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2024年3月1日(金)19:00~、自分らしいキャリアを実現したい女性ビジネスパーソンの皆様を対象に、女性リーダー・管理職としてご活躍されている方々を招いてのトークイベント『国際女性デー PASONA女性フォーラム 女性管理職キャリアの“リアル”~キャリアと自分らしさの両立法~』を開催いたしました。
<企画の趣旨>
女性活躍が推進されつつある昨今、女性を取り巻くキャリアの選択肢はこれまで以上に多様化しています。しかし、活躍の場が広がったことで、様々なキャリア選択肢の中から“自分らしいワークスタイル”を選択することに悩みを抱えている方も増えているといいます。
今回のイベントでは、女性管理職としてご活躍中の佐藤様・大橋様をお呼びし、お二人が自分らしく生き生きと働くために「キャリアのターニングポイントで、どのように意思決定をしてきたのか」、それぞれのキャリアストーリーをお話しいただきました。
■登壇者:
・佐藤 彩子様
J.フロント リテイリング株式会社
人財戦略統括部 グループ人財政策部長
・大橋 康子様
日本電気株式会社
人材組織開発統括部 タレント・アクイジショングループ ディレクター
■ファシリテーター:
・岩下 純子
株式会社パソナ
常務執行役員 キャリアアドバンテージ事業本部 副本部長
【対象】
・自分らしいキャリアを実現したい女性ビジネスパーソン
・女性管理職のキャリアデザインについて知りたい方
・キャリア形成の選択肢として転職をお考えの方
<モチベーション曲線図を示しながらの自己紹介>
まず、今回の登壇者である佐藤様・大橋様の両名より自己紹介をいただきました。その際、“キャリアにおけるモチベーション曲線図”を示しながら、それぞれのキャリアにおけるターニングポイントについて詳細にご説明くださいました。
佐藤様からは、
・ピンクリボンイベント(乳がん検診啓発)を手がけ、仕事の楽しさを実感したこと
・社内でワーキングマザーが注目を集める一方、独身で働き続けることに疎外感を覚えたこと
・出産後、マミートラックに乗せられそうになったことで2度目の転職を決意したこと
・3社目ではなかなか評価が得られず、報われない日々を過ごしたこと
・一念発起して挑戦した社内コンテストで評価を得て、新たなチャンスが舞い込んだこと
などを詳細にお話いただきました。
続いて、大橋様からは、
・とにかく仕事が楽しく、眠る間もないほど働いた20代で仕事の基礎を作ったこと
・慣れない子育てとの両立で、精神的・肉体的・経済的にお疲れモードとなった時期があったこと
・わが子に胸を張れる仕事がしたいと思うようになったこと
・会社を作る「採用」から、会社を強くする「HRBP」の仕事に移り勉強の日々を過ごしたこと
・カルチャーアンマッチへの不安を抱きながら大企業へ転職するも、結果的に大正解だったこと
・組織力を活用したより大きな仕掛けが作れる環境にワクワクが止まらないこと
などを語っていただきました。
<パネルディスカッション ~私のキャリアストーリー~>
その後、弊社岩下をファシリテーターとして、(1) チャレンジに至った背景・マインド、(2)自分らしいマネジメントスタイル、(3)ライフとキャリアの両立をテーマに、パネルディスカッションが行われました。
(1) チャレンジに至った背景・マインド
最初のテーマは、お二人がこれまでのキャリアで様々なチャレンジが出来た背景を深掘りするものとなりました。
このテーマについて佐藤様は、自身の企画力をアピールしたい、またキャリアの停滞を打破したいという思いから社内の「発明コンテスト応募」に思い切って応募したことがきっかけとなり、社内の人脈が広がったり、新たなプロジェクトにアサインされたりと好転していった。ネガティブな状況に陥った時こそ、行動あるのみ。まず一歩踏み出してみることが大切と教えてくださいました。
一方の大橋様は、自分の中ではチャレンジという捉え方はせず、常に「楽しいと思う方」を選択してこられたといいます。その結果、もちろん大変なこともあったけれど「これを成し遂げられたら世界が変わるんじゃないか」「私自身が大きく成長するんじゃないか」とワクワクしながら行動してきたとお話しくださいました。
(2)自分らしいマネジメントスタイル
次のテーマでは、お二人にそれぞれのマネジメントスタイルについて語っていただきました。
佐藤様は、“ある失敗”がマネジメントをする上での大きな教訓になったといいます。年上の部下を持つことが多かった佐藤様。あえて後輩キャラを演じて「教えてください」というスタンスを取っていたそうです。しかし、それが仇となって上司と部下のパワーバランスがおかしくなり、ある時には、自分抜きで案件が進んでいたこともあったそう。これではいけないと愛想の良い後輩キャラを封印し、毅然とした態度を取ることで関係性を立て直したといいます。その教訓を生かし、今では自分の嗅覚を大切にし、相手に合ったアプローチを取るようにしていると教えてくださいました。
一方、大橋様は、意外にも「マネジメントは苦手で、まだまだ勉強中の半人前」だといいます。管理職になったばかりの30代前半にはハウツー本を読み漁り「断言型」のマネジメントを取り入れたそうです。しかしいくらリーダーシップを発揮しても、チームは上手くまとまりません。そんな時に、自身の子育て経験から「自分の思うやり方で、必ずしも理想の結果を導き出せるわけではない。管理職であっても、“分からない”ということに、もっとオープンでいても良いんだ」と思い至ったのだそうです。仕事の壁にぶつかった時は同僚の管理職メンバーや、チームメンバーにも素直に悩みを相談し、助けてもらう関係を築いていると教えてくださいました。
(3)ライフとキャリアの両立
最後のテーマでは、40代の管理職キャリアとライフとのバランスについてお話を伺いました。
佐藤様は、長くライフとキャリアを両立するためには、「どんな状況下でもしがみつき続けること」が大切だと話します。ライフステージや働く環境の変化などにより、モチベーションの炎は大きくなったり小さくなったりしたけれど、決してその炎を消さないようにしてきたのだそうです。モチベーションが上がらない時、うまく評価がもらえない時、そんな時も落ち込まず、しぶとくチャンスを待つこと。それが細く長く、ライフとキャリアの両立を実現する秘訣だと教えてくださいました。
一方の大橋様は、ライフとキャリアの天秤は常に揺れ動くもの。だからこそ、「緩急をつけて、自分の中で落としどころを見つけていくこと」が大切だといいます。子どもが小さいうちはどうしても子育てに重きを置かざるをえないため、自分が思い描くような仕事の成果が出なくてもある程度は仕方がないと割り切り、逆に子どもが大きくなった今はキャリアに全力投球されているそうです。女性の管理職は「完璧」を目指して育児100点、仕事も100点の200点満点を取ろうとしがちですが、うまく折り合いをつけて、育児と仕事の点数を足して100点でいいんじゃないかな、とお
話しいただきました。
最後に参加者への一言として、佐藤様からは「今の環境を変えたいなら念じるだけではダメ。行動あるのみです。ぜひみなさんにも勇気ある一歩を踏み出していただけたら」とエールをいただきました。
続いて、大橋様からは「人生は一回きりなので、巻き戻しもやり直しもできないもの。くよくよする時間はもったいないし、“楽しんだ者勝ち”だと思っています。だから皆さんも、自分がワクワクする方、もっと楽しいと思う方へ進んでもらいたい」とお話しいただきました。
今回お話を伺い、お二人とも会社では非常に責任のある立場でいらっしゃるにも関わらず、その苦労を感じさせず、すべてに前向きに取り組まれている姿に、たくさんのエネルギーをいただきました。
今回の企画が、ご参加いただいた皆様のキャリアを後押しするものとなりましたら、幸いです。
ご登壇いただいた佐藤様、大橋様、そして、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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