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「優先順位を決めて仕事に取り組めない」「注意してもケアレスミスがなくならない」。そんな悩みで困っている方はいないだろうか。得手不得手の問題かと思っていたら、実はADHDの症状かもしれないというのだ。
ADHDとはAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略で、注意欠陥(AD)・多動性障害(HD)のこと。これまでは一般的に子どもの病気とされてきたが、最近では働き始めてからADHDだと気づく「大人のADHD」に注目が集まっている。具体的には「話を聞けない」「集中できない」「先延ばしをしてしまう」「記憶できない」「話しすぎてしまう」「じっとしていられない」という症状がそれに当たるそうだ。
もし会社の同僚や部下がADHDだったら、自分がADHDだとわかったらどうすればいいだろうか。その悩みを解決するため、『マンガで分かる心療内科』で有名な「ゆうメンタルクリニック」のゆうきゆう先生に話を伺った。
ADHDの認知度は上がってきたものの、いまだに「仕事ができない人が、自己正当化のためにADHDを都合よく使っているのでは」と批難されることもあるようだ。ADHDと仕事ができない人の違いは何なのだろうか。
「一番の違いは、幼少期からADHDの症状があったかどうかですね。ADHDは先天性の軽度の脳波異常で、神経伝達物質であるノルアドレナリンとドパミンの機能障害という説が有力です。大人になってADHDの診断を受けることはあっても、ある日突然、ADHDの症状が発現するわけではありません」(以下 ゆうきゆう先生)
なるほど、まずはADHDを正しく理解する必要がありそうだ。ADHDと診断された人は仕事面でどんな点に苦労するのだろうか。
「能力不足で仕事ができないのではなく、仕事になかなか着手できなかったり、続けられなかったりします。仕事に取りかかるまでに間違ったプロセスを挟んだり、取り組んでからも別のことに気を取られたりしてしまうため、仕事が中途半端に終わってしまうことも少なくありません。ご自身がADHDだと気づいていない場合、自分が仕事をできない原因がわからず『自分に能力がないんだ』と悩む方も多いですね」
ゆうき先生によると、ADHDが原因でうつ病や依存症、不安障害などの精神疾患を併発することもあるという。つまり、いままでまったくADHDを自覚できていなかったのに、精神疾患で来院したタイミングで初めてADHDが発覚するケースが後を絶たないそうだ。
単に集中力がないのか、忘れっぽいのか、周囲から見ているだけでは、なかなか相手の仕事ぶりはわかりづらい。とはいえ、同僚や部下がADHDではないかと感じたら、本人にはズバッと言ってもいいのだろうか?
「いきなり指摘するのではなく、まずは仕事上で困っていることはないかを尋ねてみましょう。本人に自覚がある場合は、それをきっかけに悩みを打ち明けてくれるかもしれません」
幼少期の心当たりなど、本人にしかわからないこともあるので、まずはしっかりとしたコミュニケーションが重要だ。結果、ADHDと診断された部下と仕事をする場合、何に気を付けるべきなのか。
「管理職として部下に接する場合は、指示を一つずつ明確に出してください。やるべきことを細分化し、“今”してほしいことを伝えましょう。複数の指示を出したい場合は、単語カードを使って伝える方法もおすすめです。タスクが完了してから次のカードをめくれば、他の仕事に目がいかずに1つのタスクを完了させやすくなりますから」
一方、自分がADHDだと分かった場合はどうするのが正解なのだろう? 上司または会社にすぐ申告すべき?
「サポートが必要だと感じるなら申告しましょう。そのときに自分がどのような状況でミスをしてしまうのか、そしてそれをカバーするためにどのようなサポートが必要なのかを伝えてください。通院で治療することも視野に入れましょう。最近はADHDの概念が広まってきているため、周囲に理解があれば、働き方を変えていくことも考えられます。会社側が突然、『あなたは障害なのでは』と指摘することはほぼありません。『本人から申告があると助かる』という企業の声もありますから」
自分から伝えることで、周りの理解を得たりサポートしやすい環境が整ったりするようだ。仕事を進める上で、ADHDの本人自身が気を付けることは?
「『話を聞けない』『集中できない』『多くのことを記憶できない』ということなら、メモを取る習慣を身に付けましょう。これによって、話を聞いたりメモを取ったりすることに意識が向きやすくなります。そして、自分の気持ちや意見についてもその都度メモしておくといいでしょう。自分から伝えたいことの要点を見直すこともできるため、『話し過ぎてしまう』といった状況を防ぎやすくなります」
このほか、「じっとできない」という場合は、筋力の低さや精神の安定面などが関係しているため、筋力トレーニングや体幹トレーニングが効果的だとか。
「ADHDそのものを治すのは難しいですが、自分で働きやすいように習慣をつくり、周りがフォローできる環境を整えていけば、ADHDだとわかる前よりも仕事をスムーズに進められるようになるはずです。また、ADHDの症状は裏を返せば『エネルギッシュ』で『感受性や独創性が豊か』『新規追求性がある』というプラスの面もあります。ADHDであろうとなかろうと、お互いの長所と短所を認め合うことが、働きやすい職場環境の秘訣ではないでしょうか」
(松尾奈々絵/ノオト)
取材協力:ゆうメンタルクリニック
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