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転職する前に準備するべきこと~製薬・バイオ業界~

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製薬業界は、非常に業界再編が激しい業界かと思います。早期退職の募集、CROの経営統合、上場廃止など昨年度から今年にかけても多くのニュースがありました。同業界では1社でキャリアを積んでいくだけではなく他社での活躍のチャンスを考えながら柔軟に経験値を積んでいく必要があると思っています。

パソナでは、積極的に採用活動を行っている企業様から、様々な求人のご依頼をいただいておりますので、求職者の方々皆様に合った情報提供や求人のご提案が可能です。製薬業界での転職支援実績が豊富なシニアコンサルタントも多数在籍しておりますので、転職や採用に関しての情報収集やお困りごとがあれば、ぜひパソナへご連絡ください。

製薬・バイオ業界の採用・転職市場、募集案件の決定は長期化傾向

以前に比べて採用案件の決定が長期化していると考えられている企業様は多いのではないでしょうか?私が医療業界のマーケットを担当させて頂いた当初に比べると、間違いなく製薬業界全体として求めるタレントのレベルが上がってきています。タレントのレベルが上がるに伴い、以前よりも求人案件の充足までに時間がかかる傾向があると感じています。

製薬業界全体の採用企業側のハードルは上がっている

製薬業界全体の求めるタレントのレベルが上がってきているというのは肌感覚としてすごく感じています。例えば、以前はCROのモニター職は元ガソリンスタンドの店員から入社した事例と言うのもお聞きしたりしていましたが、今は絶対に無理でしょう。現在のCRO求人では、ほとんど経験者しか採用をしていません。

また、臨床開発職で言えば以前はCRO⇒製薬メーカーというキャリアも選択肢があったように思いますが、今はかなり少ないですね。英語の能力が高く薬剤師の資格をお持ちでグローバル試験も経験していて、リーダー経験があるという方でメーカーへキャリアアップされる方はいます。派遣型のCROで製薬メーカーに就業、高いパフォーマンスを出されて、そのまま転籍というパターンでないとCRO⇒製薬メーカーでの就業はなかなか難しいでしょう。

募集案件が長期化している現状があるので、魅力的な経験の転職希望者の方が転職市場に出てこられた場合には各社から内定が集中します。例えば、「バイオ医薬品の品質保証・CMCの経験がある方」や「製薬メーカー側でプロトコール作成経験がある方」はすごくニーズが高い。

採用企業側としては、内定が集中するときに候補者から選ばれる魅力がないといけません。報酬体系はもちろん大切ですが、社風やパイプラインが豊富かどうかや質がいいかなどを気にされる候補者の方が増えている感覚を受けています。業界再編が激しい業界ですので、転職希望者側も企業の将来性を注意深く見ています。

マーケットに合わせて応募要件を注意深く見直す必要性有

採用活動がなかなかうまくいかない場合は、転職市場の求職者の状況に合わせて応募要件を見直すことも一つの手です。一つ応募要件を緩和するだけで、応募数が一気に増えることもあります。応募書類を見てみるとこれまでこだわってきた応募要件がさほど重要ではなく思えるほど魅力的な強みを持った方に巡り会えることもあります。

あるバイオベンチャー様では、年齢の制限を外して募集をかけたところすぐに募集があり社風、経験的にもピッタリな方を採用できたと言う事例もありました。
応募要件が高すぎてしまってはなかなか採用決定出来ません。まずは、1ヵ月募集してみてなかなか応募が集まらない際には、

「経験社数」「英語力」「業務経験」「年齢」

などどこかを緩められないか部門の状況をみて冷静に設定していくことが必要なのではないかと考えます。

もちろんそのために必要な情報はパソナから惜しみなく提供させて頂いております。エージェントの方々にも共感頂けるかもしれないですが、今までの決定事例を振り返ってみますと書類段階からすごくピッタリの経験で決定したというのは恐らく半分くらいです。
残りの半分は書類では6~8割程度の評価だけれども会ってみたらすごくいい方だったなど面接を通して評価が上がって行くというパターンが多い感覚があります。募集段階から少し幅を広げるというのも大切かもしれません。

求職者の方は応募の前にまずは経歴の棚卸しを

現在製薬メーカーでは、毎月のように大きなニュースが入ってきていると思います。社内だけでなく社外でのキャリアを考えるタイミングもあると思いますが、いきなり応募を始めるのではなくその前に丁寧に経験の棚卸しをしていきましょう。パソナでは相談ベースの面談も大歓迎です。

自分の経験と求人ニーズを確認

前述しましたが、製薬企業の採用ハードルはあがってきています。その中で今までの経験が市場から求められているものなのかどうかは冷静に判断をしなくてはいけません。
自分の経験と求人ニーズが一致しているか、判断する上でおすすめしたいのは二つです。

一つ目は「職務経歴書を書いてみる」ことです。
転職エージェントに登録頂いてまずは話を聞いてみるという形でもいいのですが、職務経歴書を作成した上で面談に望んで頂いた方が、ご自身の経験を整理してお伝えできるでしょう。転職エージェント側でも職務経歴書が事前にあれば、お伝えできる内容も情報量も格段に違います。

また、職務経歴書を自分で書いてみることで

「この部署で大きな成果を残すことができた」
「この領域での経験は今もニーズが高いから活かせるはずだ」
「ここでの経験は辛かったけど自分のためになった」

など、一度ご自身の経験を振り返ることで得られる気づきというのは多いと思います。
応募案件を見極めるのは、まずご自身の経験を振り返ってみた後に考えることをおすすめします。まずは、次のキャリアでも活かせそうな経験を振り返ってみましょう。
その後にパソナにお越し頂けましたら、現在の求人ニーズに関してお伝えさせて頂きます。

二つ目は、「求人サイトに登録してみる事」です。

求人サイトに登録するとパソナを含めて多くのエージェントからスカウトメールが来ると思います。そこで多くのスカウトメールを頂けたら市場から求められているということに直結しますよね。逆に多くのスカウトメールを頂けない場合には、職務経歴の記載の仕方が上手くできていなかったり、ご経験が現状の求人ニーズに合致していなかったりする可能性もあるかもしれません。

まずは、ご自身の経験が求人ニーズと合致しているか是非とも精査してみてはいかがでしょうか?
そこで気になる案件があったらまずは話だけでも聞いてみるのはいいかもしれません。

キャリアアップに繋がる応募案件を見極める

ご自身の経験と市場の求人ニーズを確認したら、ある程度ご転職の方向性が見えてくると思います。(方向性もなかなか定まらないことがあれば、それはそのタイミングで是非ご相談ください)
ご転職の方向性が見えてきたら、次は応募案件を見極める必要がでてきます。今後もニーズが高まる経験値が積める企業での就業を目指すのがベストであり、そのような企業であれば間違いなくキャリアアップにつながります。
製薬・バイオ業界で、ニーズの高い経験を見極めるにはおすすめの二つの方法があります。

一つ目は「募集企業のパイプライン」を見る事です。
製薬会社での業績や将来性は、会社のパイプラインに依存するところが大きいです。その企業が「新規性の高い製品がある」「オンコロジー領域の製品がある」「バイオ領域での製品がある」ということがあれば、今後のニーズが高まっていく可能性が高いです。大規模の企業でなくても上記の製品開発を行っている企業もございます。企業規模や年収なども大切ですが、冷静に企業の将来性を見極めていきましょう。

二つ目は「自分の今までの経験以上のことができるかどうか」です。
転職をするのであれば、今の経験以上の経験値が積めるかどうかが大切です。特に、今後はニーズが高い経験値とあまり高くない経験値に二分化されていくと思います。
モニターであれば、今までのオペレーショナルな仕事だけではなくプロトコール作成に携わることができる。CMCであれば、製法開発だけではなくCTDの資料作成も関われるなど。
一歩プラスの経験値が積める会社での就業をしていけばご自身の経験値はどんどん積まれていくでしょう。

1回目の転職だけではなく2回目、3回目のご転職でも少しづつ経験を積めれば、ご自身のキャリアがより強固なものになっていくでしょう。転職活動をしてみてもプラスな経験が積めるような会社が見つからないということであれば、もしかすると現職でのキャリアアップもいい選択かもしれません。

製薬・バイオは業界再編や移り変わりが激しいタイミングですが、皆様お一人お一人の思いやご経験に合わせたキャリア提案をさせて頂きたいと思っております。是非ともお気軽にお問合せください。

寄稿者プロフィール

シニアコンサルタントプロフィール

製薬/バイオベンチャー業界チーム MGR 中村佳希

入社以来一貫して、医療業界の企業様の採用支援を担当。今までの転職支援実績は150名を超える。2020年6月からは製薬・バイオベンチャーチームのマネージャーを務め「入社後の活躍」をモットーに企業様の中予採用支援、求職者様への案件紹介に尽力する。医療系専門職の中でも特に臨床開発、CMC、薬事職の支援に強みを持つ。