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【回答例文付き】転職面接での効果的な自己PRのポイント

【回答例文付き】転職面接での効果的な自己PRのポイント

転職活動で自分の魅力をアピールする「自己PR」。書類審査を突破した面接でも自己PRは自分を売り込むための重要な要素です。企業側は面接での自己PRで、どのようなことを見ているのでしょうか。また、面接でどういったポイントに気を付けると良いのでしょう。今回は面接での自己PRについて詳しく解説します。

そもそも自己PRとは

転職活動において、自己PRは大切な要素です。持っている強みや培ってきた能力をアピールし、企業に必要な人材であると自分を売り込むことができます。特に面接では、書類ではわからないその人の特徴や考え方が見られます。自己PRでどのようなことを伝えるべきか、詳しく見ていきましょう。

自分の強みをアピールするチャンス

自己PRとは、これまでの人生で身に付けたスキルや経験を、企業側に伝えるものです。企業側は、応募者が自社でどのように貢献してくれるのかを確認したいと考えています。そこで自己PRを通じ、応募者のスキルや特徴を把握し、求める人材かを判断するのです。自己PRは、応募者側としてもチャンスになります。自己PRをしっかり行うことで、自分の価値を明確にし、企業にとって有益であると示せるためです。

よく混同されがちですが、「長所」とは分けて考えることが大切です。長所とは、一般的にもともと持っている性格や資質のことであり、人柄のうえで良いと思われることを指します。自己PRでは、能力や経験などをアピールし、自分を採用することで企業側にメリットがあることを具体的に訴求することで、ほかの候補者との差別化を図りましょう。

現在、過去、未来を盛り込む

面接での自己PRでは、「自分の現在、過去、未来」を盛り込んで話すことを意識すると良いでしょう。これまでの自分の経験と、自分が入社することでどう変わるのか、どういうメリットがあるのかを話すことは、時系列で考えていくとわかりやすくなります。

今まで自分がやってきたことやどんなことを成し遂げたのかといった過去、企業に入って何ができるのか、何をしたいと思っているのかは未来の内容です。そして、今どういった考えでなぜその企業に入りたいのかという志望動機は、現在にあたります。また未来について5年後や10年後にどうなっていたいか、という具体的な年数と目標を話せば、採用担当者も、応募者を採用した後をより想像しやすくなるでしょう。

面接での自己PRのポイント

暗闇の中で男女が立っており、ひとりにスポットライトが当たっているイラスト

面接での自己PRは書類選考の場合と違い、記載内容はもちろんのこと、それ以外にもチェックされるものがあります。この項では、面接で自己PRするときのポイントを詳しく解説します。

自分のアピールポイントと企業が求める人材像のすり合わせ

企業側が面接で自己PRを聞く理由は、応募者が企業の求める人材であるかを確認するためです。応募者が、募集している部署やポジションに人柄や能力の点でマッチしているかを見極めたいのです。また、自己PRをさせることで、応募者が自分のスキルを客観視できているかをも判断します。

さらに、書類だけでは伝わりきらない課題解決力や論理的思考、向上心、コミュニケーション能力があるかも見ています。応募者の人柄や性質を把握し、社風に合っているかを判断するのです。

話し方 姿勢良く、できれば笑顔で

判断材料は話す内容だけではありません。声の大きさや姿勢など、態度や仕草すべてが見られています。特にビジネスマナーを守ることは大事です。マナーがなっていないと思われてしまっては、どんなにスキルがあることをアピールしても採用は難しいでしょう。挨拶を忘れない、相手の目を見てはきはきと受け答えをする、早口ならないよう、普段よりもゆっくり話すよう心掛けるなど、アピールする場でもあるのですが、一方的に主張するだけではなく、相手がいる対話であることも忘れないようにしましょう。

また、見た目も印象を大きく左右します。身だしなみは清潔感のあるスタイルを心掛け、私服や自由な服装で構いませんと言われた場合でも、普段着やカジュアルすぎる格好は避けましょう。姿勢良く、笑顔で話すことも忘れずに心がけましょう。

スキルや経験以外に、チェックされるポイントは?

面接は一度だけでなく、一次面接、二次面接など複数回行われることが一般的です。面接が進むにつれ、面接官は変わります。聞かれる質問や見られるポイントも、面接官の役職によって違ってきます。

人事担当者は一次面接で対応することが多いでしょう。主に、ビジネスマナーやコミュニケーション能力があるか、社風にマッチしているかを見られます。二次面接では、配属部署の責任者などが担当することが一般的です。現場が求める実務能力があるか、企業への熱意や意欲があるか、一緒に働きたいと思えるかどうかなどをチェックされます。最終面接は社長や役員との面接です。企業に貢献してもらえる人材か、長期的に活躍できるかを見られることが多いでしょう。

リモート面接での注意点

新型コロナウイルスの蔓延以降、オンラインでの面接も増えてきました。オンライン面接だからこそのマナーや注意点も、しっかり確認してから臨むようにしましょう。面接中に通信環境が悪くならないか、雑音などが入らない環境か、映り込みはないかなど、面接を受ける前の事前準備から注意が必要です。

目線はカメラに向けることは基本ですが、カメラの位置や角度によっては上から見下ろすように映ってしまう場合があるので、カメラの位置が顔の高さと揃うように調整するなど、面接前にモニターを使って確認しながら正しい位置にセッティングしましょう。また、カンペは、いくらカメラに映らない位置に置いても、目線などでばれてしまいます。カンペに頼らず自分の言葉で話せるように、内容を考えておきましょう。また、オンラインでは若干のタイムラグが生じることがあります。あせらずゆっくり話すと相手も聞きやすく、発言が重なってしまうといったトラブルも防げます。

自己PRの長さは何分がベスト?時間指定された場合のポイントは?

大きな時計の前を走る男性ふたりのイラスト

面接で自己PRを求められた場合、どのくらいの長さが良いのでしょうか。また、時間が設定されることも多くあります。どの場合でも、話し方の基本構成は変わりません。まずは結論から話し、指定された時間に合わせてエピソードを根拠として話していきます。時間ごとのポイントを見ていきましょう。

指定がなければ3分程度を目安に

特に時間の指定がない場合は3分程度を目安にすると良いでしょう。3分あれば900~1,000文字程度話すことができます。これだけの内容をアドリブで話すのはなかなか難しいものです。事前に話したい内容をまとめておきましょう。

一番伝えたい、自分の具体的な強みを最初に話します。続けて、その強みを説明するための経験やエピソードを続けましょう。最後に、その強みを応募企業でどう活かしていけるかを伝えて締めます。一連を作文し、ストップウォッチなどを使って時間を計りながら話す練習をするとより良いでしょう。

1分で、と言われた場合

自己PRを求められるとき、一番多い時間指定が1分です。1分間に話せる文字数は350~400文字程度と言われています。限られた時間で自分をアピールするためには、自分の強みと成果、意欲を伝えることが重要です。経験談やエピソードを細かく話すと時間がなくなってしまうため、要点だけをしっかり伝えることを意識しましょう。

5分で、と言われた場合

5分と指定された場合は、よりプレゼンテーション能力を試されます。文字数にして1,500文字程度話せるため、エピソードの伝え方が特に重要になるでしょう。長い時間話すため、事前準備はもちろん、相手の表情から関心をひくことができているかも把握しつつ話すようにすることが大切です。持ち時間が余ってしまう場合は無理にエピソードを付け足そうとするのではなく、「少し早いですが、以上です。何かご質問はございますか」と終了するのも良いでしょう。

逆に「30秒以内」など短い時間を指定される場合もあります。その場合は早口にならず、自分の魅力を的確に表現することを意識しましょう。何パターンか自己PRをまとめておくと、どのような時間を指定されても柔軟に対応できます

面接で自己PRを聞かれない。大丈夫か?

面接の段階や、企業によっては自己PRを聞かれないこともあります。この場合、自己PRは書類だけで判断していたり、確認したいことが他にあったりするだけで、聞かれないからといって即不採用ということはありません。採用基準や選考内容は企業ごとに異なります。あまり深刻に捉えず、他の質問に集中し真摯に面接に臨みましょう。

訴求する強み、長所別自己PR回答例文

ジグソーパズルを持つ男女のイラスト

企業が求めている人材は、当然職種や役職などにより異なります。それぞれの企業や職種に合った自分の強みをアピールすることが大切です。そこで、各職種に活かせる長所別に回答例をまとめました。自身の強みと合わせ参考にしてみてください。

管理職×マネジメント能力をアピールしたいときの回答例

管理職の転職を希望する場合、チームマネジメントなどの実績をアピールすることが大きな強みとなります。これまで指導した部下の人数や、率いたプロジェクトへの貢献度などを具体的な数字を交えて話すと良いでしょう。

<回答例>
私の強みはチームマネジメント能力と自負しています。営業部2課の課長を5年間担当しました。担当したチームは入社1、2年目の新人である若い世代が中心で、経験が浅いがゆえの失敗も多い部署でした。新人メンバーは意欲があってもちょっとしたミスで落ち込んでしまったり、頑張っていてもなかなか成果が出なかったりということがよくありました。
私は一人ひとりに向き合い、それぞれの課題を明確にし、気軽に相談してもらえる関係作りに尽力しました。メンバーとの信頼も深まり、最終的にチームで130%の目標達成率となりました。これまでの経験を活かし、御社での営業組織の強化にも貢献できると考えています。

営業職系×コミュニケーション能力をアピールしたいときの回答例

営業職で必須なのがコミュニケーション能力です。相手の意図を正確に理解し、自分の伝えたいことを相手にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力は、営業職以外の職種でも広く求められる能力です。コミュニケーション能力をアピールする際には、どのように相手のニーズをとらえ、解決するために工夫したかなど具体的なエピソードを交えて話すと効果的でしょう。

<回答例>
営業職の15年の経験で培った、「聞く力」が強みです。現職では生命保険の新規開拓を担当しています。お客様のニーズを理解するために、こちらの商品の話から説明を始めるのではなく、まずは相手のお話を聞くことを大事にしています。
お客様それぞれの悩みに合わせて商品を紹介する際も、専門用語を使わずわかりやすく伝えることに注力しました。不安なことやわからないことがあればすぐに相談に乗れるよう関係性を作り、信頼関係を構築し、お客様に沿ったプランを考え提案するようにしました。その結果、新規開拓率も50%から75%となり5年連続で目標を達成しました。今後も聞く力を活かした営業スタイルで御社の新規顧客開拓でも活躍できると思います。

営業職の転職コラム一覧

事務職系×真面目さや協調性をアピールしたいときの回答例

事務職はコツコツと地道に業務に向きあえる真面目さが求められます。誠実さや責任感があることを伝えるためには、無遅刻無欠勤などもアピールの一つになるでしょう。

<回答例>
「真面目に地道に続けられること」が強みです。現職では無遅刻無欠勤を目標にして、3年連続で皆勤賞を受賞しました。特に意識して取り組んだこととして、職場には誰よりも早く出社するようにしています。悪天候の日も早めに家を出るように心掛け、交通機関の乱れにも惑わされないようにしています。時間に余裕を持って行動することで、あせることなく自分のペースで業務を行うことができていますし、周囲への気配りができる余裕も生まれます。
また、スケジュール管理を徹底することで、結果として期日を守ることにもつながっています。どんな業務も責任感を持ち、対応してまいりました。御社でもこの強みを活かして業務に当たれると考えております。

管理職・事務職の転職コラム一覧

SEやデータサイエンティストなど、忍耐力、粘り強さをアピールしたいときの回答例

SEなどは時期により業務量が大幅に変わります。繁忙期や案件の納期により急激に忙しくなることがある職種は、忍耐力、完遂力をアピールすると効果的です。ITエンジニアは個人での作業の正確さと、顧客の要求に応える力の両面が求められます。打たれ強さや、突然の困難にも立ち向かう能力があるとアピールできれば、SEに向いていると判断されるでしょう。

<回答例>
私のアピールポイントは忍耐力です。社内SEとして5年間勤務するなかで、突然のトラブルや年末の繁忙期などで急激に業務量が増えることがありました。通常の案件も行いつつ臨時の業務も増えたため、スケジュール管理も大変でしたが、そんな時こそ正確かつ丁寧に業務を遂行するすることを心掛けてプログラムをリリースしてきました。
また、突然仕様変更などを希望された際は、なぜその変更が必要なのかを確認し理解することで、最適だと思う方針を粘り強く提案しました。話し合いを重ねることで信頼を得て、精度の高い仕事を行えていると自負しています。これらの経験を活かし、御社でもクオリティの高い成果を出せると考えています。

IT(インターネット)業界の転職コラム一覧

チャレンジ精神や負けず嫌いをアピールしたい時の回答例

未経験の職種へチャレンジする場合は、挑戦心があることや意欲の高さ、最後までやり通す責任感などをアピールすると良いでしょう。チャレンジ精神があることで、新しい分野での仕事にも前向きに臨んでくれるという印象を与えられます。

<回答例>
私の強みは「挑戦心が強い」ことです。現職ではサプリメントのマーケティングに携わっていますが、欧米での事例を調べるうちに、メインターゲットであった女性だけでなく、男性にもアプローチできないかと考えました。そして男性メインのエステサロンに交渉し、キャンペーンを打つことを提案してプロジェクトを立ち上げました。
未経験の領域では壁にあたることもしばしばありましたが、新しい人との出会いは刺激があり、わくわくしながら企画を進めることができました。結果、商品の売り上げも昨年比の150%を達成し、現在も男性顧客の数は伸びています。営業職の経験はありませんが、これまでの経験を活かし前向きに取り組み、御社にも貢献したいと考えています。

コンサルティング業界の転職コラム一覧

面接で語れる自己PRがない、と思っている方へ

頭を抱える男性のイラスト

特技や目立った功績もない場合、自分にはアピールできるようなことなんてないのではと不安になってしまうこともあるかもしれません。しかし、決してそのようなことはありません。自己PRは自慢話の場ではないからです。必要なのは、今までの実績や経験をどう活かせるかということです。自分の良さを客観的に分析し、その魅力をどう伝えるかがポイントになります。

そのためには自己分析などで深堀し、これまでの経験を整理しましょう。そのとき感じたことや思ったことを振り返ることで、自分自身の特性や得意なことなどが見えてきます。

転職エージェント経由の転職で、自己PRを磨く

面接での自己PRは、自分の魅力を相手に売り込む時間です。本当にそれが自分の強みか、その強みを企業が求めているか不安になることもあるかもしれません。そんな場合はぜひ転職エージェント パソナキャリアに登録・相談してみてください。転職のプロであるキャリアアドバイザーが面接対策も支援いたします。面接の実践的な練習や、自分でも気付かなかった強みが見つかることもあるかもしれません。ぜひ転職エージェントを活用し、転職を優位に進めましょう。

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この記事の監修者
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パソナキャリア編集部

転職エージェントの視点から、転職活動の始め方、自己PRの作り方、面接対策や円満退職の秘訣まで、転職ノウハウをわかりやすくコラムでご紹介します。

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