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オフィスカジュアルはどこまでOK? 専門家がファッションチェック!

オフィスカジュアルはどこまでOK? 専門家がファッションチェック!

「オフィスカジュアル」という言葉をよく聞くようになった。時代の流れや業界によって、「制服」や「スーツ着用」といった縛りがゆるくなりつつあるようだ。

しかし、ひとくちにオフィスカジュアルと言っても、社会人としてどこまでがOKでどこからがNGなのか、この判断は難しいところ。男性はもちろん、特に女性はコーディネートの幅が広いので、悩むことも多いのではないだろうか。

そこで今回は、イメージプロデュース協会の理事を務めるイメージコンサルタントの工藤亮子さんに、事前に準備した「オフィスカジュアル」のコーディネートを提供。それぞれについて、マナー違反がないかどうかを教えてもらった。

オフィスカジュアルってどんな服装?

「なるほど」と意味深な笑みを浮かべる工藤さん

本題に入る前に、そもそもオフィスカジュアルとはどのような服装のことなのだろうか。

「会社によってオフィスカジュアルの定義は異なりますが、一般的には『仕事をする上でふさわしく、業務上支障のない服装』 『職場内で周囲に不快感を与えない服装』 『シンプルかつ華美でないもので、清潔感のある服装』の3点を満たしていれば問題ないでしょう」

自分でコーディネートを考えるときは、この3点を意識すればマナー違反の心配はなさそうだ。しかし、例えば「清潔感」をひとつとっても、どの程度ならOKで、どの辺のラインを超えるとNGなのか、ずいぶんと悩んでしまいそうだ。それでは先生、こちらのコーディネートはいかがですか?

男性の「オフィスカジュアル」NGとOKの境界線は?

まずは男性編から。モデルは「西島秀俊の劣化版」と言われた経験のある筆者である。

胸の開きが大きいVネックはNG! 露出が高い服は控えるべし

「VネックTシャツの開きが大きすぎます。これだと露出が高いので、ビジネス上はNGと判断します。また、スウェット素材のパーカーは、カジュアル過ぎる印象を与えるためNGになる場合もあります。コットンパンツはOKでもカーゴパンツはNGという会社もありますので、カーゴパンツと見間違われそうなカーキのパンツは、堅い企業では避けた方が無難ですね」

Yシャツの裾を出すのはNG! だらしない印象を与えることも

「襟付のシャツはオフィスカジュアルの基本なのでOKですが、なぜ裾を出すのか理解できません。特にこの場合は、着丈が長くてだらしないのでNGです。裾はパンツの中に入れましょう。そもそも裾をパンツの外に出して着るような、着丈の短いシャツであればOKの職場もあるでしょう」

女性の「オフィスカジュアル」NGとOKの境界線は?

続いては女性編。モデルは、過去に職場で「虫取りに出かける小学生みたいな服装」とからかわれた経験のあるライターのひにしさんだ。

丈の短いスカートはNG! ショートパンツの着用にも注意が必要

「スカートが短いですね。ミニスカート、ショートパンツ類はNGの場合が多いので、膝上10cm以上のスカートは避けた方が良いでしょう。『接客の場でのスカート丈は膝上7センチメートルまで』などと決められている会社もあるので、スカートの丈は注意が必要です」

ワンピース自体は問題なし 目立つ色合いのベルトを着けた場合は?

「ワンピースは問題ありません。ベルトの色に関しても、あまりうるさく言われることはないでしょう。ベルトは色というよりも、形状が派手なものを避けたほうがいいですね」

派手な色はNG!? 羽織りは色合いの控えめなジャケットで

「このレッドの色合いは、企業によっては派手とされることがあります。デザインや柄、色合いが派手なものは目につきやすいので、着用する場合は色合いの控えめなジャケットを羽織ると良いでしょう」

今年流行りのガウチョパンツ、オフィスで着るのはアリ?

「ガウチョパンツ自体は、清潔感があり、きちんとした印象のものであればOKです。こちらのコーディネートではそれよりも、素材が問題。ジーンズNGの企業が多いため、デニム素材は避けた方がいいですね」

派手なストッキングやニットキャップはどうですか?

「素足がマナー違反であるため、靴下・ストッキングなどの着用がマストの企業でも、派手な柄・色合いのものはNGの場合があります。ニットキャップをOKとする会社は、アパレル、クリエイター系、ベンチャーなど、かなり自由な社風ではないでしょうか。社外の人に会う機会もあるので、特別な事情がない限りは控えましょう」

色・柄・露出を控えて、突っ込みどころのないオフィスカジュアルを目指せ

最後に、工藤さんにオフィスカジュアルのポイントをまとめていただいた。

「色合いは控えめな黒、グレー、紺、ベージュ、白などが好ましいですね。派手な柄や鮮やかな色は、使用する面積を少なくして、ポイント使いや挿し色として楽しむ程度で。露出の高い服は、周りの人の集中力を妨げる恐れがありますので、女性だけでなく、男性も気をつけましょう」

なるほど。では先生のアドバイスを踏まえて、こちらのコーディネートはどうですか?

「これならふたりともOKです。職場で指摘されることはまずないでしょう。どうして過剰にカッコつけているのかは、ちょっと気になりますが……」

なかなか線引きが明確ではないオフィスカジュアル。職場の運域や業界ならではのムード、取引先との関係性などを考慮して、上手にコーディネートしてみましょう!

(宇内一童)

<取材協力>一般社団法人イメージプロデュース協会
代表理事 工藤 亮子
http://ameblo.jp/dearimage/

<モデル>ひにしあいhttp://hinishi.com/

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