宮城県へのUIターン転職、30代、40代が考えるべきポイントを転職エージェントが解説！

宮城県は東北地方の南東に位置し、東北唯一の政令指定で100万人を超える人口の仙台市を含め35の市町村をかかえています。ターミナル駅 である仙台駅や東北最大の空港である仙台国際空港を備えており、東京や全国の主要都市からのアクセスも良く東北の玄関口としても機能しています。また、東北自動車道や仙台港など物流インフラも充実しており、多くの大手企業が支店・工場・支社などの拠点を構えています。

2011年の東日本大震災で大きな被害を受けましたが、復興も進んでいます。特に仙台市内周辺は再開発が10年以上に渡って続いています。2015年には新たに仙台市地下鉄に新線（東西線）が開通し、仙台駅東口エリアの大規模再開発も進むなど、大幅なインフラ投資の恩恵を受け、地価は10年連続で上昇しています。

こうした環境から宮城県は東北地方の中でも求人数が最も多く、総務省の「住民基本台帳人口移動報告」でも東京からの転入が非常に多いというデータもある通り、Iターン・Uターン先に宮城を選ぶ方も少なくありません。また、宮城県以外の東北地方に地縁がある方も、求人の多さからJターン先として宮城県を選ぶ方が一定数います。

仙台市は全国の主要都市の中でもコンパクトに市街地が形成されており、郊外は自然も多くゆったりとした環境であることから、都会と田舎の「いいとこどり」ともいえる人気エリアです。

結論からお伝えすると、「転職活動が先、引っ越しは後」です。その理由をご紹介します。

Uターン・Jターン転職はタイミングが重要、長期戦も覚悟を

東北エリアの中では比較的求人数の多い宮城ですが、関東・東海・関西圏と比較すると、求人数は限られているのが実情です。ご自身の希望する業界・職種・年収などの条件に全て合致する求人は常時あるとは限りません。加えて、地元資本の企業に転職する場合には、年収がダウンする可能性もあります。少しでも自分の希望に合致する条件で転職するためにも、現職での収入も確保した上で転職活動するようにしましょう。

都市圏から転職する際には半年から１年程度を目安にしてください。

住む場所を先に決めると、転職先が狭まる可能性も

宮城県は南北に広く、企業が集積する都市は仙台市だけでなく、一次産業が活発な石巻市・気仙沼市や、自動車関連の企業が集まる大崎市、電機・機械メーカーの多い宮城県南エリア（岩沼市・柴田郡・角田市・白石市等）などがあります。「県庁所在地に引っ越せばなんとかなる」という発想で先に居住地を決めると、遠方への就業が難しくなる可能性があります。

特に県内は公共交通機関が都市圏ほど発達していないため、仙台市以外の企業に入社する場合には車通勤も珍しくありません。その際、先に住む場所を決めてしまったせいで片道の通勤時間が県内でも2時間を超えてしまったという事例もあります。

ご両親の住む実家に引っ越すなどの制約が無ければ、まずは転職先を決めることを優先しましょう。

転職活動はどこで行っても、情報量は変わらない

転職活動が長期化した方に多いケースとして、「現地に引っ越して情報収集したほうが良いのでは」と、退職して引っ越しを検討されることがあります。

しかし、求人は日本全国どこにいても情報量は変わらず、現地に住んでいないと得られない求人というものはほとんどありません。面接も昨今は大半の企業が業界を問わず、オンラインで一次面接を行います。大手企業であれば最終面接までオンラインで完結するケースも珍しくありません。

収入が途絶えることで、転職先を妥協するリスク

退職して引っ越して転職活動するとなると、収入が途絶えるだけでなく引越し費用などの出費も重なって、貯蓄や生活費を気にしながらの転職先を選ぶことになります。

転職活動が長期化すると、収入を確保したいという考えから、職種や業種、年収など希望条件を妥協せざるを得ない可能性があります。目先の条件ではなく、中長期的なキャリア形成という観点でもベストな転職になるよう、現職に留まった上で転職活動することをおすすめします。

1位：求人動向

宮城県の求人は観光・サービス業を除いて、コロナ禍以前の状況に戻っており、大手企業から地元資本の中小企業、ベンチャー・スタートアップに至るまで幅広い業種で人材を募集しています。主な職種としては営業、製造業の技術職（機械、電気、化学、ソフトウェア・組み込み）、IT関連職です。人事・経理などの管理部門のポジションはやや少ない傾向にあります。

企業の規模に関係なく共通しているのは、組織の垣根を超えてフットワーク軽く動ける方が好まれること。都市圏の企業と比較すると、組織の規模は小さくなり、任される職務も幅広くなります。大手企業の本社では縦割りだった組織も、地方拠点に移るとマルチロールでの活躍を求められます。地元資本の企業や社員数50人以下の中小企業ともなれば、その傾向は更に強くなります。

近年、特に増えているのはベンチャーや大手企業による仙台拠点の立ち上げに伴う人材募集です。主に営業職やITエンジニアの採用が中心ですが、地元で自社の事業を1から成長させる貴重な機会ですので、希望のポジションが見つかればすぐ応募できるよう、早めに転職エージェントに登録しておくと良いでしょう。

2位：予想される年収・待遇条件

宮城県に限らず都市圏から地方へ転職する場合、平均して年収が20〜30％ダウンするリスクがあります。Uターン・Jターンを選択する方の多くは地元に戻らなければならない事情があるため、年収ダウンを受け入れる方が大半です。

しかし、転職エージェントを活用して、年収ダウンを回避することも場合によっては可能です。例えば大手企業の地方拠点の場合には給与水準が全国一律のため、年収ダウンを回避できます。また、管理職ポジションを募集するベンチャー企業や、東北大学発のスタートアップ企業では年収が1000万円を超えるケースもあります。

また、転職エージェントのコンサルタントを介して、年収交渉することも有効です。全国の年収データを企業に提示して年収相場とのギャップを埋めるといったことも、転職エージェントを利用するメリットです。

宮城県内の自治体の多くが都市圏からの転入に対して助成金を支給していますので、内定後に引越し先を選ぶ際には各自治体のウェブサイトを参考にしてください。

3位：入社後の転勤有無

Uターン・Jターン転職で多くの方が気にされるのは転勤の有無です。宮城県内の求人であっても大手企業の場合には「将来的には転勤の可能性がある」としている求人が大多数です。一方で事業拠点が宮城県内にしかない地元資本の企業の場合には、転勤が発生しない企業も多くあります。パソナキャリアを利用すれば、入社後の転勤動向についてコンサルタントを通じて確認できますので、うまく活用すると良いでしょう。

4位：地元採用と比べて、遠方からの採用は不利になるのでは？

そういった事は全くありません。むしろ、都市圏で経験を積んだ人材の積極採用を推し進めており、採用活動でもさまざまな工夫をこらしています。

大多数の企業が最終面接までオンラインで対応していますが、最終面接のみ対面での場合も交通費を企業側が負担することも珍しくありません。またパソナキャリアではオンライン面接未対応の企業であっても、オンライン面接ができるよう間に入って調整することもあります。今お住いの地域で働きながら、効率的に転職活動を進めましょう。

5位：宮城へのUターン・Jターン転職で覚悟しておくべきことは？

中小企業が比較的多いことから福利厚生や社内インフラが大手企業ほど整っていないケースがあります。意思決定がトップダウンで行われたり、 社内の申請業務などのワークフローが紙での提出ということも珍しくありません。

しかし、中小企業の利点としては業務が縦割りではなく、同じポジションで競争する同僚も少ないので、ご自身の専門分野を幅広くカバーできます。結果として都市圏の大企業にいるときよりも経験を多く積めたり、大企業よりも早く昇進しやすいといったメリットがあります。

一次産業に関連する企業では年間休日数が80日程度など、業界固有の慣習や制度にも気をつける必要があります。また、冬季の通勤環境も要注意です。特にパートナーの実家がある東北に引っ越す目的でUターン・Jターンされる場合、冬季のマイカー通勤には十分に気をつけてください。

Uターン、Iターンによる転職は情報の質・量が重要です。企業の口コミや評価はインターネットでも検索できますが、必ずしも信ぴょう性の高い情報であるとは限りません。 また、地域ごとの市場動向や生活水準、転職タイミングなど、個々の状況に沿った情報は検索エンジンではなく、専門の転職エージェントに正確な情報が集まります。

数ある転職エージェントの中でも、宮城へのUターン・Iターンにパソナキャリアをおすすめするには3つの理由があります。

1.全国区・大手転職エージェントならではの情報網

パソナキャリアは日本全国47都道府県で転職支援サービスを提供する、数少ない転職エージェントです。

宮城だけでなく、日本各地の転職市場動向に精通し、求人の内容に応じた年収相場を把握しています。内定後の年収交渉では、宮城県の年収相場だけではなく、全国の年収相場のデータも提示しながら交渉に当たります。企業から提示された年収が希望条件に合わない場合も、パソナキャリアが保有するデータを提示したり、ご登録者の強みや魅力をPRしながら交渉することで、最終的には年収アップでの入社に至るケースも多々あります。

2.業界・地域に特化したコンサルタントが転職を支援

パソナキャリアは仙台市に拠点を構え、人材派遣から転職支援に至るまで幅広い人材サービスを提供しています。業界ごとに専門のコンサルタントが転職をサポートします。コンサルタントは企業にも直接訪問し、人材の募集背景や足元の課題から、配属先のチームの雰囲気にいたるまで、求人票だけではわからない情報を直接ヒアリングし、ご登録者にお伝えしています。

3.Uターン・Iターンに強い転職エージェント

これまでお伝えした通り、全国区でありながら各地域に根ざしたネットワークを持つパソナキャリアは、Uターン・Iターン転職での実績が豊富にあります。

面談はオンライン・電話でも対応していますので、現職に留まりながらの転職活動も可能です。「今すぐ地元に帰ることは考えていないけれども、情報収集したい」という方も、地元のコンサルタントから最新の転職動向やキャリアパスのご提案を受けることが可能です。ご登録者からの評価も高く、オリコン顧客満足度®調査 「転職エージェント」ランキングでは4年連続1位（2019～2022年）を獲得しています。

引っ越しやお子様の転校など、家族のライフプランにも関わるUターン・Iターン転職は慎重に進める必要があります。サービスの利用料はすべて無料です。この機会にぜひパソナキャリアにご相談ください。