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おもしろ部署探訪~株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 運営統括本部 開発企画部~ 日本のウェディング業界に一石を投じ続ける

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世の中にはさまざまな仕事がある。一見すると同じ部署名でも、企業の数だけ手掛ける仕事内容は多様なうえに、企業や社会における役割も異なる。この連載では、そんな世の中に存在する企業の『部署』にフォーカスし、それぞれの部署の役割や仕事内容、ポリシーなどに迫る。

今回は、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ (T&G) 運営統括本部 開発企画部を訪問。日本に『ハウスウェディング』という文化を定着させた同社が、どのような思いで日本のウェディングを変えてきたのか。そこで働く人々は、この仕事の何に魅了されてきたのか。そして、この部署がどこを目指して走っているのか。メンバーの話を聞いた。

日本にハウスウェディングを定着させた先駆者


――まずは、T&Gの事業内容をご説明いただけますでしょうか。


土渕さん(以下敬称略):国内ハウスウェディングを中心に、海外リゾートウェディング、ホテル、ドレス、ブライダルローン、保育など、グループ会社を含めた8社で幅広い領域の事業に取り組んでいます。


主に中心となるのはウェディング事業で、特にハウスウェディングについては、私たちが先駆者となり定着させてきたという自負を持っています。20年前には“広いガーデン付きの白亜の邸宅を貸切りにしてオリジナルウェディングができる”といった発想がなく、ハウスウェディングは画期的なサービスでした。私たちの根底には「ウェディング業界を変えたい!」という思いがあり、一気に全国に展開しました。


ところが現在では、同じようなハウスウェディング会場がたくさん登場していて、その中で優位性を築くのは正直難しいと思います。そうした競合ひしめく中でも当社が多くのお客様から選ばれ続けている強みは「人」であり、 “強みは人だ”と言い切れる仕組みを作り上げてきたのもまたT&Gの強みだと思います。


株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 執行役員 兼 運営統括本部 副本部長 兼 開発企画部長 兼 ホテル事業部 土渕 友美さん

岩渕さん(以下敬称略):私たちは、最初のご案内から結婚式当日のお手伝いを一人のウェディングプランナーが行う一顧客一担当制を採用しており、分業制を取っている同業他社との大きな違いとなっています。確かに一人当たりの業務量が多く、営業・打合せ・結婚式の施工など求められるスキルの幅が広いですが、その分達成感は大きいです。


もちろんお客様にもメリットはあります。どのようなイメージをお持ちになっていて、どういった結婚式の会場をご希望されていて、どんな演出を望んでいるのかを最初からお客様と共有できるので、想いをカタチにしていきやすいという特徴があると思います。分業制の場合、担当プランナーが変わるたびに、いつの間にかイメージにブレが生じることもあります。私たちは常に目の前のお客様と一対一で向き合っていますので、信頼関係は深く築かれていると思います。


株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 運営統括本部 開発企画部 岩渕 遥さん

土渕:プランナーだけではなく、キッチンスタッフやサービススタッフ、お取引様すべてが『One Heart Wedding』というスローガンで一体となっています。プランナーはいわば、その大きな輪とお客様をつなぐハブ。チームとしてお客様と同じベクトルで向き合っています。


――開発企画部は、会社の中でどういった役割を担っているのでしょうか。


土渕:チーム自体は4つに分かれていて、商品チーム、建築チームのほか、パンフレットなどを製作するクリエイティブチームと、各店舗に配送するレンタル品やフラワーコーディネーターの商材を大量に購入して出し入れするLOGIチームがあります。


私たちの役割はソフト*1とハード*2両方のクオリティを上げていくことが最も大きな役割だと思います。この二つは広げようによっては大きくなりすぎるので、まずは会社で起こっていることをキャッチアップして、優先順位をつけながら取り組んでいくことが重要だと思っています。

会場も内容もリニューアル。提案力と聴く深さから生まれる「オリジナル挙式」


――メンバーのお二人は、それぞれどのような役割を担っているのでしょうか。


松味さん(以下敬称略):私は直営店の設備の管理やリニューアルを担当しています。既存店のハードは、古いもので15年以上経っているものもあるため、整備したり、デザインを一新したりして、常にマーケットに新しい風を吹かせるようにしています。


T&Gの会場はデザイン性に優れているという定評があるため、トレンドを意識しつつ、弊社らしさや革新性を取り入れています。社内で基本的なコンセプトを立てた後、外部のインテリアデザイナーや建築デザイナーとチームを組んで仕事を進めています。


日本全国に会場があるので、お客様の傾向や地域性を踏まえたうえで、いかに地域に愛される会場を作るのかを考えています。私自身、モノをつくるのが好きなので、ゼロから考えて形にすることにやりがいを感じています。一方、なかなか良いアイデアが浮かばなかったり、スケジュール通りにいかなかったり、扱う金額もそれなりに大きいので、常にプレッシャーはあります。それでも、会場にいらっしゃったお客様の反応はもちろん、リニューアル後に問い合わせが増えるなど、ダイレクトに成果を実感できることも多いです。
手ごたえがあっても、周りのみなさんがよく思わないことも意外と多かったりするので、難しいところですが(笑)。


株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 運営統括本部 開発企画部 マネージャー 松味 良一郎さん

岩渕:私が主に行っているのが挙式のリニューアルです。松味が所属する建築チームが挙式会場をリニューアルするとともに挙式の中身も見直して、新たなカタチをつくり、お客様に提案しています。「入場、ベールダウン、指輪の交換…」といった従来の挙式の一連の流れをすべてリセットして、お客様の心が揺れ動くような挙式を考えたり、この会場だからこそ可能な演出を考えるなど、さまざまな仕掛けをご用意して式を挙げられたお二人が、いつまでも語り合えるような思い出に残る挙式を目指しています。


私たちの会場は「スタンダードな挙式」のみでなく「オリジナルの挙式」もご提供しているので、皆さまに喜んでいただける演出が実現できるようにソフト、ハードの両面から分析検証をしています。


土渕:「オリジナルの挙式にしたいけれども、どうすればいいかわからない」というお客様も多くいらっしゃいます。まずは、お客様が求めている“オリジナル”は、どういうものなのかをきちんとヒアリングして、そこに私たちが持っている商品を適宜ご提案させていただきながら作り上げていくスタンスです。


そのため、提案力がないと難しい仕事だと思いますし、「聴く深さ」には自信を持っています。お客様のこと、さらにお客様の背景にいらっしゃる方のこともヒアリング。お客様がどういうことを考えられていて、どんな価値観をもって、どんな結婚式を行えばご新郎ご新婦のみならずゲストにも記憶に残る一日となるのか、そういった本質的な部分を丁寧に掘り起こしていきます。


――やりがいや喜びが感じられるポイントを教えてください。


岩渕:お客様の“やってみたい”を具現化できることに大きなやりがいを感じます。新しいアイデアをカタチにしていくことは難しいところでもありますが、従業員やお客様にとって価値のある商品やサービスを提供できるのはうれしいですね。
また、商品を気に入ってお客様に購入してもらうこと以上にお客様の結婚式が素敵なものになり、「想像以上に良い結婚式だった」といわれることに大きな喜びを感じます。


―― 喜ばれる商品やサービスの発想はどういったところから得られるのでしょう?


岩渕:企業理念に「高いアンテナを常に持つ」という一節があります。その言葉通り、ウェディング業界だけでなく、様々な場面や場所において“結婚式にこんな商品があればいいな”というものを見つける努力をしています。


例えば、展示会に足を運んでみたり、ネットサーフィンをして「面白そうだな」と思った記事を見つけて、企業に問い合わせて話を聞いてみたりもしています。普段の生活の中でも、買い物をしながら “何かヒントにならないかな?”とついつい探してしまいます。


多様な人材に刺激を受ける環境


―― もはや経営企画ともいえるような、開発企画部ができた経緯を教えてください。


土渕:5年前、現社長である岩瀬が社長になるタイミングで新たに部署編成があり、そのときにできた部署です。当時のいくつかの部署が統合されて発足しました。
その時、私は営業部長という立場にありましたが、今後のウェディング業界の中でどう戦っていくかを模索していましたし、店舗の老朽化が進んでいることも気になっていました。なにかしら変えることが必要なタイミングで、私がアクセルを踏む役割を担うべきでは?と思いました。


一方、社長の岩瀬も営業出身で、向いている方向も同じだったため開発企画部部長に任命してもらい、理想の実現に向けて新たな一歩を踏み出しました。


岩渕:私が営業担当の頃から土渕のことは知っていましたし、先輩としてすごく尊敬していました。2店舗で4年間プランナーの仕事に従事した後、新しいステージで新たな仕事にチャレンジしたいと思っていたときに、マネージャーから声をかけてもらいました。本当に日々、学びがあって成長が加速しているように感じています。


土渕:私が働く上で大切にしている価値観として“一緒に働く人たちの人生に少しでも影響を与えられたらいいな”という思いを持っています。仕事をしていく中で、近くにいる仲間に気づきや影響を与えたりできたら嬉しいですよね。それでみんなのできることが増えていったら、なおいいなと思っています。


松味:会社にとって重要な部署であるという認識も、良い意味での緊張感につながっています。そして、自分が良いと思ったら、何でもチャレンジさせてくれますので、やりがいが感じられる機会が数多くあります。


岩渕:そうですね。それはこの部署に限らず、会社全体に風土として定着しているように思えます。自分がやってみたいと思うことを止められることなく、背中を押してくれる上司の存在は大きいです。また、そのチャレンジを支えてくれる経験豊富な先輩たちもいます。


部署内には、それぞれ得意分野を持つ個性的な人たちも多く、自分の可能性を伸ばすことのできる部署だと感じています。私が担当している商品開発も、色々な人たちからアドバイスや気づきをもらってブラッシュアップされ、よい商品が出来上がっています。ひとりではできない仕事なので、チームのメンバーの存在は非常に大きいです。


松味:庭師の免許、一級建築士、名を残してきたウェディングプランナーなど、多彩でプロフェッショナルな人たちが集まっていますので、彼らと一緒に切磋琢磨しながら仕事を進めることができるのは、非常に刺激的な環境だと感じています。


―― 今後の目標を教えてください。


岩渕:結婚式のクオリティが更に上がるような商品の開発をしたいと思っています。一顧客一担当制を活かし、それぞれのお客様にテーマを設けていますので、商品のラインナップが少ないと、テーマは異なるのに同じ商品しか提案できず、同じような演出になりがちです。


プランナーがお客様にフィットした商品が提供できるように、多種多様な商品を生み出していければと思います。そのためにも、たくさんのものに触れて色々な感性を身につけて早く魅力的な商品をつくれるよう努力を続けます。


松味:私は中長期的な目標は設けておらず、まずは目の前の仕事に全力で取り組むようにしています。結婚式が多様化してきているいま、その繰り返しの中で、色々な道が開けてくると思っています。


土渕:T&Gグループとして2027年までに1千億円の企業になりたいと長期的な目標を立てていますので、まずは直近の3年で組織づくりを進めることが部署のミッションだと捉えています。単純に売上高を伸ばすのではなく、ハウスウェディングを20年かけて世に広げて作り上げてきた弊社が、次の時代を見据えるうえで大切な3年間だと思っています。


もちろん、結婚式を大切にする会社ですが「人の心を、人生を豊かにする」という企業理念に基づいた新たな事業がいくつか走っているという未来を目指したいですし、そのときに私たち開発企画部は、ウェディングという枠からさらに領域を広げ、T&Gの開発企画部として、多様な事業を引っ張っていけるような存在になっていきたいと思っています。



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取材・文:伊藤秋廣(エーアイプロダクション) 撮影:岡部敏明

 


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*1:直接目には見えない、人の働きが関わっている要素。例:人材、教育、情報など

*2:施設や設備、道具など、形のある要素。