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お話を伺ったのは、前回同様、クリエイターやデザイナーを積極採用しているDeNA Games Tokyoの松本さん。これまで見てきた、たくさんのポートフォリオの中で印象に残っているものや、こんな内容だと好印象!というポイントについて教えていただきました。実際のポートフォリオ作りに役立つ情報が盛りだくさんです。
大学卒業後、製薬会社を経て、ゲームディベロッパーや制作会社に転職。UIデザインやアートディレクションを経験後、2015年DGT入社。アートやUIなどのディレクションを担当し現職へ。現在はデザイン部部長として、多くの採用応募者の面接やポートフォリオ選考なども行っている。
A.そうですね。自己分析からスタートするといいと思います。
ポートフォリオでは、自分が携わってきた仕事を紹介しますが、ただ仕事の内容を説明しただけでは自分のことを何も語っていないのと同じです。その仕事の中で、どんな目的で何をし、どんなスキルを得て、どうなっていきたいのか、それをすべて語るためにも、自己分析が必要なんです。
前回お話したとおり、自己分析で「今できること」「得意なこと」「これから力を入れたいこと」をまとめ、それに沿った案件をピックアップしていくといい内容になるのではないかと思います。
A.これは難しい質問ですね。できれば多角的に見せてもらいたいので、数件あった方がいいとは思いますが、多すぎるのも考えものです。たまにどさっと分厚い内容のファイルが送られてきたりするのですが、全部見るのには時間がかかり過ぎるし、その中でいったいどこを見てほしいのかを見つけ出すのにも苦労します。
案件は、自己分析で出てきた、「できること」、「得意なこと」、「力を入れていきたいこと」が明確に表現できるものが揃っているのがベスト。
前回も言いましたが、ポートフォリオ提出におけるユーザーは「採用担当者」です。だからこそ、ユーザーに分かりやすいように、「ここを見てほしい!!」とひと目で分かる内容にしてほしいですね。
A.内容によって時間は違ってきますが、ちゃんと一人ひとりの作品に目を通しています。時間はどうだろう......計ったことはないですが、じっくり見たいと感じたものには時間をかけています。
そういう意味では、「じっくり見たい」という気持ちにさせるために、最初の3ページくらいで採用担当者の心をつかむことが大切なんですよ。つかみは3ページ。これはぜひ意識してみてください。
A.最初のページから最後のページまで、どんなストーリーを描くかを決めるといいですね。案件ごとにぶつ切りになったポートフォリオだと、もったいない。ぜひ、ポートフォリオ全体で「自分紹介」というひとつのストーリーを作りあげてみてください。そしてユーザーをそのストーリーに引き込む。そこが腕の見せ所ではないでしょうか。
以前、全体をひとつのファンタジーストーリーに仕立てたポートフォリオが応募者から送られてきたことがあります。主人公(勇者)が応募者で、自身のスペックなどを紹介しながらさまざまな課題(案件)に立ち向かい、成長していくストーリーで、最後は「to be continued......」で終わる。「ここから先は御社でぜひ」という形に締めくくられていて、とても面白かった!今でもよく覚えています。
これはあくまで一例ですが、採用担当者の印象に残るポートフォリオを作れば、次に進むことができるはずです。
A.どちらでもいいと思います。ただ実力ベースであれば、ある程度深さのある案件を載せる必要がありますね。チャレンジベースなら、実際に入社した際のアサインの指針にできますし、どちらも嘘のない内容であればOKです。
入社するとなれば、企業側はスキルアップ面もしっかりマネジメントするつもりでいるので、「今の自分」をしっかり説明できていれば大丈夫ですよ。
A.まずは、前回お話した3つの要素、
① 案件内容「どんな仕事をしてきたか」
② 仕事の中身「目的・手段・考察」
③ 力量「自分の担当部分はどこか」
を案件ごとにきちんと記載しておいてほしいですね。
例えば「目的」などは、指示書でもかまいません。基本は5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)です。どんな情報が与えられ、それをもとにどう考察し、どうデザインしたかをしっかり提示しておく。それによって、あなた自身のデザインへの考え方などを伝えることができます。
A.使用しているソフトや制作環境、それから作業工程が詳しく記載してあるのはとても良いですね。何パターンかデザインを提案して、そこから使用カットを決定。ラフ→仮塗り→完成のそれぞれの工程でどのくらい時間がかかり、どこを工夫したのか、またどこを担当したのか。そういった詳細な情報を採用担当者に説明しようとする姿勢は、とても大切です。
それから、レイヤーの作り方にも気を配るといいですよ。例えば、レイヤーの名前が適切につけられているかどうか。 採用担当者がレイヤーを確認していて、どこがどうなっているのか分からない構成になっていると、残念な気持ちになります。 このデータを、万が一他の人が修正することになった時のことを意識できていれば、そうはならないはず。ユーザー視点を持っているかどうか、丁寧に仕事ができるかどうかは、そういった細かいポイントにも現れているんです。
A.そうですね。ビジネスにおいて何かを作ったのであれば、それが与えた影響についても考えておく必要があります。「結果どうなったのか」を可視化するために、考察を数値化したりグラフ化できていたりすると、とても良いですね。
アーティストは自己表現で作品を作りますが、我々はそうではありません。クライアントなど、相手あっての「デザイン」であり「作品」。だからこそ、「人にどんな影響を与えたのか」を常に考察し、次に生かしていく必要があります。普段からそれができているのかどうか、ポートフォリオでは、そこも見せてもらっています。
A.動画だけを送ってくるのはNGです。先ほども言いましたが、「どこをどう見ていいのか分からない」んですよ。
だから動画作品であれば、映画のパンフレットのようなイメージでポートフォリオを作るといいと思います。動画と一緒にその内容も送る。そうすれば、動画においてもきちんと目的や手段、考察などを説明できます。
A.ポートフォリオ制作には、制限がありません。だからこそ、自由に楽しんで面白いものを作ってください。ただひとつ、「ユーザー」の存在を忘れないこと。これが採用において最も大切なキーになります。
ともすれば、デザイナーやクリエイターは浮世離れした不思議な存在と思われがちです。でもそれは、それぞれに強いこだわりや大切にしていることがあってこそ。ポートフォリオではぜひその自分自身のこだわりを表現してください。そうすることで、あなた自身の人となりが現れた唯一のポートフォリオが完成します。
また、今回こうして話をしていて改めて思ったのですが、ポートフォリオは、転職のためだけにあるものではないんですよね。今の自分を映す鏡として、年に1度でもいいから、クリエイターはみんな作っておくといいのではないかなと思いました。
会社でも期ごとに目標設定や振り返りの機会を作っていますが、本当はそういった機会に全員作るべきなんでしょうね。そうすることで、今、自分に何ができて、何ができなくて、どう成長して、これからはどう成長していきたいのか明確になる。クリエイターはみんな、自分の指針として持っていていいもののように思います。数年後にそれを見返して、恥ずかしくなったり、成長を誇らしく思ったりできるのもいいですよね。
* * *
デザイナー・クリエイターにとってのポートフォリオは自己分析そのものであり、採用におけるポートフォリオ提出は1次面接のようなものです。
自分をしっかり表現したアトラクティブなポートフォリオを作って採用担当者を引き込み、「この人に会いたい!」と思わせてくださいね。
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