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<目次>
ビジネススキルとは、仕事をする上で必要な能力のことをいいます。
ExcelなどのPC業務はもちろん、コミュニケーション能力や専門的知識、物事を判断する能力などもビジネススキルに含まれます。
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ハーバード大学教授のロバート・L・カッツ(Robert L. Katz)氏の「カッツ・モデル」という考えによると、ビジネススキルは、「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」「コンセプチュアルスキル」の3つに分類されます。
1.ヒューマンスキル
新社会人から経営者まで、全ての人に求められる「ヒューマンスキル」は、対人関係能力とも呼ばれ、コミュニケーション力、ヒアリングやプレゼンテーション、リーダーシップなど、どの分野においても必要なスキルです。
2.テクニカルスキル
職務の中で専門的、技術的な部分にあたる「テクニカルスキル」は、各分野においての専門的知識や技術力の向上や保持、業務を円滑に遂行する能力のことです。
3.コンセプチュアルスキル
管理職や経営者などに多く求められる「コンセプチュアルスキル」は、情報の分析力・総合的な判断力・物事の本質を見極める能力などをいいます。
ここからは、転職する際に身につけておきたいビジネススキルをご紹介していきます。
まずは、どんな職種、職位であっても、必ず身につけておきたいのが、「ビジネスマナー」や「マインドセット」などの「ヒューマンスキル」です。
ビジネスパーソンとして一般常識を身につけ、適切な判断や行動ができるか、良好な人間関係の構築、状況に応じた話し方や行動がとれるか、誠実な対応やルールの遵守などが求められます。
さらに、職場にとってプラスになるような志向を持ち、モチベーションを持って職務に取り組むマインドセット(志向・成長意欲)をもつことは、重要なビジネススキルの1つです。
接客業や営業など、人と接する機会の多い業種はもちろん、職場の人間関係や経営者に至るまで、どの立場においても必要なのが「コミュニケーション能力」。
状況把握やチームワーク、異文化コミュニケーション、対人コミュニケーション、プレゼンテーション力、伝達力など、自身の業務で必要なコミュニケーションスキルは積極的に高めていきましょう。
また、部下や取引先など、社内外問わずコミュニケーションをとる機会の多い責任者や経営者においては、傾聴力、説得力、交渉力、共感力など、ビジネスパーソンとして身につけておきたい重要なビジネススキルです。
目標設定スキルとは、業務に対する姿勢のことで、目標を持ち職務に取り組む成長意欲や学習意欲を指します。また、チームや部署の目標において、目標理解に向けて周囲のメンバーへ働きかけることも必要とされます。目標設定スキルを磨くことで、人事評価・査定にプラスになることもあります。
テクニカルスキルは、業務を遂行する上で欠かせない専門的な知識や技術です。WordやExcelなどのPCスキルから、文章力、プログラム開発など、業種や職種によって数多くあります。
技術職であればITスキルや開発言語の知識、営業であれば商材知識や市場理解、情報収集能力など。マーケティング担当であれば、調査・リサーチ力や、分析力、文章力なども挙げられるかもしれません。
テクニカルスキルは日々の仕事で活用されていると思いますが、レベルアップ、あるいは転職に役立てることを考えたときに必要になるのが、汎用性です。現職だけでしか通用しないスキルではなく、他の会社や異業種で働くことになった場合でも、活用できるものを増やしていくことが大切です。
ビジネス用語でアセスメントとは、「評価・査定」を指します。
管理職や経営者は、部下の掲げた目標設定スキルなどをアセスメント(査定)し、人材を適材適所に配置し、効率よく業務を進められるようにすることが求められます。
ビジネスパーソンとして、与えられた課題に対して次の行動を明確にするための、課題分析、選択肢の提示、決断力など問題解決スキルが求められます。このスキルは、管理職や経営者に多く求められるビジネススキルです。
責任者として必要な「スケジュール管理」や「調整力」、営業職やホスピタリティ業界で必要とされることの多い「交渉力」と「調整力」はヒューマンスキルの中の1つですが、いくつかのスキルを併せて発揮させることで、「コンセプチュアルスキル」となります。
業務を円滑に進める上で重要なスケジュール管理では、調整力や交渉スキルも同時に必要となります。また、社内外の対人コミュニケーション力を駆使することによって、的確なスケジュール管理(進捗管理)が完成します。
管理職(マネージャー)や経営者として求められるマネジメントスキルとは、上記で挙げたスケジュール管理(進捗管理)以外にも、目標設定や企画の立案、財務的視点からの計数管理に至るまで、求められるスキルが多岐にわたります。これらは、「ヒューマンスキル」、「コンセプチュアルスキル」、「テクニカルスキル」を兼ね備えておくことで、管理職(マネージャー)としてのマネジメントスキルを発揮させることにつながるでしょう。
「転職したい」、「キャリアアップしたい」と考えた時に、どのようにしてビジネススキルを習得すればよいでしょうか。在職中であれば時間に限りがあるため、効率的にビジネススキルを身につけたいという方も少なくありません。スキルアップの習得方法について、いくつかご紹介していきます。
ビジネススキルを習得する上で効率的かつ、効果的に学べる方法として挙げられるのが、社会人を対象にしているビジネススキルセミナーやスクールに通うことです。
ビジネススキルを熟知したスタッフが資料などを使い、分かりやすく解説をしてくれるため、短期間でスキルを習得したい方や在宅学習が苦手な方にもおすすめです。多くのカリキュラムは1カ月~3カ月など短期間で設定されているため、スケジュール管理もしやすく、モチベーションを持って学ぶことができます。
『2時間で学ぶ「成果を生み出す」全技術 ビジネススキル大全』や『最高の成果を生み出す ビジネススキル・プリンシプル』など、ビジネススキルを身に着けるためのハウツー本も多く出ています。
通勤時間や隙間時間を使ってビジネス書を読み、本の内容を参考にしながら自分の目指す目標を立てる、あるいは、自分がすでに持っているビジネススキルと強みを理解し、足りないものは何か、客観的に見つめてみるのも良いかもしれません。
長期的にスキルを学びたい、最終的に資格取得を目標としたいという方は、通信講座を活用した学習方法がオススメです。
通信講座のメリットは受講期間が固定されていないため、忙しくて外出する時間が取れない方でも、休憩時間や休日などの隙間時間を使ってコツコツと学習できます。
業務シミュレーションが豊富で、実務にも使える資料がダウンロードできる「eラーニング」は人気も高く、講座には確認テストや総合テストなどが含まれるため、自宅学習であっても、モチベーションや目標を持って学習できるのも特徴です。
ビジネススキルに関する資格も多くあります。ビジネススキルを身につけるだけでなく、履歴書などに記載できる「資格」を取得しておくことは、今後仕事をしていく上での強みとなります。ビジネススキルに関する資格にはどのようなものがあるのかをご紹介します。
NLPとは、(Neuro-Linguistic Programming)神経言語プログラミングの略称。他者とのコミュニケーション、自身とのコミュニケーション、セルフイメージの向上など、ビジネスパーソンとしてはもちろん、さまざまな分野に活かせるヒューマンスキルとして、近年注目を浴びている資格です。
業務内容が適正であるか、コンプライアンス(法令遵守)違反していないかなど、企業の総務や法務などを担う方に求められる資格です。
社会で働く上での基本ルール(職場の常識)が身についているか、ビジネスパーソンとして適切な判断・行動がとれるかなどを審査する検定です。
転職・キャリアアップを目標に習得したビジネススキルは、自己アピールポイントになります。
習得したスキルを最大限に活かして転職活動に取り組むための方法をご紹介します。
履歴書を記入する際に、ビジネススキルをアピールする方法は2つあります。
1つめは、保有資格欄への記入。2つめは、自己PR欄での記入です。
資格や認定証のあるスキルはわかりやすく、評価の対象としてプラスになることも多いですが、資格や認定証のないビジネススキルに関しては、明確な数字で証拠が示せないため、自己アピールの記入の仕方が重要になります。
自己PR欄に記載する、具体的なビジネススキルの書き方、例をご紹介します。
【コミュニケーション能力】
【ビジネススキル(テクニカルスキル)】
【ビジネスマナー】
【目標達成意欲】
【ヒアリング力(コミュニケーション能力)】
【進行管理能力(マネジメント能力)】
習得したビジネススキルを武器に、自身が企業に入社した際にどのような利益をもたらすことができるのか、どんな経験をしてきたのか、スキルが活かせる場面をイメージしやすく、具体的な内容を記載すると良いでしょう。また、自己PRで書ききれなかった内容は、職務経歴書の中にスキルの項目を設けて業務内容とあわせて記載するのもオススメです。
ビジネスパーソンとして社会で活躍し、転職・キャリアアップを成功させるなら、人事担当者が思わず会ってみたくなるようなスキルを身につけることが大切です。
まずは、自分にしかできない、志望する企業に貢献できそうなビジネススキルを身につけてみてはいかがでしょうか。自身の経歴やビジネススキルを活かして、最適なキャリアアップを目指しましょう。
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