは多くの働く母親たちが胸に秘めている願いではないでしょうか。
さゆりさんが転職を考え始めたきっかけは、ある夜の夫婦の会話だったそうです。
「このまま今の会社にいても、いつか、すり潰れてしまうんじゃないかって不安がずっとあって…。でも、仕事と家事・育児に加えて、転職活動までこなせる自信もなくて…」
その言葉に、夫は静かにうなずいたとか。
「君が転職活動にチャレンジしたいなら、僕たちは応援するよ。家のことは分担して乗り切ろう」
でも、その後の現実は甘くありませんでした。 「言葉では応援してくれるけど、実際は『あれやっておいて』『これやっておいて』と、結局私がやることになって…」
さゆりさんは苦笑いしながら、夫婦喧嘩の話もしてくれました。 「さゆりの仕事も大事だけど、子どもたちはもっと大事でしょ!」と夫に言われた時の悔しさ。「私だって同じよ!」と声を荒げてしまった後の後悔。
それでも、家族の支えを感じたさゆりさんは、少しずつ次のステップに向けて動き始めました。 まずは自分自身と向き合い、強みや弱み、本当にやりたいことを見つめ直す時間を作ったそうです。オンラインセミナーに参加し、同じように両立に悩む女性たちとの交流も深めていきました。
「同じ悩みを持つ人たちと話すと、『私だけじゃないんだ』って思えて。でも同時に、みんな輝いて見えて、『私が要領よくやれてないだけなんじゃないか』という焦りも感じて…」
私たちキャリアアドバイザーは、単なる求人紹介ではなく、一人ひとりの人生に寄り添うパートナーでありたいと思っています。だからこそ、さゆりさんの「キャリアも家庭も大切にしたい」という想いに応えたいと強く決意しました。
「さゆりさんのスキルと経験を活かせる環境はたくさんあります。でも、家庭との両立も大切にしたいですよね。フレックスやリモートワークが充実した職場を一緒に探していきましょう」
私がそう伝えると、彼女の表情が少し明るくなりました。
「本当に…そんな職場、見つかるでしょうか」
その言葉には、希望と不安が入り混じっていました。
転職活動は決して平坦な道ではありませんでした。 履歴書・職務経歴書の作成、面接対策、企業との条件交渉…。 時には子どもの発熱で面接日程を変更することもありました。
「面接の前日、娘が39度の熱を出して。看病しながら資料を読み返して、それでも頭に入らなくて…結局その面接はうまくいかなかったんです」
そう語る彼女の目には、悔しさの涙が浮かんでいました。 「もう諦めようかと思った時もありました。『私のわがままで家族に負担をかけているだけなんじゃないか』って」
それでも、程なくして気持ちを立て直したさゆりさん。数ヶ月の準備期間を経て、希望通りのフレックス制度とリモートワークが整った企業からオファーを受け取りました。 新しい職場での初日、彼女は少し緊張した面持ちながらも、確かな手応えを感じていたそうです。
「この選択は間違っていなかった」
そう語る彼女の瞳には、新たな挑戦への期待と、家族への感謝の気持ちが溢れていました。 でも同時に、「やっていけるだろうか」という不安も隠せなかったと言います。
「初日、帰りが遅くなって。子どもたちが寝た後に帰宅したら、夫が『おかえり、お疲れ様』って温めたご飯を出してくれたんです。その時、涙が止まらなくて…」
今、さゆりさんは週に4日のリモートワークを活用しながら、子育てとキャリアの両立を図っています。 以前よりも自分の時間を持てるようになり、子どもたちとの時間も増えたとか。 そして何より、自分の可能性に再び向き合えることの喜びを感じているそうです。
「先日、息子の保育参観に行けたんです。終わった後、息子が友達に『ぼくのママだよ!』って誇らしげに紹介してくれて…あの瞬間、頑張ってきて良かったって思いました」
完璧な母親でも、完璧な社員でもない。でも、どちらも大切にしながら、自分らしく生きていく—。 そんな等身大の幸せを見つけたさゆりさんの姿に、私も心から嬉しく思いました。
「子育てがひと段落したら、もっと大きな挑戦もしてみたい」
そんな未来を描く彼女の姿は、同じように迷い、悩みながらも前に進みたいと願う女性たちの背中を、そっと押してくれるのではないでしょうか。
キャリアアドバイザー
紺谷
キャリアも家庭も、どちらもあきらめない。 その想いを形にするために、私たちキャリアアドバイザーは、あなたの隣で伴走します。 一般的な転職サイトでは得られない、一人ひとりに寄り添ったサポートで、あなたらしい働き方を一緒に見つけていきましょう。 まずは気軽にご相談ください。あなたの「あきらめたくない」という想いを、私たちが形にするお手伝いをさせてください。
Women's Career Success
チーム
にご相談ください。
田部
Tabe
#キャリアアドバイザー歴13年
#国家資格キャリアコンサルタント
#管理職経験あり
#転職経験あり
紺谷
Kontani
#キャリアアドバイザー歴8年
#管理職経験あり
#転職経験あり
薮本
Yabumoto
#キャリアアドバイザー歴9年
#管理職経験あり
#ワーキングマザー
#転職経験あり
中曽
Nakaso
#キャリアアドバイザー歴19年
#管理職経験あり
#ワーキングマザー
菅谷
Sugaya
#キャリアアドバイザー歴6年
#管理職経験あり
#転職経験あり
遠藤
Endo
#キャリアアドバイザー歴11年
#ワーキングマザー
#転職経験あり
柴山
Shibayama
#キャリアアドバイザー歴11年
#国家資格キャリアコンサルティング技能士2級
#転職経験あり
平塚
Hiratsuka
#キャリアアドバイザー歴9年
#国家資格キャリアコンサルタント
#ワーキングマザー
#転職経験あり
田部
Tabe
転職は自分らしいキャリアを築くためのひとつの手段になると思います。
何を大切をして決断をするか?を一緒に考えつつ、サポートさせて頂ければと思います。
プロフィール
大学卒業後、半導体製造装置メーカーでプロセスエンジニア、技術営業として約13年間勤務した後、2012年にパソナに入社。以降、製造業専任コンサルタントとして多数の転職支援を行ってまいりました。2022年6月から製造業部門の責任者を努め、2024年9月にWomen’s Career Successチームを立ち上げ、同チームの責任者も兼務しております。
紺谷
Kontani
皆様のライフステージや価値観に寄り添いながら、
長期的に満足できる企業に出会えるようサポートいたします。
プロフィール
大学卒業後、メーカー本社での勤務を経てパソナに入社しました。管理部門専門のキャリアアドバイザーを経て、現在はコンサルティングファームや監査法人を担当する法人営業マネージャーと、女性の転職支援チームを兼務しています。士業・コンサル・管理部門領域の転職支援を得意とし、年収アップや中長期的なキャリア設計を重視したご支援を行っています。
サポートを受けた方の声
以前に一度紺谷さんに担当いただきました。さらなるキャリアアップの為改めてご相談したところ以前と変わらず今回も大変丁寧にご対応いただくとともに親身かつ適切な面談を実施いただけました。
(30代・労務)
少し珍しい職種でのキャリアについて相談でしたが、丁寧に対応いただきました。
(40代・情報セキュリティ)
薮本
Yabumoto
ワーキングウーマン・ワーキングマザーとして私自身業務に務めております。
「女性だから~」という壁を無くし、あなたらしい働き方やキャリアの進め方について一緒に考えていきたいと思います。
プロフィール
2016年にパソナへ入社し、キャリアアドバイザーとして管理部門・営業・製造・サービス業など幅広い業界職種の転職支援に従事してきました。現在は大阪支店にて企業様向けの採用支援と、求職者様の面接対策・入社までのサポートを一貫して担当しています。地域・業界を問わず、多くの転職成功を支援してきた実績があります。2024年9月よりWomen’s Career Successチーム発足に伴いチーム立ち上げメンバーとして努めております。
サポートを受けた方の声
知人からの紹介で藪本さんに相談しました。聞いていた通りとても親身になっていただけました。
(30代中盤・マーケティング)
転職活動を始めて間もなくわからないことばかりだった際に、様々な角度からご提案して頂き視野がひろがりました。
(40代前半・人事)
中曽
Nakaso
人生を通した「ありたい姿」を大切に、寄り添った提案をいたします。
プロフィール
大学では社会学部にて人間関係学を専攻。新卒でパソナに入社し、製造業界を中心に法人営業、キャリアアドバイザー、両面型コンサルタント経験。管理職としてサービス品質向上施策の推進やマネジメントの経験有。多くの方は転職活動には慣れていません。準備・応募・面接・内定と、各フェーズにおいて、プロだからわかる一歩先のビジョンを提供し、転職を成功に導くお手伝いをします。
サポートを受けた方の声
今後の方向性を検討する上でとても貴重な意見を頂けました。オープンでフランクな対話の雰囲気づくりをして頂き、親身に相談を受けていただけました。
(50代前半・エンジニア)
希望するキャリアが、稀有なものであるにも関わらずご理解いただきその上で要望にマッチする案件を提案いただきました。
(50代前半・人事)
菅谷
Sugaya
求人案件や企業の提案だけでなく、どんなキャリア、人生を歩みたいのかのヒアリング・提案を心がけています。
ライフステージに合わせて、様々な選択に迷われる方が多いと思いますので、より良い選択を頂けるよう最後まで伴走させていただきます。
プロフィール
大学卒業後、大手クレジットカード会社で法人営業に従事。自身の転職活動時のキャリアコンサルタントとの出会いから、人材紹介業界への転身。現在は金融業界を中心に、事業企画・経営企画・管理部門・金融専門職のご支援を行っています。企業担当も兼任しており、成長戦略やポジションのミッションをふまえたご提案を大切にしています。
サポートを受けた方の声
職務経歴書の添削をしていだき、とても助かりました。
(40代後半・金融専門職)
遠藤
Endo
皆様のご希望やご状況に合わせたご転職活動と、良いご転職に向け、一緒に考え、進んでいきたいです。
長期的な視点でのキャリアサポートをさせて頂きます。
プロフィール
大学卒業後、製造小売りメーカーへ入社。2015年にパソナへ中途入社し、管理部門ご経験者のご転職支援に従事。2017年からは管理部門ハイキャリアの方々のご転職支援に携わって参りました。業界問わず、管理部門のご転職に関して、広い知見を活かしお気持ちに寄り添ったサポートさせて頂きます。ご希望や未来図をお伺いさせて頂きながら、一緒にキャリア形成を考えて参ります。
サポートを受けた方の声
自分自身のキャリアの棚卸を客観的に行ってくれたことで面接時に自身がもてるようになりました。転職活動の進捗具合と現職のスケジュール調整に最新の注意を払っていただきどちらも無理なく望める環境を提供してました。おかげ様で転職活動が実りある楽しいものとなりました。
(50代前半・管理部門)
企業担当との連絡が取れており、選考の情報や面接のフィードバックなど迅速に対応していただき、安心して転職活動をすることができました。
(40代後半・経営企画)
柴山
Shibayama
私自身、女性活躍推進に貢献したいと思い人材ビジネスに飛び込みました。女性活躍の実現に一番近いと感じ、私もパソナを選択しました。
プロフィール
製造業で営業企画・法務を経験後、パソナへ入社。再就職支援と人材紹介に10年以上携わり、これまで数千人の転職支援を行ってきました。管理部門・コーポレート部門のご支援を得意とし、今叶えたいことと数年後のキャリアの両面を大切に、後悔のない選択ができるよう、客観的・中立な視点をちつつ、寄り添った支援を心がけています。
サポートを受けた方の声
転職活動がうまくいかない時期にとても親身になり、「絶対に転職できる」と声をかけていただきました。その言葉をいただいたおかげで希望通りの結果に至ったと思っています。
(40代前半・経理)
希望条件に合った会社をご紹介いただき、選考過程でも常に丁寧にフォローしていただけたので安心して進められました。心に寄り添った細やかなサポートで、自信を持って知人にもおすすめしたいと思います。
(30代後半・広報)
平塚
Hiratsuka
皆様のライフステージや価値観に寄り添い、長期的に満足できる企業との出会いをサポートできればと考えています。
イキイキと働ける環境・あなたらしい働き方を一緒に考えていきたいと思います。
プロフィール
大学卒業後、ユーザー系IT企業で開発・企画・人事を10年間経験した後、パソナに入社。現在はIT業界全般をはじめ、幅広い業界職種へのキャリアチェンジ支援も行っています。開発経験と人事の知見に加え、国家資格キャリアコンサルタントとしての視点から、将来を見据えた丁寧なアドバイスを心がけ、あなたらしいキャリアの選択を一緒に考えてまいります。
サポートを受けた方の声
転職でなく異動を勧めてくださったところは他のエージェントでは有り得なかったご対応で、本当に私自身の将来を親身になって考えてくださってると感じました。
(30代後半・企画)
平塚さんの明るさやお話し方、励みになり前向きにも進むことができ転職活動に対してポジティブな気持ちになれました。第一志望の内定やレビューも今までにない形で実現できて嬉しかったです。
(30代前半・営業)
私の気持ちや考えを理解頂き込めていただく中で、一緒に整理をしていただけたので、ストレス無く安心して選考に進むことができました。
(20代後半・営業)
実際的には初めての転職活動、加えて年齢的な不安もある中、平塚さんに親身になっていただけたことをとても感謝しております。
(40代後半・システムエンジニア)