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【例文付き】履歴書と職務経歴書での自己PRの書き方7Step

【例文付き】履歴書と職務経歴書での自己PRの書き方7Step

転職活動で提出を求められる「履歴書」と「職務経歴書」。この2つの書類にはそれぞれ自己PRの欄があるため「職務経歴書と履歴書に同じ内容を書けばいいの?」「別々のことを書く場合は、どんな内容を書けばいいの?」と悩まれる方がいます。

今回は、採用担当者に対して効果的なアピールをするための自己PRの書き方を7つのステップで紹介します。

履歴書・職務経歴書で自己PRは必要か?

男女ふたりが互いに自分の紹介文を持っているイラスト

履歴書・職務経歴書、どちらにもある自己PR欄。それぞれの文書に自己PRの記入は必要なのでしょうか?

「この人に会ってみたい」「話が聞きたい」と思わせるために、必要です

履歴書・職務経歴の自己PRはそれぞれ必要です。書類選考時、担当者は応募者の手がけた実績や経験スキルが採用ニーズにマッチしているか、即戦力となりえるかを判断するため、比較的にしっかりと自己PRを読みこむ傾向があります。そのため、書き方によっては書類選考を通過する、しないにも関わってくる大事な項目です。履歴書・職務経歴書にはそれぞれしっかり、わかりやすく書きましょう。応募書類を見て、「会ってみたい」「話しが聞きたい」と思ってもらえるようにあなたのポイントをアピールする絶好のチャンスです。

履歴書と職務経歴書の自己PRは同じ? 変える?

自己PRを書くことの必要性はわかりましたが、それぞれどんなことを書いたらいいのでしょうか。
また同じ内容で良いのでしょうか?同じものを書いても悪いことはありませんが、せっかく2回あるアピールチャンスです。できるだけ多くの情報を提供し、興味を持ってもらいたいものです。
ただし、ここで気を付けなければならないのがそれぞれの内容の整合性です。例えば、履歴書で積極性、チャレンジ精神、などをアピールしているのに、職務経歴書で慎重に事を進めることをアピールするなど、担当者が履歴書と職務経歴書を読んだとき、矛盾や疑問を持ってしまう応募書類は、自己PRの内容がどんなに素晴らしくても書類通過が難しくなるでしょう。自己PRを作成する際は、この点は特に気を付けましょう。
また履歴書、職務経歴書には、それぞれの文書にあった書き方や注意点があります。それぞれ見ていきましょう。

履歴書での自己PRの書き方

履歴書を虫眼鏡で観察するイラスト

履歴書の自己PRの書き方について説明します。

履歴書の目安は、200~300文字

履歴書の自己PR欄は、200〜300文字が目安です。最後までバランスよく収まるように簡潔に書きましょう。伝えたいことが多すぎて、書ききれずに文字を小さくして最後まで書いてしまいがちですが、相手は1日に何人分もの応募書類をチェックしているため、小さすぎる文字は、読みにくく、心証がよくありません。
履歴書の自己PR欄は、短く、わかりやすく、まとめて書くこと、ここは特に注意しましょう。

志望動機と自己PRどちらを優先?

履歴書の場合、志望動機と自己PRはどちらを優先して書くべきか悩むところです。その際は「企業を選んだ理由」と、「活かせるスキルや知識」をセットにして文章を考えるといいでしょう。そして最後に、「この強みを活かして企業にどのように貢献できるのか」でまとめるイメージです。この流れで書くと、志望動機をメインとしていますが、自己PRもきちんとできます。
履歴書では志望動機の記入欄が限られています。特にJIS規格の履歴書や、厚生労働省のフォーマットを使用する際は、スペースが少ないので端的な文章を心掛けましょう。

未経験、キャリアが浅い場合は特に自己PRがカギ

職務経歴書での基本の書き方

大きな鉛筆を持って書類に書き込む男性のイラスト

職務経歴書には決まったフォーマットはありません。しかし、職務経歴書を書くときの形式や、盛り込む項目、そして自己PRを記載する位置などにはパターンがあります。

職務経歴書の書き方 正しいフォーマットはある?

職務経歴書の書き方には、決まりはなく、正しいフォーマットもありません。
書き方には大きく分けて、「時系列タイプ(編年体形式)」「逆時系列タイプ(逆編年体形式)」「職種別タイプ(キャリア形式)」の3つのパターンがあります。

● 時系列タイプ(編年体形式)
職歴を過去から現在へ書いていく時系列タイプは、キャリアアップしていることが一目でわかるため、営業職・経理・人事などの管理系職種におすすめです。

● 逆時系列タイプ(逆編年体形式)
職歴を現在から過去へ書いていく逆時系列タイプは、直近のキャリアをアピールしたい人におすすめです。マネジメントや、プロジェクトの成功例をアピールしたい人に向いています。

● 職種別タイプ(キャリア形式)
業務内容、プロジェクトごとにまとめて書く職種別タイプは、仕事上の成果や経験、身に付けたスキルを軸に書くことで、“強み”をダイレクトにアピールできます。

職務経歴書に盛り込む項目

職務経歴書の基本的な項目をみてみましょう。

日付

郵送する場合は発送した日または、面接日に持参する場合は当日の日付を記入します。指定がない場合、西暦でも和暦でも問題ありませんが、あわせて提出する履歴書の表記と統一しましょう。

職務要約

これまでのキャリアの概要を3~5行程度でまとめます。採用担当者はこの項目から目を通すことが多いため、第一印象として残ることもあるでしょう。職歴を簡潔な言葉で表現するだけでなく、活かせる経験やスキルなどのアピールポイントもしっかりと網羅して記入します。

職務経歴

在籍した会社について、選択したフォーマットに合わせて順番に記載しましょう。勤務先の名称は略称ではなく、「株式会社〇〇」「△△株式会社」のように、正式名称で書くのが作法です。事業内容、資本金、従業員数、設立年など、会社概要も盛り込みます。

部署・役職・職務内容

所属していた部署名、主な業務内容、実績を書きます。部下がいた場合は「○○課 課長(課長以下5名)」と部下の人数も明記しましょう。これは、マネジメントの能力を測る情報として重要視されます。役職がない場合は、記載しなくても問題ありません。

実績

成果や実績は、具体的な名称や数字などを盛り込みアピールしましょう。アピールする実績がない場合は、過去の仕事で行った工夫や、成果などを書くとアピールにつながります。

<例>
【営業】平成○年度売上実績:4,800万円(目標達成率180%、部内10人中2位)
【人事】平成○年度中途採用実績:30名(目標達成率110%)

資格・スキル・免許

転職先の仕事に活かせる資格や知識、技術のほか、語学、PCスキル、免許などについて記載します。

<例>
PC:Excel(固定資産管理台帳、シフト表の作成などに使用)
英語:TOEIC 880点(平成○年○月取得)。ビジネスレベルの会話が可能。2カ月に1回のシンガポール出張では、通訳なしでコミュニケーションを行う
保有資格: 普通自動車第一種運転免許

職務経歴書ではどこに書く?

職務経歴を書いたあとに、“活かせる経験、取得資格”欄などとあわせて、“自己PR”欄を設けるフォーマットを選択して書きましょう。

7つのStepで、あなたも書ける自己PR

履歴書・自己PR記入から入社までの流れが描かれたイラスト

自己PRが書けない、書くことがないと嘆く人でも、書くべき内容がみつかるハウツーをご紹介修正します。

職務経歴書での自己PR文字数や長さ

職務経歴書の自己PRのボリュームはA4用紙の半分、400〜800文字を目安にするといいでしょう。

Step1 キャリアやスキルの洗い出し

これまでのキャリアやスキルを箇条書きにして書き出してみましょう。

Step2 グルーピングする

Step1で洗い出した項目を性質や特徴の近いものでカテゴライズします。そして、自信を持てる順に順位付けして強みを明確にします。

Step3 伝えるべきことを絞る

企業の求める人物像と、Step2でグルーピングした項目をすり合わせます。その際、「企業が求める人材はどういった人なのか?」「求められているキャリアやスキル」を把握しておくことが大切です。

Step4 見出しをつける

アピールすべきポイントに見出しをつけます。難しく考えず、アピールすることを「ひとことで言うと、どういうことだろう?」と考えてみるといいでしょう。

Step5 根拠を整理する

アピールポイントを裏付ける根拠をまとめます。具体的なエピソードや数字を盛り込むと、信ぴょう性も高くなり採用担当者も具体的なイメージがつきやすくなるでしょう。

Step6 箇条書きなど、見やすい形にまとめる

長い文章の羅列は、見た目から読む気を失います。箇条書きや図表などを上手に取り入れ、見やすい形にまとめましょう。

Step7 さらに厳選して履歴書用にまとめる

職務経歴書の自己PRが完成したら、それとはダブらない要素を選択して、履歴書用の自己PRを作成しましょう。

履歴書と職務経歴書 自己PR 例文

ホワイトボードに書かれたグラフやテキストを元に会議をする人々のイラスト

履歴書と職務経歴書の自己PRの例文です。

一般事務・営業事務職などの場合

協調性などを訴求したい場合

履歴書 自己PR例
総務部に配属され、業務内容は一般事務がメインでした。そのたMOS、ITパスポートの資格を取得しました。周囲からも信頼され、その協調性が認められて新人教育の一環として業務マニュアルを作成し、業務フローの確立にも貢献。業務効率化も成功させました。貴社でもPCスキルと協調性を発揮して、業務にあたりたいと思います。

職務経歴書 自己PR例
【協調性が認められ、入社3年でチームリーダーに抜てき】
ち密で迅速な業務処理が得意です。前職では一般事務のポジションで、高い組織力と協調性が身につきました。さまざまな業務に対応する柔軟性と、問題が起きた際の解決スキルは周囲からも高い信頼を得ていました。この協調性が評価され、入社3年でチームリーダーになりました。最初は先輩との衝突もありましたが、得意のコミュニケーションスキルを活かし、円滑なチームワークづくりにも尽力して成功しました。この経験を活かし、貴社でも目の前の課題に対しても前向きな姿勢で取り組み、組織の目標達成をしていきたいと思います。

総務・経理職の場合

真面目、正確性を訴求したい場合

履歴書 自己PR例
前職は、工場で5年間経理部に在籍していました。経理の仕事をするうちに、工業簿記の知識が必要だと感じ、簿記2級を取得しました。仕事と勉強の両立は大変でしたが、会社近くのカフェで、出社前の1時間を勉強タイムとして半年間続けました。一度決めたことは最後までやり通す真面目な性格が私の長所だと思います。

職務経歴書 自己PR例
【準備に準備を重ねて成功した会計ソフト切り替えプロジェクト】
前職では経理部に在籍し、1年前、会計ソフト切り替えの際、プロジェクトリーダーを担当しました。ソフト切り替えは正確性が求められます。またコツコツとベンダーとの折衝、導入開始までのスケジュール管理、新しいソフトの選定、社内での運用説明会などをこなしていかないと、その月の決算ができないこともありました。リーダーは初めてでしたが、任命されたからには最後までやり遂げたいという思いは強く持っていました。
周囲の協力を得ながらやり遂げ、導入当日はトラブルもなく順調に進みました。真面目な性格が評価され、さらにリーダーとして人をまとめるスキルがつきました。貴社では、このスキルを活かして経理部で活躍したいと思います。

人事職の場合

履歴書 自己PR例
人事職として積極的なコミュニケーションを図り、社員との信頼関係を築きました。貴社の職場環境の向上や、人材定着が図れるよう、前職で培ったスキルを活かしていきたいと思っています。

職務経歴書 自己PR例
【採用プロセスの最適化に成功】
人事職において、多様な業務経験から培ったスキルと専門知識を活かし、組織の人材戦略に貢献してきました。採用プロセスの最適化や効果的な人材配置により、優れた人材の確保と組織の成果をあげました。また労務管理や労使トラブルの解決の経験もあります。前職では、法令順守を重視しつつ、円滑な労働環境の維持を大切にしてきました。貴社でも前職から引き続き守るべきことは守り、さらに新しい試みにも挑戦する柔軟性と積極性も持ちたいと思います。また、変化するビジネス環境に適応しながら、人事の専門知識を活かして貴社に貢献したいです。

営業職の場合

履歴書 自己PR例
営業職として、責任感と目標達成への強い意欲を持ち、厳しい状況でもポジティブな姿勢を維持してきました。チームとの協力を重視し、共に目標に向かって努力するのが私のモットーです。貴社では、新しい課題にも柔軟かつ創造的なアプローチで取り組みたいと思っています。

職務経歴書 自己PR例
【コミュニケーション能力とクレームの対応力で営業成績1位を経験】
私の特徴はコミュニケーション能力とクレームの対応力です。営業職では新築マンションの営業を5年経験し、ショールームへの集客を中心とした顧客開拓から、価格の折衝、売上管理など、営業職の業務をひと通り行いました。月平均の接客人数は約100人、昨年度は受注件数○件、目標達成率200%で営業社員300人中1位の成績を記録し、社長賞を受賞しました。これもお客様との柔軟なコミュニケーション能力と、問題が起きた際の的確なクレーム処理のおかげだと思っています。

SE職の場合

履歴書 自己PR例
SE職で一番大切にしているのはチームメンバーとの協力関係です。そのため、積極的なコミュニケーションと情報共有を心掛けています。前職では、プロジェクトの成功に向けてチームで努力し、困難な課題にも立ち向かってきました。貴社においても、チームの一員として、プロジェクトの成功に向けて努力したいと考えています。

職務経歴書 自己PR例
【高いスキルとチームワークでプロジェクトを遂行】
SEとしての職歴をとおして、高度な技術力と解決力を身に付け、プロジェクトの成功に貢献してきた実績があります。またシステム開発や運用保守において、厳格な要件にも柔軟に対応し、品質向上と効率化を追求するのがモットーです。またプログラミングスキルの向上と新しい技術の習得にも努めてきました。チームとの円滑なコミュニケーションを大切にし、協力して問題に取り組みながら、プロジェクトの進捗を効果的に管理。プロジェクトメンバーやクライアントとの関係性を築くことで、信頼されるプロフェッショナルとしての地位を確立しました。貴社では、このSEとしての経験を通じて、更なるスキル向上と共に、プロジェクトやチームの成功に貢献したいと思っています。

管理職の場合

履歴書 自己PR例
前職ではビジョンの構築、戦略的なプランニング、リソース管理と効率化を行い、実績も残してきました。貴社では、チームや組織の成果向上を目指すリーダーシップを強化し、新たな挑戦をしてきいきたいと思っています。

職務経歴書 自己PR例
【優れたマネジメントスキルを活かし組織に貢献】
管理職の経験を通じて、優れたマネジメントスキルを発展させ、組織の成功に貢献してきました。以下は、私のマネジメントスタイルの一部です。

・チームのリーダーシップ
チームのリーダーとして、ビジョンの共有と方針の明確化を行い、メンバーと共に働くことでチームのモチベーション向上に寄与しました。リーダーシップにおいては、柔軟性と適応力を重視し、変化する状況に迅速に対応してきました。

・目標達成と成果向上
戦略的な目標設定と計画の策定において、具体的なKPIを考慮し、効果的な実行に注力しました。プロジェクトや部門の目標達成においては、予算管理やリソースの最適活用を通じて、優れた成績を収めています。

・メンバーの育成と評価
チームメンバーの個々の強みを理解し、それを最大限に活かすための育成プログラムを展開しています。また、定期的なフィードバックや評価を通じて、メンバーと、共に成長しました。この経験をとおして得た洞察をもとに、貴社の未来の課題にも柔軟に対応し、組織全体の発展と共に個々のメンバーの成功を支えていくことに貢献したいと思っています。

第一関門突破だけでなく、ポジティブな面接にするために

自己PRは、書類選考の通過だけが目標ではなく、その先に控えている面接をポジティブに行うためのアピールです。自己PRをしっかり作成することで、面接でも好印象を残すことができます。 7つのステップで完成させた後は誰かに見てもらい、さらなるブラッシュアップが大切です。そんなときに、利用したいのが転職エージェントです。転職エージェント パソナキャリアはご登録者に対し、職務経歴書や自己PR の添削、書き方の指導などを丁寧にサポートします。自分一人で、なかなか効果的なアピール方法は見つからないとお悩みの方は、パソナキャリアと共に、あなただけの魅力がつまった自己PRを作成してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者
監修者写真
パソナキャリア編集部

転職エージェントの視点から、転職活動の始め方、自己PRの作り方、面接対策や円満退職の秘訣まで、転職ノウハウをわかりやすくコラムでご紹介します。

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