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【業界転職最新動向:Web業界】Web系職種の需要はさまざまな業界で増えている。選択肢が多いからこそ、視野を広げ希望に合った求人を見つけよう

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インターネットが生活必需品となった今、日々さまざまなWebサービスが誕生しています。そんな中でニーズが高まっているのが、Webプロデューサー、Webディレクター、Webデザイナー、コーダーなどのWeb系職種。そこで今回は、Web業界・Web系職種人材の転職支援を担当しているパソナキャリア キャリアアドバイザー森久保 博一に、Web系職種の転職動向について聞きました。

年々求人数は増加! Web系職種はあらゆる業界・企業で募集がある人気職種

-Web系職種を取り巻く現状について教えてください。

森久保:Web系職種の転職市場は非常に活況で、年々求人も増えています。欠員補充というよりは、事業拡大などによる増員のために募集をしているケースが多く、Web企業やインターネットサービスを展開している企業に限らず、あらゆる業界の企業で求人募集があります。今のご時世、自社のWebサイトを持っていない企業はほとんどありませんからね。WebプロデューサーやWebディレクター、コーダー、Webデザイナー、Webマーケターなど、全ての職種でニーズが高い状況です。

一例として、Webマーケティング系職種の募集条件には少し変化が起きている印象です。これまではWebプロモーションやWeb広告など、デジタルマーケティングができる方を企業は求めていたのですが、最近はデジタルだけでなく、マス広告やイベントといったオフラインのプロモーションもできる人材の需要が高まっています。PV数などの実績がわかりやすい部分だけでなく、ユーザーの声や反響を重視するような企業に、転職者からの人気も集まりつつありますね。

―Web系職種の中途採用は、やはり経験者を対象にした募集が多いのでしょうか?

森久保:そうですね。未経験の方に向けた求人もゼロではないですが、人気職種なこともあり狭き門です。経験者に関しては、年齢はあまり関係がなくなってきていて、40代の方でも内定が出ることが増えている印象です。かつてよく言われていた「35歳限界説」はもう当てはまらなくなっているので、30代後半・40代の方でもきちんと経験を積んでいれば転職できる可能性は十分にあります。企業側もベテラン層を採用できる余裕が出てきているのか、業界自体の年収帯は700~800万円くらいがメインと言われている中、1000万円前後でオファーを出す会社も増えてきていますね。

―ちなみに、転職を希望されている方は、どういった理由で動いているのでしょう?

森久保:理由は人によってさまざまですね。ワークライフバランスを改善したい、会社の業績不振で転職せざるを得ないといった現状の改善をしたい方に加え、「運営だけでなく、企画を含めたディレクションもやりたい」「予算の舵取りを自分でやって、戦略的にWeb広告を打ち出したい」など、スキルアップや新しいことにチャレンジしたいという方も多いです。

―人気があるのは、どのような会社なのでしょうか?

森久保:やはり大企業には人気が集まりますね。一部上場を果たしていて、従業員数も多く年収も高い企業には、当然ですが応募が集まります。有名なサービスを扱っている企業や大規模なECサイトを運営する企業なども人気です。ベンチャー企業を希望される方は、予算なども含めて丸ごと任せてもらえるような、裁量の大きなポジションに惹かれるようですね。最新の知見を得たいと、AIやIoTなどの領域に携われる求人を希望する方も出てきています。AIやIoT関連の求人は、経験者向け求人が今までは多かったのですが、市場にほとんど経験者がいないので、そろそろ要件緩和が始まると予測しています。

Web系職種にとって穴場な業界は、金融業界? 先入観にとらわれず、気になる求人に応募してみよう

-Web系職種に従事している転職希望者にとって、現在の転職市場は選び放題な状況とも言えそうですね。

森久保:そうですね。それ故に、「求人が多すぎてどう選んだらいいか分からない」という方もいらっしゃいます。また、Web系職種は比較的新しい職種が多く、Webディレクターの募集だけど仕事内容にはマーケティング領域も含まれているなど、職種の境界線が曖昧なことも少なくありません。数ある求人の中から自分の経験を生かせる希望の仕事を自力で見つけるのは、容易ではないと感じます。

-「求人が多すぎてどう選んだらいいか分からない」という方には、どのようなアドバイスをしていますか?

森久保:まずは「これまで何にやりがいを感じてきたのか」を伺いますね。例えば「ものを作ること」にやりがいを感じているディレクターの方であれば、制作をメイン業務としつつもプロモーションに携われるような求人を紹介するなど、やりがいを軸に据えつつ、職務内容の幅が広がるようなご提案をしています。

-あらゆる業界でさまざまな求人が出ている中で、Web 系職種の方が転職活動をする際に何かアドバイスしていることはありますか?

森久保:幅広くいろいろな業界を見て、実際にいろいろ受けていただくのがいいと思います。この市況感だからこそ応募できる求人もたくさんありますしね。面接を受けて社員の人と会うことで志望度が逆転するケースも多々ありますし、先入観にとらわれず、少しでも興味がある企業でしたら、まずは受けてみていただきたいです。

同じ時期に一気に選考を進め、内定を複数得て、条件を比較する……といったような転職活動がしやすいのは、あらゆる業界で売り手市場なWeb系職種の方の利点だと思います。特にWebデザイナーやコーダーは求人数に対して市場に人材が少なく、内定も出やすい印象です。

-特に狙い目の業界はありますか?

森久保:私が狙い目だと思っているのは、金融業界ですね。お堅いイメージがあると思いますが、生保・損保系の会社やクレジットカード会社の中には私服勤務OKなところもありますし、皆さんが想像されている以上にフランクな企業もあります。金融系企業をご紹介した方の中には、「だまされたと思って面接に行ってみたら、意外と良かった」と言ってくださる方も多いですね。

また、金融業界はお金を扱うだけあり、経営状態がしっかりしている企業も多く、社員への報酬還元力が高い傾向にあるため、条件さえ合えば年収アップの可能性を秘めている業界だと感じております。加えて36協定(サブロク協定)をきちんと締結している企業が多く、働きやすい印象が強いです。なお、転職者から見て「お堅い会社」というイメージが先行しているのか、ライバルとなる応募者が少ない状況も含めて狙い目の業界だと思っております。

安易に転職を重ねるのは危険! 転職する際には、きちんと条件を確認することを忘れずに

-Web系職種の方が転職をするときに、売り手市場だからこそ気をつけるべきことはありますか?

森久保:売り手市場だからといって、安易に転職を重ねるのは危険です。Web系職種の方はフットワークが軽い方が多く、他業種と比べても比較的転職回数が多い傾向にありますが、経験社数を気にする企業はまだまだ多いもの。また、直近の会社での在籍期間を気にする企業も多いです。在籍期間が1年未満で転職活動を行っている場合は、「何かあったのだろうか」と考える人事担当者も多いので、転職理由の伝え方には注意が必要です。きちんと理由を述べられるようにしましょう。

また、リファラル採用などを利用して転職したものの「入社前の説明と乖離があった」という理由ですぐに退職し、相談に来られる方も近年増えています。転職をする際には、年収や就労条件など、確認すべき情報がたくさんあります。それを怠ってしまうことでミスマッチが生じ、転職回数が増えてしまうことはもったいないと感じています。

我々転職エージェントは、年収や入社日など、個人では難しい交渉事も皆さんの代わりに対応いたしますし、当社を通じて過去にその会社へ入社された方の情報をお伝えできるケースもあります。入社前に情報を得られることは転職活動を行う上での安心感に繋がると思っています。在籍年数の短さや転職回数など、企業に不利に見えてしまいそうなポイントについても、どのように伝えるべきかアドバイスができますし、我々から企業に説明することも可能です。エージェントが介するメリットを存分に活用いただきたいですね。

-言いにくいことをアドバイザーが企業に伝えてくれるのは助かりますね。ちなみに、森久保さんはどのような転職サポートを心がけていますか?強みなどがあれば、教えてください。

森久保:書類の添削は徹底して行っています。Web業界・Web系業種の方は、複数回転職をされている方が多いため、企業側から見ると転職回数の多さがネックになってしまうこともあります。ですが、例えば『スキル表』という形で、業務の領域別に通算の経験年数やスキルのレベル感を記載するだけでも、書類選考の通過率を上げることは可能だと思っています。そういったテクニック面は伝授するようにしていますね。

また、その会社に入社した場合、将来的にどのようなキャリアを積むことができるのかもきちんとお伝えしています。企業によっては、専門職とマネジメント職で評価軸やキャリアのコースが分かれているケースもありますし、マネジメント経験が積める環境があるのか、デザイナーやコーダーからディレクターになれるコースはあるのかといったキャリアの道筋は、事前に把握しておくことが大切です。

-パソナキャリアに相談に来る方は、すぐに転職活動を開始することが多いのでしょうか?

森久保:「まずは情報を集めたい」「自分のキャリアの選択肢を知りたい」とご相談にいらっしゃる方も多いですよ。実際に転職活動を始めるまでに複数回面談をすることもあります。私自身、「転職者の方が無理のないペースで進める」というのは心掛けていて、「他のエージェントには『すぐ応募してください』と言われたけど、森久保さんは待ってくれた」と転職者からおっしゃっていただいたこともあります。やはり自分が納得できなければいい転職はできませんから、皆さんにとって無理のないペースで動いていただけるように気をつけています。

-最後に、Web系職種で転職を検討されている方にメッセージをお願いします。

森久保:Web系職種の転職について、新しい知見を求めている方はぜひご相談にお越しください。先ほどもお伝えしたように、金融業界など普段は目にしないような業界や企業にも面白い求人はあるものです。社風や面接官の人柄など、求人票には書いていない情報が提供できるのも、転職エージェントを使うメリットだと思います。ご相談にお越しいただいた方が希望の会社に転職できた時、そしてその喜びを分かち合える瞬間が、私は一番嬉しいんです。そういった瞬間をどんどん増やしていければと思っています。


(取材・文/天野夏海)

話し手 プロフィール
キャリアアドバイザー 森久保 博一
住宅メーカー、シンクタンクを経験した後に現職。
現在は、Web系職種ご出身の方の転職サポートを行っている。
Webプロデューサー、Webディレクター、Webデザイナー、コーダーといった 
技術寄りの職種からWebマーケティング、Web編集などサポートする職種は 
多岐にわたる。Webを軸とした幅広い業種の求人提案ができる点が強み。

Web系職種でキャリアアップを目指している方は……

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