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チェーン店トラベラーが教える、知っていたら「デキる」と思われるローカルチェーン店6選【2020年2月 保存版】

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利益を追い続ける社会の中では、有益なものに時間を費やすことが正しく、利益に直結しないものは無駄であると言われがちである。しかし、一見すると「無駄」と言われてしまうものの中に、実は新しい発見や有益となり得る知識が存在するのではないだろうか。

多くの人が通り過ぎてしまう無駄知識の中に希少な価値を見出し、その分野を極めし方々に、人生を豊かにする「無駄知識」を紹介してもらう連載企画「至高の無駄知識」。今回は、飲食チェーン店トラベラーとして、日本全国をめぐっているBUBBLE-Bさんに、「商談相手との雑談が盛り上がりそうなローカルチェーン店」を教えていただいた。


こんにちは。全国各地に分布する飲食チェーン店の「第1号店」を食べ歩いているBUBBLE-Bと申します。


いきなりで恐縮ですが、皆さんに質問です。地方出張のときに、出張先の商談相手と一瞬で打ち解けられる話のネタは、何でしょうか。ビジネスの話? それとも乗ってきた電車の話? いずれも盛り上がりそうですが、私はやはり食べ物の話が一番だと思います。経験上、特にその土地にしかないご当地グルメであれば、間違いなく会話が盛り上がります。


客先で「何を話していいのか分からない…」とお悩みの方は、まずはその土地のご当地グルメを食べてみましょう。というのが私の持論です。地元で愛されているソウルフードは、きっと相手との距離を縮めてくれるはずです。


今回は、コミュニケーションにも使えて、味もおいしいローカルチェーン店をご紹介します。




〈東北エリア〉

フラミンゴを観ながらカニをつつく 『メヒコ』


福島県を中心に南東北と北関東で展開する、シーフードレストラン『メヒコ』。本格的なカニピラフが楽しめるこのレストランの、“もう一つの顔”をご存じでしょうか。それは、レストラン敷地内の庭で飼っているフラミンゴ。それもちょっとした動物園くらいの羽数がいるのです。


メヒコのフラミンゴ


私が案内されたのは、フラミンゴのいる中庭の横の席。鮮やかなピンク色の羽を動かしながら、片足立ちで、ひたすら水を飲んでいる姿をじっくりと観察できます。


メヒコのフラミンゴ


フラミンゴの横で名物のカニピラフを食べる私。フラミンゴ、蟹、フラミンゴ、蟹


蟹ピラフ


このループが何とも言えない不思議な気分にさせられます。カニピラフの蟹は「むき身」か「殻付き」かを選ぶことができるので、殻をむくのが苦手な人でも安心です。


ピラフの味付けはシンプルで、やや塩気のあるズワイ蟹の身と一緒に食べると、絶妙なハーモニーが味わえます。


ちなみにフラミンゴを見たい場合は、店名に「フラミンゴ館」と書かれている店舗に行きましょう(2020年2月現在は、いわきフラミンゴ館、郡山フラミンゴ館、つくばフラミンゴ館、水戸フラミンゴ館、守谷フラミンゴ館、山形フラミンゴ館の計6店)。


メヒコ

公式サイト
www.mehico.com

〈甲信越エリア〉

もちっとした焼きそばの上にトマトソース 『みかづき』


新潟県で展開するファストフードチェーン店『みかづき』。


「バスセンターのカレー」で有名な、新潟市の万代シテイバスセンタービルの2階にある店舗を訪れたとき、ハンバーガーチェーン店のような雰囲気を感じました。


みかづき万代店
(店舗提供)


ただ、『みかづき』の看板メニューは、ハンバーガーではなく、ソース焼きそばの上にトマトソースをかけた「イタリアン」と呼ばれる新潟のご当地グルメです。


学校帰りの高校生たちがスマホでゲームをしながらイタリアンを食べている。私もそこに混ざってイタリアンを食べることにしました。


イタリアン


もちっとした焼きそばの上にトマト風味のソースがたっぷりかかっており、和食とも洋食とも言えない独特なテイスト。ボリューミーな見た目ですが、主食にするには少なく感じる量なので間食にはぴったりです。


ちなみにスタンダードのイタリアン以外にも「スペシャル越後みそイタリアン」(3月26日販売終了予定)、「チキントマトシチューイタリアン」(2月29日販売終了予定)、「和風きのこイタリアン」(3月12日販売終了予定)などさまざまな種類があります。新潟に訪れた際には、自分好みのイタリアンを探してみるのも楽しいでしょう。

公式サイト
www.mikazuki-italian.com

〈関西エリア〉

ふわとろ巨大オムライスに溺れる 『BABYFACE Planet's』


関西圏を中心に全国でチェーン展開するレストラン、『BABYFACE Planet's(ベビーフェイスプラネッツ)』。愛称ベビフェ。


異国情緒あふれる雰囲気の店内では、オムライスやパスタなどの洋食からスイーツまで、多種多様なメニューが楽しめます。


ベビフェ店内


そんなベビフェの名物メニューは「ふわふわ帽子のオムライス」。名前の通り、ふわふわとした食感の玉子が特徴で、特筆すべきはそのサイズ。レギュラーサイズでも通常のオムライスの2~3人前という巨大さです。


ふわふわ帽子のオムライス


ある日の訪問時、運ばれてきたオムライスはその名の通りふわふわの玉子に包まれていた。そっとスプーンで玉子とライスをすくい、口に運ぶ。玉子の柔らかさが際立つ。ベビフェのオムライスは優しい巨人。


ちなみに1人用のサイズは「セレブサイズ」と名付けられています。「セレブサイズで」と口にするのは少々恥ずかしいですが、オムライスを独り占めして気軽にセレブ気分が味わえる、と考えれば注文する価値はあるかもしれません。

公式サイト
babyface-planets.com

〈中国エリア〉

おむすびと肉汁のコンボ 『むすび むさし』


広島県を中心に展開する老舗のおむすび専門店、『むすび むさし』。
手作りのおむすびは絶品で、広島へ行くと必ず買って帰るというファンも多いです。


道ゆく人は、ほとんどカープファン? とも言われる広島で、私がむさしを訪れたときもカープファンの方が野球話に花を咲かせていました。


むすびむさし


注文したのは、おむすびと肉じゃん(肉出汁のお吸い物)がセットになった「肉じゃんセット」。


肉じゃんセット


程良い塩気のおむすびと、肉の出汁がよく出たお吸い物の組み合わせが、率直に申し上げて「最高」でした。


また、海苔を巻いた「俵むすび」はこれまで1億2千万個も販売された超定番商品だそうです。おむすびはテイクアウトも可能なので、出張帰りの新幹線で食べることができます。

公式サイト
www.musubi-musashi.co.jp

〈九州エリア〉

柔らかい麺こそ至高 『牧のうどん』


ラーメンのイメージも強い博多ですが、地元の方は普段はうどんを食べることの方が多いそう。


『牧のうどん』は、福岡・博多エリアを中心に展開するうどんチェーン店です。


牧のうどん


お店の特徴は、コシの強い讃岐うどんとは正反対の、モチモチしたコシのない麺


福岡空港のすぐ近くにも店舗があるので、搭乗までに時間の余裕があるときは立ち寄ることができます。先日は、定番の「ごぼう天うどん」をオーダーしました。


ごぼう天うどん


食べると見た目以上にボリュームを感じるのは、麺がスープを吸っているからでしょう。九州のうどんは全体的に甘めのスープが多く、『牧のうどん』のスープも甘口。ソフトな麺を甘いスープに絡ませて、時折トッピングのごぼう天と一緒に頬張ると、九州うどん独特の世界感が口の中に広がります。


そして、スープ足し用のやかんがうどんと一緒に置かれるのも『牧のうどん』スタイルです。

公式サイト
www.makinoudon.jp

サイケデリック過ぎる看板 『餃子の鹿児島王将』


有名な「餃子の王将」とは別会社の、ローカルチェーン店としての王将が鹿児島県にあることをご存じでしょうか。その名も『餃子の鹿児島王将』。王将の看板を名乗ることのできる、唯一のチェーン店である。運営会社は、餃子の王将から「のれん分け」の形で1978年に設立された、鹿児島王将株式会社です。


皆さんの知っている餃子の王将とはちょっと違う、サイケデリックな色味の看板に惹かれて入店すると、そこには私が小学生の頃に、親に連れられて入ったときのようなレトロな雰囲気が漂っていました。


鹿児島王将


定番の餃子を食べると、どこか懐かしい味。小学生の頃を思い出し、ノスタルジックな気分になりました。『鹿児島王将』は、昔の餃子の王将の雰囲気を今に伝えるタイムマシンのようなお店です。


餃子


ちなみに『鹿児島王将』の名物は天津飯。甘酢あんかけの奥深い酸味はこの店ならでは。鹿児島に訪れたら、ぜひ食べてみてほしい一品です。


天津飯

公式サイト
kagoshima-ohsho.jp

ローカルチェーン店の話で「相手の懐」に入る


地元のローカルチェーン店を調べて、事前に食べておくことは、ビジネスコミュニケーションにもつながります。


鹿児島へ出張したら、取引先の担当者に「今日のお昼は、鹿児島王将で餃子を食べてきたんですよ~」と切り出してみましょう。


すると、「餃子ですか! 自分はいつも天津飯なんですよ~。あの甘酢あんかけはここ以外のお店だと、なかなか味わえませんから」


「天津飯ですか! 次回試してみたいですね~。さて…」


といった具合に、スムーズなアイスブレイクから相手の懐にスッと入ることもできそうです。


ここで紹介した以外にも、日本にはまだまだたくさんのローカルチェーン店があります。話のネタにはならなくても、ぜひ足を運んで「ご当地グルメの魅力」に触れてみてほしいです。

著者:BUBBLE-B

飲食チェーン店トラベラー。飲食チェーン店の魅力と美味しさを訪ねて全国各地を旅する。その始まりは、京都にある天下一品の総本店に行った時。明らかに美味い気がしたスープを不思議に思い、その理由を店員さんに聞いたところ、「他店と同じです」との回答。ではなぜ、本店だと美味いと感じたのか? その謎を解くため、全国の飲食チェーン店の本店や1号店をめぐる旅を始めた。2020年1月までに、日本全国のチェーン店の本店や1号店、累計330店舗を訪問。また、麻婆豆腐好きとしても活動し、麻婆豆腐好きが集まるサークル「全マ連」を主宰する。
公式サイト「本店の旅
Twitter:@BUBBLE_B


(編集:はてな編集部)