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新型コロナ禍によるリモートワークや在宅勤務の推奨によって通勤時間が減り、ストレスや疲労も軽減していくのではないかと捉えられることも多い。しかし、実際には生活リズムが乱れたり運動不足になったりと、「気づかない疲れ」が溜まっているようだ。疲労は万病のもととも言われ、長期間放っておくと、精神的な病気や生活習慣病など、さまざまな疾患にもつながりかねない。
そこで、この「気づかない疲れ」の取り方について、疲労回復を専門とする梶本修身医師に解説いただいた。梶本さんは文部科学省の「疲労と疲労感に関する分子神経メカニズム研究班」において疲労の定量化技術の開発に携わり、疲労回復のメカニズムを知る専門家だ。
はっきりした自覚症状がある人だけでなく、「最近やる気が起きない」と感じている方にも、今すぐにできる回復方法をご紹介する。
梶本さん(以下、敬称略):新型コロナ禍によって、今までの生活ペースが大きく変わっている方も多いですよね。例えば、通勤時間が減るとその時間分、遅く起きることもできます。それによって生活リズムが崩れてしまいがちになっていると考えられます。
梶本:食生活も変化した方が多いのではないでしょうか。今までは休憩時間はある程度決まっていて、同じ時間に昼食をとっていたのに、リモートワークになってから不規則になることも。仕事中のおやつや飲み物に関しても会社にいるときよりも、自由度が高くなりますしね。
梶本:寝る時間が後ろ倒しになっている方も増えていると聞きます。例えば、ゲームが好きな方であれば、朝から夕方まで仕事でパソコンを見て、仕事が終わったらそのままテレビゲームで遊ぶなんてこともできるようになりましたよね。
梶本:すごいですよね。実は、デジタル機器を使うことで酷使されるのは脳なんです。デジタル機器は、仕事であってもゲームであっても、脳を疲れさせる原因になります。しかも、ゲームは楽しいので疲労感を感じにくいものです。だから、「気づかない疲れ」が蓄積されている可能性があります。
梶本:そうなんです。リモートワークは「気づかない疲れ」が蓄積しやすい状況にあることを、個人も会社も理解する必要があると言えます。
梶本:そうですね。実際は疲れが溜まっていても、普段からやりがいや達成感を感じている人はその疲れを感じにくいのです。
梶本:脳の発達が影響していると考えられますね。その結果、実は疲れていても疲れを感じずに働くことができるようになり、過労死が生まれました。他の動物ではありえないことです。
梶本:人間以外の動物は疲労感に従って忠実に行動します。例えば、ライオンが獲物を追いかける時には、どんなにお腹が空いていたとしても疲れていたら追いかけることを止めるんです。獲物欲しさに追いかけすぎて過労死することはないんですよ。
梶本:リモートワークでうまく業務をコントロールされている方も多いですが、夜にゲームをしたりスマホを見たりして「疲れに気づけない楽しい時間」が増えている可能性があります。そうなると「家にいる時間が増えたのになんだか疲れが抜けない」といった状態になってしまうのです。
梶本:まさにそれは難しいところでもあります。私たちが疲労を自覚できた時には、すでに重症であることが多いからです。ということは、「疲れている」と自覚する前に身体が出しているさまざまなサインを見逃さないことが大切になります。そのひとつが「衝動」です。
梶本:この衝動とは「普段は楽しんでやっていることが今日はなぜかやりたくないな」と感じることです。例えば、いつもは楽しんでいたはずのデートが「今日はちょっと面倒だ」と感じてしまう。これが実は疲労のサインであるケースがあるんです。
梶本:また、「飽きる」ことが疲労のファーストサインであることも多いです。「飽きる」ことは脳の同じ神経細胞をずっと使い続けることによって、神経細胞が疲れて「違うことをやってくれ。これ以上は神経細胞を使うな」と訴えているサインなんです。
梶本:仕事も同じです。同じ作業を続けていると飽きてくるわけですね。だから、些細な感覚に思えるかもしれないですが、「衝動」と「飽きる」は疲れのサインなんだと自覚していただければと思います。
梶本:「50分仕事したら、違う場所で10分休憩すること」を推奨しています。オンとオフをしっかり分けることで疲れが軽減されやすくなります。2時間おきに休憩するよりも、1時間おきに休憩した方がトータルの休憩時間は同じであっても、仕事効率が上がりやすいでしょう。
梶本:例えば、お手洗いに行くだけでもOKです。こまめに席を立ちあがるということは非常に意味があります。歩く行為は足のポンプ機能を果たすことになり、血の巡りを良くしてくれるんです。
梶本:疲れの原因のひとつは、血流が悪くなることなんです。血流が悪ければ酸素も栄養素も脳に送れなくなってしまうのです。
梶本:リモートワークであっても、こまめに立ち上がって動くことが疲労を抑える一番のコツだということになりますね。 時間の使い方だと、寝る前の時間も大切です。理想的には、「寝る90分前にはパソコンもスマホも見ないこと」です。そうすることで寝つきも良くなり、脳を休ませる良質な睡眠も得られます。
梶本:ブルーライトの問題ではなく、パソコンやスマホが掻き立てる私たちの興味関心が問題になります。SNSもYouTubeも興味のある話題がどんどん飛び込んできますよね。そうすると一種の興奮、緊張状態になりどんどん目が冴えてしまいます。
梶本:そうですね。そもそも人間は疲れを認識しにくい生き物であることを知っていただき、さらにその性質がリモートワークで強化されている。まずはこのことを知っていただければ、「気づかないうちに疲れが重症化していた」という事態を防げるはずです。
取材・文:佐野創太
取材協力:梶本 修身
医学博士・医師大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座特任教授(~2020年3月)
東京疲労・睡眠クリニック院長
大阪大学大学院医学研究科修了。2003年より産学官連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者に就任。ニンテンドーDS『アタマスキャン』をプログラムして「脳年齢」ブームを起こす。著書に『間違いだらけの疲労の常識 だから、あなたは疲れている!』(永岡書店)、『すべての疲労は脳が原因』シリーズ(集英社新書)など。メディア出演に『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)、『ためしてガッテン』(NHK)、『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日)など。
新橋駅徒歩1分のいびき治療や疲労回復なら東京疲労睡眠クリニックへ
Twitter:@osami_kajimoto
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