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歯科医師が教える! 飲み会翌日のお酒のニオイを抑える方法

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忘年会・新年会シーズンまっただ中。この時期は、連日の飲み会により「自分の息や体が酒臭くなっているのでは……」と、出社前に気にする人も多いのではないだろうか。「スメルハラスメント」という言葉が示すように、職場での「ニオイ」の取り締まりは年々強化されている。お酒のニオイを漂わせたまま出社すれば、白い目で見られてしまうだろう。

 

でも、やっぱり飲み会ではお酒を楽しみたい! なにか有効なニオイ対策はないだろうか。日本口臭学会の指導医を務めるほんだ歯科の院長、本田俊一さんに、「酒臭い」のメカニズムと防止方法を聞いた。

  

「まず、飲んだお酒は肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解され、さらに酸と水に分解されて体外に排出されます。無茶な飲み方をすると肝臓の分解機能が追いつかなくなり、血中にアセトアルデヒドのままで溶け込みます。このアセトアルデヒドがニオイの原因です」

 

アセトアルデヒドが血中に入ると、「柿が腐ったような甘ったるいニオイ」、つまり酒臭い状態になると本田さんは言う。また、人間は皮フ呼吸もしているため、体の表面から酒臭さが漂うこともあるのだとか。では、これらのニオイを消すことはできるの?

 

「ニオイの元をすぐに断つのは技術的に不可能です。お酒臭くなることは覚悟の上で、酒量を調整するしかありません。でも、お酒のニオイを最小限に抑えることはできます」と本田先生。迷える酒飲みたちのために、具体的に以下の3つのポイントを教えてもらった。

 

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1.口の中の乾燥を防ぐ! お酒は水割りで

 

「お酒を飲むと、人間の体は水を使ってアルコールを分解しようとします。体中から水分を集めるので、口の中の水分も引っ張られて乾燥します。すると唾液が不足し、口腔内の常在細菌が不快なニオイを引き起こします」

 

なるほど、だからお酒を飲んだ翌日は喉が乾くのか! 口の中の乾燥を防ぐには、どうすれば?

 

「お酒を飲みながらでも、こまめに水分補給をしましょう。これによって、アルコールの代謝がスムーズになります。強いお酒はストレートよりも、水割りで。また、お酒ばかり飲んでいると肝臓の処理機能が追いつかなくなりますので、食べ物も摂取しましょう」

 

2.「お口直し」で口の中にアルコールを残さない

 

また、歯科医の間では、食後の「お口直し」と呼ばれる習慣がおすすめとのこと。

 

「飲酒後は口の中にアルコールや食べカスが残らないように、必ず飲料水で口をゆすぎましょう。お口直しというのは、その水を飲み込むこと。水を吐き出してしまうと口の中が乾燥するので、飲み込むようにしてください」

 

「うがいした水をそのまま飲み込む」というのは、ちょっと抵抗のある人もいそうですが……。

 

「他人のうがいした水を飲むわけじゃないんだから、大丈夫ですよ(笑)。というのは言い過ぎですが、寝起きの唾液以外は絶対に捨てるな、と昔から言われています。唾液は口内環境を清潔に保つための貴重な液体ですので、吐き捨てないように心がけましょう」

 

 3.寝坊でシャワー抜き、はダメ! 皮膚からのニオイにも注意

 

意外と見落とされがちなのが、前述した皮フからのニオイ。酔っ払うとそのままベットにダイブしたくなるものだが、それはニオイの観点からもNGだ。

 

「皮フにお酒のニオイが蓄積しているため、寝る前にきちんとシャワーを浴びましょう。起きてから出勤まで時間に余裕がある場合は、朝もシャワーを浴びましょう。石鹸で体を洗う必要はありません。お湯でさっと流せば十分です」

 

ちなみに、お酒を飲んだ後だけではなく、普段から「歯周病の治療、歯石の除去をしっかりしておくように」と本田先生。確かに、お酒のニオイと口臭のダブルパンチはきつそう……。

 

お酒臭さが周囲に迷惑をかけるだけでなく、自分のニオイを気にしてばかりでは仕事の効率も上がらない。お酒好きほど、日頃の心がけが大切になりそうだ。

 

 (宇内一童)

 

 

<取材協力>

日本口臭学会 指導医

ほんだ歯科院長 本田俊一

ほんだ歯科|Dr.HONDAの口臭バイブル

http://www.honda.or.jp/