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転職活動を左右するキャリアプランとは?その考え方とまとめ方

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一昔前まで多くの企業が取り入れていた、終身雇用制度が崩壊しつつある現在、キャリアアップを目指して転職をする人が増えています。転職活動では、自分の将来を見据えた「キャリアプラン」を考えることが重要だと言われています。では、キャリアプランはどのようにして考えれば良いのでしょうか?今回は、キャリアプランの立て方や、職種別・年代別のキャリアプランのポイントについて紹介していきます。

キャリアプランとは?キャリアパスとの違い

「キャリアプラン」とは、今後の自分の働き方や、理想像などを目標に設定して、その目標を達成するために計画を立てることをいいます。

例えば、デザイナーの人が「10年後にトップディレクターになる」という目標を立てるとします。目標を達成するために、「8年後にはディレクターになる」「5年後には部署のチームリーダーになる」「3年後には・・・」と逆算して計画を立てていくことで、キャリアプランが完成します。

また、厚生労働省が行っている施策として、個人のキャリアアップや就業促進を目的とした「ジョブ・カード制度(生涯を通じたキャリア・プランニングツール)」を導入しています。終身雇用制度が崩壊しつつある現在では、このように自分自身のキャリアプランをしっかりと持つことが大切になってきているのです。

「キャリアプラン」に似ている言葉の中に「キャリアパス」があります。キャリアパスとは「職位に就くためのルート(道筋)」のことで、人事評価や転職活動の際に、企業側から従業員や、求職者に提示されるものです。
例えば営業職の場合、「5年以内に昇格するためには、2年連続営業目標を達成し、〇〇の資格を取ること」など、どのように働けばキャリアアップができるのか明確に示されたものがキャリアパスと言われています。

どうすれば良い?キャリアプランの考え方

では具体的に、キャリアプランをどのように立てていけば良いのでしょうか?
キャリアプランを立てる際に大切なことは、自己分析を行うことです。以下のように順序立てて、自分自身を見つめ直すことから始めてみましょう。

1.これまでの自分を振り返る

入社してから今までの中で、
「一番やりがいを感じた業務」「一番の成果を上げたこと」など、過去の自分の業務や実績について振り返ります。

2.現在の自分を掘り下げる

次に、現在の自分を見つめ直してみましょう。
「どんなスキルを持っているか」
「何をすることが一番楽しいのか」
「なぜそれが楽しいと感じるのか」
「どんな仕事に興味があるのか」
「なぜその仕事に興味があるのか」と、自問自答をしていきます。
繰り返し自分に問うことで、自分の本心を導き出せます。

3.自分の未来ついて考える

1,2で自己分析を行ったら、未来について考えてみましょう。
自分の過去・現在を掘り下げた後なら、自分は将来どのようになりたいのか、自然と導き出せるはずです。
「どんな働き方をしたいのか」
「仕事を通してどのように社会に貢献していきたいのか」
「どんな職種に就きたいのか」
「どんなスキルを身に付けたいのか」
導き出した答えをキャリアプランに組み込んでいきましょう。

10年後、5年後、3年後に分けて考える

自分の理想の未来が思い描けたら、その未来を実現するための計画を立てていきます。
目標を何年後までに達成したいのかを考え、そこから逆算して細かく目標を設定していきます。

10年後は、人生を俯瞰で見る

目標のゴールを10年後に設定した場合、その時の自分がどうなっているのかイメージしてみましょう。「どのような会社に所属しているか」「どのような職位に就いているか」「社会の中で自分がどのような役割を果たしているのか」など、自分の理想像を大まかに描きます。

5年後のプランは、10年後を見据えて

10年後の自分をイメージすることができたら、5年後のプランはもう少し具体的に計画します。
10年後の自分のプランを実現するためには、5年後には何ができている必要があるのかを考えましょう。営業成績の目標、役職、資格取得など、具体的な目標を設定します。

3年後のプランを立てたら、すぐに取り組もう

3年後のプランも同様に、5年後を見据えて考えていきます。
5 年後のプランを達成するためには、3年後に何が必要なのかをより具体的に考えましょう。

3年後のプランを決めたら、すぐにでも目標に向かって取り組みはじめましょう。
例えばあなたの目標の中に英語が必要だと設定した場合、3年後にTOEIC900点を取得するという計画を立てていたとしたら、すぐに勉強を開始しなければいけませんよね。

キャリアプランを立てるときには、キャリアプランシートを使って分析・計画する方法もあります。キャリアプランの立て方に迷ったら、ジョブ・カードを参考にしてみてください。

参照情報:ジョブ・カード制度総合サイト|厚生労働省

面接でのキャリアプランの答え方

キャリアプランは立てて終わりではなく、実践していくことが大切です。
また、人事評価の面談時に上司から聞かれたり、転職活動の面接時に聞かれたりもします。
その際には、どのように答えれば良いのでしょうか?

社内での人事評価、キャリア研修の場合

自分のキャリアプランについて上司と話す場合、変化が激しいIT業界や、テクノロジー業界で勤めている人は、ゴールを10年後に設定するよりも5年後、3年後など、少し短いスパンにして考えた方が良い場合もあります。

自分の立てたキャリアプランに自信が持てない場合は、上司に話す前に先輩や同期など周りの人に意見を聞いてみるのも良いかもしれません。

キャリアプランを上司に伝えた後に、自分の計画は合理的であるか、自分の目標に近づくためには何をすべきかを上司に確認しましょう。また、より自分にふさわしい道が他にあるのか、上司の客観的な意見を聞いてみると、新しい発見があるかもしれません。

転職活動の面接で答える時のポイント

転職活動の面接でキャリアプランを聞かれる場合があります。
自身の立てたキャリアプランを伝える時に、何を注意すれば良いのでしょうか?

面接を受ける時には、キャリアプランの中でその企業を志望する理由が“ステップアップのためだけ“に見えないように伝える必要があります。

例えば、10年後に独立して起業したいと計画を立てている場合、それをそのまま伝えてしまうと「この転職は踏み台にすぎないのか?」と思われかねません。
まずは、自分のキャリアプランを通して、この会社にどのように貢献できるのか、会社の利益になるアピールポイントを伝えましょう。

「経営に携わる人材となれるようにスキルアップを目指す」「新しいサービスを開発して会社に貢献したい」など、企業の中でのキャリアアップを目指した内容として伝えることが大切です。

職種別キャリアプラン例

キャリアプランは職種によっても変わってきます。
これからキャリアプランを立てる人や、違う業界にチャレンジしたい人は参考にしてみてください。

キャリアプラン例:IT業界(SE、エンジニア、技術、WEB職)

IT業界のキャリアパスとしては、プログラマ~システムエンジニア~プロジェクトリーダー~プロジェクトマネージャー~コンサルタントが王道のルートとされています。
「経営的な視点を持ったコンサルタントになる」が最終目標であれば、キャリアプランの中に技術以外の知識取得(他業種の専門知識、市場ニーズなど)も必要になってくるはずです。

しかし、IT業界は技術革新が著しく、より専門的で高度な技術を持った人材の需要も高まっています。自分自身で業界の未来予想をしながらプランを立てることが重要です。

キャリアプラン例:総務、人事、経理など事務職の場合

総務、人事、経理といった事務職の場合、企業内で出世していくこともキャリアプランの1つです。例えば、「10年後に総務部長になる」とキャリアプランを立てたら、実現に向けて必要なスキルを計画的に取得していきましょう。事務職の場合はOAスキルのみならず、コミュニケーション能力やビジネスマナーなどの能力も必要になってきます。

キャリアプランを考える際には、IT技術の発展により、AIやクラウドなどの進化により職掌は変わっていくかもしれない、という認識を持つことも必要です。

キャリアプラン例:営業職の場合

営業職のキャリアプランとして多いのは、営業部門の管理職に就くことです。
多数の中から管理職に就けるのは、営業成績が良く評価も高い人材です。例えば「10年後に営業部長になる」と目標を立てた場合、最初の数年は営業の成績を上げることに重点をおくことになるでしょう。

管理職になると、営業能力以外にも「マネジメント能力」が必要になります。営業成績と並行して、マネジメントについても勉強しておく必要がありそうです。

年代・性別で気をつけたい、キャリアプランのポイント

年代別、性別でもキャリアプランはそれぞれ変わってきます。
ここでは30代、40代のキャリアプランを立てるときのポイントと、女性が結婚・出産などライフプランを組み込んだ、キャリアプランの作成方法について説明します。

30代のキャリアプラン「自分のニーズを知ろう」

30代になると、20代の時よりも自分の将来をより具体的に描けるようになっているのではないでしょうか。30代からは過去の経験を活かして、自分で判断し仕事に取り組む場面が増えてきます。
30代のキャリアプランは、これまでどのように仕事に取り組んできたかを分析し、社内の自分へのニーズを知り、会社にどのように貢献できるかを考えていきましょう。

40代のキャリアプラン「人材育成のために必要なことを学ぶ」

40代では、大企業でも早い人は管理職に就くターニングポイントの時期です。
そのため、40代のキャリアプランでは、人を上手に動かすためのマネジメントスキルを身につけることが必要です。
部下を持つ場合、年代・性別などによって異なる、多様な価値観を持つ人材を束ねなければなりません。自分自身も価値観を広げ、自分と異なる意見を持つ人を受け入れられるようになる必要があります。

女性のキャリアプラン、避けて通れない結婚・出産

結婚や出産をしても仕事を続けてキャリアを築く女性が増えています。仕事を続けたいと思っている女性は、あらかじめ結婚・出産を含めたキャリアプランを立てておくと安心です。

「結婚・出産しても今の会社で働き続けることができるのか?」「育休はどれくらい取るのか?」「職場復帰したらどのような働き方をしたいのか?」などを考えて、イメージしておくとことが大切です。
自分の会社に結婚・出産している人がいれば、その人に事前に話を聞いておくこともオススメです。
身近にロールモデルがいれば、自分の未来もイメージしやすいでしょう。

あらかじめイメージしておくことで心の準備はできますが、思うように自分の計画が進まないこともあります。その時には、臨機応変にプランを変えていく柔軟さも必要です。

大切なのは、「自分は幸せかどうか」を考えること。周りの意見や社会の傾向に流されず、自分で人生を選択するよう心がけましょう。

キャリアプランは自分を見つめ直すアクション

キャリアプランを立てることは自分自身を分析し、見つめ直す良い機会です。まずはプランを立ててみるところから始めてみましょう。「一人ではなかなか進められない」、「自分の立てたキャリアプランを誰かに確認してもらいたい」という方は、転職エージェントを活用されてみてはいかがでしょうか?

転職エージェントでは、ご登録者様のキャリアプランのサポートも行なっています。キャリアプランの作成に悩んだら、ぜひ活用してみてください。