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【イベントレポート】オンラインセミナー「FUJITSU×PASONA ポストコロナのDX時代を先取りする女性リーダーのキャリアビジョン」を開催いたしました

  • お知らせ
2020.12.10

2020年11月4日(水)に、株式会社パソナ主催によるZoomを使ったオンラインセミナー「FUJITSU×PASONA ポストコロナのDX時代を先取りする女性リーダーのキャリアビジョン」が開催されました。
女性活躍推進に優れた企業として、経済産業省の「準なでしこ」、厚生労働省の「えるぼし(3段階目)」に認定されている富士通株式会社。本イベントでは、ビジネスの最前線で活躍する富士通の女性リーダー4名に、今までとこれからのキャリアについて本音で語っていただきました。彼女たちが自らのキャリアとどのように向き合い、育児や介護などのライフイベントといかに両立させてきたのか。働く女性たちにとって最大の関心事といっても過言ではない、ワーク&ライフについての意見が飛び交ったイベントの模様をレポートします。

富士通の目指す “Work Life Shift” と “Diversity Inclusion”

第1部では、富士通株式会社の目指す働き方について紹介。新型コロナ禍以前から、誰もが自分らしく働けるための環境整備を進めていた富士通では、“Work Life Shift” と “Diversity Inclusion”という2つのビジョンを掲げているのだそう。
“Work Life Shift” 、つまり仕事と生活は、私たちの幸福(Well Being) を実現する上で欠かせないもの。富士通では、コアタイムや単身赴任などの制約を解消し、在宅勤務の環境整備にかかる費用をサポートすることで、固定的な場所や時間に囚われない「最適な働き方」を可能にしています。また、各自最寄りのサテライトオフィスで勤務できる、Job型人事制度を導入して社内カルチャーの変革を行うなど、ニューノーマルな世界への対応を目指しているようです。
更には、性別・年齢・国籍などの多様性を認めて活かす “Diversity Inclusion” を推進。誰もが自分らしく活躍できる企業文化醸成に向け、今、富士通は大きく舵を切ろうとしている印象を受けました。

転職・昇格へチャレンジしたきっかけと悩み ~私たちのキャリアビジョン~

第2部では、富士通で働く営業職・SE職の女性リーダー4名に登壇いただき、キャリアとライフプランについての対談が行われました。なぜ富士通に入社したのか、女性リーダーとしてどのような悩みや課題を抱えているのかなど、互いのキャリアビジョンを紐解きながら、今までの足取りとこれからの展望について語っていただきました。

石川様(ファイナンス&リテールソリューションビジネスグループ リテールビジネス本部 シニアディレクター)は、外資系コンピュータ関連企業の営業職として26年働いた後、刺激的ながらもルーティン化していた毎日を変えたいと、2017年に富士通へ転職を決意。外資系と日本企業では働き方やお客様対応が異なるのでは?と感じていたところハイヤリングの声がかかり、「外資系で培った経験が役立つと良いな」と、思い切ってチャレンジを選んだのだそう。

上原様(JAPANリージョン ビジネス本部 マネージャー)も、外資系IT企業の営業職として15年勤務。「自分へ喝を入れるため、環境を変えてみよう!」と、2016年に富士通への転職を決意したと話します。現在は働き方改革の専門営業部署に所属し、新型コロナ禍の影響もあって大きく注目される中、マネージャーとして活躍されています。

増山様(ファイナンス&リテールソリューションビジネスグループ 金融システム事業本部 マネージャー)は、新卒でSE職として入社した企業から富士通へ配属されることに。2015年に育児休暇より復職し、2020年にマネージャー職へ昇格されたそう。ご自身のキャリアに迷われた際は、社内の同期や年上の女性の先輩に相談し、都度解決してきたのだとか。仕事中は集中できて悩みを忘れられることもあり、これからもずっと働き続けたいと語ります。

宮崎様(公共・社会インフラビジネスグループ 基幹システム事業本部 マネージャー)は、新卒でSE職として入社した企業から富士通へ配属されることに。2020年4月にマネージャー職に昇格し、現在は地方銀行向けの開発プロジェクトを任されています。結婚時には自らのキャリアパスとライフプランを見直すため、パートナーをはじめ、男性上司や趣味のイベントで出会った社外の人にも相談し、昇格に向けてチャレンジすることを決めたのだそう。

結婚、出産、育児、介護。女性リーダーが活躍するためには周囲のサポートが欠かせない

次に、仕事とライフイベントの両立にまつわる経験談、昇格へチャレンジしようと決めたターニングポイント、当時の悩みについて話していただきました。
石川様は入社して1年ほど経った頃、ご家族の介護で2か月ほど帰省されたのだそう。その際、上司やチームメンバーから組織的に支えられ、テレワークを行いながら家族と過ごす時間もしっかり取れたご様子でした。前職の外資系企業とは異なり、チーム一丸となって取り組むからこその安心感、長年共に歩んできた関係性、そして、規模感を持った人数で担当しているからこそ、個人の状況に最適な環境を整えてもらえたと、当時を振り返ります。
上原様が富士通への転職を決めたのは、前職の一大プロジェクトが終盤に差し掛かってきた頃。偶然そのタイミングで知人たちが次々と転職に成功するのを目の当たりにし、「私も自分の市場価値をはかってみたい!」と、転職活動を始めたのだとか。実際に富士通へ入社した上原様が感じたのは、「転職は、同じ会社で仕事内容を変えるのとは全く違う」ということ。環境やカルチャーが異なる新天地へ飛び込んでチャレンジしたことは、自身のキャリアにおいて良い経験になったと語ってくださいました。
そして、富士通には部下を育てようとする風土がしっかり根付いている、と話す上原様。自身のマネージャー昇格試験勉強中も、多忙であろう上司や管理職が徹底的にレビューしてくれるなど、部下のチャレンジを周りが全力で応援してくれていると感じだのだそう。また、仮にライフイベントの変化や身体の不調があっても、チームにフォローできる余裕があるため安心して働けるなど、女性リーダーが長く活躍しやすい環境を整えてもらえていると実感されていました。

女性特有のライフイベントを理由に、自らのキャリアを諦めなくてよい時代に

女性には、キャリアのことだけを考えて真っすぐ進むのが難しいタイミングもあります。結婚・出産・育児・介護などライフイベントの変化を迎えた際、どのように解決したかについても話を聞きました。
30代を迎え、今後自分はキャリアとライフイベントのどちらを重視するのか悩んだという増山様。仕事に励む中で出産を経験し、復職して半年ほどは時短勤務をしていたところ、事業部長に「これからの働き方について考えませんか?」と声をかけられたのだとか。保育園からいつ呼び出しがかかるか分からない、もう一人子どもが欲しいと思っているなど、ライフイベントについての悩みを正直に伝えたところ、「自身の体調不良や家族の介護だって、誰にでも起こりうること。あれこれ想像するのは悪いことではないけれど、まずは目の前の目標にチャレンジしても良いのでは?」と、背中を押してもらえたのだそう。上司からの期待や応援に応えようとまい進した結果、増山様は社内等級を2年でステップアップさせることに成功したとのことでした。
また、宮崎様も結婚やパートナーの転職、義父母の体調などライフプランの変化をきっかけに、自身のキャリアを見直すことに。夫婦で話しあった末、30代前半まではキャリアに焦点を定め、最短で昇格するため仕事へ集中する覚悟を決めたのだとか。上司にも「〇年後にこのポジションを目指す」という具体的な目標と、前のめりで昇格したい旨をハッキリ伝えたのだそう。事業部長にも「数年後に出産したいと考えている私が、幹部社員になって良いのでしょうか」と相談したところ、「今は、子育て中の女性は幹部社員に相応しくないと考える時代ではありません。私たちが最大限フォローするので、ぜひ昇進試験を受けて欲しい」という心強い答えが返ってきたと話します。
ライフイベントを理由に、自らのキャリアアップを躊躇する方は多いかもしれません。そんな中、女性たちのチャレンジを応援し、具体的にフォローできる体制を整え、そっと背中も押してくれる意識を持った素晴らしい環境だと感じたそう。その後宮崎様は、会社の福利厚生制度を利用して語学の勉強をしたり、資格取得に励んだり、女性リーダー研修に参加してビジネスに関する勘所を捉えたりと積極的にスキルを磨き、2019年にマネージャーへの昇格を果たしたのだそうです。
対談の締めくくりに、現役女性リーダーから見た“富士通の働きやすさ”を伺いました。「育児しながら昇格したい方、プライベートも充実させたい方など、多様なワークスタイルへの道が拓けている」「上司やチームが支えてくれるので、女性が安心して活躍できる」「決して女性が過保護に優遇されている訳では無く、仕事はきっちり任せてもらえる。しかし、女性特有の事情をフォローしてくれる制度や、男性上司にもそういう意識付けがあって働きやすい」「決して女性管理職が多い訳ではないが、今まさに進化中の段階。組織に『女性に活躍して欲しい』という明確な意思を持っていることが感じられる」と話してくださいました。

「実際のところ、仕事とプライベートをどうやって両立させていますか?」参加者からの質疑応答

イベントの最後は、参加者と登壇者、弊社スタッフを交えたグループに分かれ、参加された皆さまからの質疑応答が行われました。キャリアチェンジと年齢、新型コロナ禍におけるマネジメント術、女性リーダーの海外進出など、どのグループも積極的な質問が出る中、やはり多いのは「仕事とプライベートの両立」に関するものでしたので、一部ご紹介します。

Q. 仕事とプライベートを両立させるための、具体的な解決方法が知りたい
A. 家事を外注する、冷凍食品やオンラインショッピングを上手く活用するなど、頼れるところは頼ること。また、とある時短勤務の女性リーダーは、自分の右腕ともいえる参謀役をチームに置いている。急に休むことになっても、ある程度プロジェクトを回せる部下を育てておくことも大切。

Q.リーダーとして、チーム内に時短勤務のメンバーがいることをどう感じているのか(時短勤務経験があり、職場で疎外感を感じていた方より)
A.実際に時短勤務を取っている女性は「申し訳ない」と感じているケースが多い。そこで、幹部社員向けに「時短勤務の女性社員についてどう思うか」という調査を行ったところ、8割の幹部社員が「扱いづらい、仕事を振りづらいなどとは考えたことがない」と回答があった。しかし、現場では時短勤務の方が必死で仕事を回している事実もあり、考え方にギャップがあることは否めない。最近は、時短勤務の女性社員と幹部社員候補がペアで働くことで、その溝を解消できるよう挑戦している。

政府は「社会のあらゆる分野において、2020年までに指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度とする」という目標を掲げていました。しかし、目標の達成年限が現実的に不可能と判断し、「2030年までの可能な限り早期」へ先送りする調整に入っています。 この現状からもわかるように、日本社会では女性リーダーが活躍する場が整っているとはまだまだ言い難い状況です。しかし、富士通が行っている女性特有のライフイベントに対するフォローや、上司そしてチームのサポートといった環境の整備が、政府の設定した目標値30%を達成させる上で欠かせない要素なのかもしれません。 女性リーダーを目指す皆さまにとって、本イベントがキャリア形成のヒントとなれば幸いです。ご登壇いただいた富士通の皆さま、そして参加者の皆さま、ありがとうございました。