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経営企画の仕事は大変?つらいといわれる理由と働く人の体験談

経営企画の仕事は大変?つらいといわれる理由と働く人の体験談

企業のなかで、最も経営陣に近い場所といえる部門が「経営企画」です。エリートや花形とも称される経営企画ですが、企業経営についての深い知識を必要とするハードな側面も持っています。したがって、経営企画の仕事がつらいと感じる瞬間も少なくないかもしれません。

今回は、経営企画の仕事内容をはじめ、経営企画の仕事がつらいと感じる理由、実際に働く人の体験談についてご紹介します。将来は企画職に携わりたい、経営について学びたい、経営企画への転職を検討しているという方は、ぜひご一読ください。

経営企画の仕事がつらいと言われる4つの理由

経営企画の仕事は、決して楽ではありません。求められるものが大きいからこそやりがいがありますが、責任ある仕事なので、つらいと感じるときも少なくないでしょう。 ここでは、経営企画の仕事がつらいと感じる具体的な理由を4つご紹介します。

会社の経営を左右するため高度な能力が必要である

経営企画では、複数の高度な能力を持っていることが求められます。経営企画の仕事は多岐にわたり、経営方針の策定、市場および競合他社についてのデータ収集・分析、事業提携やM&Aの主導、組織再編など企業のあり方を左右する重要なものばかりです。

つまり、1つの能力を高めただけでは、経営企画の仕事を十分にこなすことは難しいといえます。 ざっとあげただけでも、情報収集力や分析力、プレゼンテーション力、会議参加者の相互意見をまとめるファシリテーション力、駆け引きや交渉術なども身に付けておきたいところでしょう。

会社の経営に直結するため、会議参加者も経営層であり、彼らとの駆け引きや、自身の提案が経営方針に大きく関わることになるプレッシャーが大きくてつらいと感じる方も多いです。

幅広い知識を勉強し習得する必要がある

経営企画では、経営に関する知識はもちろん業務に関する幅広い知識が求められます。常に最新の情報を頭に入れなくてはならないため、平日・休日に関係なく勉強して知識を習得している方もいるでしょう。

部署に配属されたばかりの新人の場合、まずは経営企画に必要不可欠なデータ分析力を身に付けるために財務諸表や管理会計、統計学に関する知識を深めます。関連書籍を読んだり、セミナーに参加したりと、経営企画に配属されて数年間は勉強漬けの日々になるかもしれません。

「簿記2級以上」「ビジネス会計検定」「中小企業診断士」などの資格取得を目指し勉強することも一つの手段でしょう。

経営陣と現場で板挟みになる

経営企画は、経営陣と現場を指揮する事業部門との間で板挟みになりがちです。経営企画は経営陣をサポートする役割を担いますが、それと同時に経営陣と現場を指揮する事業部門との橋渡しを行う調整役も担っています。

事業部門ごとの利益計画や設備投資計画、予算などを取りまとめるのも経営企画の仕事ですが、このとき経営目標や経営課題、各部門の過去の実績・業績なども加味して最終的な計画や予算を策定しなくてはなりません。当然ですが、事業部門の希望や意見と経営陣の考えが噛み合わないこともあり、その際は調整に時間がかかってしまいます。

上層部からは「経営視点で考えなさい」といわれ、事業部門からは「現場のことを何もわかっていない」と憤りをぶつけられるため、それが多大なプレッシャーとなり、つらさを感じてしまうのです。

閑散期と繁忙期の差が激しい

経営企画では閑散期と繁忙期の差が激しく、閑散期は仕事がなさすぎてつらいと感じるケースもあります。そもそも、経営企画では定期的な業務が少ない傾向にあります。複数のプロジェクトが重なり忙しくなるケースはある一方、プロジェクトが落ち着いてやることがない……という時期もあるでしょう。

仕事がない、やることがないという状態は、気持ちを暗くしてしまいます。「時間を持て余してしまう」「何もしていないのに給料を貰っているのが心苦しい」などという気持ちが「つらい」に変わってしまうのです。

なお、少数精鋭の経営企画は1人あたりの業務量が必然的に多くなるので、その限りではありません。組織体制や企業の体質・規模によって大きく変わります。

経営企画部で働く人の体験談と解決方法

経営企画がつらいといわれる理由をお伝えしてきましたが、ここでは実際に経営企画に従事している方の体験談をまとめてみました。「つらい」「やめたい」と感じているAさんと、やりがいと誇りを持って働くBさんの体験談と課題の解決方法をご紹介するので、「自分が経営企画に向いているのか」という点を他者の体験談を参考にしてみてください。

経営企画の体験談① Aさんのケース

年齢 30代前半
性別 男性
仕事内容 美容機器メーカーにて経営企画に従事。経営目標を達成するための計画を策定したり、損益計算書や賃借対照表などの書類を作成したりと、おもに経理的な側面の業務を担当している。
ときに経営者の秘書的な業務(経営数字の分析から車の運転まで)を頼まれることも。経営者が望むことを遂行できるように、幅広い業務に勤めるよう尽力している。

Aさんが経営企画をつらいと感じる理由は、おもに「給料の低さ」「残業の多さ」「経営者の要望がハード」という3つ。なかでも「経営者の要望」に関して不満を感じているようです。

Aさんいわく「経営企画は経営陣に近い部門なので、経営者との相性が良くなければストレスがたまる」とのこと。Aさんの場合、経理面で衝突することもあるようで、「どうしてこの数字になるのか」「無理にでもこうしてほしい」など、会計的な知識がないまま経営者から様々に求められることもあるそうです。
きちんとルールを守って仕事をこなしたい自身の性格と合わない、容認できないと感じる日々がストレスになっています。

Aさんからみて「ストレスに強く、精神的にタフな人」は経営企画に向いているそうです。前述したように、経営企画は経営陣と現場との板挟みになりがちです。上司からの指示でときに厳しい判断を下さなくてはならないこともあるでしょう。 何事にも真っ直ぐ向き合えて、かつ精神的に強い人は、プレッシャーの多い経営企画のなかで自分の立ち位置を確立できるのかもしれません。 Aさんのストレス解決方法として、サウナや瞑想などの習慣がありましたので、ストレスが溜まった際にはぜひ一度お試しください。

経営企画の体験談② Bさんのケース

年齢 40代前半
性別 女性
仕事内容 大手電機メーカーにて経営企画に従事。社内留学や海外での新規事業開発、B2B事業の事業企画・開発を担当し、現在はコーポレート戦略立案に従事している。

Bさんの働く企業は事業領域が広いため、ビジネスが複雑化しやすいそうです。 経営企画は、経営に関わる上層部とともに「どのような会社を目指すのか」を考えることも多く、仕事で難しい選択を迫られることも少なくありませんが、Bさんはそれも仕事の醍醐味として楽しんでいるようです。経営企画の仕事では、担当する事業領域にとどまらず、広い視野を持つことが大切だといいます。

Bさんが考える、経営企画に必要な素養やスキルは「新しいことを積極的に学ぼうとする好奇心と柔軟性、寛容さ」です。
経営企画では、企業経営はもとより事業への理解や関心を持つことが大切です。また、多くの事業部門の担当者やステークホルダー(企業活動によって影響を受ける利害関係者)と向き合うことが多い経営企画では、相手の立場などを受け入れる寛容さが必要なのだそうです。

まとめ

経営企画は高度な仕事ゆえにプレッシャーが大きく、つらいと感じることがあるかもしれません。しかし、経営に携われる部門での仕事は自身を大きく成長させますし、市場価値の高い人材になれるでしょう。

どんなに仕事にも、つらさはつきものですが、つらさとやりがい・楽しさは表裏一体です。キャリアアップのために経営企画への異動・転職を目指している方は、ぜひつらいと感じる理由も含めてチャレンジしてみるとよいでしょう。

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キャリアアドバイザー 遠藤 理恵

大学卒業後、大手アパレルメーカーを経て人材業界へ。管理部門選任のアドバイザーとして、業界問わず幅広く各種管理部門職種のサポートに強みを持っています。 キャリアのご希望もしっかりお伺いした上で、求人案件の提案だけでなく、どんなキャリアを歩むのかの提案を心がけています。目先のご転職のだけでなく、その先に広がるキャリアまでご提案しながら、自分自身で市場価値を高め続けて頂ける状況になるよう、キャリアを一緒に考えたいと思います。

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