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サウナはビジネスに効く!? プロサウナーの原山壮太さんが教える正しい入り方や効果、オススメのサウナ

サウナはビジネスに効く!? プロサウナーの原山壮太さんが教える正しい入り方や効果、オススメのサウナ

「サウナ」という言葉には、どんなイメージがあるだろうか。人によっては「ガマン大会」「オジサンっぽい」など、ポジティブなものばかりではないはずだ。しかし、そんな意見に異を唱える自称“プロサウナー”がいる。一般社団法人日本サウナ総研の原山壮太さんだ。

 

「人混みを“サウナ状態”と表現することもあり、サウナを暑苦しく、汗を流すための場所だと思い込んでいる人も多いでしょう。しかし、それはサウナ浴の本質ではありません。サウナ浴の魅力は一般的な温浴のみでは味わえない、正しい入り方をした場合の圧倒的なスッキリ感にあるのです。世界では老若男女問わず、親しまれているんですよ」

 

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サウナ先進国であるフィンランドには、なんと“スタートアップ・サウナ”なる場所があり、起業を目指す若者が集まる場となっているそうだ。また、各国のフィンランド大使館にはサウナが設置されており、要人との会談もそこで実施されるという。「ビジネスパーソンとサウナというのは、非常に相性がいいのです」(原山さん)

 

言われてみれば、温泉やスーパー銭湯に行くことはあっても、あまりサウナに入ることはないかも……。そこで、毎日のようにサウナに入り、都内近郊のほとんどすべてのサウナに足を運んだという原山さんに、サウナの正しい入り方やサウナの知られざる効果、おすすめのサウナを直伝してもらった。

 

そもそも、一般的な温浴とサウナ浴はどう違うのか。原山さんは本場であるフィンランドの入浴方法を例に、「お湯に浸かって終わりではないのが最大の違い」と語る。

 

「サウナ浴は蒸気浴だけでなく、その後の水風呂、休憩までの流れが1セットで、これを繰り返します。体調がいいと何セットでもイケるので、私はその状態を“ゾーンに入る”と呼んでいますね(笑)。サウナ室では、体の芯まで温まったと思ったら出る。汗をシャワーやかけ水などで流してから水風呂に入り、蒸気浴と同じくらいの時間で休憩をして、体温や脈拍、血圧を元に戻します」

 

これらの工程の中で、特に重要なのが水風呂だ。「水風呂には必ず入ってください。これがサウナ後の“仕上がり”を左右します」と原山さん。

 

「サウナ室で体を温めること、水風呂で体を冷やすことを交互に行うと、脈拍や血圧の上下により、血行がよくなります。このとき、体の隅々にまで酸素が行き渡るんです。また、交感神経と副交感神経が両方とも刺激され、自律神経のバランスが整う効果も。一般的な温浴は1日の締めに、リラックスを目的にすることが多いと思いますが、気分をスッキリさせるサウナは、仕事と仕事の合間に入るのもおすすめです。実は、この取材の前にも入ってきたんですよ(笑)」

 

さすが“プロサウナー”、日々の調査に余念がない。しかし、サウナには初心者が入りにくい雰囲気があるのも事実。そこで、原山さんにおすすめの施設を紹介してもらうことに。

 

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「初心者でも入りやすいのが、池袋の『TimesSPA RESTA(タイムズ スパ・レスタ)』。サンシャインシティー前の立地とラグジュアリーな内装がポイントです。表参道の『清水湯』さんも、キレイなのでおすすめ。こちらは場所柄か、サウナ好きの芸能人と遭遇することもあります」

 

たしかに、これらのサウナは清潔な印象で、敷居が高くない。一方で、原山さんのような熟練者がどんなサウナに行くのかも気になるが……。

 

「サウナの魅力に気づいたら、ぜひ一度、静岡の『サウナしきじ』を訪れてみてください。ここはサウナーの間で“聖地”と呼ばれる場所で、その魅力は短い時間ではとうてい語り尽くせません。私はこのサウナに入るためだけに、新幹線で通っています。他にも、(神奈川県)鶴見の『ヨコヤマ・ユーランド鶴見』は、水風呂が“シングル”で素晴らしくて……」

 

ストップ、ストップ! ここまで時折、サウナ用語が登場していましたが、いよいよ“シングル”はよくわかりません。どういうことですか?

 

「おっと、失礼しました(苦笑)。水風呂の設定温度は一般的に17~18℃くらいですが、ここの水風呂は調子がいいと10℃を下回り、一桁、つまり“シングル”になるんです。サウナの魅力に取りつかれると、より熱いサウナ室とより冷たい水風呂を求めるようになります。みなさんも、体調に注意しつつ、ぜひトライしてみてください」

 

サウナの奥深さが垣間見えたが、本当に無理は禁物。入る前には必ず充分に水分を摂取し、体調が優れないときはサウナを控えた方がいい。また、持病がある人は入る前に医師に相談をしておくべきだろう。

 

それにしても、原山さんはどうしてこんなにもサウナをこよなく愛するようになったのか。

 

「私の父がサウナーでして、私も子どもの頃から当たり前のようにサウナに入っていました。辛いときも苦しいときも、この35年間ずっとです。振り返ると、サウナがなかったら、今の自分は存在しない。世の中にサウナーが増えれば、いいサウナ施設が増えて、世の中ももっとよくなるんじゃないか。そう本気で信じているんです」

 

そんな原山さんによれば、サウナは“人の心の鎧を溶かす”もの。「サウナ室ですぐに打ち解け、ざっくばらんに会話を楽しむ人たちをたくさん見てきました」(原山さん)。みなさんもリフレッシュしたいとき、誰かと心の距離を縮めたいときは、サウナに行ってみるのはいかが?

取材協力:一般社団法人日本サウナ総研

(朽木誠一郎/ノオト)

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