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「もちろん、手で書くより、パソコンやスマホのようなデジタル機器で書く方が断然早くて、時代に即していますよね。一方で、例えば『今年の漢字』や政府のスローガンの発表など、重要な場面で使用されるのは今も毛筆です。手で書く機会が減ってきているからこそ、書く時はきちんと書きたい。万年筆のブームも、その現れではないでしょうか」
たしかに、「たまの贅沢」という感覚で万年筆を使うのは、大人の嗜みのようで憧れる。しかし、万年筆には「高級」なイメージがあり、なかなか取り入れにくい……。ためらう筆者に、福島さんは「大丈夫、200円で買える万年筆がありますよ」と教えてくれた。えっ!? 最低でもその100倍くらいの価格かと思っていました!
「いえいえ、正真正銘の万年筆です! これは、プラチナ万年筆という国内有数の万年筆メーカーが製造している『プレピー』(税抜200円)という商品で、低価格ながら本格的な万年筆の書き味が楽しめます。なんと、累計出荷本数は500万本以上と、世界で一番売れている万年筆なんですよ」
ボールペンのような見た目でも、中身はしっかりと「万年筆」。ハローキティとのコラボ商品(税抜450円)もあり、それも若い女性人気に火がついた理由なのだそう。また、パイロットコーポレーションから発売されている子ども向け万年筆『カクノ』(税抜1,000円)も50万本を突破する売れ行きで、これまでの万年筆にはあまり見られなかったかわいらしいデザインがポイントだ。
上が『カクノ』。一般的なボールペンと比較するとその差が際立つ。
「高級な万年筆は数十万円以上のお値段のものもあり、これまで手を出しにくかった万年筆を身近にしたこれらの商品は、初心者にもおすすめです。特に、プレピーにはスリップシール機構というプラチナ万年筆の独自の技術が使われていて、3〜6カ月ほど使わずに放置したとしても、また元のように書き始めることができる、画期的な商品なんです!」
企業努力はすばらしいが、ここでちょっと疑問が。もしかして、万年筆って使わずに放置すると、元のように書き始められないの……?
「はい。初心者の方がつまづきやすいところですが、実は万年筆というのは、キャップ内を完全に気密状態にすることが難しいのです。気密状態にすると、キャップを開閉した時に、インクが吹き出してしまいます。つまり、万年筆のキャップ内は常にインクが蒸発している状態で、放置すると乾燥して書けなくなってしまうんです」
万年筆はペン先から常にインクが漏れ出す仕組みであり、今もほとんどの万年筆は「できるだけ毎日使い続けることと、たまにメンテナンスとしてペン先を洗うことが必要」(福島さん)。その不便を解消するために生まれたのが、ペン先に極小の「ボール」を取りつけ、筆圧に応じてインクの出し入れをする「ボールペン」だったというわけだ。
「他にも、万年筆には、ペン先を寝かさないと書けない(筆圧を強くできない)、書く紙によってはにじみや引っかかりが起きやすいといった特徴があります。使い慣れていないと、扱いに戸惑ってしまうかもしれませんね」
うーん、正直、ちょっと面倒な気がしてしまうが……。では、どうして福島さんは万年筆が好きなんですか?
「手のかかる子ほどかわいい、というのはあります(笑)。万年筆って、使い続けていると、ペン先が自分の書き方に合わせて少しずつ変形していくんです。つまり、唯一無二の文房具になるんですよ。“万年筆は貸し借りができない”なんて言われるほどです。これは、他の文房具にはない、万年筆ならではの特徴ですね。」
『プレピー』や『カクノ』のペン先はスチール製だが、従来、万年筆のペン先はインクが酸性でもアルカリ性でも腐食しにくい金でできていた。金のペン先は比較的柔らかく、年月を重ねるほど手に馴染むそうだ。金製の万年筆でも、プラチナ万年筆の『#3776 センチュリー』は定価1万円(税別)からと、意外と一般的なビジネスパーソンでも手が届く価格である。
「あとは、インクですね。愛好家の間では“インク沼”と言われるほど(笑)、万年筆用のインクには数多くの種類があります。インクの交換はメーカー純正インクのカートリッジだと簡単ですが、ビンに入った別売りのインクを買ってきて、コンバーターと言われる道具で吸い上げて使うこともできるんです」
こちらは福島さんお気に入り、セーラー万年筆のインクシリーズ『STORiA』から『ナイトブルー』色、さらにパイロットコーポレーションの『色彩雫』から『月夜』。どちらも紺色のインクではあるが、その細かな色合いや粘度、それらに由来する書き味はまったく異なるという。たくさんの万年筆に、たくさんのインクの種類。組み合わせは無限大だ。
福島さんの熱のこもった説明で、筆者もすっかり万年筆がほしくなってしまった。万年筆を購入する場合は、どのような基準で商品を選択すればいいのでしょうか?
「まず、そもそも万年筆を使ったことがない人は、『プレピー』『カクノ』から入って、万年筆はどんな文房具かを確認してみてください。もし気に入れば、プラチナ万年筆の『バランス PGB3000』シリーズやパイロットコーポレーションの『コクーン』が定価3,000円(税別)とお手頃です。
金製のペン先を試してみたければ、『#3776 センチュリー』がおすすめ。1万円でこの品質を保証できるのは、国内メーカーならでは。海外メーカーだとモンブランなどが有名ですが、定価は6〜7万円からとかなり高価です。ただ、販売価格はもっと低いことがあるので、ブランドにこだわりがある場合は探してみるといいかもしれません」
これだけPCやスマホ、タブレットが普及した現代、文章を手書きするような場面は、これからもますます減っていくだろう。だが、その分、必要があるときは、書くという行為に真摯に向き合いたいもの。手間と時間がかかる文房具をあえて使うことで、書かれる文字の形や文章の内容もまた、一味違ったものになるのだから。
(朽木誠一郎/ノオト)
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