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転職するなら正社員?正社員のメリット・デメリットと非正規社員との違い

転職するなら正社員?正社員のメリット・デメリットと非正規社員との違い

これから転職活動を始める人や転職活動中の人にとって、応募先の雇用形態は重要なポイントです。正社員にも非正規社員にもそれぞれメリットとデメリットがあります。では、自分に合った働き方を見つけるには、どうすれば良いのでしょうか。今回は、転職活動中の人や転職を検討している人に向けて、正社員のメリット・デメリットに加え、非正規社員との働き方の違いをご紹介します。

正規社員と非正規社員で大きく異なる雇用形態

正規雇用の社員と非正規雇用の派遣社員や契約社員などとでは雇用形態が異なります。具体的な違いは次の通りです。

●正規雇用(正社員)

正規雇用は、雇用期間の定めがなく、安定して収入を確保できる雇用形態です。法律によって客観的、合理的な理由がない場合の解雇を無効としているため、会社の就業規則に則って働いているかぎり、解雇される可能性は低いと言えます。

解雇されるケースとして考えられるのは次の4種類です。
・会社の業績が悪化し、事業の存続が難しくなった場合の「リストラ」や「整理解雇」
・横領や不正を働いた場合に下される「懲戒解雇」
・本来は懲戒解雇に相当するが、反省の態度が見えることなどから自主的な退職を促す「諭旨解雇」
・著しい職務怠慢などがあり、指導、警告を再三行っても一向に改善しない場合の「普通解雇」

●派遣社員・契約社員

派遣社員と契約社員はともに非正規雇用と呼ばれる雇用形態です。
非正規社員のメリットは、仕事内容や出勤日数、時間、勤務場所などを希望に合わせて選びやすく、自由度が高いことです。また、正社員なら就職できないような人気企業でも、非正規社員なら採用される可能性があります。
デメリットは、正社員と比較して収入が低い傾向にあり、社会的信用や立場が不安定な点などが挙げられます。

・派遣社員

派遣社員は派遣会社と労働契約を結び、実際に就業する企業に派遣されて働きます。給料を払うのは派遣会社で、一定の労働条件を満たした場合、派遣会社の社会保険に加入できます。 案件ごとに派遣会社と雇用契約を結ぶのが基本で、ボーナスや退職金が出ることはほとんどありません。
派遣期間が終了したら、派遣会社に新しい仕事の候補を紹介してもらい、そのなかから自分に合った職場を探すのが一般的です。同じ職場で派遣社員として働ける期間は基本的に3年というところが多いです。

・契約社員

契約社員とは、働く期間をあらかじめ決めて企業が採用する社員のことです。契約社員は派遣社員と違って、就業先企業と労働契約を結びます。給料を払うのは就業先の企業であり、正社員と同様に社会保険に加入することが可能です。企業との契約内容によっては、ボーナスや退職金が支給されることもあります。
働く期間は基本的に3年です。ただし、契約社員でも医師など高度な専門的知識を持つ人などは最長5年まで延長できます。

●アルバイト・パートタイマー

アルバイトやパートタイマーも非正規社員に分類されます。働く日数や時間を自分の都合で決めやすく、ライフスタイルや家庭の事情に合わせて働くことができます。
職種や業種は多岐にわたり、未経験で応募可能な仕事もたくさんあります。ほかの雇用形態と比べて仕事に就きやすい点も魅力です。正社員登用制度がある会社では、アルバイトやパートタイマーで入社して、正社員を目指すこともできます。

正社員のメリット

雇用形態のなかで唯一の正規雇用となる正社員には、大きく3つのメリットがあります。

●金銭面

月給制が主流で、長期休暇を取っても毎月決まった金額が安定して支給されます。さらに、企業によっては、毎月基本給に加えて住宅手当や家族手当、扶養手当などの諸手当が支給されます。定期昇給を実施し、ボーナスや退職金を出す会社も数多くあります。

●福利厚生

福利厚生とは、ひと言でいうと「従業員やその家族が健康で快適に暮らせるように、会社が提供する給与以外のサービス」です。
健康保険、厚生年金、雇用保険などの社会保険、出産・育児休暇やリフレッシュ休暇などの休暇制度、キャリアアップを支援する研修制度、社員寮や保養所施設の運営といったことが該当します。

●社会的な信用

収入が安定している正社員は、社会的な信用を得やすいのもメリットです。
例えば、住宅を購入してローンを組む場合やクレジットカードを作るときなどは、貸す側が「安定した収入のある正社員なら、お金を貸しても返済が見込める」と判断して審査に通りやすくなります。

正社員として働くデメリット

正社員は収入や地位が安定する半面、責任が重くなるなどのデメリットもあります。

●異動・転勤

正社員には異動や転勤があります。辞令が出たら従うのが原則であり、そのことはほとんどの会社で就業規則などにまとめられています。
デスクワークの事務職から外回りの営業に配置転換となることもあれば、海外駐在や子会社への出向などを命じられることもあります。

●休日出勤・残業

仕事が終わらなければ、残業や休日出勤を求められることもあります。業種や職種によって異なりますが、繁忙期は特に残業が増えたり、休みを取りにくくなったりします。

●成果・責任

正社員は、仕事で成果と責任を求められます。これを「やりがい」と思える人もいれば、「きついノルマ」「プレッシャー」などと感じてしまう人もいるでしょう。

●部下の育成

組織の一員として後輩を指導する、部下を育てるといった部分での成果や責任も求められます。自分ひとりで仕事をこなし結果を出せば良いということはなく、チームとしても良いパフォーマンスを発揮する必要があります。

キャリアプランに合った働き方を見つけるには?

雇用形態にはそれぞれメリットとデメリットがあります。転職を成功させるには、自分の目指すライフスタイルやキャリアプランを明確にすることが大切です。

●自分の希望が叶う道を考える

これからのキャリアプラン、ライフプランをよく考え、自分が今後の人生で何を優先するのかをはっきりさせましょう。
仕事をバリバリこなしてお金を稼ぎたい人もいれば、仕事よりもプライベートを充実させたい人もいるはずです。
正社員、非正規社員それぞれにメリットとデメリットがあります。雇用形態の特徴を理解したうえで、自分が優先する項目に合わせた最善の働き方を見つけましょう。

●仕事に求めることをピックアップする

本格的に転職活動を始める前に、転職先に求める条件を絞り込みましょう。箇条書きで希望を書き出してから、優先順序をつける方法がおすすめです。

<例>
・結婚で生活パターンが変わったので、残業のない会社
・いずれ出産したいので、子育てしながら働ける会社
・キャリアを活かしてステップアップできる会社
・憧れの仕事にチャレンジできる会社
・長期休暇をしっかりと取得できる会社
・最低でも現在の収入以上を稼げる会社

例えば現在の収入を減らしたくないのであれば、次も正社員で転職するという方向性が見えてきます。子育てを見据えて勤務時間を調整したいと考えている人にとっては、パートやアルバイトも働き方の候補として挙げられるでしょう。

雇用形態の違いを理解して、働きやすい転職先を見つけよう

正社員は非正規雇用の派遣社員や契約社員と比べると、収入や福利厚生面においてさまざまなメリットがあります。しかし、異動によって希望と違う職種で働くことになったり、部下の育成を担当することになったりと、幅広い業務で成果を求められます。
一方、非正規社員として働くと、収入や福利厚生面についてはあまり期待できませんが、職種や勤務時間が選びやすく、憧れの会社で憧れの職種に就ける可能性もあります。
転職の方向性で迷っている人は、転職エージェントに一度相談してみるのもおすすめです。希望を明確にして、自分に合った仕事を見つけましょう。

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