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キャリアチェンジのメリット・デメリットと成功させるポイント

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未経験の業界や職種に転職することを「キャリアチェンジ」といいます。転職にはさまざまな形があり、なかには「憧れの仕事にチャレンジしたい」「違う業界で働きたい」と考えている人もいるでしょう。では、キャリアチェンジを成功させるには、どのような転職活動をすれば良いのでしょうか。今回は、キャリアチェンジのメリット・デメリットや成功のポイントについて紹介します。

<目次>

  • 1. キャリアチェンジとは?
  • 2. キャリアチェンジのメリットとデメリット
  • 3. 20代と30代以上のキャリアチェンジの違い
  • 4. キャリアチェンジを成功させるポイント
  • 5. メリット・デメリットを踏まえたうえでキャリアチェンジの決断を

キャリアチェンジとは?

キャリアチェンジとは、未経験の業界や職種に転職することだけを意味するのではありません。キャリアチェンジの種類やキャリアアップとの違いをお伝えします。

●キャリアチェンジの種類

基本的には、未経験の業界や職種への転職がキャリアチェンジです。業界と職種のどちらかだけを変える場合も、キャリアチェンジといいます。

<業界も職種も未経験の転職例>

・総合商社の購買から金属メーカーの人事
・塾の講師から人材会社のキャリアアドバイザー
・建設会社の総務からIT企業のシステムエンジニア

<未経験の業界へ経験のある職種で転職する例>

・不動産会社の営業からECサイト運営会社の営業
・大型電気店の販売員から生命保険会社の販売員
・人材派遣会社の経理から専門学校の経理

<経験のある業界で未経験の職種に転職する例>

・Webサイト制作会社のエンジニアからWebサイト制作会社のコンサルタント
・製薬会社の医薬情報担当者(MR)から製薬会社のマーケター
・広告会社の広報から広告会社の企画営業

●キャリアアップとの違い

キャリアアップとは、転職などによって自分の役職や地位、市場価値、待遇などを上げることを意味します。業界や職種を変えるキャリアチェンジとは違い、それまでに経験のある業界や職種で、より高いポジションを目指すのが特徴です。

ひとつのスキルを高めること、さまざまなスキルを身に付けてキャリアの幅を広げること、資格を取得して仕事に活かすことなどもキャリアアップに含まれます。
転職をせず、勤務する会社内で管理職などに昇進・昇格するのもキャリアアップです。

キャリアチェンジのメリットとデメリット

何事にもメリットがあれば、デメリットも付きものです。未経験の業界や職種に転職するキャリアチェンジにもメリット・デメリットがあります。

●キャリアチェンジのメリット

以前からやりたかった職種や、学生時代から興味があったものの新卒時には就職できなかった業界で働けることが、キャリアチェンジのメリットです。
それまで仕事にやりがいを感じていなかったという人も、自分が希望する業界や職種で働くことによって、仕事へのモチベーションが上がることがあります。
キャリアチェンジ後の実務などを通して、新たなスキルを身に付けられることもメリットです。キャリアチェンジ後の仕事に適性があれば、早い段階で活躍できる可能性もあります。

●キャリアチェンジのデメリット

業界や職種などが変わることで、前職までに習得したスキルや経験をキャリアチェンジ後の業務で活かせない恐れがあります。さらに、前職のスタイルが体に染みついていると、新しい業界の慣習に馴染むまでに時間がかかる人もいます。

また、未経験の職種に転職する場合、即戦力としての働きを期待できないと判断されるケースが多く、収入がダウンすることもあります。

転職希望者は、自分のスキルが企業の求めるレベルに満たない場合でも、「自分の目標がかなう」「やりたかった仕事ができる」という点に目を向けて行動しがちです。しかし、自分ができることとやりたいことのバランスを考えたうえでキャリアチェンジにチャレンジしないと、なかなか内定を獲得できずに転職活動の期間が長引く恐れもありますので、注意しましょう。

20代と30代以上のキャリアチェンジの違い

年代によってキャリアチェンジの意味合いが異なります。事実上、一からのスタートになる場合は、20代のほうが有利といえます。

●20代はキャリアチェンジの好機

未経験者の採用となると、企業としては基本的に、成長性が期待できる20代を優先するのが一般的です。
なかでも第二新卒は企業からの需要が高い傾向にあります。年齢が若い分、柔軟性や将来性に期待がもてるうえ、前職で社会人経験を積み、一定のビジネスマナーを身に付けていると考えられ、新卒のようにゼロから研修を行う必要がないからです。たとえ、未経験の業種・職種へのキャリアチェンジでも、人柄やポテンシャルを重視し、内定を出す企業も多いといわれています。

そのため、キャリアチェンジして働きたい業界や職種がある人は、できるだけ20代のうちにチャレンジするのが良いでしょう。

●30代以上のキャリアチェンジはハードルが上がる

30代になると、20代の頃と比べてキャリアチェンジのハードルは少し高くなります。
なぜなら30代以上の転職では、スキルや実務経験を兼ね備えた即戦力を求められる傾向があるからです。30代になると、20代よりは収入も上がっているでしょう。30歳を過ぎてからそれまでのスキルや実務経験とは関係のないキャリアチェンジをする場合、収入ダウンも覚悟しておく必要があります。

キャリアチェンジを諦めきれないという場合、勤務先の会社で別の職種に異動するのもひとつの方法です。
勤務先の会社に希望する職種がない場合は、希望が実現するような新サービスや新規事業の立ち上げを提案して、責任者を目指すのも良いでしょう。

キャリアチェンジを成功させるポイント

キャリアチェンジを成功させるには、次のポイントについて日頃から準備しておくことが大切です。

●キャリアチェンジしたい業界、職種、会社のことを徹底調査する

キャリアチェンジを成功させるには、キャリアチェンジしたい業界や職種、企業について徹底的に勉強しておく必要があります。実務経験がない分、「どんなスキルが求められるのか」「資格などを取得する必要はあるか」などを調べたうえで、求められるスキルや能力を身に付けておくことが大事です。

未経験の業界・職種の面接を受ける際は、志望動機を詳しく聞かれます。「以前から憧れていた仕事だから」という漠然とした理由や、「今の仕事が自分に向いていないから」などの現実逃避的なものではなく、「分析の仕事がしたくて今の会社に入ったのに、人手の足りない営業部に配属された。営業部でもそれなりの実績を上げているが、早く分析の仕事がしたい。分析については学生時代から研究をしていて、今も独学を続けている。分析官を募集している御社の求人を見て、自分の希望を実現できると思った」などストーリー立てをし、説明に説得力をもたせましょう。

●「ポータブルスキル」を身に付ける

「ポータブルスキル」とは、「持ち運び可能な能力」のことで、業界や職種、会社が変わっても関係なく通用する市場価値の高いスキルを指します。
課題分析力、マネジメント力、企画力、プレゼンテーション力、計画立案力、語学力などは、業界や職種の垣根を超えた汎用性の高いスキルです。こうした能力をもっていれば、転職時にアピールできます。

●職務経歴書を作成し、定期的に更新する

転職経験がない人も、職務経歴書を作成すると自分の「強み」と「売り」が見えてきます。作成した結果、今の自分にはアピールできる強みや売りがないと感じたら、意識してスキルを積み上げましょう。
また、職務経歴書は半年に1回など期間を決めて更新することが大切です。定期的に内容をアップグレードすることで、キャリアアップやスキルアップができているか、できていないならどこに問題があるか、これから身に付けたり伸ばしたりすべきスキルは何かといった点が可視化されます。

●キャリアアドバイザーに相談する

転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに相談すると、キャリアチェンジに関するアドバイスを受けられます。
30代以上でマネジメント経験が豊富な人は、そのマネジメント力を評価され、キャリアチェンジが可能な求人を紹介してもらえることもあります。また、今の自分に足りていないスキルについてのアドバイスももらえるので、転職活動を行う際の参考にすると良いでしょう。

メリット・デメリットを踏まえたうえでキャリアチェンジの決断を

どうしても挑戦したい仕事があるなら、思いきってキャリアチェンジするのもひとつの選択です。そのためには、転職希望の会社から求められるスキルはもちろん、ポータブルスキルについても磨いておくと良いでしょう。
ただし、年齢を重ねるとキャリアチェンジのハードルは高くなりますし、まったくの未経験業種・職種に転職する場合は、収入ダウンなども覚悟する必要があります。
キャリアチェンジのメリットとデメリットを踏まえたうえで、後悔しない決断をしましょう。