スマートフォン版はこちら

外資系企業への転職は本当に地獄?メリット・デメリットと選び方のコツを解説

外資系企業への転職は本当に地獄?メリット・デメリットと選び方のコツを解説

外資系企業への転職を検討しているものの、「入社したら地獄だった」という体験談を耳にして不安になっている方もいるかもしれません。外資系企業は日系企業と文化が異なり、捉え方によっては“地獄”と感じてしまう人もいます。大切なのは、転職活動の時点で外資系企業の特徴を正しく理解し、慎重に応募先を決めることです。

そこで今回は、外資系企業への転職が地獄と言えわれている理由について解説します。また、外資系企業の見極め方や転職活動の進め方も紹介しますので、ぜひ自分に合った転職先を見つけるための参考にしてみてください。

外資系企業への転職が地獄と言われる“6つ”の理由

そもそも外資系企業への転職が地獄と感じてしまう人がいるのは、なぜなのでしょうか。本章では、外資系企業への転職が地獄と言えわれている6つの理由について解説します。

1.成果主義への強いプレッシャーを感じる

外資系企業の特徴は、徹底した成果主義です。仕事で高い成果を出せば昇給・昇格ができますが、成果が伴わなければ給与も役職も低いままになってしまいます。成果が企業側の期待値に達しない場合は、退職勧奨の対象にもなりかねません。こうした成果主義に対するプレッシャーで、精神的なストレスを感じてしまう人もいます。

2.優秀なライバルが多い

外資系企業に在籍しているのは、厳しい選考を勝ち進んだ人材です。業務に関する豊富な実績を持ち、高度な専門スキルを有する人材が集まっています。周囲が優秀なライバルばかりなので、重圧を感じる人もいるでしょう。成果に差がついてしまうと、年次の浅い社員のほうがはるかに給与や役職が高いという状態にも陥りかねません。

3.周囲を気軽に頼れず孤立感がある

外資系企業は、チームで作業するよりも、個人で生産性高く働くことのほうが重視されます。そのため、周囲を気軽に頼れず、孤立感を味わってしまう人もいるかもしれません。また、外資系企業はジョブ型雇用という雇用制度なので、各人の職務やミッションが明確に決まっています。逆に言えば、その職務をまっとうできる前提で入社するので、教育制度が充実していません。入社後のフォローが薄い点も、孤立感が強まる要因と言えます。

4.日常的に英語力を求められる

外資系企業のなかには、日常的に英語の使用が求められる場合もあります。例えば、書類やマニュアルがすべて英語で書かれていたり、経営陣の朝礼スピーチが英語だったりするケースです。理解できない英単語を逐一調べていると、時間もかかります。結果的に作業が遅れ、周囲に差をつけられてしまうこともあるかもしれません。

5.事業展開のスピード感についていけない

外資系企業は、経営判断のスピードが速いのも特徴です。経営陣が即断即決で事業方針を決め、働き方やプロジェクトの方向性・進め方が目まぐるしく変わることもあります。その際にも、社員は柔軟に対応し、スピーディに成果を出さなければいけません。なかには事業展開の速度についていけず、疲弊してしまう人もいるでしょう。

6.雇用が安定していない

外資系企業には、日系企業のように長期雇用の文化がないため、成果の出ない人材は転職や退職を選ばざるをえません。また、本国の経営陣が日本のマーケットで事業拡大を見込めないと判断したら、市場から即座に撤退する可能性もあります。決して雇用環境が安定しているわけではないので、不安を感じる人も少なくないでしょう。

外資系企業へ転職するメリットとは?

外資系企業のネガティブな要素・特徴のなかには、裏を返せば“メリット”に感じられるものも数多くあります。得られるメリットがデメリットを上回れば、外資系企業への転職を地獄と思わなくなる可能性もあるのです。
そこで本章では、外資系企業への転職で得られるメリットについて解説します。

成果次第で高収入を実現できる

外資系企業では、基本給に加えてインセンティブ(歩合給)も支給されることが一般的です。成果主義が根付いているため、高い成果をあげればそのぶんインセンティブの支給額も大幅に上がります。年次に関係なく高収入を狙えるため、スキルに自信があり、実力で勝負したい人にとってはやりがいの大きい環境と言えるでしょう。

専門的な業務に集中できる

外資系企業はジョブ型雇用が根付いているため、一人ひとりの職務範囲や役割が明確に決まっています。裏を返せば、日系企業のように定期的な異動が発生することもなく、自分の得意な業務に専念できるということです。専門的な技能を存分に伸ばし、スペシャリストとしてのキャリアを歩みやすいのも外資系企業の利点と言えます。

オンオフのメリハリをつけやすい

外資系企業は社員の自律性を重んじるため、働き方や休日の取り方も各人の裁量に委ねられています。自身の担当業務を完遂できれば、長期間の有給休暇を取得することも可能です。「周囲に気を遣ってあえて残業する」という文化もありません。業務の進め方を自己管理し、オンオフのメリハリをつけやすいのも大きなメリットです。

キャリアアップの武器を得られる

外資系企業で働いた経験が、自身の市場価値を高めてくれることもあります。例えば、優秀なライバルに囲まれながら高い成果をあげた実績は、他社へ転職する際に一目置かれやすいでしょう。また、異文化のなかで身につけた実践的な英語力は、別の外資系企業へ転職したり、海外で働いたりするときのアピール材料になります。こうしてキャリアアップにつながるさまざまな武器を手に入れることも、外資系企業で働く恩恵と言えるでしょう。

自分に合う外資系企業を見極めるポイント

外資系企業への転職が地獄にならないよう、自分に合う企業を事前によく見極めることが大切です。本章では、外資系企業の社風や働き方を見極めるための5つのポイントについて解説します。

1.業界

外資系企業は業界によって、社風が大きく変わります。例えば、銀行や証券会社、保険会社、コンサルティングファームなどの業界は特に成果主義の気風が強く、給与や役職にも成果が色濃く反映されるのが特徴です。なかでも外資系のコンサルティング会社には「Up or Out(昇進するか退職するか)」の文化が根付き、社員間の競争も激しくなっています。こうした各業界の特徴も知っておくと、自分に合う企業を見極めやすくなるでしょう。

2.本社の国籍

外資系企業は、本社の置かれた国によっても社風が異なります。例えば、アメリカ系企業は成果主義の側面が非常に強く、ヨーロッパ系企業は効率性とワークライフバランスを重視するのが特徴です。また、ヨーロッパ系のなかでもドイツの企業には、「マイスター制度」のように手厚く人材を育て上げる文化があります。一概には言えませんが、国ごとに商習慣や労働文化が違うため、その国の労働慣行をある程度調べておくことも大切です。

3.資本比率

外資系企業は、海外の企業がどのくらい資本を保有しているかによって社風が変わります。海外の企業が100%出資している企業であれば、経営権は本国が握っているため、海外の労働文化が強く反映されるのが特徴です。また、海外の企業と日本企業が合同で出資し、日本企業の出資割合の方が高い場合は、日系企業寄りの社風になりやすいでしょう。こうした資本比率も転職後の働き方を左右する要因なので、事前に確認することが大切です。

4.日本拠点の役割・位置付け

外資系企業が日本拠点をどのように位置付けているかによって、社員の働き方も変わるのが実情です。例えば、日本市場をゼロから開拓していくフェーズにある場合は、業務量が急激に増えたり、より高い成果を求められたりする場合もあります。逆に日本拠点の収益基盤が確立されている場合は、比較的ワークライフバランスを整えやすいでしょう。転職先を選ぶときは、日本でのシェアや業績推移、今後の事業戦略も確認することが重要です。

5.英語の使用頻度

英語をどれくらいの頻度で使用するかは、外資系企業によって違います。本国や海外拠点、海外クライアントとのミーティング・コミュニケーションが日々発生する場合は、ビジネスレベルの英語力が必要です。しかし、取引先がすべて日本企業で、本国とのメール・電話のやり取りもほぼないのであれば、高度な英語力は求められません。英語力に自信がない場合は、求人で英語の使用頻度を確認しておくことで、入社後の不安も軽減できます

外資系企業への転職を成功させるカギは、入念な企業分析

外資系企業とひと言でいっても、各企業によって社風や働き方はさまざまです。外資系企業のなかには、日系企業のワークスタイルに比較的近い企業もあります。大切なのは、入念に応募先の企業を分析することです。求人の募集背景や仕事内容、企業ホームページ、決算資料にも目を通し、応募先を慎重に決めるようにしましょう

ただし、求職者一人での企業研究は情報源も少なく、得られる判断材料が限られてしまいます。そのため、転職エージェントを積極的に活用することも一つの方法です。転職エージェントに登録すれば、転職コンサルタントから応募先企業の社風や働き方、一緒に働く人たちのことを詳しく教えてもらえます。一人で転職活動するよりもはるかに多くの情報を得られるため、“地獄”と感じるような入社後のミスマッチも起きにくくなるでしょう。

外資系企業への転職は、ハイクラス向け転職エージェントで

外資系企業への転職を地獄と感じるかどうかは、転職先の社風や働き方によっても大きく異なります。そのため、転職エージェントを活用して、転職コンサルタントに応募先の実態について詳しく聞いておくことが大切です。

特に外資系企業は年収が高いため、主にハイクラス向けの転職エージェントで求人が扱われています。ハイクラス向け転職エージェントを積極的に活用することで、自分に合う外資系企業の求人と出会いやすくなるでしょう。

パソナキャリアは、求人の約半数が「年収800万円以上」のハイクラス向け転職エージェントサービスです。外資系企業への転職を数多く支援してきた転職コンサルタントが、履歴書・職務経歴書の添削から面接対策、企業との年収交渉まで一貫して伴走します。外資系企業への転職を検討の際は、ぜひパソナキャリアを活用ください。

登録3分!無料転職サポート

転職成功に向けた親身なキャリアカウンセリングと最適な求人情報を無料で提供。専任のプロがあなたの転職をサポートします。

おすすめ記事

年収800万円以上、年収アップ率61.7%

ハイキャリアの転職に特化したコンサルタントが、最適なポストを提案します 

仕事のやりがいは何ですか?
今の仕事で満足な点と変えたい点はありますか?
あなたにとってのワークライフバランスとは?
パソナキャリアはあなたのキャリアを相談できるパートナーです。キャリアカウンセリングを通じてご経験・ご希望に応じた最適な求人情報をご案内します。