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日付をまたぐような残業をした翌朝、「せめて今日くらいはゆっくり出社したい……」と始業時間を恨めしく思うことはないだろうか。そんなビジネスパーソンの切実な願いに応える制度が、ライフスタイルやその日の都合に合わせて労働時間を自由に設定できるフレックスタイムだ。
いつもより遅い時間に家を出れば、通勤ラッシュを回避できるし、仕事のやる気もアップするかも。いいことばかりのようだが、一方でフレックスタイムには「コミュニケーションロスが増える」「会社側の管理が大変」など、懸念も多い。大手企業でも、結局は廃止になってしまった……なんて事例も見られる。
そんなフレックスタイム制度には、どのようなメリット・デメリットがあるのだろう。同制度を採用している株式会社イグニスの総務チームリーダー・宮澤宏尚さんに、お話を伺った。
2013年にフレックスタイム制度を導入した同社では、全員が必ず出勤するコアタイム(11時〜16時)を設定しており、それ以外は出退社が自由なフレキシブルタイムだ。メンバー全員が集まるコアタイムは「組織としての一体感を保つ時間」、社員が自分の勤務条件に一定の裁量を持つフレキシブルタイムは「自律心を養う時間」になっていると宮澤さんは語る。
「固定時間制の会社から転職してきた社員からは、『プライベートの時間を確保しやすい』『朝早いのが苦手なので助かる』といった声が上がっています。朝型、夜型でパフォーマンスを発揮しやすい時間を選べますし、コアタイムさえ守れば遅刻や早退を気にせず働けるので、心理的なプレッシャーが軽減されるメリットは大きいと思います」
特に家庭があるビジネスパーソンにとっては、ライフスタイルに合わせた働き方ができるのは、やはり大きな魅力のようだ。だが、顔を突き合わせたコミュニケーションができないことで、チームの士気が下がることはないのだろうか。
「ミーティングはコアタイム内でセッティングすればいいし、コアタイム以外の時間を合わせると、結局1日6時間くらいは一緒に仕事をしています。実感として、フレックスタイム制によって、コミュニケーションの機会が減ることはないですね」
たしかに、自分だけで完結するような作業はフレキシブルタイムで、他の社員との共同作業はコアタイムで、と取り決めておけば、時間の使い方にメリハリがつきそうだ。一方、フレックスタイム制度のデメリットは?
「懸念点として、退社時間が後ろ倒しになっている社員もいるなと感じています。コアタイム開始ギリギリの11時に出社すると、終業時間は20時頃。結局仕事が長引いて22時以降も残っている社員がいます。夜遅くなるほど、どうしても仕事のパフォーマンスが落ち、健康にもよくないので、これは課題ですね」
朝が遅くなることで、夜も遅くなってしまうのは仕方のない話だが、深夜勤務が多くなるのはいただけない。それでも、上場企業でありながらベンチャーマインドを持ち続けるイグニスの「社風に合っている」とのことで、同社ではフレックスタイム制を廃止しない方針だ。
「遅い時間の出社に慣れてしまっている社員がいるので、コアタイムを前倒しにするのは難しいでしょう。また、勤務時間後に会社に残って勉強したいという社員もいます。そこで、深夜勤務を申請制に変更しました。深夜勤務や休日出勤をするときは会社側に申請を出すことを義務付けています。これで社員の深夜勤務時間を把握し、削減していければと」
一度導入すると、廃止に生活習慣の変更が必要になるのも、フレックスタイム制のデメリットのひとつかもしれない。しかし、どのような社内システムであれ、その効果は一長一短。フレックスタイム制の場合も同様に、制度自体のバランスもまたフレックスに調整することで、社員の労働環境を改善できるのではないだろうか。
(真崎 睦美)
<取材協力>
▼株式会社イグニス
http://1923.co.jp/
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