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自宅で簡単! シャツについたカレー・ワイン・油性ボールペンのシミを落としてみた

自宅で簡単! シャツについたカレー・ワイン・油性ボールペンのシミを落としてみた

せっかくシャツを新調したのに、食べ物をこぼしたり、ペンのシミをつくってしまったりしたことはないだろうか。洗濯機で洗ってみたものの汚れが落ちず、そのうちクリーニングに出すつもりが面倒くさくなり、そのままタンスの肥やしになってしまったりして……。

そんなことにならないよう、シミができてしまったときの対処法を知っておこう。今回は洗濯家の中村祐一さんに、油性ボールペンとカレー、ワインのシミの対処法を教えていただいた。

「シミ抜きの前に、衣類についたタグを見て、洗濯表示を必ず確認しましょう。おけのマークに×が書いてある場合は洗濯できません。また、おけのマークに手のイラストが描いてあれば手洗いのみ可能です」(以下 中村さん)。

洗濯表示は、2016年12月に新しい表示に変更されている。これまでしっかりと確認していなかった人は、これを機会にチェックする習慣を身につけておくのが良さそうだ。

参考:新しい洗濯表示(消費者庁)

まず、ワイシャツにシミを作ってしまった場合の注意点として、中村さんは「おしぼりを使わないこと」を挙げる。

「飲食店で食事をこぼしてしまった際、ついおしぼりでふき取りたくなりますよね。しかし、おしぼりには塩素が含まれている場合が多いため、服が色落ちしてしまったり、変色してしまったりする可能性があります。シミを作ってしまったときの最初の対処法は、中性洗剤で部分洗いするのがベストですね」

とはいえ、自宅ならともかく、外で中性洗剤を使うのはなかなか難しい。しかし、水だけで洗おうとすると、シミの色素が奥に入りこんでしまう可能性があるという。部分洗いが難しければ、その場では乾いたティッシュで軽く液体を移しとるくらいにしておこう。

油性ボールペンは、中性洗剤と消毒用エタノールでトントン叩く

ボールペンのキャップを締め忘れたまま胸ポケットに入れてしまい、気づけばインクがシミになっていたという経験は誰にでもあるだろう。そこまで目立たないとはいえ、洗濯ではなかなか落ちないシミのひとつだ。

<用意するもの>

中性洗剤、消毒用エタノール、歯ブラシ、タオル

<手順>

1)中性洗剤と消毒用エタノールを2:1の割合で混ぜる。

2)タオルを下に敷き、ボールペンの汚れがついている裏側から、歯ブラシで(1)で混ぜた洗剤をトントンと叩く。そうすることで、服についていたシミをタオルに移す。

3)インクの青色が抜けてきた。汚れを移せるだけ移したら40℃のお湯ですすぎ、あとはいつもどおり洗濯しよう。

どこが汚れていたのかわからないほど、きれいにシミ一つ見つからない状態になった。

カレーのシミは、洗濯後に天日干ししてみよう

白い服を着ている日は、ランチでカレーを食べるのを躊躇うのではないだろうか。特にカレーうどんのように、汁が飛ぶ可能性が高いものを服に飛ばさずに食べるのは難しい。どうしても我慢できずに食べて、シミがついてしまった場合の対策をシミュレーションしてみよう。

<必要なもの>

中性洗剤、歯ブラシ

<手順>

1)中性洗剤をシミができた生地の表面に塗る。歯ブラシの背面(ツルツルした方)で、よく馴染ませてから、40℃のお湯で汚れを洗い落とす。

2)(1)の流れを汚れの落ち具合に変化がなくなるまで繰り返す。シミ抜きによる変化がなくなったら、洗濯して完了。

もし洗濯後にシミが残ったら、しばらく天日干ししてみよう。カレーに含まれるクルクミンなどの黄色い色素が、紫外線で分解されるそうだ。

ワインのシミは過炭酸ナトリウムとクエン酸を交互に使う

白いシャツに赤ワインのシミは特に目立つ。前述のとおり、外でこぼしてしまったときには、慌てておしぼりで拭かず、家でじっくりとシミ抜きをしよう。

<必要なもの>

中性洗剤、歯ブラシ(落ちなければ、過炭酸ナトリウム、クエン酸、マグカップ)

<手順>

1)カレーの手順と同じように、シミができた生地の表面に中性洗剤を塗る。歯ブラシの背面で、よく馴染ませてから、40℃のお湯で汚れを洗い落とす。

2)汚れの落ち具合に変化がなくなるまで繰り返す。

ここでシミが落ちていれば、あとは洗濯だけで大丈夫。まだまだシミが落ちないようなら、以下の手順を試してみよう。

3)マグカップ(A)に、過炭酸ナトリウムを小さじ半分と40℃のお湯100ccを入れる。

4)もう一つのマグカップ(B)を用意し、クエン酸をひとつまみ入れて40℃のお湯を100cc入れる。

5)マグカップ(A)とマグカップ(B)、交互にシミがある部分を5秒ずつ漬ける。

6)何度か繰り返し、シミが落ちたらいつもどおり洗濯。

今回、実際にシミ抜きをしてみたところ、想像以上に力も時間もかけずに簡単に落とすことができて驚いた。シミ抜きに使った消毒用エタノールや過炭酸ナトリウム、クエン酸はドラッグストアで購入できる。お気に入りの一着が汚れてしまっても、諦めずに自分の手できれいにできれば、さらに愛着がわくかもしれない。もしもの時は試してみてはいかがだろうか。

(取材・文:松尾奈々絵/ノオト)

取材協力:中村祐一さん

洗濯家。長野県伊那市のクリーニング店『芳洗舎』の3代目。「洗濯王子」 の愛称でテレビ・雑誌・講演等で活躍中。

https://www.sentaku-yuichi.com/

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