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中高年の転職市場が活況であるというニュースが飛び交う昨今。技術力を究め、製造業(メーカー)で機械系エンジニア・電気系エンジニア・電子系エンジニアなどの職種で活躍してきた50代の方の中には、今後の働き方を考え、より自分の求めるキャリアに合った会社に転職をしたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。「50歳を超えたこの年齢から転職先は見つかるのか?」「50代で転職するにはどのようなアピール方法があるのか?」悩んでいる方向けに、パソナキャリアで50代ハイキャリア層の転職サポートを専門に行っているキャリアコンサルタントから、昨今の50代製造業エンジニアの転職市場動向や転職成功事例、転職活動の心得をご紹介します。
<目次>
結論からお伝えすると、今、50代の製造業エンジニアの採用ニーズは高まっています。
以前は、製造業のエンジニアが50代で転職しようとすると、「契約社員でないと採用しない」といった風潮もあったことは事実です。しかし、これはもはや過去のものとなりつつあります。
製造業では、現在大手企業・中小企業などの規模に関わらず、技術者、とりわけ電気系エンジニアやソフト系エンジニアの人手不足感が高まっています。
2012年に発足した第二次安倍内閣が掲げたアベノミクス効果により、日本のGDPの約2割を占める(*1)電機・自動車をはじめとした「製造業(輸出型産業)」は収益が改善。それに伴い、設備投資の増加、雇用の拡大、賃金上昇といった動きが見られるものの、「2012年問題」「2015年問題」と言われた団塊の世代の大量定年退職、少子高齢化の波も手伝って、人材不足は加速しています。このような流れから、年齢の幅を広げて採用を検討する製造業の企業も増えており、現在は50代でも正社員転職できる可能性が十分にあると言えるのです。
しかしながら、企業側も「人出不足だから誰でも採用したい」というわけではありません。
50代製造業エンジニアを採用する企業が重視するポイントは、転職して「即戦力として活躍してもらえるかどうか」。つまり、50代製造業エンジニアの転職活動において重要になるのは、「これまでの経験にどのような即戦力性があるのか」「これまでの経験をどう生かして、転職先の企業に貢献することができるのか」を具体的に示すことができるかどうかです。自身の経験やスキルをより積極的、意欲的にアピールすることで、同年代の他の転職希望者と差別化を図る必要があります。
40代後半に差し掛かると、定年までのキャリアプランを考え、転職を検討する方もいらっしゃるかもしれません。早期退職制度など、会社の制度を利用して転職活動を行い、第二のキャリアを歩むか、それともこのまま今の会社で働き続けるか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。「50歳になる前には転職をしたい」と、年代の変わり目を一つの節目と考えている方もいるかと思います。果たして、40代のうちに転職するのが良いのか、それとも50代からでも十分間に合うのか、実際のところはどうなのでしょう。
結論から申し上げますと、40代のうちに転職活動を行うか、それとも50代になってから転職するか、どちらが良いかは一概には言えません。しかし、40代での転職と50代での転職は、企業側の「採用の目的」や「人材に対する期待値」が異なることが多いので、注意が必要です。
●40代の転職者を採用する企業が見極めていること
「次期幹部候補」として、これまでの経験や知識はもちろんのこと、次世代の経営を担う素質があるかどうか、経営を一任するに値する人物かどうか
●50代の転職者を採用する企業が見極めていること
「即戦力」として、これまでの経験や知識をどう生かして会社に貢献してくれそうか、受け身にならず、積極的に会社の風土になじもうとする柔軟性があるかどうか
採用企業が期待するポイントは、40代、50代それぞれ異なっているということを理解した上で、どのタイミングで転職をするのか、ご自身にとってベストなタイミングを見極めていただくことをおすすめします。
50代製造業エンジニアの方がこれまでの経験を生かして転職先を探す場合、先ほども申し上げた通り
・即戦力として経験を生かすことができる
・意欲的に仕事に取り組む柔軟性がある
という2点を積極的にアピールする必要があります。
これらは、今回初めての転職を検討しているという方も、転職活動の経験がある方も、どちらにも共通して言えることです。
●「即戦力として経験を生かすことができる」とアピールする方法
採用企業側に「即戦力」と認めてもらうには、まず、募集ポジションとあなたのこれまでの経験が「高いレベルでマッチしている」と認識してもらう必要があります。書類応募時の履歴書や職務経歴書、面接時に述べる自己紹介や自己PRの中でこれまでの経験やスキルの専門性を詳細に示し、「エンジニアとしての希少性」を伝えると良いでしょう。
●「意欲的に仕事に取り組む柔軟性がある」とアピールする方法
人手不足な昨今、企業側は早期退職リスクが少ない安心感のある人材を雇いたいと考えています。応募企業に対する志望度の高さは、「入社後、定年まで長く働いてくれそう」という企業側の期待につながりますので、「50歳を迎え、最後の転職でもう一度やりがいある仕事がしたい」など、熱い思いを伝えると良いでしょう。また、新しい環境に対する柔軟性がある点も伝えられると、さらに高評価を得られます。
55歳を超えると、定年までのカウントダウンが始まります。このタイミングで転職を検討し、「残りの職業人生を新たな環境で迎えたい」と考えている方はなおのこと「積極性」や「意欲」を伝え、他の候補者との差別化を図っていきましょう。
50代の転職市場は年々活況を呈していますが、やはり40代以下と比べるとまだまだ求人数は少ないのが現実。ところが、年々積極的に転職活動を行う50代のビジネスパーソンは増えており、50代の転職活動にはスピード感も求められるようになってきています。良さそうな求人を見つけ、応募するかどうか迷っている間に募集が締め切られてしまった……というケースもしばしば見受けられますので、興味がある求人や選考参加したいと思える求人には、できる限り即時応募するのがおすすめです。
50代製造業エンジニア出身で、実際にパソナキャリアを利用し、転職に成功した方の事例を2つご紹介します。
1. 54歳 大手電機メーカー開発マネジメント職の方の転職事例(転職先:ベンチャー照明機器メーカー)
この方は、54歳にして初めての転職でしたので、まずはじっくりこれまでの業務経験と今後のキャリアのご希望をヒアリングしました。
ヒアリング内容を踏まえ、同じような大手企業に転職されるよりも、規模の小さな会社に転職した方がよりご本人の経験や知識を生かすことができると考え、中小企業やベンチャー企業を中心に求人を複数ご紹介。ご本人も転職に対する意欲が高く、初回にご紹介した求人のほぼ全てにご応募いただき、その中の1社であったベンチャー企業にて内定、ご入社いただきました。開発マネジメントとしてのこれまでの経験や知識を生かしつつ、若手技術者の育成も任せたいと大きな期待の声をいただいての採用決定です。転職活動開始から内定まで、転職活動期間は3カ月でした。
2. 52歳 電子デバイスプロセス開発エンジニアの方の転職事例(転職先:大手デバイスメーカー)
こちらは、電子デバイスのプロセス開発の経験を持つ52歳 エンジニアの方のサポート事例です。転職経験が5回ほどある方で、ご本人の希望にマッチする求人が少ない中、地道に求人応募いただいていたのですが、年齢と転職回数がネックで面接のステップになかなか進むことができず苦戦。転職サポートを開始して7カ月目に、大手電子デバイスメーカーの求人が新たに入り、こちらの案件を即日紹介しご応募いただいたところ、面接に進むことができました。
こちらの方は面接前にパソナキャリアの面接対策サポートでしっかりと対策を行い、万全の体制で臨んだところ、見事に内定を獲得。活動期間は約8カ月と長期戦になりましたが、東証一部上場企業の内定を獲得、入社することができ、ご本人も大満足の結果となりました。
製造業エンジニアが50代で転職を成功させるには、「スピード」「積極性」「意欲」「諦めない気持ち」の4点を意識することが大切です。
これらを踏まえた上で、さらに知っておく必要があるのは「公開求人」と「非公開求人」の存在です。
50代の採用は、数こそ増えてはいるものの、転職市場全体から見るとまだまだ少ないのが現状。プロフェッショナルな技術が求められる製造業エンジニアの求人は、欠員補充などのケースも多く、転職エージェントで「非公開求人」として求職者の目に触れないところで募集が行われているケースも多々あります。
パソナキャリアでも、常時約50,000件の求人を取り扱っていますが、その多くは非公開求人。採用募集背景にもよりますが、欠員補充の場合はできるだけ早く採用決定したい企業も多く、効率的に希望に合致した転職者を採用しようという動きが盛んです。求める人材要件が高くなればなるほど、その傾向は顕著になっています。希望に合った求人を見つけ、納得のいく転職を実現するには、非公開求人にも触れられるよう、転職エージェントとコンタクトをとることがおすすめです。
なお、実際に求人応募する際には、「スピード」が重要です。スピーディーに求人応募することで得られるメリットは2点考えられます。
まず1点目は、物事に取り組む際の「スピード感」を採用企業側に認識してもらうことができます。迅速に的確な意思決定を行うことができる人材に対し、企業側は「仕事においてもスピーディーに業務を進めてくれるのではないか」と期待するのです。
2点目は、「積極性」や「意欲」を伝える手段の一つとして利用することができます。求人募集が開始した翌日に応募をするといったスピーディーな行動は、常日頃から求人情報をチェックし、企業に対する高い関心を持っていたことや就業意欲のアピールにもなるでしょう。また、意欲が高い人に対し、就業継続性が高いと考える企業もあります。
とはいえ、50代の書類選考通過率は10%程度。スピーディーに対応したからといって、必ずしも面接に進めるわけではありません。書類選考でお見送りが続いたとしても諦めず、前向きに、そして地道に求職活動を継続いただくことが大切です。お見送りの結果連絡を受けた際はその理由を踏まえ、次の応募時の書類内容を見直すなど、経験を生かし改善していきましょう。そうした姿勢は、必ず書類選考通過・内定獲得といった良い結果につながっていきます。
ここまで、50代の転職には「即戦力」と「柔軟性」のアピールが必要であるとお伝えしてきました。そうは言っても、どのように自分の技術や技能を履歴書や職務経歴書・自己PRに盛り込むべきか、悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
自分一人では最適なアピール方法がわからないという方は、パソナキャリアに一度ご相談に来てみてはいかがでしょうか。パソナキャリアでは、50代ハイキャリア層の転職をサポートする専門チームを設け、製造業エンジニアをはじめとする50代男性・50代女性の方が、正社員としての転職を成功させるために必要な転職ノウハウの提供を行っております。あなたのこれまでのご経歴や仕事で積み上げてきた知識・知見をじっくり丁寧にヒアリングし、業務内容・年収などの希望条件を踏まえた上で求人をご提案。公開求人のみならず、非公開求人も含めた数多くの求人の中から、50代の転職を専門にサポートするチームならではの視点で、あなたの望むキャリア形成のお手伝いをいたします。
あなたの強みや専門性が伝わる職務経歴書の作成アドバイスや、面接前に行う面接対策サポート、内定後に発生する年収や待遇など諸条件の交渉など、転職活動のあらゆる局面で人それぞれの状況に合わせた柔軟なサポートを行います。困ったことがありましたら、お気軽にご相談ください。
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