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<目次>
ハイクラス転職では、具体的にどのくらいの年収を実現できるのでしょうか。ここでは、「ハイクラス転職における年収の目安(一例)」を年代別・職種別に紹介します。
転職サービスごとに「ハイクラス」の定義は多少異なりますが、ハイクラス求人は「年収800万円以上」が基準となることが多くあります。ハイクラス向け転職エージェント「パソナキャリア」では、利用者が転職を通じて以下のような年収を実現した事例があります。あくまで一例ですが、年代別の年収イメージとしてご覧ください。
参考までに、国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者全体の平均給与は478万円で、年代別・男女別で最も高い55〜59歳男性でも735万円です。ハイクラス求人の目安である「年収800万円以上」は、この最も給与水準の高い層の平均をも上回る金額であり、それをより若い年代からでも狙える点がハイクラス転職の特徴といえます。
ハイクラス転職では、職種や業界、ポジションの重要度などによっても年収が異なります。「パソナキャリア」には、以下のような年収の求人が掲載されています(いずれも記事作成時点の一例であり、掲載が終了している場合があります)。こちらもあくまで目安のひとつとしてお考えください。
なお、同じ求人でも提示年収の幅が大きいのは、任される役職や経験・実績によって条件が変わるためです。下限が800万円を下回る求人でも、選考での評価次第でハイクラス水準の年収を狙えるケースがあります。
このように、職種によっては「年収1,000万円」を超える求人も見られます。特にM&AアドバイザリーやM&A仲介、事業会社のM&A推進担当といったM&A関連職は人材需要が高く、年収900万円〜1,500万円程度の求人も見られる分野です。
そもそもハイクラス転職とは、一般的な転職とどのように違うのでしょうか。ここでは、「ハイクラス転職の定義」や「ハイクラス求人の年収が高くなる理由」について解説します。
人材サービスによっても定義は異なりますが、基本的にハイクラス人材とは、経営目線を持って活躍できる人材のことです。具体的には、CEOや事業責任者、現場の管理職といったマネジメント層の人材や、エンジニアや研究職など高度な専門スキルを持った専門職の人材を指すことが一般的です。こうしたハイクラス人材を募集している求人を「ハイクラス求人」、ハイクラス求人へ応募して転職することを「ハイクラス転職」と呼びます。
ハイクラス人材と混同されやすい言葉に、「エグゼクティブ」と「ミドルクラス」があります。
エグゼクティブは、部長やシニアマネージャー以上の、経営に近い意思決定を担う層を指すことが多く、管理職を中心とするハイクラスの中でも、さらに上位の層という位置づけです。ただし該当するかどうかは転職先の企業規模によっても変わり、大手企業の部長クラスがベンチャー企業のCxO(経営幹部)候補として迎えられる一方、その逆は難易度が高くなる傾向があります。
一方、ミドルクラスは、ハイクラスに至る前段階として、経験を積みながらキャリアアップを目指す層を指す言葉です。年収の目安もハイクラスの「800万円以上」に対してやや低く、即戦力性よりも今後の成長性が重視されやすい点が異なります。
ハイクラス人材は、以下のようにさまざまな企業から必要とされています。
このようにハイクラス人材は、基本的に経営上重要なポジションとして迎えられます。そのため、報酬を手厚くしてでも採用したいと企業が考え、年収も高水準になることが多いのです。
ハイクラス転職で今よりも上の年収を目指すためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。ここでは、ハイクラス人材に求められることの多いスキル・資質を紹介します。
ハイクラス転職で募集がかかりやすいのは、何らかの専門性を持ったプロフェッショナル人材です。たとえば、ITやデータ運用、マーケティング、財務会計、研究開発などにおける専門スキルを習得しておくと、選考でもPRしやすくなります。また、IoTやAIのエンジニア、ニッチな分野の研究職など、まだ人材の母数自体が少ない領域の人材は、企業から必要とされやすい傾向にあります。競合人材の少ない領域で専門性を身につけることも重要といえます。
ハイクラス転職では、現場の管理職以上のポジションで採用されるケースも少なくありません。そのため、年収を高めるためにはマネジメントの実績を積んでおくことも重要です。たとえば、「○○人規模のチームを管理した」「組織全体で目標○○%、業績○○万円を達成した」といった定量的な成果があると、より具体的にアピールできます。また、成果だけでなく、そこにいたるまでの仮説の立て方や業務プロセスも説明できると説得力が高まります。
ハイクラス転職では、たとえ高いスキルを持っていても、前職での経験ややり方を新しい組織にそのまま持ち込むだけでは、力を発揮しにくいことがあります。特に重視されるのは、いかに組織に適応し、柔軟に業務に臨めるかどうかです。新しい風土へ溶け込もうとする積極的な姿勢を示し、柔軟性を印象づけることも、高い評価につながります。
ポータブルスキルとは、論理的思考力や計画性、コミュニケーション能力、プレゼン能力といった、職種・業種に関わらず発揮できる基礎能力を指します。こうしたポータブルスキルが高い人材は、「どんな組織でも活躍できそう」と企業から評価されやすく、ハイクラス転職での年収アップも期待できます。
近年はグローバル展開を進める日系企業も増えています。加えて、実力主義の風土がある外資系企業では、特にハイクラス人材の採用が活発です。外資系企業に管理職や経営層として勤務する場合は、業務で海外拠点とやり取りする機会も増える傾向があります。
だからこそ、グローバルな視野を身につけておくことは、ハイクラス転職を成功させる武器になります。たとえば、語学力や海外の市場に関する知識を習得しておくと、評価が高まる場面もあります。
なお、語学力については、すべてのポジションで優れたスピーキング力が求められるとは限りません。近年は翻訳ツールや生成AIを活用して海外拠点とやり取りするケースも増えており、こうしたツールを使いこなしながら日々の業務の中で語学力を磨き続ける姿勢や、グローバルな事業に関わろうとする意欲も評価される傾向にあります。
ハイクラス転職で今よりも年収を高めるには、どのような点を意識して転職活動を進めればよいのでしょうか。ここでは、ハイクラス転職を成功させるための4つのポイントについて解説します。
ハイクラス転職では、専門性が高く、経験や実績も豊富な人材と競合することになります。選考で自分を魅力的にPRするためには、自分だけの強みを明らかにしておくことが大切です。たとえば、同じ管理職の経験でも、「年上の部下をマネジメントした経験」が強みとなり、企業から高く評価されることもあります。一度これまでのキャリアを棚卸しし、経験の内容を整理してみると、自身の意外な武器が見つかるかもしれません。
ハイクラス転職で年収を高めるには、募集背景を読み込み、企業の求める人材像を深く理解する姿勢も大切です。たとえば、同じ財務でも、上場企業の経験者を求める企業もあれば、あえて中小企業で経営視点を持っていた人材を求める企業もあります。入社後の役割や職務を正しく把握しておくことで、面接で強みとして伝えやすくなります。
ハイクラス求人は、企業の経営戦略と密接に関わるため、競合他社に知られないよう「非公開」として扱われることが多くあります。ハイクラスの非公開求人は、転職エージェントを活用することで紹介を受けられる場合があります。より条件のよい求人と出会うためにも、転職エージェントを通じて多くの求人に触れることが大切です。
自身の強みを明らかにするには、第三者から客観的なアドバイスをもらうことも有効です。転職エージェントを活用すれば、転職コンサルタントにキャリアの棚卸しや市場価値の分析、最適な求人選びを親身にサポートしてもらえます。心強い相談相手を得られることは、納得のいく年収での転職にも役立ちます。
ハイクラス転職では求人段階で年収幅が大きいケースも多く、内定後の年収交渉で最終的な年収が決まることがあります。ここでは、年収交渉を有利に進めるための考え方を解説します。
リファラル採用や直接応募などの場合は、自分自身で交渉材料を集め、企業側と直接すり合わせる必要があります。しかし、内定を出してくれた企業に対して自ら条件面を切り出すことに抵抗を感じたり、市場相場や他社の状況を把握しないまま交渉に臨んでしまったりして、思うような結果につながらないケースも少なくありません。
転職エージェントを利用すれば、年収交渉を代わりに行ってもらえます。転職エージェントの担当者は、日頃から採用企業の担当者と密にやり取りをしているケースが多く、その関係性を土台に条件のすり合わせを進められる点が強みです。
転職エージェントを、単なる求人紹介の窓口としてではなく、年収交渉までを任せられるパートナーとして捉え、都度状況を相談しながら進めることをおすすめします。
たとえば、他社からの提示条件がある場合は、選考の早い段階で担当の転職コンサルタントへ共有しておくことが有効です。企業側との交渉材料として活用できるため、「これくらいの条件でなければ入社の決断が難しい」という具体的な根拠を示しながら交渉を進めやすくなります。
反対に、内定通知が出たあとになって初めて他社の状況を伝えても、交渉の余地が限られてしまうことがあります。年収交渉は、内定が出てから動き始めるものではなく、選考の初期段階から担当者と綿密にすり合わせながら進めることが望ましいといえます。
最後に、ハイクラスの年収に関してよく寄せられる質問にお答えします。
パソナキャリアでは年収700〜800万円台以上をハイクラスの目安としていますが、現職の年収だけが判断基準ではありません。日系の中堅・中小企業で年収700万円程度であっても、大手企業へ転職して年収1,000万円程度まで上がる方もいます。現時点で年収がハイクラスの目安に届いていない場合でも、経験やスキル次第でハイクラス求人への転職につながる可能性があるため、まずは相談してみることをおすすめします。
ハイクラス転職に、明確な年齢の下限・上限はありません。本記事で紹介したように、パソナキャリアの支援実績には、20代後半で年収800万円以上を実現した例から、40代で年収1,200万円以上を実現した例まで、幅広い年代の事例があります。ただし、年代によって評価されやすいポイントは異なり、20代〜30代前半では専門性や今後の成長性が、30代後半以降ではマネジメント実績や即戦力性が重視される傾向があります。ご自身の年代で評価されるポイントを踏まえて準備を進めることが、ハイクラス転職への近道になります。
家庭の事情などから、あえて年収を下げてでも転職を選ぶケースもあります。たとえばパソナキャリアの支援実績でも、転勤を伴う異動を避けるために、大手金融機関から地方の金融機関へ転職し、年収が下がった例があります。このケースでは、年収よりも働き方や家庭とのバランスを優先した結果として年収が下がりました。もちろん、年収の高さを優先した転職も可能です。ご本人の希望や優先順位にあった転職ができるようサポートいたします。
年収交渉のしやすさは、景気や採用市場の状況によって変わります。企業の採用意欲が高まっている時期は年収交渉が通りやすくなる一方、採用を絞っている局面では交渉が難航することもあります。パソナキャリアで長年ハイクラス層の転職を支援してきた転職コンサルタントによると、年収交渉が難しい時期もあれば、市況が良く交渉しやすい時期もあるといいます。転職エージェントは日頃から採用市場の動向を把握しているため、そうした情報も踏まえたうえで交渉を進められます。
ハイクラス転職では、一般的に年収800万円以上の求人が多く、そのぶん高い専門性やマネジメント能力が求められます。また、最終的な年収は内定後の交渉によっても左右されるため、自身のスキルやキャリアを客観的に分析する姿勢に加えて、交渉の進め方まで見据えて転職活動を進めることが重要です。
「自分の市場価値がどのくらいか分からない」「年収交渉を自分でうまく進められるか不安」——ハイクラス転職では、こうした悩みが最終的な年収を左右します。一人で抱え込まず、専門家の視点を借りることが有効です。
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