スマートフォン版はこちら

『女性管理職キャリアの“リアル” ~自分らしさの実現とキャリアデザイン~』を開催いたしました

  • お知らせ
2022.03.23

 

2022年3月7日(月)19:00~、国際女性デーにちなみ、パソナグループ シャドーキャビネット 女性活躍推進省が主催した、PASONA 女性フォーラム「輝く私の未来のカタチ」のイベントの一環として、『女性管理職キャリアの“リアル” ~自分らしさの実現とキャリアデザイン~』を開催いたしました。

 

<企画の趣旨>

かつて、女性が結婚と同時に退社することが当たり前と考えられていた時代がありました。その後、制度面の整備もあり、結婚後も女性の雇用を継続する企業が増加しましたが、それでも、女性であることを理由に管理職に昇進できないケースは珍しくありませんでした。

 

しかし、こうした風潮に少しずつ風穴が開けられ、近年、社会で活躍する女性管理職が増加しています。それにより、女性のキャリア選択肢は大きな広がりを見せ始めましたが、その一方で、選択肢が広がったがゆえに、

 

「自分らしい人生を送るために、どのような人生設計を描けばよいか」

「どのようなキャリアを歩めばよいか」

 

という悩みを持つ女性も現れ始めました。

このようなお悩みの解決の糸口を提供することが、本企画の趣旨となります。

 

第一部では、(1)女性管理職の仕事のリアル、(2)自分らしい人生を実現するためのキャリアとの向き合い方について、日本電気株式会社と協和キリン株式会社にて現在女性管理職としてご活躍中のお二人に、実体験を交えながらお話いただきました。

 

さらに、第二部では、参加者同士で、女性としての仕事上の悩みや体験、今後のキャリア観などを共有し、自分らしいキャリアを実現するための学び合いの場として座談会を実施しました。

 

■講演内容:

・女性管理職の仕事のリアル(仕事の進め方、マネジメントで留意している点、プライベートとの両立方法etc.)

・自分らしい人生を実現するためのキャリアとの向き合い方

 

■登壇者:

・廣島 千春 様(日本電気株式会社 サプライチェーン統括本部 経費マネジメント推進グループ シニアエキスパート)

・真下 慶子 様(協和キリン株式会社 人事部 多様性・健康・組織開発グループ マネジャー)

 

■ファシリテーター:

・岩下純子(株式会社パソナ 常務執行役員 人材紹介事業本部 副本部長)

 

■対象:

女性管理職の方、女性管理職を目指している方、女性管理職を目指すかでお悩みの方

 

 

 

パネルディスカッション「女性管理職の仕事のリアル」

まず、廣島様、真下様のご両名より自己紹介をいただきました。その際、事前にご用意いただいた“キャリアにおけるモチベーション曲線図”の詳細説明も合わせて行っていただきました。

 

割り振られた業務の内容や自身の適性、周囲のスキルレベルとの乖離、仕事上の人間関係、ライフイベントとの両立、職場環境の変化など、両名共に、その時々で様々な要因とぶつかり、浮き沈みしながらも、ひたむきにキャリアを歩んで来られた点が印象的でした。

 

その後、ファシリテーターの岩下より、お二人のキャリア観を掘り下げる質問が行われました。廣島様は、キャリアと向き合う上で、「自分がどうありたいかを問いかけながら、オールを自分で漕ぐ」ことの重要性をお話くださいました。真下様は、育児との両立について尋ねられた際、「仕事と育児の両方があって初めて自分らしい人生が送れる」との気づきがあったこと、時間が有限と痛感する中で、かえって働くことの喜びを強く感じられるようになったことなどをお話くださいました。

 

その後、女性管理職になったきっかけが話題にあがりましたが、廣島様は、「いつかは管理職になってみたい気持ちは薄っすらあったものの、主体性を発揮して仕事を行っていたら、気づいたら管理職になっていた」と、日々の仕事の延長線上に管理職キャリアがあったことを教えてくださいました。一方で真下様も、強く管理職を目指していたわけではなかったそうですが、「自分が社内でやりたいことの実現のため、触れる情報の量と質・キーパーソン(経営幹部)との接点を高めるために管理職になりたかった」と、管理職に対する思い、そして今のやりがいについてお話くださいました。

 

最後に、参加者への一言として、廣島様からは、「キャリアの正解は一つではない。選択肢を自分で狭めずに柔軟に考えて行くと、良い縁に出会える。」とエールをいただきました。

真下様からは、「ワークとライフの両立の問題も、飛び込んでみたら案外何とかなる。思い切ってやりたいことに挑戦して、ダメならその時に考え直せばよい。まずは一歩を踏み出しましょう。」と力強いお言葉をいただきました。

 

 

お二人とも、キャリアの変遷やプライベートとの両立、その時々のお気持ちの変化などに赤裸々に触れながら、女性管理職としてキャリアを歩むこと、女性管理職を目指すことの“リアル”をお聞かせくださいました。

 

今なお、女性管理職と聞いたときに、「強い上昇志向でプライベートを犠牲にバリバリ働ける特別な女性」というイメージが多少なりともあると思います。

しかし、お二人のお話を伺う中で、「自分らしさを大切に、肩の力を抜いて」、管理職にたどり着く道筋があるのだと教えていただきました。

 

本企画が、ご参加いただいた皆様に、仕事と向き合う勇気・自信を与えるものとなりましたら、幸甚です。ご登壇いただいた廣島様、真下様、そして、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。