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【イベントレポート】日経グループ主催WomanExpoにてキャリアプランニング講座を開催いたしました!(前編)

  • お知らせ
2018.12.27

2015年5月23日、24日に東京ミッドタウンで開催された日経グループ主催のWomanExpoの中で、パソナキャリアは「自分のキャリアは自分で作る!等身大のキャリア体験談から学ぶ キャリアプランニング講座」を開催いたしました。女性の働き方が多様化する一方で、「自分のキャリアって?」という悩みが、パソナキャリアにも多く寄せられます。ご自身の目指すキャリアを実現されてきた3名の女性をお迎えし、ご自身のキャリアの中でのモチベーションの推移や、ターニングポイントをお話いただきました。

次を見据えて、まずは必要なスキルを身につけるための転職という選択

1人目は、ネット系銀行でウェブマーケティングを担当されている杉山さんのお話です。大学卒業後、新卒で編集プロダクションに入社し、雑誌・書籍の編集を経験。その後、人材系のベンチャー企業にWebディレクターとして転職。昨年の8月に現職のネット銀行のウェブマーケティング職に2度目の転職をされています。なぜこのようなキャリアを描いてきたのかをお話しいただきました。

「新卒時は、将来や収入のことは考えず、好きな書籍や雑誌の仕事をしたいと編集プロダクションに入社しました。希望どおりの編集の仕事につくことができ、毎日が刺激的で楽しく天職だと思っていました。」

結婚にはそれほど興味はなく、仕事が楽しくできればと思っていた杉山さんに転機が訪れます。

「25歳で結婚、出産をしました。自分が想像していたより早いタイミングで、戸惑いました。やればなんとかなると思っていましたが、子育ては甘くなく、それまでどおりには働くことはできませんでした。周りの同僚は結婚、出産をしている人は少なく、みんなは出世していくし、自分ひとりが取り残された気分でした。」

その後、2人目のお子さんを出産し、あるとき「どっちもやることはできない」と気がついた杉山さん。この先の働き方、家族との向き合い方を考え、仕事やキャリアよりも環境や収入を重視しての1度目の転職。一番仕事に対する考え方が変わったタイミングだそうです。

「ちょうど2回目の育休のときに、東日本大震災があり、育休ギリという言葉が世の中を賑わしました。私の夫はフリーランスなので、子どものためにも、家庭を支えるためにも、『何があっても働き続けられるキャリアは何か』を考えました。1度目の転職は、その先に目指すキャリアや収入をかなえるために、ベストではなくてもいい。その次の転職のときに必要となるスキルを得られるところということを考え、転職をしました。」

2社目では、仕事の中でどういうことをするとやりがいを感じるか、何が得意か、その後のキャリアでは何をしていきたいか、を冷静に考えて仕事をすることができ、3社目への転職を果たすことができた杉山さん。

杉山さんにとって、以下の3つがターニングポイントだったそうです。

① 出産を機に人生の優先順位がかわり、好きな仕事を続けることに限界を感じる。
② 2人目の出産と震災のタイミングで、60歳まで働き続けられるキャリア、仕事を仕事として割り切りつつやりがいを感じられることは何かを考えるように。
③ 自分の得意分野、何にやりがいを感じるのか、仕事で実現したいことが明確になり、それをかなえられた2度目の転職。

とても冷静に自分のおかれた環境をとらえ、計画的なキャリアを実現されてきたご経験をお話しいただきました。

本当に面白いと思うことにたどりついた。真剣に自分と向き合うキャリアプランニング。

2人目は、極東産業株式会社 新規事業本部 放射線事業推進室でご活躍されている竹内さんのお話です。大学卒業後、電子部品メーカーの営業職として就職をし、中国での日本語教師、中国系航空会社営業職での経験を経て、現職へ転職をされています。なぜ今の仕事にたどり着いたのかを、ご自身のモチベーションの推移とともにお話いただきました。

「今は世の中にないものを開発、製品化し、ビジネスに結び付けるという夢のある仕事ができています。新規事業ということで、今扱っている商品のほとんどは開発段階。大学の先生や研究所と共同で事業を進めており、難易度は高いですが、とてもやりがいのある仕事ができています。」

現職にとてもやりがいを感じている竹内さん。ここにいたるまでには、さまざまな環境、経験を乗り越えてきているようです。

「新卒で入社した電子部品メーカーでも、やりがいを感じていました。成長していくエネルギーの強い中国とのビジネスを担当し、やりがいを感じたと同時に、日本だけのやり方ではいけないという危機感も感じました。数年の経験ののち、アジアの事業所への異動を申し出ましたが、女性だからということが理由で最終的に異動はかないませんでした。」

ここで高かったモチベーションが下がってしまい、まずは中国語を勉強しようと会社を辞めて切り替えることに。その後、通っていた中国語学校の先生からのすすめで、中国での日本語教師を経験。帰国後には中華系の航空会社へ入社されます。

「最初の担当はコールセンターでした。中国語が使えることでモチベーションは高かったものの、もっと自主的に動ける仕事がしたいと、営業部門への異動を希望し、異動が叶いました。その後、東日本大震災が起き、通常の営業はできず、トラブルの処理におわれる日々に。少し落ち着いたタイミングで『今の仕事で達成感を感じているのか?』とふと振返ったんです。」

ここですぐに転職をすることはせず、「今できることを一生懸命にできているのか」と自問自答をしつつ、目の前の仕事に熱心に取り組んだそうです。2年ほど悩み、ふとしたタイミングで転職系のサイトに登録をし、ある企業から声がかかったときに、自分のキャリアの軸に気づいた竹内さん。

「優れた技術を持っていてそれを拡販する営業の仕事で声をかけてもらったんです。結果としてその会社に入社はしませんでしたが、そのとき『優れた技術を世の中に広げる仕事をしたい』という自分の軸に気づきました。そこからあらためて転職活動をし、今に至ります。」

竹内さんにとっては、以下の3つがターニングポイントだったそうです。

① 思い切って仕事をやめて中国語を猛勉強したとき。「勢いに任せてやればできる。」
② 混乱を極めた震災が落ち着き自問自答をし続けた悩みの時期。
「一生懸命やってもやりがいがない。VSまだまだできることがあるのでは?」
③ あるメーカーからのオファーがきっかけとなり転職を決意。「自分が面白いと思えることをしよう」

非常に真摯に目の前の仕事や自分と向き合い、行動すべきポイントでは行動してきた竹内さん。最後にこうお話されました。

「悩んだ結果、仕事は面白いと思えることをやろう、という考えに行き着きました。でも、一度決めたら一生懸命やることも大切です。そして、一生懸命やってもやっぱりつまらないと思ったら次に進めばいい。そう考え、行動してきたことで、今はとてもやりがいのある仕事ができています。」

3人目のご紹介、パネルディスカッションは後編でご紹介します。

>【イベントレポート】日経グループ主催WomanExpoにてキャリアプランニング講座を開催いたしました!(後編)