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自己PRの書き方・話し方を【例文付き】で紹介!書類選考&面接でうまくアピールするコツも解説

自己PRの書き方・話し方を【例文付き】で紹介!選考選考&面接でアピールするコツも解説

自己PRは、自分の「セールスポイント」を端的に伝えるための項目です。採用担当者の目にも留まりやすく、転職の選考結果を大きく左右します。

しかし、中には「履歴書・職務職務自己PR欄に何を書いたらいいかわからない」「面接で自己PRを聞かれた際、何を答えるべきか迷っている」という人も多いのではないでしょううか。

そこで今回は、自己PRの伝え方について、手軽に使えるテンプレートや例文も添えてわかりやすく解説します。また、自己PRの効果的な伝え方について、履歴書・職務経歴書に【書く】ケースと面接で【話す】場合にわけて説明しますので、最新の選考状況に合わせて参考にしてみてください。

自己PRと自己紹介、長所の違い

自己PRと似たものに、自己紹介と長所があります。 まずその違いについて理解しましょう。

自己紹介

自己紹介は、「自分自身の簡単な説明」です。 氏名や現職(会社名、配置)、専門分野、特技、趣味、ちょっとした理由などを簡単に紹介します。 面接での自己紹介の目的は、そのため、採用者に紹介したい自分の担当の強みに応じて、簡単な職歴を紹介したり、微妙な理由を中心に据えたり、アレンジしたらよいでしょう。

自己PR

自己PRは、「今できることの説明」です。過去の実績や経験などから、今できる仕事を丁寧に説明します。自己PRの目的は、入社後の活躍(成果)を採用担当者に想像させる過去の経験を経て確立された自分の能力や見識を踏まえてどのように貢献したいと丁寧に伝えましょう。につながります。

長所の説明

長所の紹介は、「優秀な性格の説明」です。 嫌いや好奇心、面倒見のよさなどがあげられます。 長所も入社後の活躍を想像させることが目的です。中心に想像させるという違いがあります。例えば、勝つための努力を惜しまない(負けず嫌い)、新しい事柄を繰り返しながら取り入れる(好奇心)、チームで協力して困難を乗り越える(面倒見のよさ)などです。

自己PRで話すべき内容が思いつかない場合は、長所を説明して、うまく入社後の活躍を想像させる一つの手です。

自己PRと感動動機はどう違うの?

自己PRは、自分の業務スキルや実績をアピールすることによって、「入社後どのように活躍できるのか」を示す項目です。 即戦力としての強みを持っていることを、採用担当者に知ってもらえるための項目ともいえます。

「企業理解がどれくらい深いか」「価値観がどれくらい社風と中立」を示すことで、採用担当者に応募した理由を伝える項目です。をアピールするための項目と言います。

このように自己PRと慎重動機はそれぞれに役割が異なり、どちらも重要な項目です。項目としての役割を意識しつつ、アピールすべき内容を適切に活用しましょう。

【書く】採用担当者は自己PRで何を見ているの?

履歴書・職務経歴書自己PR欄、採用者にどのようなことを判断される担当なので必須。本章では、PR欄で採用担当者からチェックされやすい3つのポイントについて解説します。

会社に貢献してくれそうか

企業が人材を採用するのは、企業を成長させるためです。そのため、採用担当者は会社の成長や利益に貢献してくれる可能性がある人を採用したいと考えています。が自己PRを徹底的に知りたいと思っているのは、その人が入社後に活躍してくれる人材かどうかです。

人柄が社風に合っているか

あなたが入社後に活躍してくれる人材かどうかということは、同時に、同じ会社の仲間として同じ方向を目指して頑張っていけそうかということ。これも大きな判断基準になります。

自分はどういう考え方を持つタイプの人間なのか、なぜ、そのような考えを持つようになったかなどを、これまでの経験や具体的な出来事を交えながら伝えることが大切です。

入社意欲はどれくらいか

前職での経験や取り組んだことなどを踏まえて、自分自身の売りとなる部分をきちんと伝えることは大切ですが、それだけで自己PRを完成させるのは不十分です。

これまでの経験を通して何を学んだか、学んだことを志望企業でどのように活かしていくつもりなのかを伝えることが重要です。採用担当者から見ると、企業で働くことをきちんとイメージできている人に対しては入社への意欲が感じられ、一緒に働く姿が描きやすくなります。

【書く】自己PRで伝えるべき3つの要素

自己PRで伝えるべき要素は、大きくわけると「今できること」、「過去してきたこと」、「これからどのように応募企業に貢献したいか」の3つです。本章では、3つの要素について詳しく見てみましょう。

「今できること」

採用担当者が最も気になるのは、「会社にメリットをもたらしてくれる人物か」ということ。それに応えるためには、今何ができるかを伝える必要があります。

企業や職種によって、当然のことながら求められる能力も経験も変わってきます。例えば、「私の強みは、見知らぬ人ともすぐに人間関係を構築できることです」という自己PRは、接客業や営業職ならプラスになります。しかし、事務職など内勤の職種では、社内の人間関係を良好に築ける人といった程度で、思っているほど効果的なPRとはならないケースもあります。

企業が求める人物像や能力、経験を理解してから、今何ができるのかを伝えましょう。

「過去してきたこと」

採用担当者は、これから仲間となりうる「あなたの人柄」も知りたいと思っています。人柄を伝えるためには、いままでどのような経験をしてきたのかエピソードを交えて話すべきです。何を目的に、何をしてここまできたのかを伝えられると人柄が伝わりやすいでしょう。

また、いままでどのような経験をしてきたのかを具体的に伝えることができれば、「今できること」の信ぴょう性が増し、自己PRの説得力が増す効果もあります。

数字や人の行動をどのように変えることができたのかを思い返すと、自己PRに使えるエピソードを思い出すことができるでしょう。

「これからどのように貢献したいか」

自己PRでは、「入社後このように貢献したい」という希望も伝えましょう。入社意欲がどれくらいあるのかも、採用担当者が知りたい重要なポイントです。応募企業への貢献意欲を具体的かつ熱量もって伝えられると、入社意欲が高いと評価され、好印象につながります。

【書く】自己PR欄を考えるときの流れ

自己PRは、いきなり履歴書・職務経歴書に書き始めるのではなく、一度思考を整理することが肝心です。本章では、自己PR欄の内容を考えるときの流れを5つのステップで解説します。

01「応募先で必要な能力は何か」を考える

まずは求人情報を細かく読み込んで、応募先で必要とされるスキル・知識について検討しましょう。

例えば、応募職種が営業職であれば、コミュニケーション能力や目標の達成意欲が求められるはずです。また、募集背景に「新部署の立ち上げ」という記載があれば、指示を待たずとも動ける主体性・自律性や、マネジメント能力などが必要になります。

このように「応募先で求められる能力は何か」を十分検討しておくことで、自己PRでアピールすべき強みの方向性も絞りやすくなるでしょう。

02自分の業務経験やスキルを列挙する

続いては、自身がこれまでに経験してきた業務内容を洗い出します。

具体的には、配属された部署やかかわった人、プロジェクトの規模、実績、組織に与えた影響、身についたスキル・知識などを時系列で列挙してみましょう。特に実績については、「○○ヶ月連続で業績目標○○%達成」「残業時間を前期比○○時間削減」のように定量的に洗い出しておくと、自己PRに記載したときにより強い印象を残せるようになります。

031と2の重なっている部分を探す

次に、ステップ1・2で列挙した内容を照らし合わせて、重なっている部分を探しましょう。つまり、「応募先で求められている能力」と「自分の業務経験やスキル」を見比べます。両者の重なっている部分こそが、企業から必要とされる自分だけの“武器”であり、自己PR欄でアピールすべき強みです。

1と2で重なっている部分が自己PRで伝える実績・スキルであることを解説する画像

04自分の強みを“ひと言”で表現する

アピールすべき強みが決まったら、それをスキルとして総括し、ひと言で表現してみましょう。

例えば、「顧客と良好な関係を築けるコミュニケーション能力」「大規模な組織にも対応できるマネジメント能力」「多言語に対応できるプログラミングスキル」などのように表現します。自分の強みをひと言で言い表すことができれば、「私の強みは○○です」と書類にわかりやすく記載できるようになり、面接でアピールする際にもスムーズです。

05300字程度でまとめる

最後は、ステップ1~4で考えてきた内容を自己PRの文章としてまとめます。

構成としては、「強み(ひと言で表す)」→「実績・エピソード(強みを裏付ける)」→「意思表明(入社して貢献したい、活躍したいなど)」の順でまとめましょう。

文字数としては、300字前後に収めることがポイントです。というのも、文字数が少なすぎると「志望意欲が低いのではないか」という印象を与えてしまい、逆に文字を詰め込みすぎると読みにくくなってしまいます。採用担当者の視点を意識して、“短すぎず長すぎず”を心がけましょう。

【書く】自己PR欄にはどのような“強み”を書く?

自己PRに書くべき強みを、うまく一言でまとめられないという方も多いかもしれません。そこで本章では、自己PR欄でアピールしやすい強みの種類について解説します。

人・組織に対する能力

一つ目の方向性は、人や組織に対する能力です。
代表的な例で言えば、コミュニケーション能力やマネジメント能力などが挙げられます。人・組織に対する能力が高ければ、採用担当者から「周囲とうまくなじめそう」「組織を円滑に管理できそう」といったポジティブな印象を持たれやすくなるでしょう。

<例>

コミュニケーションスキル、ホスピタリティ、指導力、育成力、協調性、プレゼンテーションスキル、交渉力、誠実さ、傾聴力、わかりやすく説明する力、マネジメントスキル、周囲を巻き込む力、対人ストレス耐性など

業務・タスクに対する能力

二つ目の方向性は、業務・タスクに対する能力です。
例えば、プログラミングスキルのような専門的なスキル(テクニカルスキル)、論理的思考力のような汎用的なスキル(ポータブルスキル)が挙げられます。業務・タスクに対する能力をうまくアピールすることで、採用担当者から「業務への適性が高そう」「即戦力として活躍できそう」という評価を得やすくなるのがメリットです。

<例>

論理的思考力、PCスキル、分析力、課題解決力、アイデア発案力、文章作成スキル、デザインスキル、事務処理スキル、計画力、チャレンジ精神、主体性、スケジュール管理力、目標達成の意欲、好奇心、柔軟性など

【書く】自己PRを効果的にアピールするポイント

履歴書・職務経歴書に自己PRを書く際は、いくつかの“コツ”を意識してアピールすることでより魅力的になります。そこで本章では、自己PRを効果的にアピールするためのポイントについて解説します。

結論ファーストで書く

自己PRは、まず結論から書くことがポイントです。

結論を後回しにして過去の実績やエピソードから書き始めると、書いているうちに論点がいつのまにかズレてしまうこともあります。その結果、採用担当者から「結局アピールしたい強みは何なのだろう」という印象を抱かれかねません。そのため、「私の強みは○○です」と言いきってから続きを書くことを意識しましょう。

強みは1つに厳選する

自己PRでアピールしたい強みが複数ある場合でも、できるだけ1つに絞ることが大切です。「あれもこれもできる」より「○○ができる」と言い切るほうが、採用担当者の印象にも残りやすくなります。アピールしたいスキルがいくつもある場合は、職務経歴書で細かく記載したり、面接の場で補足したりするようにしましょう。

未経験者は、ポータブルスキルと前向きさをアピールする

経験者の場合、すでに応募職種に直結するようなスキルを保有しているため、即戦力としての強みをアピールしやすいのが特徴です。

一方、未経験の職種に挑戦する場合は、経験者のように専門的なスキルをアピールできない場合がほとんどです。そのため、未経験者は応募先の職種でも応用が利くようなポータブルスキルをアピールするようにしましょう。例えば、営業職に挑戦する場合であれば、「コミュニケーションスキル」や「交渉力」、「提案力」などは大きな武器になります。たとえ未経験の職種に応募する場合でも、過去の経験のなかに活かせるスキルは必ずあるので、それを探し出すようにしましょう。

また、専門性が問われる職種に未経験から挑戦する場合は、自己研さんの状況を伝えるのも有効です。例えば、「資格取得に向けて参考書で勉強している」「ビジネススクールに通っている」などの内容が挙げられます。足りないスキルを補おうとする前向きさは、採用担当者からも好印象を持たれやすいでしょう。逆に「入社後にじっくり教わりたい」のように受け身な内容を書くと、志望意欲が低いと思われるため注意が必要です。

【書く】当てはめれば完成!自己PRのテンプレート

自己PRには、相手に伝わりやすい構成(テンプレート)があります。このテンプレートにご自身の経験やスキルを当てはめれば、より採用担当者に伝わりやすい自己PRをスムーズに書けるようになるでしょう。
ぜひ履歴書・職務経歴書の自己PR欄を作成する際に、以下の構成・流れを意識してみてください。

自己PRのテンプレートを解説する画像

01「私の強みは○○です」(結論)

最初は、自分の強みをひと言で端的に表現します。
強みという言葉でなくても、「得意な分野」「誇れること」のように言い換えても良いでしょう。まず結論から書き始めることで、伝えたいことがスムーズに相手に届きやすくなります。

<例>
  • 「私の強みは、○○です」
  • 「私は、○○が自分の武器だと考えています」
  • 「私は、○○業務のなかでも特に○○を得意領域としています」

02「これまで○○の経験・実績を積んできました」(根拠)

続いては、「その強みをアピールできる根拠は何か」を記載します。 例えば、強みに関する業務経験やエピソード、実績などをわかりやすく書きましょう。実績はできるだけ定量的・具体的に書くことで、より説得力が高まり、採用担当者に強い印象を与えやすくなります。派手で輝かしい実績でなくても、強みを補強できる内容であれば自信を持ってアピールすることが大切です。

<例>
  • 「現職では、○○職に○○年間従事しました。○○という組織の課題に対して○○という取り組みをし、結果的に○○という成果を達成できました」
  • 「前職では、○○という部署で○○の役割を担いました。○○を成し遂げたいという目標意識のもとで○○に取り組んだ結果、○○という実績をあげ、○○として表彰を受けました」

03「○○を活かし、御社に貢献します」(決意表明)

最後は、強みを活かして入社後にどのように貢献できるのかをアピールしましょう。
例えば、「貴社の事業拡大に貢献したい」「スムーズな組織の立ち上げに寄与したい」など、応募職種で求められる役割を踏まえた内容にすることがポイントです。最後に強い貢献意欲を表明することで、採用担当者に入社後の活躍イメージを持ってもらいやすくなります。

<例>
  • 「○○職として培った○○スキルを存分に発揮し、貴社のさらなる○○に貢献したいと考えております」
  • 「これまで○○として培った○○の経験を活かし、貴社の○○に寄与したい所存です」

【書く】自己PRを履歴書・職務経歴書に書くときの例文

本章では、自己PRを履歴書・職務経歴書に書くときの例文を紹介します。3つの職種について、それぞれ経験者・未経験者にわけて紹介しますので、参考にしてみてください。

【例文1】法人営業に応募するケース

<経験者>

私の強みは、課題解決力です。前職では人材業界で3年間、求人広告のインサイドセールスを担当しました。取引実績のない郊外の地場企業へ架電し、新規開拓を担うポジションです。郊外地域では人口減少が深刻化し、採用難に悩む企業も少なくありません。私は各地域ならではのお悩みを丁寧にヒアリングし、最適な求人広告のプランや掲載期間、広告の文章などをご提案しました。結果的にご支援した50社中48社の企業で人材採用につながり、感謝の言葉をいただきました。また、提案の精度が評価され、営業部350名のなかで月間MVPを受賞できたのも誇れる成果です。入社後はこうした課題解決力を発揮し、貴社の事業拡大に貢献したい所存です。

<未経験者>

私の強みは、提案力の高さです。私は前職にて、学習塾の運営スタッフとして5年間勤務しておりました。教室運営においては、チラシのポスティングや初めて来塾される保護者様との面談など、集客業務に携わることも多くあります。特に体験入塾で来塾された保護者様に対しては、お子様の勉強時間やご家庭での過ごし方、成績の推移などを具体的にヒアリングし、最適な授業の時間帯やコマ数などをご提案しました。結果的に着任前と比較して生徒数が150%増加し、エリア統括マネージャーから表彰も受けました。法人営業の仕事は今回初めての挑戦にはなりますが、前職での集客経験を活かし、貴社の販路拡大に寄与できればと考えております。

【例文2】経理に応募するケース

<経験者>

私の強みは、業務改善の発案力です。私は現職で商社の経理職として、日常業務から月次決算、年次決算までひと通りの業務を担当しています。私の着任時、経理部では繁忙期に業務過多に陥り、残業時間の増加が課題となっていました。そこで私は一度部署内の業務をフローチャートにまとめ、誰が・いつ・どのような作業を行い、どの工程に時間が割かれているかを洗い出しました。そして、ベンダーとの打ち合わせにもみずから立ち会い、自社に適した会計ソフトを導入しました。結果的に入金や帳簿作業を自動化でき、残業時間は1人当たり1.5時間削減できました。こうした提案力を活かし、貴社の経理業務をより円滑に遂行できるよう尽力したい所存です。

<未経験者>

私の強みは、業務の正確性です。私は前職で食品メーカーに勤務し、総務として給与計算から備品発注、社内行事の運営、施設管理まで幅広く担当しました。私の着任時、経費精算で確認漏れが頻発し、部署全体の課題となっていました。そこで私がオリジナルのダブルチェックシートを作成し、部署全体で活用することになりました。その結果、確認の正確性が高まり、人的ミスを月0件に抑えられました。経理業務は今回初めてになりますが、現在独学で簿記2級の勉強を進めており、6月の試験で取得を目指しています。経理業務に必要な基礎知識は資格で身につけたうえで、強みである正確性を活かし、貴社の屋台骨として事業運営を支えていきたい所存です。

【例文3】エンジニア(SE・PG)に応募するケース

<経験者>

私の強みは、顧客の要望を引き出すヒアリングスキルです。私は前職でSEとして、業務系システムの開発に7年間従事していました。私は世の中でシステムの非機能要件が軽視されている風潮に課題を感じ、要件定義では特に非機能要件のヒアリングを入念に行っていました。具体的には、旧システムの課題点に基づいてユーザビリティや拡張性、セキュリティなどについて細かく顧客の要望を聞き出し、システムに反映しました。その結果、自身の担当したプロジェクトにおいては、リリース後の顧客満足度調査で満足度平均94%の評価をいただきました。培ったヒアリングスキルを発揮し、貴社において高品質なシステム開発に貢献したいと考えております。

<未経験者>

私の強みは、向上心の強さです。前職ではWeb広告代理店にて、広告運用に5年間携わっていました。私は業務で成長するには、自己研さんによるインプットが重要であると考え、参考書や動画メディアで日々学習を続けました。学んだ方法論を業務で実践し、あるプロジェクトではバナー広告のCTR(クリック率)を媒体平均の230%まで向上させた実績もあります。また、今回未経験からITエンジニアへ挑戦するにあたり、独学で勉強して「ITパスポート」「基本情報技術者」の資格を取得しました。現在はプログラミングスクールでPythonとJavaのスキルを学んでいます。向上心の強さを発揮し、貴社でも多様なプロダクト開発を担っていきたい所存です。

【話す】面接で自己PRを話すときの順序

面接では、あらためて自己PRを話す機会が設けられます。基本的には、履歴書・職務経歴書に書いた自己PRをわかりやすく面接官へ伝えれば問題ありません。その際、以下の構成を頭に入れておくと、よりスムーズに言葉が出てくるようになります。ぜひ面接で自己PRを話す際に、参考にしてみてください。

3段階で話す面接で自己PRを話す順序

01結論(強み)

自己PRに限らず、面接官の質問に対しては結論から簡潔に述べるのが基本です。「自己PRをしてください」と言われたら、「私の強みは○○です」もしくは「私の長所は○○です」と簡潔に述べましょう。そのあとに、「具体的には~」という流れで、経験したことや取り組んできたことの詳細へとつなげていくようにします。

02理由(具体例なエピソード)

強みを提示したら、次に根拠となる経験などを伝えていきます。その際に気をつけたいのは、「過去何をしてきたか」というエピソードはできるだけ具体的に説明するということです。

面接官は初対面の人です。あなた自身のことも、あなたがどのような経験をしたかも知りません。「とても苦労した」「でも頑張って成功させた」という結果だけでなく、「何に苦労したのか」「何を頑張ったのか」を具体的に言葉にして伝えることが重要です。

例えば、「いつどこの話で、どのようなミッションや目的を持っていたか、その目的を阻むものは何で、何に挫折し、その困難の中であなたの強みがどのように発揮されたのか」というエピソードを自分の中で整理しておけるとよいでしょう。

03どう活かしたいか

自己PRは、最後のまとめ方も大切です。自分の経験から学んだこと、得意分野になったことなどを伝え、最後にその強みを活かして入社後どうしたいか、自分の思いを簡潔にまとめ、しっかりと伝えましょう。

例えば、「私が前職の経験で得た○○は、御社で○○という形で役立てることができると思います」と、未来につなげようと意識していることを伝えます。

企業や職種が求める人物像や能力、経験を理解して、自己PRをするようにしましょう。

自己PRに時間設定がある場合

自己PRを求められる際に、時間を指定されるケースがあります。本章では、時間を指定された場合の、自己PRの伝え方について見てみましょう。

1分で、と言われたら

面接で企業側が自己PRを求める際、時間を設定してくることが多くあります。その中で一番多いのが1分間です。1分間に話せる文字数は、350~400文字程度と言われています。その中で自己PRの大事な要素を伝えるためには、経験談にあまり重きを置かず、成果とこれからの意欲をしっかり伝えるようにしましょう。

<例>

私の強みは、責任感の強さです。自分の責任を全うし、周囲の人に最大限貢献するにはどうしたら良いのかを常に考えて行動します。前職では店舗スタッフをまとめるリーダーを任されました。自分だけでなくスタッフ全体を視野に入れて仕事をしていく中で、スタッフごとの接客スキルのバラつきに気付きました。そこで、週に1回接客勉強会を実施し、接客の見直しに努めました。さらにスタッフの意欲を喚起するため、チームを振り分けての接客コンテストも行いました。各チーム、接客で定評のある店舗に勉強に行ったり、接客の講習を受けたりして臨み、コンテストはとてもハイレベルになりました。接客スキルが不足していたスタッフも、プライドを持って丁寧な接客を行うようになり、お客様からお褒めの言葉をいただくことも増えました。御社でも自分の与えられた役割に責任を持ち、最大限の成果に結びつくよう行動したいと考えています。

3分で、と言われたら

「3分で自己PRを」と指示を受けた際、1分のときよりも話の組み立てが難しく感じる人もいるでしょう。

3分あれば、1000文字程度は話すことができます。400字詰めの原稿用紙2枚以上の情報を伝えられるのです。これだけの情報を話すには、しゃべりのプロのアナウンサーや、アドリブが得意な俳優でも難しいものがあります。そのため、事前に話したい内容をまとめておくことをおすすめします。

ここまでお伝えしてきたように、その際押さえるべきポイントは3つです。

  1. 自分の具体的な強み
  2. その強みを説明するための具体的経験談やエピソード
  3. 強みを今後の仕事でどう活かしていくつもりか

文章にまとめたら、ストップウォッチなどで時間を計りながら、話す練習をしましょう。
その際に気をつけるのは、ハッキリとした声で結論部分はゆっくりと話すことです。時間内に話せることが確認できたら、今度は文章を見ないで話してみる。丸暗記した文章を一語一句思い出しながら話すのではなく、話のポイント、結論が話せていれば大丈夫です。面接前にしっかり練習しておけば、本番も自信をもって臨めます。

何パターンかの自己PRをまとめておく

面接では前述した1分、3分などの時間指定の他、「短く」や「簡潔に」と言われるケースもあります。その場合はおおむね1分以内でまとめましょう。自己PRは何分間という決まりはないので、どんなケースにも対応できるように、何パターンか考えておくことをおすすめします。

例えば、アピールポイントを2~3個用意しておけば、時間調整もできるうえ、「長所を教えてください。」といった自己PRに類似する質問がきても柔軟に対応できるでしょう。

【話す】あなたの強みの伝え方 自己PR例文集

本章では、自己PRを面接で伝えるときの例文をいくつか紹介します。強みの方向性にわけて紹介しますので、ご自身のスキルや実績にあわせて活用してみてください。

集中力をアピールしたいなら

<例>

「私の強みは、集中力があることです。私は子どもの頃から将棋が好きで、将棋教室に通っていました。教室には練習相手がいましたが、自宅にはいません。そこで私は、イメージトレーニングをすることにしました。実際に人と向き合って駒を動かさないと練習にならないと思っていましたが、イメージトレーニングをすることで、次の日から打ち方が変わることを実感しました。それからは毎日1時間トレーニングを重ね、その結果、高校のときには県大会で1位となり、全国大会に出場できました。一人でじっくりとトレーニングをする中で、身についた集中力を活かして、御社でも仕事を進めていきたいと思います」

協調性、コミュニケーション能力をアピールするなら

<例>

「私の長所は人とのつながりを大切にして仕事ができるところです。前職では、プロジェクトリーダーとして進行管理を担当していましたが、メンバーそれぞれの業務における得意分野、仕事の進め方の特長などを把握し、円滑に業務が進むように業務の割り振りを行ってきました。業務の進捗が滞りそうになったり、トラブルが発生しそうになったりした際にはメンバーの意見に耳を傾け、コミュニケーションを図りながら課題の解決、目標の達成に努めました。
この仕事の進め方は、幼少期にりんご農家の祖父の手伝いをしていた経験が役に立っています。収穫時期に手伝いに来てくれた近所の人たちと一緒に作業を行うことで、相手の立場や状況を理解し、協力しあう考え方を学びました。今後は、御社のチームの一員として皆さんと協力し合いながら仕事を行い、事業の成長に貢献したいと考えております」

積極性、忍耐力をアピールしたいなら

<例>

「前職では営業として、少々厳しいなという状況でも簡単には諦めず、打開策はないか?と粘り強く検討し、お客様の要望を極力かなえられるよう努力してきました。 ある時お客さまから通常の3倍の発注をいただいたことがありました。納期にもあまり余裕がなく、自社の通常の生産計画では、対応は難しいというのが当初の判断でした。 しかし、お客様へすぐにお断りするのではなく、社内の生産計画や在庫の確認を行い、各部門の担当者に相談しながら具体的、かつ実現性のある製造ラインや生産計画の見直しを社内へ提案。当初、既存の計画変更に難色を示す部署もありましたが、具体的にメリットを伝えることで協力を得ることができ、お客様のご要望に応えるだけでなく、自社の生産ラインの効率化、生産性を上げることにも成功しました。 御社に入社できた暁には、御社とお客様の双方にメリットをもたらせるよう積極的にアクションし、誠意ある対応を続ける営業を目指します」

その他にもこんなにアピールすることがある

その他にも、「何事も慎重に判断する」「計画性がある」など、アピールできるポイントは人それぞれです。自分に合ったPRポイントを見つけ、志望企業へ自身の魅力を最大限に伝えましょう。

自己PRできることが何もない!

これといった特技もないし、人にアピールできるようなことなんてない……と不安な方もいるかもしれません。

自己PRできることは必ずあります

「自己PRできるようなことが何もない」という人がいますが、決してそんなことはありません。前職はもちろん、これまでの経験(学生時代、アルバイト、部活動など)の中で、何かを得た経験、自分の考え方に影響を与えた経験は必ずあるはずです。

自己PRは、自慢話をするのではなく、「あなた」という人を知ってもらうための機会です。隣の誰かと比較するのではなく、自分の良さをきちんと伝えていきましょう。

自分の性格や行動を振り返る

自己PRをするためには、まず自分を知る必要があります。
新卒の学生が就職活動をする際に最初に行うのが、自己分析です。「自分はどんな性格なのか」「どんなことに興味があるのか」など、自分を客観的に見つめ直すことで、良いところ、悪いところを自分自身で理解します。転職の際にも、改めて自分自身を客観的に見直し、自分という人間を再認識することで、転職への思いや目指す方向がクリアになります。

自分の経験や経験を整理する

転職の場合は、前職の経験は大きな自己PRの要素になります。また、前職に限らず社会人として経験してきたこと、仕事以外の趣味で得た経験や趣味を知り尽くした人脈、その他、学生時代の経験などもPR要素です。

自分自身のアピールポイントをより理解するために、これまでの人生を整理してみることもです。感じたことや思ったことなども書いていきますので、これまでの経験や経験を定着化することができます。それによって、自分自身の利点や仕事に対する考え方、目指していく方向が自然と見えるてきます。

転職希望企業の企業研究をする

素晴らしい自己PRを準備しても、じっくり企業に合っていなければ面接官に好印象は与えられません。企業の求めている能力や経験を捉えたところで、自己PRしますようにしましょう
。考えて準備することが大切です。

自己PRに関するよくある質問

自己PRの伝え方について、不安や疑問を抱えている方もいるかもしれません。本章では、自己PRに関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。

Q1履歴書・職務経歴書と面接で、自己PRの内容を変えても問題ありませんか?

【A】採用担当者は、履歴書・職務職務書に書かれた自己PRを高く評価したため、面接選考で合格するということをしています。そのため、履歴書・職務職務書と面接の自己PRが全く違うと、採用担当者の印象を裏切ることにもなりかねません。自己PRの内容は、最終面接まで一貫性を大切にできます。

Q2複数の強みを自己PR欄に書いてもいいですか?

【A】基本的には1つの強みに取り組むほうが、採用者の印象に残りやすく担当させていただきます。どうしても2つ以上の強みをアピールしたい場合は、箇条書きを使いましょう。同様に項目を分けて記載します。

論理的な思考力

私の強みは論理的思考力です。その理由は~

コミュニケーション能力

営業職で培ったコミュニケーション能力も、私の強みです。

部分条書きにすることで、アピールしたい内容が明確になり、採用者にも内容が伝わりやすくなるでしょう。

Q3自己PRは使い回さないほうがいいですか?

【A】自己PRは、必ず応募企業ごとに内容を変えましょう。応募企業の状況を分析した上で、アピールすべき経験スキルや最適化することが大切です。

自己PRの伝え方に困ったら、転職エージェントに相談を

自己PRの役割は、自分自身の強みを相手に伝えることです。たとええるなら、ある商品を売り出す際、広告にキャッチフレーズをつけたり、商品の利点​​を考えてまとめた文章を作ったりすると思います。 「自分」という商品の特徴を端的にまとめ、家族や友人などに聞いてもらいながら練習をして、本番の面接では一歩先の企業にしっかりと自分自身の魅力を伝えられるようにしましょうあなたにしかない強みを、ぜひ見つけてください。

「見知った人だとしたら」「もしその反応やアドバイスは本当に正解なの?」のような不安がある場合は、ぜひ転職コンサルタントに相談してみてください。転職エージェントのパソナキャリアは、転職のプロの視点からまた、多くの転職者をサポートしている豊富な経験を相談、面接官や第三者から見たあなたの良さ、強みをアドバイスすることも可能です。転職活動で不安な点がございましたら、ぜひいつでもパソナキャリアへお気軽にご相談ください。

この記事の監修者
監修者写真
川口 川口営業統括本部シニアリーダー

法人営業、キャリアコンサルタントの経験を経て、現在は営業企画で社内業務改善やご登録者とのコミュニケーション方法の仕組みづくりなどを担当しています。産業カウンセラー試験合格、国家資格キャリアコンサルタント資格を保持。

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