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面接で聞かれる短所を長所に見せる答え方 言い換え例一覧

面接で聞かれる短所を長所に見せる答え方 言い換え例一覧

転職活動の面接では、自分の長所と短所について質問されることがよくあります。長所は自己アピールになるため答えやすいと思いますが、短所はどのように答えれば良いのでしょうか。 今回は、面接で長所と短所を質問する面接官の意図をはじめ、好印象を与えやすい答え方、短所を長所に見せる答え方のポイントについてご紹介します。

面接で長所・短所をなぜ質問するのか?その意図は

面接では質問の意図を理解し、答える必要があります。
なぜ面接官は、長所と短所を質問するのでしょうか。
それは長所と短所の回答内容から、転職希望者の性格、客観性、適応力を見ることができるからです。

●性格

面接官が長所と短所を聞くのは、相手の性格や本質を知りたいからです。長所と短所は、個人の人間性を表します。その回答の仕方から、転職希望者の性格や本質、また考え方や思考の特徴を知ることができるのです。性格は、履歴書や適性テストだけでなく、実際に会って話してみないとわからない部分も大きいため、話す内容は大変重要視されます。

●客観性

面接官は長所と短所の質問を通して、志望者が自分の性格を客観視し、冷静に自己分析できているかどうかを判断しています。自分の長所と短所を自覚していない人は、長所を伸ばしたり、短所の改善に努めたりすることができません。入社後の成長率を判断するための重要な質問ともいえます。

●会社への適応力

長所と短所を知ることができれば、その人が会社で活躍できる人材かどうかの判断材料になります。会社で活躍するためには、会社が求める能力を持った人材でなくてはなりません。志望者が会社の方針や配属予定の部署に合う人材なのかどうかといった点を判断するには、長所と短所を知ることが一つの手がかりになるのです。

面接での短所の答え方 基本は3つ

では、長所と短所に対する質問にはどう答えればよいでしょうか。
長所は自己PRになるので答えやすいですが、短所は自分の不足点を話さなくてはいけないため、答えることをためらう人もいるはず。
ですが、短所は話す内容や話し方に注意することで、面接官の受ける印象をかなり変えることができます。短所を答えるときに、まずは、押さえておきたい基本のポイントを確認しましょう。

●志望職種の適性が問われるような短所は避ける

例えば営業職志望なのに「人見知り」、事務職志望なのに「集中力がない」「細かい作業が苦手」などを短所としてあげてしまうと、そもそも職種に対する適性がないと思われてしまいます。
短所のない人はいませんし、短所が1つしかないという人もいないはず。いくつかある短所の中で、応募職種に直接影響しない短所を選んで話すのが得策です。
また、「時間を守れない」「朝が弱い」など、社会人としての基礎ができていないと判断されてしまうような短所も避けましょう。

●マイナスな言葉を使わない

短所を伝える際、「○○ができない」といったマイナスな言葉や表現を使ってしまいがちですが、このような言い回しはできるだけ避け、プラスの言葉を使うようにしましょう。例えば、「○○ができない」「○○がない」といった断定表現ではなく、「○○しがち」「○○してしまうことがある」といった傾向や頻度を客観的に表す言葉などを用いて、必ずしもそうではないことや、自分自身もその点が短所であることを自覚し、変えようとしていることを前向きにアピールするのが大切です。

●エピソードを添え、改善努力とその姿勢をみせる

短所を伝える際、「気が短い」などの表現だけで済ませるのはNGです。他人から気が短いと言われた際のエピソードなどを添えることで、客観性も高まり面接官の理解も深くなります。
それと同時に、努力によって改善できる可能性や、実際に改善するために努力している姿勢を伝えましょう。短所を言いっ放しでは、改善する気がないと思われてしまいます。

短所を長所に、言い換え例一覧

短所と長所は背中合わせと言われ、言い方一つで印象も大きく変わります。短所を上手に言い替えている例を紹介します。

例文1)「心配性」は、「物事に対して慎重である」こと

「短所は『心配性』なところです。細かい部分までつい気になり、何度か確認しないと気がすみません。例えば、上司から依頼された資料を作成する際は、言葉や数値に間違いがないかを3回以上確認するため、やり過ぎだと揶揄されることもあります。ただ、物事を慎重に進めるため失敗は少ないです。」

例文2)「優柔不断」は、「協調性」、「コミュニケーション能力」のアピールへ

「物事を即断即決するのがやや苦手で『優柔不断』と言われることがあります。例えば、ひとつの意見を出すにしても、他の人の意見も聞き、『その意見は正しいのか?』『独りよがりになっていないか?』など、自分なりに良し悪しを検証した上で結論付けたいと考えてしまいます。その分、いろいろな人の意見に耳を傾けることができ、自分の意見にこだわりすぎないため、『協調性』は高いと考えています。」

例文3)「頑固」を、「粘り強さ」や、「負けず嫌い」という武器に

「友人や同僚に『頑固』だと言われることがあります。仕事、プライベートを問わず、自分が決めたことは最後までやり遂げたい、と考えがちです。もちろん、自分の考えに執着するのはよくないので、周囲の意見を聞き、直すべきところは直していきたいと考えていますが、困難な状況でも最後まであきらめない『負けず嫌い』な部分と、『粘り強さ』は持ち続けたいと考えています。」

例文4)「マイペース」を「計画性」、「継続性」という武器に

「周囲から『マイペース』だなと言われることがあります。職場で仕事が立て込んで忙しくなってきたときほど、まずは落ち着こうと考えます。それが『マイペース』に映るようです。それぞれの仕事にかかる工数や作業の重要度を考えた上で優先順位をつけ、自分なりにしっかりと『計画性』を持って取り組むようにしてきました。」

他にもある ネガティブをプラスに変える言い換え

他にも、短所としてあげられるいくつかの特徴の言い換え例をご紹介します。

●飽きっぽい→好奇心旺盛
●計画性がない→臨機応変に対応できる
●せっかち→スピード感を持って仕事を進める
●理屈っぽい→筋道が通っているか確認する

このように、短所とされがちなキーワードをポジティブな言葉に変換することで、印象は大きく変わります。

●つまり短所は長所の延長

短所と長所は表裏一体と言えるでしょう。長所の延長線上に短所があり、短所の延長線上に長所はあるものです。転職活動で述べる短所を考える際には、「過ぎた長所が短所である」と捉え、短所をポジティブに考え、アピールすることが大切です。

●第三者の目線から客観的な説明を

また、短所を話す際は自身の主観を述べるのではなく、「学生時代の友人に○○とよく言われます」など、他人から言われたことがあるという話し方をするのがおすすめです。自己PRは、自分のアピールポイントを伝えるものですが、客観性が大切です。「自分はこう思っている」というだけでなく、第三者の目線からの意見を加え、説得力のある伝え方にすることで、面接官にあなたの魅力がより伝わりやすくなります。

長所は、企業の求める人材像、短所を踏まえて

長所はあなたのアピールポイントを伝える良いきっかけですが、一歩間違えると、アピールどころか逆効果になってしまうことがあります。長所について語る際、気をつけたいポイントも押さえておきましょう。

●企業の欲しい人材像を理解する

どんなに自信がある長所でも、会社の風土や仕事内容に合うものでなければ、内定獲得は難しいでしょう。面接官は、企業が求めている人物像とのミスマッチが大きいと、人間関係の構築が難しく、仕事で能力を発揮できないまま辞めてしまうのではと判断しがちです。求人情報などにきちんと目を通し、会社が求めている人物像を事前にイメージしておくことが重要です。

●仕事に必要な長所である

希望する職種と直接関係のない長所は、アピールをしてもメリットを得ることが難しいため、避けたほうが良いでしょう。
例えば、デスクワークがメインの仕事で「体力には自信があります」とアピールした場合、仕事で活かせるポイントが見出しづらく、その仕事に不向きである、あるいは応募職種に対する理解が不足していると捉えられてしまう可能性もあります。
面接官が長所について質問するのは、転職希望者が入社後、仕事におけるどの場面で自身の長所を活かせるのか、活かしたいと考えているのかを知りたいという意図があるのです。
長所を答える際は、効果的なアピールをするために、入社後の仕事に活かせる長所を選ぶようにしましょう

●短所と整合性が取れている

面接で短所と長所の整合性が取れない答えをすると、自分を客観視できていないと思われるだけでなく、言っていることが支離滅裂だと思われてしまいます。
あくまで一例ですが、『人見知り』を短所としながら『協調性がある』を長所とするなど、長所から見える性格と短所から見える性格に齟齬があると、面接官はどちらが本性か判断できず、不安を感じてしまいます。

短所を裏返せば、長所が見えてくる

先ほども述べたように、短所と長所は表裏一体のもの。自身の短所が明確になれば、アピールすべき長所も見えてきます。まずは応募企業、応募職種や仕事内容を確認しながら、マイナスに捉えられない短所を決めましょう。

●受け答えであることを忘れない

短所を聞かれているにも関わらず、無理やり長所につなげ、良い点をアピールしてしまうのはNGです。また、長所をたくさん伝えたい気持ちもわかりますが、アピールポイントを列挙しても一つ一つの印象が薄れてしまい逆効果となる恐れがあります。いずれも内容を絞り込み、的確なアピールをするようにしましょう。
また、短所を聞かれているにも関わらず、「短所はありません」と答えるのもNGです。短所は誰にでも必ずあるもの。「ありません」と答えることは、自分を理解していない人、反省する考えのない人と思われてしまいます。

短所はしっかりと伝えると同時に、改善に向けた努力の姿勢を見せること、長所は企業の求める人材像とぶれないことが大事です。

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