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【例文・テンプレート付】転職活動での自己PRの書き方

【例文・テンプレート付】転職活動での自己PRの書き方

転職活動で自分を売り込むために重要な要素のひとつが「自己PR」です。特に応募書類の自己PR欄は、採用担当者が初めて目にするアピール場所になります。応募する企業や職種と、親和性のある自分の資質や強みを洗い出して、簡潔にまとめて書く必要があります。しかし、書いているうちに、これで良いのだろうかと不安が残るもの。今回は採用担当者に好印象を与える自己PRの書き方を、例文・テンプレート付で紹介します。

そもそも自己PRとは?

自己PRとは、自身の能力や強みを企業にアピールするものです。「私はこんなスキルを持っています」「このように会社に貢献できます」とアピールすることで、会社にとって有益な人材である、採用したいと思ってもらうことが目的です。

転職活動においては、よく「長所」や「強み」という形でも聞かれることもありますが、これらは分けて考えておくことが大切です。

「強み」とはこれまでに仕事で培ってきたスキルや実際に携わったことがある経験、「長所」とは一般的にその人がもともと持っている性格や資質のことであり、人柄をあらわすうえで良いと思われることです。

自己PRでは、直接仕事に活かせるスキルや培ってきた実績など、自分を雇うことで企業側にメリットがあると思えること、「強み」を記載します。書類選考の段階では特に、人柄や考え方よりも、希望する仕事に活かせるスキルや資質があるかが判断基準となることが多くなります。したがって応募先の企業、職種ごとにアピールするポイントは変わります。充分な企業、職種研究を行ったうえで作成するようにしましょう。

転職活動書類での自己PRとは? 履歴書・職務経歴書 書類別の特徴

三枚の履歴書を確認するイラスト

自己PRを書く際に気を付けたいのは、記入する書類によって自己PR欄の記載スペースが違うことです。基本的に履歴書は定型フォーマットがあり、自己PR欄は限られています。職務経歴書はフォーマットの規定がない場合もあり、履歴書に比べて書くスペースに自由度があります。同じ内容でもそれぞれ何を、どのように書くべきか、履歴書と職務経歴書のそれぞれに適した内容、書き方を確認していきましょう。

履歴書での自己PR

履歴書とは、氏名や学歴など基本的な項目を一目で確認できる書類です。フォーマットが決まっており、自己PR欄も小さく限られています。そのため、限られたスペースで何を打ち出すか、どういった内容を主に書くかがポイントです。実績やエピソードを詳しく書くスペースはないので、スキルなど自分の強みを中心に書きましょう。志望動機と絡めて書くと、読みやすく一貫性がある内容になります。

職務経歴書での自己PR

職務経歴書はまず、指定フォーマットの有無で変わります。指定フォーマットがあればそのスペースに準じてとなりますが、ない場合は、自己PR欄もスペースを自由に決められますが、長すぎると要点が分かりづらくなってしまうので、400文字程度でまとめると良いでしょう。
希望する仕事に通じる実績を具体的なエピソードを交えて書くと、採用担当者も応募者が入社したあとをイメージしやすくなります。

履歴書と併せて提出する場合、「職務経歴書の自己PRは不要では?」と思うかもしれません。しかし、職務経歴書では実績やスキルをどのように活用して、応募企業に貢献できるのかを補足できますので、職務経歴書の自己PRも記載しましょう。

採用担当者が書類選考の自己PRでチェックしているポイント

スキル・仕事の経験と書かれた本の上に立つ男性のイラスト

採用担当者はたくさんの応募書類に目を通します。すべてを丹念に読む時間があるとは限りません。書類選考の際に目を惹く、ポイントを押さえた自己PRを書くことが大切です。採用担当者が自己PR欄でチェックしているポイントを確認していきましょう。

そもそも応募条件を満たしているか

求人広告や企業の採用ページには必ず「応募資格」が記されています。例えば経理職の場合、「簿記2級の資格所持」「経理職の実務経験が1年以上あること」などがあります。応募資格に該当し、相応の実績があるかどうかは今後企業で活躍してもらえるかどうかに直結するため重要です。
「必須」と記載のある場合は条件を満たしていないと採用されることはありません。「歓迎」といった記載の条件は、ポテンシャル採用となりますが、その場合でも代替えになるスキルや経験が必要になります。

応募条件に合致したスキルや、代替えとなるスキルや経験は自己PRでしっかりと訴求していきましょう。

強みや経験が自社とマッチしているか

中途採用の場合、即戦力となることが求められます。企業が求めている能力や経験と、応募者の強みやこれまでのキャリアがマッチしているかを確認します。
履歴書の場合は持っているスキルや強みを訴求し、職務経歴書の場合は、スキルや強みをどう活かし企業に貢献できるか、イメージしやすくするエピソードとともに訴求することが大切です。

会って話を聞いてみたいか

自信に満ちた強みを並べるだけではなく、入社への意欲や熱意が感じられるものや、実績を積み重ねた具体的なエピソードなど、会ってみたい、もう少し話を聞いてみたいと思ってもらうことが大切です。もし自分が採用担当者の立場だったら、会ってみたいと思えるか?読み手のことを考えた文章を書くことも大切です。

PRポイントを整理する。自己PRに書くべき内容のまとめ方

企業研究と自己分析の重複する箇所が自己PRに盛り込むべき内容であることを示す図

自己PRは書き始める前の準備が重要です。何も考えずに書き始めては、まとまらず良い内容にはなりません。また自己PRは、ただ自分の強みを訴求すればよいのではありません。募集職種、応募企業への理解があって、そこに求められる能力を自分が持っている、ということを訴求する必要があります。
自己PRに書くべき内容をきちんと洗い出し、まとめていくことが大切になります。

1.自己分析を行う

自己分析は自分の強みや長所を認識し、希望する仕事の方向性を決定するために行うものです。そのためには、まずこれまでの経験やスキル、資格や得意なことなどを細かく書き出します。 ここで大切なのは能力だけではなく、性格や価値観、好きなこと、苦手なことなども併せて書き出しておくこと。自分自身を客観的に把握することができ、自分の強みや長所が見えてきます。 自己分析を行うことで、「自分ができること」から今後「自分がやりたいこと」が自ずと見えてきます。

2.企業分析を行う

応募したい企業の理解を深めるために行うのが、企業分析です。中途採用の場合は即戦力を重視され、研修制度がないこともあります。企業のミッションや求人の募集背景を理解することで、応募ポジションに求められるスキルや経験が見えてきます。企業分析の仕方としては、公式サイトをはじめ、プレスリリースや会社四季報などを確認することです。SNSの公式アカウントなどにも目を通すと、社内の雰囲気や社風が分かることもあります。業務内容や業界について詳しく確認することで、入社したあとに求められる仕事との齟齬をなくすこともできるでしょう。

3.1と2が交わる強みを厳選する

自己PR欄に書くべきことは、自己分析と企業分析が重なるところです。例えば企業側が新規事業のプロジェクトマネジメント職種を求めている場合、過去に人事採用担当として、多くの人材の面接をした経験や、教育プログラムを立案した経験があることなども自己アピールにつながります。
応募する仕事の基本的な業務内容以上に、企業側が求めている「達成するべきミッション」を企業分析から読み取り、それを行えるスキルを端的にまとめましょう。

転職活動では複数企業への応募や、採用ステップを並行して行っていることもあります。そうした場合、自己PRは使い回したいところではありますが、企業ごとで社風や求められることは違います。複数の企業に応募する場合は、企業ごとに求められる資質に合わせた強みを訴求できるよう、自己PRの内容を見直す必要があります。

印象に残る、魅力的な自己PRにするコツ

大きな本の上で男性と女性が本を読んでいるイラスト

自己分析と企業分析の結果、自己PRに書くべき内容が決まったら、次はいよいよ具体的に文章を作成していきます。印象に残り、面接につながる自己PRにするためにはいくつかの文章作成のコツをつかむことが大切です。3つのポイントとNGポイントを確認していきましょう。

1.キャッチフレーズを用いる

自分の実績や経験、能力を一言で表現できるか考えてみましょう。先に述べたように、採用担当者は多くの応募書類に目を通します。その目に留まるための工夫が必要です。募集職種に必要な、そして自分の持っている強みを含むキャッチフレーズをつけることで、端的に自分をアピールできます。
例えば、コミュニケーション能力が高ければ『相手の懐に入るトーク術』、事務処理が得意であれば『すばやい書類処理能力』など、読み手の興味を引く言葉を選びましょう。また、自己PRは具体例としていくつかのエピソードを書く場合があります。それぞれにタイトルのようにキャッチフレーズを付けるとより分かりやすいでしょう。キャッチフレーズで強みを簡潔にまとめることが大切です。

2.具体的なエピソードで説明する

自分の達成したエピソードを盛り込むときは、なるべく具体的に説明することが大切です。特に『頑張った』『チームの力を引き出した』など抽象的な強みは、具体的な言葉に変えましょう。
どのような課題があり、課題をクリアするためにどのような工夫や行動をして、どのような成果を上げたのか、を分かりやすく簡潔に伝えることを意識します。

3.数字や固有名詞を使う

具体的なエピソードで、「成果を上げた」事実を伝える際には、できるだけ数字や固有名詞を使い、イメージしやすい説明を行うことがコツです。営業職での経歴であれば「新規開拓の営業を3年間担当し、昨年の成績は売り上げ150%増を達成」など、数字を出すことで実績に説得力が増します。大きなプロジェクトに携わった場合、関わった人数なども良いでしょう。
営業職のように実績に明確な数字がない場合は、印象的なエピソードを掘り下げて、固有名詞などをつかって説明します。携わった商品の名前や担当した業界名、地域などを書くことでイメージしやすくなります。

ここに注意!NGな自己PRとは?

自己PRでの強みは、持っているものすべてを書けば良いわけではありません。以下の5つの点にも注意しましょう。

  • ・希望する仕事にマッチしない強みではないか?
  • ・つじつまが合っているか?
  • ・学生時代の経験だけではなく、前職の仕事ぶりがわかるか?
  • ・ネガティブな内容になっていないか?
  • ・長すぎないか?

いくら強みと思われるものでも、希望する仕事にマッチしないものをアピールしても「なぜこの仕事がやりたいのだろう」と疑問に思われてしまいます。例えば、営業職を希望するのならPCスキルや資料作成能力をアピールするより、コミュニケーション能力を訴求すべきです。

話のつじつまが合っていないものもNGです。エピソードに矛盾や飛躍がないか、確認しながら書き進めましょう。さらに学生時代の経験を語ること自体はNGではありませんが、「その経験が現在どのように仕事に活かされているか」までアピールすることが重要です。

またネガティブな内容で終わってしまうとマイナスイメージを与えてしまいます。ネガティブな状況をどう打破してプラスに変えたのかなど、ポジティブなイメージになることを心がけましょう。
また、長いものは読むのが大変で、要点がどこにあるのか分かりづらく、印象に残りづらいです。エピソードを具体的に書くことは大切ですが、不要なエピソードは省き、簡潔にわかりやすい説明を心がけます。

自己PRが書けないと悩んでいる人必見!簡単に書ける自己PRテンプレート

自己PR書き方テンプレートの図

コツを知ったところで、いよいよ書き進めましょう。しかし上手く書けるかは不安なもの。そこで今回は自己PRのテンプレートを用意しました。テンプレートに沿って内容を記入していけば簡単に作成できます。

下記よりテンプレートをダウンロードできます
自己PRテンプレートシート

1.書き出しは、自身の強みを簡潔に述べる

最初に、結論となる自分の強みを簡潔に説明します。「私の強みは〇〇です」「私は〇〇が得意です」といったように、一文で表現するのがポイントです。キャッチフレーズを入れ、インパクトを付けるのも良いでしょう。

<具体例>

  • ・「私は提案力に自信があります」
  • ・「私の強みは相手の懐に入るトーク術です」
  • ・「前職から書類作成の早さ、正確さにはこだわりを持っています」

2.強みの根拠となる具体的なエピソード

強みを裏付ける具体的なエピソードを続けていきます。この部分で、数字など客観的にイメージできる説明を入れると効果的です。

<具体例>

  • ・「チームのなかで目標を立て1ヶ月ごとに振り返り、改善案を確認しています」
  • ・「担当した営業案件は100件で、8割は新規で開拓したものです」
  • ・「事務業務を10年継続し、MOSの資格を取得しました」

3.その経験で得た学びや成果

上記の経験でどのような学びや成果を得たかを伝えます。自分が達成したことや周りの評価も書き添えると分かりやすいです。

<具体例>

  • ・「顧客からも信頼され、分からないことはすぐにご相談をいただくようになり、9割の顧客は契約を継続されています」
  • ・「目標達成率150%を記録し、営業チームのリーダーを任されました」
  • ・「Excelの知識や資料作りに関しては、前職場では周囲から頼りにされていました」

4.結びは、入社後に強みをどのように活かして貢献していくか

以上の経験を、どのように活かして貢献していけると考えているかを書いて締めます。未経験の職種へ挑戦する場合も、即戦力になると印象付けられる書き方を意識しましょう。

<具体例>

  • ・「貴社の強みでもある開発の分野において、私の発想力が寄与できると考えております」
  • ・「これまでの経験を活用し、貴社へ入社後も新規開拓に貢献できると考えております」
  • ・「経理の技術をいち早く身に付け、一日も早く貴社の一員として活躍できるよう邁進するつもりでおります」

職種別自己PR例文 営業・製造・SEなど

目指す職種によって自己PRの強みは変わるものと、お伝えしました。ここでは営業職系、製造職系、SE系の3種の自己PR例を紹介していきますので、どのように強みが変わるか確認してみてください。

<営業職の自己PR例文>
私の強みは「傾聴力」です。
私は中小企業を中心に新規開拓を担当していましたが、主力商品がコストやニーズに見合わず成立に至らないことが課題でした。そこで、商談ではこちらからサービスや主力商品の案内をすることをやめ「課題を聞くこと」に切り替え、まずは顧客が何に困っているのかを確認するところから始めるようにしました。その後ヒアリングした課題をまとめ、企業ごとにおすすめの商品の他、解決のヒントになりえる情報を盛り込んで伝えるように工夫。すると前向きに検討していただけるようになり、契約成立率が高まっていきました。結果、前年比125%で目標を達成し、月間達成率も16ヶ月連続で達成しています。さらにヒアリングした課題は開発チームにも共有され、中小企業向けの商品開発も進んでいる段階です。
今後もこの傾聴力を活かし、顧客に合わせたアプローチを行い、信頼を得られる営業として貴社に貢献していきたいと考えております。

<製造職の自己PR例文>
私は現職で「課題発見力」を活かし現状改善を行っています。
製造業務に5年間携わっており、チームリーダーとして品質管理やコストカットにも自発的に取り組んできました。作業工程は、同じ業務を正確に遂行し製品を作ることが求められますが、そのなかで少しでも改善できる点はないか、常に考えています。
作業にかかる時間や工程を確認し、「この部分を変えれば効率がアップする」と考えた場合は、作業員と積極的に意見交換し、上司に打診してきました。特に印象深いのは、資材の使用量も減らせるのではないかと考え、自身で自己学習を行った結果をまとめてレポートとして提出したときのことです。上司から観点を褒めていただき、私の提言の通りに作業変更され、結果13%のコストカットに成功しました。
貴社でもこの目の付け所の良さを活かして、課題解決に寄与していきたいと考えています。

<SEの自己PR例文>
私は管理能力の高さを自負しています。
システムエンジニアとして求められるものは、成果物の質の高さはもちろん、マネジメント能力ではないかと思います。顧客や開発チームメンバーとの連絡業務、プロジェクト内のスケジュール管理など進行状況の把握はその筆頭です。前職では、受注した案件のスケジュールが急きょ短くなった際、代替案を用意したり補充人員の交渉を行ったりした経験があります。その結果案件は無事予定内に納品でき、顧客からの信頼を勝ち得、継続案件をいただけることになりました。
イレギュラーな場面でも対応できる管理能力の高さは、貴社にも貢献できると考えております。

強み別自己PR例文 求められている人物像

男女複数人がアイデアを出し合うイラスト

未経験の職種にチャレンジするときなど、経験よりも強みをアピールすることが重要になる場合があります。強み別の例文を紹介しますので、どのような点を強みとするか参考にしてみてください。

<アピールボイント:協調性>
私は販売店の副店長として、協調性を重視し全員が主体的に動ける組織作りに力を入れてきました。学生などアルバイトスタッフも多いため、意欲が上がらないことが課題でした。そこで、売り上げ目標を達成するためにメンバーが自分で考えて能動的に動けるよう指導を行いました。例えばアルバイトスタッフも参加可能な新商品のアイデアコンクールを企画したのもそのひとつです。雇用形態に関わらず店の一員として参加できる意識付けアイデアコンクールは盛り上がり、毎年年末の恒例行事となりました。メンバーが自ら考え行動するようになり、売り上げ目標も昨年は180%を達成し、本社から表彰される店舗へ成長しています。
貴社に入社した暁には、これまでの経験を活かしてチーム全体への働きかけを積極的に行い、生産性の向上に寄与していきたいと考えております。

<アピールボイント:責任感>
私の強みは「責任感」です。
現職では7年間経理一筋で請求管理や決済業務を行っています。私が入社した当初は、メンバーは5名でしたがそれぞれが業務を進めるため進捗はバラバラで、手を付けられない処理が浮いてしまうミスも発生してしまう状況でした。そこで上司と相談し、マニュアルを見直し進捗を確認できる管理ツールの導入を実現しました。タスク完了までチェックできる仕組みを整えたことで、業務の遅延が発生したらメンバー同士でフォローし合えるようになりました。チームメンバーにも好評で、チームワークも一層向上しています。
自分の仕事だけでなく、チーム全体の責任を考えて行動できる強みは、貴社に入社後も発揮していきたいと思っています。

<アピールボイント:計画力>
営業を5年続けて「計画力」を培ったと考えています。
売り上げ目標の達成に向け、週ごとにアポイント件数の目標設定を立てて実行していました。特に、繁忙期に焦らないように前倒しで顧客への案内を行うように心がけたことは、想定外の失注があってもリカバリーできる余裕の確保につながったと思っています。顧客に合わせて中長期的なプランも提示することで、継続的に受注を受けられるようになりました。時間を効率的に使うことも意識し、午前中に資料作成を終わらせておくことで午後に急なアポイントが入っても対応できるようにしています。その結果、他のメンバーより多くの顧客と関係を持つことができ、昨年上半期はチームトップの売り上げ成績を達成しました。
計画的に行動することでピンチをチャンスに変え、貴社の成長にも貢献できると考えております。

面接で自己PRを伝えるときのポイント

インタビューを受けるイラスト

書類選考が通り面接に進んだとき、改めて自己PRを伝える場面があります。その場合、口頭で説明するときは、書いているものとどう変わるのでしょう。話し方のポイントを確認していきます。

時間は1分が目安

自己PRを話す時間は1分を目安にすると良いでしょう。1分間で話せる文字数は350~400字程度と言われ、ちょうど書類に書かれた分量と同程度です。人は、他人の長い話を聞くとストレスを感じやすくなります。長くても3分程度に収めるようにしましょう。また短すぎるのも、話の内容が薄く相手に残りにくくなってしまいます。1分程度に要点をまとめて分かりやすく話せば聞いてもらいやすいでしょう。

結論から話す

話す順番は書類と同じく、最初に結論からが良いでしょう。自分はどういう人間でどういった強みがあるかを最初に伝えると、それに基づいた質問が来るなど受け答えがしやすくなります。また、結論から話すことで内容も短くまとまり、聞き手も聞きやすい構成になります。結論を話してから裏付けるエピソードを伝え、自分がどのように貢献できるかをアピールしましょう。

熱意を伝える

面接では特に、話し方も意識しましょう。書いた内容を思い出しながら話すのでは、本当に強みと思っているのか疑問を持たれてしまいます。自信を持って、気持ちを込めて伝えることを意識しましょう。声の強弱やテンポの緩急なども大事です。面接の場では緊張してしまうことも考えられますので、面接の練習をしておくなど対策を取るようにしましょう。

よくある質問Q&A

男女が悩んでいるイラスト

自己PRは強みを書くと分かっていても、なかなか強みが思いつかないときやエピソードがないときもあります。内容も本当にこれで良いのか、不安なもの。よくある質問にお答えします。

書類と面接では自己PRの内容を変えた方が良い?

基本的には書類に書いた内容と同じで問題ありません。むしろ面接で聞かれた時に齟齬が出ないよう、書いた内容を覚えておくことが大事です。ただ、書いたことをそのまま話すのではなく、もう1要素をプラスすると良いでしょう。面接担当者はすでに書類を読んでいます。そのうえでさらに聞きたいのは書類では分からなかった長所や考え方など、別の情報を得るためです。そのときの自分の思いや立場、経緯など書類には書いていないエピソードを肉付けするとさらに説得力が増します

長所がなかなか思いつかないときはどうする?

今まで役職やリーダーの経験をしていなかったり、目立った実績がなかったりする場合、自己PRに書くことがないと思う人は多いかもしれません。しかし、それは誤りで、自己PRとは仕事に対してどのように取り組み、力を発揮したかを書くものです。特別な能力を持っていなくても、努力した経験は誰しもあるはず。自分なりの工夫や取り組みを「強み」という言葉に変換して、自信を持って書きましょう。

未経験の職種に対する自己PRを考えるのが難しい。どうすれば良い?

実務経験のない職種にチャレンジする場合はどのような自己PRをすれば良いのか悩むものです。しかし、未経験であることが必ずしもマイナスではありません。未経験者はこれまでになかった新しいアイデアや意見を持っている可能性があります。なぜ未経験の職種を選んだのか、志望動機をポジティブに伝えることが大切です。また、新しい環境に飛び込もうとしている、意欲や熱意があることもアピールできます。自分の強みの他に、学ぶ姿勢や変化に対応する柔軟性をアピールするのも良いでしょう。

スペースが埋まらない。どうする?

自己PR欄はスペースの8割ほど埋めるのが理想です。半分以下では空白が多く、自信がない印象を持たれてしまいます。どうしても埋まらない、という場合はいくつかの強みやエピソードを並べて書くこともひとつの手です。ただ、びっしり埋まっているのも読みにくくなるので、見出しをつけるなど一目で強みがわかるような書き方をするなど、工夫は必要です。フォーマットが自由な場合、文字数は300文字前後を目安にすると良いでしょう。

転職エージェント経由の転職なら

自己PRは自己分析で分かった自分の強みを客観的に書いていくものです。上記のテンプレートや例文を参考に、自分らしい自己PRを作成してください。ただ、なかなか自分を客観的に見つめることは難しく、自分に強みなどはあるだろうか、自信過剰ではないだろうかという不安はつきまといます。そんな場合は転職エージェントを利用することがおすすめです。パソナキャリアなら、キャリアアドバイザーから自己分析のアドバイスをもらうこともでき、応募企業が求める強みや経験をふまえた自己PR の添削、書き方の指導などのサポートを行っています。一人でうまく書けないと悩んでいる人は是非利用を検討してみてください。

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この記事の監修者
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パソナキャリア編集部

転職エージェントの視点から、転職活動の始め方、自己PRの作り方、面接対策や円満退職の秘訣まで、転職ノウハウをわかりやすくコラムでご紹介します。

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