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【転職最新動向:製薬業界】女性の採用を強化している今。

【転職最新動向:製薬業界】女性の採用を強化している今。

製薬業界では新型コロナウイルスの流行により若干採用がショートしたものの、昨年4月に発令された1回目の緊急事態宣言が明けてからは、積極的に採用を行っている企業を多くお見受けしました。パソナの医薬品チームにおいても医薬品マーケット全体で昨対比約130%、特に先発薬メーカーでは昨対比170%まで大きく伸びました。現在も引き続き、採用活動は活発な状況です。
本記事では、その中でも企業からの要望が高まる「女性」の採用にフォーカスをあてていきたいと思います。

製薬業界では外資系の企業を中心に「女性」を積極採用中です。

製薬業界では、「女性」の採用を加速化させていきたいという声を多く聞きます。女性の採用活発化の大きな要因の一つとしては、外資系企業を中心にダイバーシティー推進が背景にあります。

女性管理職比率に関する内閣府のデータでは、アメリカやスウェーデンが2019年時点で40%を超えているのに対し、日本では10%台にとどまっていることが分かります。また、米証券取引所ナスダックは上場企業に対し、女性や人種的マイノリティー、LGBT(性的少数派)の取締役登用を義務づける方針を2020年末に明らかにしました。このように女性の採用比率を益上げていこうとする動きが世界的に大きく出ています。

パソナがご入社まで導いた実績を業界別に見ていくと、メディカル業界(製薬、医療機器、CRO、CSOなど)での女性比率(管理職ポジション)が最も高い状況です。その中身を職種別に見ていくと、人事や経理などのコーポレート部門での実績が多く、コーポレート部門にて女性比率を高めてきた傾向が分かります。

そのため、これまではセールスや研究者などの専門職においては男性比率が高かったので、今後はセールスや専門職においても女性比率を高めていきたいと考える企業が増えているように感じます。

参考:【日本経済新聞】女性の管理職比率とは 米欧先行、日本は10%台

製薬業界における働く環境

女性の採用や入社後の活躍を促進していく中で、活躍する女性社員のモデル事例や子育て世帯が活用する制度・福利厚生などをアピールする必要性が企業に求められています。これは女性のご転職希望者に限らず、共働き世帯の増加から男性のご転職希望者からもご質問を多くお受けしています。

実際の各社の取り組みとして多いのは、フレックス制度や在宅勤務が代表的です。休暇を取得せずともお子様の学校行事に参加することができたり、日常的な場面であれば夕方はお迎えに行くために中抜けし、夜の時間に少し業務に戻るといったことがジェンダー問わずに活用しやすくなっている印象です。

これまでにご面談させていただきました製薬業界にて10~20年以上のキャリア築かれてきた女性の方々からも会社の取り組みや活用が年々進んでいることやライフイベントを理由に離職せざるを得ない方が減った実感があるとお聞きすることがよくあります。

一方で、昇進・昇格のスピードという点ではまだまだ課題がありそうです。産育休明けに職場へ復帰できても数年のブランクから昇格・昇給のチャンスを得るのに時間がかかってしまったという経験をお聞きしたこともあります。「2年離れると取り戻すのに4年」、といったように男性と比較しても昇進・昇格スピードに遅れがでる点は一つの悩みとして挙げられています。

さいごに

パソナでは製薬業界専任のコンサルタント組織がございます。マーケット動向や企業・ご転職希望者の声を常にキャッチし、ご支援に繋げております。今後も企業とご転職希望者を繋ぐ役割を果たすことで製薬業界に貢献して参りますので、採用をご検討の企業様もご転職をお考えの希望者様も是非、パソナへご相談くださいませ。

寄稿者プロフィール

シニアコンサルタントプロフィール

MED業界 医薬品チーム リーダー 伊藤優里

入社後、一貫して医療領域の企業担当とキャリアアドバイザーを兼任。製薬メーカーや医療系サービスを中心に多くの企業様と接点を持たせていただいております。加えて年間150名近以上の専門職~営業職まで多職種の方々と面談をしております。

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