プリンティングエンジンをデザインする技術者電気・電子・半導体メーカー
電気・電子・半導体メーカー
【職務内容】レーザービームプリンタ製品の電子写真プロセス開発に関する業務です。レーザービームプリンタの開発には、光学技術、電子工学、材料科学など多岐にわたる技術が関わっており、常に新しい技術や素材の研究・開発が求められています。特に電子写真プロセスは、潜像、帯電、現像、転写、定着、クリーニングといった複数のステップから成り立っており、各ステップで物理現象を正確にコントロールすることで高画質と高生産性を実現する技術であり、キヤノンが誇るコア技術の1つです。電子写真プロセスのエンジニアは、様々な物理現象を高度に制御するミッションを担ってます。具体的には、光導電現象・静電気現象・摩擦帯電現象を扱う画像形成プロセス(潜像、帯電、現像、転写、クリーニング)設計や、熱溶融現象を扱う定着設計、色覚現象を扱う画像処理設計、材料を扱う機能部品の開発等、幅広い分野を扱います。各エンジニアは製品開発の中の一つの電子写真プロセス要素の開発を任されられ、業務を進めます。各業務は、実験やシミュレーションを駆使して物理現象の本質を捉え、AIやデータ解析技術も活用してそれら物理現象を安定して正確にコントロールする方法を設計します。そして、その仕様をもとに、機構設計/光学設計/電気設計/ソフトウェア設計等、様々な専門スキルを持つメンバーとチームを組み、協力しながら製品という形に具現化します。メンバー間で密にコミュニケーションをとりながら、異なる領域の技術の擦り合わせを重ね、全く新しい技術を創り上げることが、エンジニアのモチベーションになってます。レーザービームプリンタは、低価格でコンパクトなデザインのためデスクトップやデスクサイドに設置され、広く一般ユーザーに利用されています。こうした使用環境に適した性能の設計や小型/低コストで高品質な印刷を実現する技術開発、また大量生産に適した配慮設計といった点が、レーザービームプリンタを開発する難しさであり面白さです。キヤノンのレーザービームプリンタは他社を圧倒する性能と信頼性の高さで、市場のニーズに応え続けてきました。このベースとなっているのはエンジニア一人一人の技術力です。開発現場は、次の時代を意識した新しい独自の開発を積極的に行う風土があります。これまでの物理・化学関連の知識と経験を活かせると共に、技術者として更なるステップアップにチャレンジできる環境です。【募集背景】キヤノンでは、電子写真技術をベースとしたレーザービームプリンタを開発・製造し、自社ブランドとして販売するだけでなく、これをプリンタ業界最大手の取引先に供給・販売するというOEMビジネス(OEM:Original Equipment Manufacturing。他社ブランドの製品を製造すること)を展開しています。低速から高速まで幅広いラインナップを用意し、多くの新しい技術を積極的に投入して機能・品質の向上に努めています。これによりOEM供給分を含むレーザービームプリンタの世界台数シェアは断トツのNo.1を誇っています。近年は、デジタル化の進展に伴いオンデマンド印刷やパーソナライズ印刷の需要も増加しており、プリンティング市場が多様化してきています。また、テレワークの普及やペーパレスの動きによる仕事のやり方の変化、環境意識の高まり、多機能化によるスペース効率とコスト削減、AI活用による業務効率化等もあり、レーザービームプリンタに求める価値も変化してきています。今後も市場のニーズに応えお客様のビジネスに貢献し続けるために新しい技術や商品を共に創造する仲間を募集しています。
- 年収
- 500万円~850万円※経験に応ず
- 職種
- 生産技術・プロセス開発
更新日 2025.04.23