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【社内恋愛】LINEがない頃どうしていたの? オフィスラブ今昔座談会

【社内恋愛】LINEがない頃どうしていたの? オフィスラブ今昔座談会

社会人の恋愛事情において、仕事が忙しくなればなるほど出会いが少なくなる……というのはよく聞く話。であれば、すでに出会ってはいる状態の「社内」で恋人ができるパターンもあるだろう。

 

だが、就業規則で社内恋愛を禁止している会社もあるそうだ。他の社員に気づかれないように2人の距離を縮めていくのは、なかなかハードルが高いのではないだろうか。

 

それでも最近は、LINEなどのコミュニケーションツールの発達によって、密かに愛を育めるようになった。比較的、オフィスラブがしやすい時代だと言える。でも、現在のようにLINEが普及する以前、ビジネスパーソンは一体どうやって愛を育んでいたのか。PCメール? 電話? もしかして、手紙……? 社内恋愛の実態がどのように変遷しているのか、気になる!

 

そこで、はたラボでは社内恋愛の経験者を招き、「今と昔の社内恋愛の違い」をテーマに座談会を開催した。23歳から35歳までの4名のゲストに、ハラハラドキドキなオフィスラブ今昔物語を赤裸々に語ってもらった。

 

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右上:吉田さん 31歳男性(既婚) 右下:まなみさん 28歳女性(既婚)

左上:大山さん 35歳男性(既婚) 左下:なのこさん 23歳女性(未婚)

 

教育担当にドキッ!? 社内恋愛の「馴れ初め」は上司部下の割合高し

――まずは、みなさんの馴れ初めを聞かせてください。まなみさんは社内恋愛の相手と結婚されているんですよね?

 

まなみさん:はい。私の相手は同じ部署の上司だったのですが、ひとめぼれしてしまって。でも、その後すぐに、彼が異動になってしまったんです。このまま諦めたくないと思って、彼にまで伝わるように「あの人がすごくタイプなんです」と周りの人にアピールしまくりました(笑)。そうやってちょっとずつ距離を近づけて、最終的には彼の出勤時間前にロッカーの前で待ち伏せして、告白するという。

 

なのこさん:ちなみに、どこがタイプだったんですか?

 

まなみさん:顔です。

 

吉田さん:ストレートですね(笑)。でも、僕も正直、最初は顔でした。一緒に仕事していくうちに賢い人だな、こんな人がずっと側にいてくれたら仕事も頑張れそうだなって思うようになって。ちなみに、相手は当時の部下でした。

  

なのこさん:私も今の彼は職場の上司です。というより、いつも自分の教育担当者を好きになるので。これまで何社か経験していますが、すべて社内恋愛です。

 

(一同笑)

 

まなみさん:社内恋愛のベテランじゃないですか(笑)。

 

なのこさん:いやー(笑)。私は仕事が好きなので、仕事ができる人が好きなんです。だから、個人宛のメッセージでフィードバックをもらったりすると、キュンとしちゃって……。付き合うことになると、ますますお仕事も頑張れますし、仕事とプライベートの良い循環が生まれる気もして……。

 

大山さん:そこは意外と真面目なんだね(笑)。

 

 

秘密の恋の最終手段はメッセージより「待ち合わせ」!?

 

――社内恋愛をするときのコミュニケ―ションツールには、何を使っていますか?

 

なのこさん:最初は仕事のメールにちょっとずつプライベートな内容を混ぜていって、次第に社内チャットに移行し、仲良くなったらFacebookメッセージとか、LINEとか。

 

まなみさん:私も社内チャットでした。社内恋愛は自由な会社だったので、みんな社内チャットを恋人とのやりとりに使ったりしていたんですけど、誤爆も多くて。これは私の話じゃないんですけど、会議中にメッセージが来て、スクリーンにポップアップ通知が出ちゃったとか。

 

吉田さん:それは背筋が凍りますね。でも、社内チャットなんて今っぽいなあ……。僕はiPhoneが出たてのころ、iMessageで連絡を取り合っていましたね。

 

なのこさん:iMessageって、使ったことがないです。 

 

吉田さん:まだLINEがない時代だったんですよ。設定の問題かもしれないんですが、iMessageはメッセージの差出人と本文がロック画面に出ちゃうので、何気なくデスクにケータイを置いて席を離れたら、彼女の名前と一緒に「今日、ご飯行ける?」って表示されていたのを、同僚に見られてしまって……。それから、やたらとふたりの関係を勘ぐられるようになって、社内調査団との攻防が始まりました(笑)。

 

まなみさん:それは壮絶な戦いになりそうですね(笑)。そういえば、当時働いていた会社はセキュリティが厳しくて、自分のケータイをオフィスに持ち込めなかったんです。だから、社内チャットで「○○時に○○で集合ね」ってメッセージを送って、先に会社を出て待っていました。万が一、残業が長引くと、連絡が取れないまま、どちらかを待たせることになってしまうので、お互い必死に仕事をしていましたね。

 

なのこさん:会社を出るまでスマホが使えないなんて、ちょっと想像つかないなぁ……。待っている間、気が気じゃなくなっちゃいそうです。

 

 

ペナルティは「給料減額」! 社内恋愛で乗り越えるべきハードルとは

 

――みなさんは、やはり会社には内緒で付き合われていたんですか?

 

大山さん:実は僕が当時勤務していた会社は、社内恋愛が禁止だったんです。やっぱり、遊び半分で付き合って、別れて、気まずくなって辞める、なんていうのは会社としても損害じゃないですか。だから、バレたら給料減額。

 

なのこさん:減給!?

 

大山さん:そうなんです。しかも、僕は彼女と同じ部署にいるのに、あからさまに休みを合わせていたので、バレちゃったんです(笑)。

 

吉田さん:じゃあ、給料減額ですか?

 

大山さん:いえ、会議の後に呼び出されたんですが、「もうすぐ結婚します」って言って、何とか減額は免れました(笑)。まぁ、その会社のお偉いさんたちは、だいたい社内恋愛婚しているんですけど(笑)。

 

なのこさん:みなさん大変そう……。私の会社はみんなオープンでしたよ! 駅前で目撃されることもありましたけど、バレても気にしなかったんで、気にせずゴーゴー!という感じです。

 

――元気がいいですね(笑)。それも、社内恋愛が上手く行くコツなのかもしれません。他のみなさんは、社内恋愛ならではのハプニングはありましたか?

 

吉田さん:もちろん、隠すことには弊害がありますよね。みんな、僕と彼女が付き合っていることを知らないので、僕の部下で、彼女の上司に当たる人間が彼女にツラく当たったりするのを見て、複雑な気持ちになったこともありました。

 

なのこさん:それはちょっとムカついちゃいますよね。その部下、左遷したりしました?

 

吉田さん:してませんよ! でも、風当たりは冷たくなったかも(笑)。

 

まなみさん:直属の上司から業務のフィードバックをしてもらっているときに、私が泣いてしまったことがあって、慰められているのを彼氏に見られて、彼氏が激怒するっていう事件はありました。

 

大山さん:それ、ただのノロケ話ですよ(笑)。

 

なのこさん:うらやましい。

 

 

パートナーがスパイに!? 社内恋愛ならではの思わぬメリット

 

――社内恋愛で良かったことは何でしょうか?

 

大山さん:パートナーが同じ職場にいるのは、ありがたいですよね。会社の事情もわかっているから、仕事で遅い日があっても理解してもらえるし。

 

なのこさん:やっぱり話が尽きないし、適切なアドバイスをもらえることもありました。まぁ、その分、転職したらコミュニケーションが少なくなって、関係も薄くなっちゃうんですけど。

 

まなみさん:転職すると、恋人とも疎遠になっちゃうってこと!?(笑) 何で!?

 

なのこさん:うーん、やっぱり共通の話題がなくなってしまうからでしょうか。仕事の忙しさを説明しても、同じ会社じゃないとなかなかわかってもらえないし……。

 

まなみさん:愚痴を言うときに説明がいらないのはいいよね。「○○部署の○○さんがね」って言えば、すぐに伝わるから楽。固有名詞が使えるとスッキリもするし。

 

吉田さん:彼女が僕の部下と飲みに行ったときなんですけど、部下の悩みを聞いて、僕に教えてくれるんです。それを聞いた僕は何食わぬ顔で後日、部下に「最近、何か困ってない?」と(笑)。

 

まなみさん:うかつに飲みに行けないですね。スパイみたい(笑)。私、彼がめちゃくちゃ残業の多い部署にいたので、彼と一緒に帰るために、私もものすごく残業しました。そういう意味では会社にかなり貢献したんじゃないかな。

 

なのこさん:わかります! 超モチベーション上がりますよね! もっとみんな、社内恋愛をすればいいのに。

 

大山さん:でも、普通は社内恋愛って、ハードルが高いことなのかもしれないですよね。

 

 

「まずは相談で距離を縮めて」 “先輩”からの「アドバイス」

 

――では最後に、今、社内に気になる相手がいる人に、アドバイスをお願いします。

 

まなみさん:経験から言うと、女性は相手が上司なら「相談」をフックにするのがいいと思います。男性の立場からはどうですか?

 

吉田さん:上司という立場上、トラブルがあると仕事に支障を来たしてしまうので、実は部下からのアプローチは慎重になります。でも、相談の延長線上であれば、合法的に仲良くなれる気はしますね(笑)。

 

まなみさん:やっぱりそうですよね! 私も彼に彼女がいるかどうかの身辺調査からスタートして、相談をしながらちょっとずつ脈アリ、ナシを探っていきました。脈ナシでも脈が出るまで切り込むんですけど(笑)。

 

なのこさん:それで、脈アリかナシかは「ビジネスライクな話し方かどうか」ってところで判断するんですよね(笑)。私も相談に持ち込みましたし。

 

大山さん:コミュニケーションのツールは変わっても、「どうやって仲良くなるか」というような本質は、今も昔も変わらないのかもしれないですね。

 

まなみさん:好きな人が近くにいれば仕事も頑張れるし、諦める理由なんてないですよ。ぜひ、頑張ってほしいです。

 

なのこさん:やっぱりオフィスラブは最高ですよ。素敵な恋人、ゲットしてください!

 

 

こうして幕を閉じたオフィスラブ今昔座談会。この日、初めて顔を合わせた参加者たちがすぐに打ち解け、「社内恋愛あるある」で盛り上がる姿は、少しうらやましく感じた。

 

会社、そして時代によって社内恋愛事情はさまざまだが、誰かを好きになるという行為は、今も昔もきっと変わらないのだ。笑顔の参加者たちを見ていると、あらためてそう思わされた座談会となった。

 

 

(佐々木ののか+ノオト)

 

 

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