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管理職の転職理由はどう答えるべき?具体的な回答例・印象を良くするポイントを解説!

管理職の転職理由はどう答えるべき?具体的な回答例・印象を良くするポイントを解説!

管理職として転職を検討しているものの、「転職理由の伝え方に迷っている」という方も多いのではないでしょうか。転職理由はネガティブになりがちですが、そのまま伝えるとマイナスな印象になりかねません。特に管理職の採用では企業の見る目も厳しくなりますので、転職理由については入念に検討し、スムーズに答えられるよう準備しておくことが必要です。 そこで本稿では、「なぜ管理職は転職理由を聞かれるのか」「管理職が転職理由を答える際のポイント」などについて分かりやすく解説します。「転職理由の具体的な回答例」も紹介しますので、面接での受け答えに自信を持つためにも参考にしてみてください。

企業が管理職に転職理由を聞く背景とは

そもそも企業はなぜ管理職に対して、転職理由を聞くのでしょうか。ここでは、企業が管理職に転職理由を聞く意図について解説します。

(1)仕事に対するスタンスを把握するため

管理職は特に、管理する組織と本人のマネジメントスタイルが合っていなければ、本来の力が発揮できません。そのため、企業はマネジメントに対するスタンスを確認するため、管理職に転職理由を聞くことがあります。例えば、「前職で部下とどう向き合っていたか」「組織の成果を出すうえでどのように工夫してきたか」などを確認することで、志向性のベクトルが企業と合っているかどうかを知り、組織との相性を確認しているのです。

(2)応募先に対する理解度を測るため

管理職は経営に近いポジションだからこそ、企業の経営方針や事業戦略、ミッション、業界内のポジション、サービスなどへの深い理解が求められます。そのため、企業は管理職に「なぜ自社を志望したのか」を深掘りして質問することで、企業への理解度を確かめる狙いもあるのです。応募先への理解度を高めておくことは、企業から「自社にすぐ馴染んでくれそう」「自社に利益をもたらしてくれそう」と好意的な印象を持たれる可能性も高まるでしょう。

管理職の転職理由の考え方とは?

管理職の転職理由は、具体的にどのような流れで考えればよいのでしょうか。ここでは、管理職が転職理由を考える際の方法を5つの流れで解説します。

ステップ1:退職の理由を簡潔に洗い出す

まずは退職したいと考えた理由を、端的に洗い出しましょう。例えば、「給与が低かったから」「社風との相性が悪かったから」「今以上の役職を望めそうにないから」などが挙げられるでしょう。自分の気持ちを正しく把握するためにも、この段階では難しく考えず、あえて本音を素直な言葉で書き出してみることが大切です。

ステップ2:ポジティブな言葉に変換する

後ろ向きな退職理由をそのまま伝えると、単なる不平・不満に聞こえてしまいます。そのため、退職理由はできるだけポジティブな言葉に変換しましょう。例えば、「給与が低かった」であれば「成果を正当に認めてもらえる環境で働きたい」、「社風との相性が悪かった」であれば「管理職の裁量を重んじる社風のもとで働きたい」といったイメージです。前向きな転職理由であることが伝われば、選考でも良い印象につながりやすくなります

ステップ3:前職での努力について言及する

たとえ前向きな転職理由であっても、面接官に「なぜ今の会社では実現できないのか」と疑問を持たれてしまうこともあります。そのため、「前職でも不満を解消するための努力はしたが、改善できなかった」という事実を語る必要があるでしょう。例えば、「評価基準の見直しを提案した結果、インセンティブが制度化されたが、実力や評価に応じて仕事を任されるような環境にはならなかった」というイメージです。前職での努力をアピールできれば、管理職としての行動力を評価してもらえると同時に、転職にかける強い想いも伝わりやすくなります。

ステップ4:志望理由につなげる

退職理由を明確にしたあとは、「志望理由」とつなげるようにしましょう。例えば、給与への不満が退職理由だとしたら、「社員一人ひとりの成果を正当に評価する風土の御社で、管理職としてのスキルを存分に発揮したい」という志望理由をセットで伝えるイメージです。「前職を辞めた理由」と「応募先企業を選んだ理由」が一本の軸でつながっていれば、面接官の納得度も高くなり、自身のキャリアプランも理解してもらいやすくなります。

ステップ5:入社後の「貢献イメージ」を示す

企業が管理職を採用する際は、「その人材が入社することで自社にどのような利益が生まれるか」に着目します。だからこそ、転職理由の最後に「入社後に発揮できる能力」や「実現したい成果」を述べるようにしましょう。例えば、「営業部のマネージャーとして培ってきた指導力で、業界1位のポジションを狙うための盤石な組織を構築したい」といった内容が挙げられます。入社後の活躍イメージが伝われば、選考での評価も高まるでしょう。

管理職の主な転職理由と回答例を紹介!

管理職は具体的にどのような転職理由であれば、ネガティブな印象につながりにくいのでしょうか。ここでは、管理職の主な転職理由と回答例を紹介します。

【例1】年収をアップさせたい

「給与を上げたい」というのは、管理職の代表的な転職理由です。ただし、希望年収を直接的に伝えるだけでは企業に採用のメリットを感じてもらえないため、「どのような貢献が可能だからこれぐらいの年収アップを希望する」といった年収アップにつながる根拠も同時に伝えるようにしましょう。

<例>
「前職では昇給・昇格での賃上げが一律で決まっており、成果を出しても報酬に反映されませんでした。3年連続で売上目標の120%を達成して上層部と交渉を重ねたものの、報酬制度は変わりませんでした。そこで、頑張りが正しく評価される御社で活躍したいと考えたのです。成果主義の御社でなら、自身の管理職経験を存分に発揮し、業績向上に貢献できると考えています」

【例2】より挑戦できる環境で働きたい

「今より上の役職に就きたい」「大規模なプロジェクトに携わりたい」といった転職理由もあります。この場合は、前職での実績も合わせてアピールすることで、面接官に入社後の活躍イメージが伝わりやすくなるでしょう。

<例>
「前職では、上のポジションが埋まっている状態でした。より裁量のある役職を目指して社内表彰で部署の成果をアピールしたのですが、ポジションに空きがないという理由で役職も同じままでした。そこで、経験年次に関係なく高い役職・大きな裁量を任される御社で、力を惜しむことなく新規事業の成長に貢献したいと考えています」

【例3】社風や人間関係への不満を解消したい

管理職は組織への強いコミットメントが求められるからこそ、社風や人間関係への不満が原因で転職する人もいます。その場合は、「新たな環境でどのように活躍したいのか」という前向きな姿勢を強調することがポイントです。

<例>
「前職では、上意下達の社風が根付いており、直に経営層へ改善案を進言しても受け入れてもらえませんでした。そのため、ボトムアップの社風がある御社で、積極的にアイデアを発信しながら活躍したいと考えています」

【例4】将来性の見込める会社で働きたい

「会社としての戦略や考え方が古く、市場に合わせた柔軟な対応と事業の成長が見込めない」という理由で転職を考える管理職も少なくありません。その場合は、志望先企業の事業方針を入念に研究し、将来性の高さを説明することで好印象につながります。

<例>
「前職では、保守的な考え方が強く、経営が時代に対応できているとはいえない状態でした。新規事業のアイデアを何度か発案したものの、スピードが遅く、調査やプロジェクトの計画立案だけで2年もかけていました。御社の場合、DXや新規事業の創出などへ先駆的に取り組んでおられます。このように柔軟、臨機応変に業界の最先端を走る御社で、経験を生かしたいと考えています」

管理職が転職理由を答えるときの注意点とは?

管理職が選考で転職理由を答える際には、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。ここでは、管理職が転職理由を答えるときの注意点について解説します。

(1)「嘘は禁止」と心得る

転職理由を前向きな言葉で言い換えることは大切ですが、決して嘘はつかないようにしましょう。転職理由で嘘をつくと、志望動機やキャリアビジョンなどとの整合性も合わなくなります。その結果、動揺してしまい、面接官から疑問に思われる可能性も高くなるでしょう。あくまで事実をもとに転職理由を話すことが、評価にもつながります

(2)「言わないこと」も決めておく

話しているうちに緊張が解け、つい面接官の前で前職の不平・不満をこぼしてしまうケースもあります。しかし、管理職は会社の方向性に共感が求められる立場だからこそ、自社への愚痴はネガティブな印象につながりかねません。だからこそ、転職理由を答える際は、あえて「言わないこと」も整理して決めておくことが得策です。

(3)暗く話さないように意識する

転職理由を答える際は、退職の理由に触れる必要があるので、話すトーンが暗くなりがちです。しかし、あまりに雰囲気が暗いと、面接官から「不満や悩みから逃げるために転職しているのだろうか」と思われてしまいます。前向きな転職であることが伝わるように、転職理由も明るいトーンで堂々と話すようにしましょう。

転職理由に迷ったら、転職エージェントに相談を

管理職が転職理由を考える際は、応募先企業から求められる役割を入念に研究し、回答を最適化する必要があります。しかし、求人票の情報だけで読み解くのは困難かもしれません。だからこそ、転職の専門家である転職エージェントに相談し、客観的なアドバイスをもらうことも有効です。例えば、「企業が人材に期待していること」や「転職理由を印象良く伝えるコツ」を紹介してもらうことで、安心して面接に臨めるでしょう。

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