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【転職の最終面接の通過率は高い?】二次面接との違いや採用率を上げるポイント

【転職の最終面接の通過率は高い?】二次面接との違いや採用率を上げるポイント

書類選考と面接を通過し、最終面接までたどり着ければ、いよいよ転職活動もクライマックスです。最終面接の通過率は50〜60%程度で、一次・二次面接と比べて高い傾向にあります。そのため、「ここまで来れば内定は確実」と考えている人もいるでしょう。しかし実際は、最終面接で不採用になる人も少なくありません。採用されるためには、最終面接まで十分な対策が必要なのです。

今回は、一次・二次面接と最終面接の違い、最終面接のパターン、採用率を上げるための対策について、パソナキャリアの転職支援実績をもとに解説します。また、最終面接でよくある質問と答え方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

最終面接で落ちる人は意外と多い

入社前の顔合わせのようなものと思われがちな最終面接ですが、実はここで不採用になる人が意外に多いのです。

最終面接というと、「ここまでたどり着けば、内定はほぼ確実」「内容も条件確認と役員との顔合わせ程度」と楽観的に考える人がいますが、これは大きな間違いです。確かに、雑談程度の顔合わせで終わることもありますが、最終決定を社長や役員に一任するという企業もあります。その場合、一次・二次面接を高評価で通過してきたとしても、最終面接で評価されなければ、不採用になってしまいます。

最終面接には最終面接用の対策が必要なのです。

面接対策サービスを受けた方がいい人は?

はじめて転職活動する方や、面接まで進んでも思ったような結果が出ていない方は、転職エージェントを利用して面接対策を受けるのがおすすめです。模擬面接でアドバイザーからフィードバックをもらえるので、自分では気づかなかった改善点がわかることもあります。

パソナキャリアの登録者にも、頭で考えることは得意だけれども口に出して話すのが苦手な方や、逆に思ったことがすべて口から出てきて話が止まらなくなる方もいらっしゃいます。そうした方は、フィードバックをもらうことで面接での受け答えを整理でき、無事に良い結果につながっていますのでご安心ください。

また、高い目標を掲げて少し背伸びして転職したい方も、転職エージェントの面接対策が役立ちます。難易度の高い求人では、ご自身の特徴をどう伝えていくか、経験値で足りていないところをどう補っていくかが大切です。パソナキャリアでも、アドバイザーと一緒により良く伝えるための方法を考えることで、理想が叶う仕事の内定を得られた方もたくさんいます。

パソナキャリアの面接対策は、実施後に「面接官の質問をどうやってロジカルに理解し、相手の意図を踏まえたうえで、的確に回答できるようになった」といった感想をいただくことが多くあります。面接では普段の業務や日常生活のなかでのコミュニケーションとは違ったものが求められますから、一度面接対策を受けてみてください。

 

転職時の最終面接のパターン

最終面接のパターンは主に「通常の面接タイプ」と「雑談タイプ」の2種類あります。それぞれの質問の傾向や、意図などについて見ておきましょう。

通常の面接タイプ

一次・二次面接と同じ質問形式の面接です。採用予定部署の担当者や人事担当者に答えた自己紹介や志望動機と同じ内容を、あらためて答えさせるケースもあります。 また、あえて突っ込んだ質問や、意地悪な質問で揚げ足取りをして、応募者の人間性を探ろうとするケースも見られます。このような内容をあらかじめ想定し、自身の回答に突っ込まれた場合の対策をしておくことが大切です。質問されたときに、冷静に自分の考えを答えることができれば、「トラブルに対しても柔軟に対応できる」として、人間性に対する評価も上がるでしょう。 最終面接官の社長や役員は多忙ななか候補者の面接を行っているため、面接時間が少ない場合もあります。質問の回答は、端的にわかりやすく答えるようにしましょう。

雑談タイプ

もう一つの面接のパターンは、雑談タイプです。これは話し好きな面接官の場合によく見られるケースで、雑談を通して応募者の本心や性格を探ろうとします。雑談タイプの面接では、自分が話す内容以外に、面接官の話を聞く姿勢も評価対象となります。面接官が話している際も、自分の評価をされているということを意識しましょう。

注意点は、面接官が話す内容や質問に否定的な回答をしないようにすることです。話の内容に共感し、肯定の態度を示しながら聞くことで、会話がスムーズに運ぶでしょう。

雑談タイプの面接では、場の空気が和んでいるため、気を抜いてしまいがちですが、最後まで面接にふさわしい、礼儀正しい態度を心がけることが大切です。

最終面接で採用率を上げるポイント

最終面接を通過して採用を勝ち取るためには、面接官である経営層の評価を上げる必要があります。そのために、次のポイントを押さえておきましょう。

これまでの面接を振り返る

最終面接の前に、一次・二次面接の内容を振り返っておくことが大切です。最終面接では、志望動機や自身の強み・弱みなど、これまでの面接と同じような質問をされる可能性があります。今までにうまく答えられなかった質問がある場合は、事前に答え方を研究しておくことで、最終面接ではスムーズに対応できるでしょう。また、一次・二次・最終面接で話の内容に一貫性をもたせるうえでも、過去の問答を振り返っておくことは重要です。

入念に企業研究する

最終面接では、役員や社長などが面接官になる可能性が高くなります。そうなると、経営や事業活動に関して踏み込んだ質問が来るケースもあるでしょう。だからこそ、最終面接の前には入念に企業研究をしておくことが大切です。コーポレートサイトやIR情報、社長のメッセージなどを読み込み、応募先の事業構造や経営戦略、社風、マーケットの動向をできるだけ深く理解しておくようにしましょう。一人で企業研究するのが難しい場合には、転職エージェントのような専門家に相談し、アドバイスをもらうことでより自信をもって選考に臨めます。

ビジネスマナーを再確認する

社長や役員は、これまで面接官として多くの応募者を見てきています。そのため、最終面接では身だしなみや態度などのビジネスマナーは、厳しくチェックされている可能性が高いでしょう。最終面接の前に今一度ビジネスマナーの基本を確認し、好印象を残せるようにしておくことが肝心です。具体的には、入室の流れや椅子の座り方、正しい敬語の使い方、スーツの着こなし、髪形など、細かい部分までチェックしておくと安心でしょう。

逆質問は必ず準備する

面接の最後に、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。それを「逆質問」といいます。逆質問は面接の合否を決める重要なポイントの一つです。「いえ、とくにありません」「大丈夫です」などと答える人がいますが、それでは内定までたどり着くことは難しいでしょう。

逆質問の数

逆質問を想定し、事前に内容をいくつか準備しておくことが大切です。用意する逆質問の数は、面接時間に合わせて調整すると良いでしょう。実際、パソナキャリアでは以下の個数を目安としてお伝えしています。

面接時間が30分程度なら、準備する逆質問の目安は5個ほどです。当日の面接の流れによって質問するものを決めて、残り時間を考えながら2~3個ほど質問してみてください。

面接時間が60分ほどなら、準備する数は8~10個が目安です。かなり時間に余裕があることが想定されるため、5~6個質問できる可能性が高いでしょう。当日の面接官の回答を踏まえて、その内容を掘り下げて質問しましょう。

逆質問の考え方

逆質問は、面接官のポジションに合わせた内容で考えておくことが大切です。

一次面接では配属予定の部署で働く社員が面接官を務めることが多いため、仕事内容について踏み込んだ質問が適しています。二次面接や最終面接に進むと管理職や経営層が面接官を担当するため、逆質問も経営目線を反映したものへと変える必要があります。例えば最終面接で、具体的な仕事内容を聞くのは不適切です。IR情報などを事前にチェックして、企業経営について疑問に思ったこと、自分の意見などを話せるようにしておくと、経営層から高く評価される確率が上がるのではないでしょうか。

また、逆質問では「ただ質問するだけ」ではなく、自分の考えを述べることも大切です。例えば、「今後5年後の事業戦略を教えてください」とただ聞くのではなく、「IR情報を拝見したところ、今後は海外戦略に力を入れると記載がありました。特にアジア圏での事業展開を進められると感じましたが、いかがでしょうか」のように、自分なりの解釈を示してから質問するようにしましょう。

また、逆質問への回答を受けたら、「ありがとうございました」とお礼を述べるだけでなく、「ご説明いただいた内容を踏まえると、前職での私の経験を活かせると感じました」のように、機会があれば自分の強みを伝えましょう。

逆質問の注意点

最終面接の逆質問では注意すべき点があります。それは、会社の経営層に「現場の詳細」や「人事制度」「給料」などの質問をすることです。これらの質問は、一次・二次面接で人事や現場の採用担当者に聞いておくべき内容であり、経営層に尋ねることではありません。最終面接では、経営層にしか聞けない質問を用意しておきましょう。

例えば、「経営層から見た会社の魅力」「入社までに勉強をしておいた方が良いこと」「身につけるべきスキル」「どのような資質をもった社員が多いのか」など、すでに自分がその会社で働くイメージをもっていることが伝わるような内容を準備しておくと良いでしょう。

志望動機は明確にする

経営層になればなるほど、社員が愛社精神をもっているかどうかを気にします。最終面接でも志望動機を聞かれるケースがあるのはそのためです。その場合は、会社に対する強い思いや仕事に対する意欲を直接アピールすることが重要です。

例えば、「貴社は、◯◯という戦略を掲げ、他社に先駆けた積極的な販売展開をされています。その点に貴社ならではの、◯◯という魅力を感じております。」といったように、企業の強みや特徴を盛り込んでアピールするのが効果的です。面接官に「本当にうちの会社で働きたいのか?」「入社しても意欲的に働いてもらえないのでは?」といった不安を抱かせないために、自身の経験やスキルを入社後どのように活かしたいのかという点を踏まえて、「この会社でなければならない理由」を簡潔に説明できるように準備しておきましょう。

最終面接のNG行動

着実に内定を取るために、最終面接で避けたい行動を紹介します。パソナキャリアの過去の支援実績やノウハウをもとに、実践的な内容をたくさん盛り込んでいますので、ぜひ参考にしてください。

入社への熱意や企業理解が不十分

最終面接で不採用になる理由の多くは、「熱意が感じられない」「会社への理解が浅い」ケースです。前者が最も多く、全体の3割程度を占めています。応募書類や過去の面接で伝えた内容と、最終面接での回答が大きくズレることがないよう、丁寧に振り返りをしておくことが大切です。

また、企業によっては「ほぼ全員に聞く定番の質問」があり、「○○と答えると評価が上がりやすい」といった傾向があるケースもあります。転職エージェントを利用すれば、こうした企業ごとの情報を事前に得られることがあり、面接対策をしやすくなります。

前職/現職の不満や機密情報を伝えてしまう

前職/現職の悪口を伝えたり、機密情報を開示してしまったりすると、面接官にマイナスの印象を与えます。「うちに入社しても、同じような振る舞いをするのでは」と不安感を抱かせてしまい、短期離職を懸念される原因にもなるため、伝え方には注意しましょう。

企業や面接官によっては気になるマナーもある

最終面接まで進んだのなら、基本的なビジネスマナーはできていると判断されたと考えて大丈夫です。ただし、人によってマナーの基準は異なるため、極力無難な言動を心がけるのをおすすめします。

パソナキャリアが支援した求職者のなかには、過去に以下のような理由で採用を見送られたケースがあります。

  • ● マスクを着用したまま面接を受けた
  • ● ペットボトルを手に持ったまま面接をスタートした
  • ● 最後の逆質問において働き方や年収についての質問が多かった

ただし、体調面などで事情があり、やむを得ず一般的なマナーとはややそれた振る舞いをせざるを得ない場合もあるでしょう。その際は、面接開始時に伝えておくと互いに安心して臨めます。

最終面接でよくある質問と回答例

最終面接では、これまでの総括的な質問をされることが一般的です。事前に質問の内容を想定しておき、答え方もある程度イメージしておくようにしましょう。本章では、最終面接でよくある質問と回答例を紹介します。

【質問1】志望動機を教えてください

志望動機は一次・二次面接でも確実に聞かれる質問ですが、最終面接でも確認されるケースがほとんどです。とくに最終面接では役員以上が面接官になることが多いため、「いかに事業運営上の好影響を見込めるか」「いかに自社を深く理解しているか」という視点でチェックされます。単に自身の要望を伝えるだけでなく、企業側の採用メリットが感じられるような内容を考えましょう。

また、同業他社を引き合いに出す際には、批判にならないよう注意することも大切です。

回答例

御社では「システムで世の中を便利に」という社是を掲げ、収益性だけでなく社会性を重んじて事業運営されています。私も日頃からアプリケーションエンジニアとして働くなかで、「いかにユーザーが使いやすいか」「納品先の人たちの不便が解消されるか」を意識し、UI/UXを設計してきました。

細かい配慮の行き届いたアプリケーションを、今後も御社の一員として生み出したいと考えています。そして、世の中をより快適にすると同時に、貴社のブランド力向上に寄与できればと思い、志望させていただきました。

【質問2】ご自身の強みを教えてください

一次・二次面接と同様、最終面接では自身の強みを確認されるケースも多くあります。具体的な実績や定量的な成果、表彰歴などを踏まえて、自身のスキルをアピールするようにしましょう。ただし、役員以上が面接官となるため、現場レベルではなく“経営者視点”で活躍度合いをチェックされる場合もあります。そのため、自身の強みを伝える際には、「経営や事業運営にどのような好影響を与えられるか」という目線をもつことも大切です。

回答例

私の強みを一言でいうと、信頼関係の構築力です。私は前職で精密部品の営業職を担当していましたが、休眠顧客の掘り起こしを得意としておりました。ある担当クライアントでは、休眠顧客の状態から事例紹介のメールや個別訪問などで信頼関係を少しずつ築き、3年間で顧客内シェアを40%まで引き上げることができました。

御社に入社後は、新規事業において新規開拓メインの営業職を任せていただきます。私の強みである信頼構築力を存分に発揮し、業界シェアのスピーディな拡大に貢献したい所存です。

【質問3】入社後のキャリアビジョンを伺えますか

最終面接では、入社目前ということもあり、企業側から「採用したら中長期的に活躍できそうな人材か」をチェックされることもあります。その点、入社直後だけでなく、3年後や5年後のキャリアビジョンまで見据えている応募者であれば、企業から活躍のイメージをもってもらいやすいでしょう。入社後のキャリアビジョンを聞かれた際には、入社後に手がけたい仕事や役割、なりたい姿などを時間軸でわけ、具体的に伝えることが大切です。

回答例

入社後まずは経理職として、月次決算・年次決算といった与えられた役割を確実に遂行したいと考えています。3年後には財務へと仕事内容を広げ、連結決算や決算短信、有価証券報告書の作成などのスキルを身につけたい次第です。そして、5年後には経理・財務部門のリーダーポジションとして、ノウハウを活かして組織のさらなる効率化と能力向上をけん引できたらと考えております。

現在簿記1級の取得を目指しており、常に上昇志向をもてるのが私の強みと自負しております。御社においてもスキルアップをつづけ、御社に欠かせない存在になりたい所存です。

【質問4】現在の選考状況をお聞かせください

最終面接は入社間近ということもあり、他社での選考状況・内定の獲得状況を聞かれることもあります。他社で選考が進んでいるということは、市場価値の高さを示すための証拠にもなるので、素直に伝えて問題ありません。

しかし、具体的な社名まで明かす必要はないので、選考の進んでいる企業の数や業界を伝えるにとどめましょう。また、面接官側の意図としては、応募者に他社の選考状況について質問することで、志望意欲の強さを確かめようとしています。そのため、「御社に対する志望度が高い」「○○な点で御社に強く魅力を感じている」のように志望度の高さを伝えることも肝心です。後々トラブルにならないよう、あくまで嘘のない範囲で伝えましょう。

回答例

私はWebデザイナーとしてのスキルを活かして社会へ貢献したいという想いから、広告制作会社に絞って転職活動をさせていただいております。現在は3社で選考が進んでいる状況です。うち1社は書類面接を通過し、残り2社は二次面接の合否連絡を待っている状態です。私自身は、なかでも「ユーザー第一主義」を掲げる御社の社風に共感しており、一員として働きたいと強く感じております。

【質問5】最後に何か質問はありますか

最終面接では、面接官から逆質問をされるケースも珍しくありません。面接官が逆質問をする背景には、「応募者の自社に対する興味・関心度合いを確かめたい」という意図があります。深みのある逆質問で会社に対する理解度・関心の高さが伝われば、面接官にも「入社意欲が強い人材」として好印象をもってもらいやすいでしょう。

逆にホームページや求人に書いてあるような内容を質問してしまうと、企業理解の浅さが伝わり、評価が下がる可能性もあります。事前にコーポレートサイトやIR情報などで企業のことを正しく理解したうえで、社内の人間だからこそ答えられるような質問を投げかけるよう心がけましょう。

最終面接に向けた準備のQ&A

最終面接に関する疑問は、なるべく事前に解消し、安心して当日を迎えることが肝心です。ここでは、パソナキャリアの過去の支援実績をもとにした実践的なアドバイスを、Q&A形式で解説します。

【Q1】最終面接は“ほぼ合格”って本当?

【A】最終面接は一次・二次面接より合格率が高い傾向にありますが、決して「ほぼ合格」ではありません。パソナキャリア登録者の最終面接通過率は、50〜60%程度です。

通過率はライバル候補者の有無で大きく変わります。採用枠が1人で候補者が複数いる場合は、できるだけ早い日程で面接を調整しましょう。 転職エージェントを利用すれば、「ライバルと比べて、あなたはこの点を期待されている」といった選考状況に関する詳しい情報を得られることもあります。

【Q2】最終面接について「私服可」という案内だった。スーツ着用でなくてもいい?

【A】転職活動で服装に指示があるケースは稀ですが、一次・二次面接の面接官の服装にそろえるのが無難でしょう。これまでに会った社員の多くがスーツを着用していなかった場合は、ジャケットに襟付きシャツ、スラックスを合わせたビジネスカジュアルが適しています。

【Q3】最終面接の日程が合わない場合、別の日時を希望してもいい?

【A】企業側から提示された日時で可能な限り調整することで、入社への熱意を示せます。最終面接では役員が面接官を務めるケースが一般的なので、一次面接や二次面接よりもスケジュールの融通が利きにくいのが特徴です。提示された日程で役員のスケジュールを仮押さえしているため、候補日時のなかで調整するのが理想でしょう。

ただし、現職が忙しく、有給休暇を取得しないと面接の時間を確保できないケースも珍しくありません。そういったやむを得ない事情がある場合は、代替の候補日をいくつか提案して構いません。代替日時での最終面接を依頼する際は、理由を簡潔に記載したうえで、候補日で調整できないことへの謝意を伝え、引き続き最終面接の選考を希望する意欲を示すようにしてください。

【Q4】最終面接の日時が確定した後に、再調整を依頼してもいい?

【A】最終面接の日程が一度確定したあとに変更すると、マイナスな印象を与える可能性があるため、極力避けましょう。

パソナキャリアでも、稀に最終面接の日程確定後に再調整を希望されるご登録者がいます。応募先企業ではすでに役員の都合を押さえているため、面接官の心証を下げたり、先に面接した他候補者の採用が決定してしまったりといったリスクが考えられます。

転職エージェントを利用していて、どうしてもリスケをせざるを得ない場合は、理由を極力詳細にアドバイザーに伝えたうえでサポートしてもらうのが良いでしょう。

【Q5】最終面接の時間は、おおよそ何分くらい?

【A】最終面接の時間は、30分から1時間が一般的です。30分から1時間の場合は、志望動機や自身の強み、他社の選考状況などの質問がされる傾向にあります。くわえて、過去の担当プロジェクト等での実績について深く掘り下げた質問があるかもしれません。

面接時間が1時間を超えるような場合は、ケース面接などの課題がその場で出されるかもしれません。一方で、リファラル採用などでは、10~20分くらいで設定されているケースもあります。その場合は、入社意思の最終確認がされて、自己紹介・志望動機を簡潔に話すという流れが一般的です。

パソナキャリアのような転職エージェントでは、過去の登録者が最終面接でどのような質問や課題をされたか企業ごとに把握しているため、担当コンサルタントから実践的なアドバイスを受けられます。通過率を少しでも上げたい方は、転職エージェントを使った転職活動も検討してみてください。

最終面接の質問に関するQ&A

最終面接で聞かれる定番質問について、パソナキャリアの過去の支援実績をもとにした実践的なアドバイスをQ&A形式で解説します。

【Q1】入社可能時期を聞かれたら、どう答えるのがいい?

【A】入社可能時期は、最短で入社できる時期と、無理せずに実現できる現実的な時期を答えるようにしてください。平均的な入社可能時期は、「内定から約1.5か月後」です。ただし、中には早期入社を希望する企業も一定数あります。

パソナキャリアでは、面接官に一般的な入社可能時期よりも早く入社してほしいと言われた場合、「いつごろの入社を期待されていますか?」と逆質問するようアドバイスしています。在職中に転職活動していて、企業が希望する時期の入社が難しそうな場合は、「引き継ぎに何日かかる」といったように根拠を説明できると良いでしょう。パソナキャリアでは、コンサルタントが入社時期の調整も代行します。懸念を払拭して入社できるようサポートしますので、ぜひご相談ください。

【Q2】他社の選考が進んでいたら、どう答えるのがいい?

【A】他社の選考状況は、事実を隠さずに答えて構いません。志望度が高く、年収等の条件次第で入社したいのであれば、第一志望であるとはっきり伝えるようにしてください。

他社と迷っている場合や、他に志望度が高い企業がある場合は、選考状況のみを簡潔に伝えましょう。他社の選考結果を見てから考えたいのであれば、駆け引きはせず、意思決定するおおよその時期を目安として示してください。

一般的に、内定が出てから意思決定を待ってもらえる期間は、最終面接後に実施されるオファー面談から1週間以内、引っ張れても2週間ほどでしょう。パソナキャリアの過去のサポート事例では、企業側の採用熱意が非常に高い場合、1ヶ月ほど待っていただいたこともありました。ただし、非常に稀なケースですので、1週間程度で返答するようにしてください。

転職エージェントを利用して転職活動をしているのなら、他社の選考状況は常に共有して、最終面接のスケジュールを調整していくと良いでしょう。

【Q3】入社時の年収について最終面接で交渉してもいい?

【A】最終面接で交渉するのは避けた方が良いでしょう。内定が出た時点で、その企業の採用担当者が社内承認フローを通し終わっていることが多いです。提示された年収から交渉すると、企業側に悪い印象をもたれてしまう恐れがあります。

パソナキャリアでは、年収交渉のタイミングは1次面接を通過した後をおすすめしています。2次面接や最終面接に進む前に希望年収を企業側へ伝えておいて、あらかじめ心積もりしておいてもらうことで、年収交渉がスムーズに進む可能性が上がるためです。

転職エージェントを経由して応募している場合は、エージェントを通して交渉するのがおすすめです。パソナキャリアでは、企業との年収交渉を求職者の代わりに行うことができます。

最終面接の合否についてのQ&A

最終面接後に結果がわかるタイミングや、気になる合否のサイン、残念ながら採用見送りになった場合についての疑問にお答えします。

【Q1】最終面接の合否連絡はいつごろ来る?

【A】最終面接の結果に関する連絡時期・方法は、企業によってさまざまです。早ければ翌日にメール・電話で届く場合もあります。企業側の選考日程や採用担当者の状況によってもスケジュールは異なるので、最終面接のあとは落ち着いて結果を待つようにしましょう。

【Q2】最終面接が事前に伝えられていたよりも早く終わった。どう考えればいい?

【A】予定よりも早く最終面接が終わったこと自体で、合否を判断するのは難しいでしょう。面接官が聞きたい回答を確認できたため早い段階で採用の意思を固めた可能性もあれば、入社意思が低いと判断されて不合格だと評価された可能性もあるためです。

逆に面接時間が予定より長くなった場合も、時間のみを判断基準にして合格・不合格を推測するのは要注意です。面接官と意気投合して話が盛り上がって長くなったのなら、最終面接を通過する可能性は高くなったと考えられます。回答を端的にまとめられなかったことが原因で、予定していた時間内に終わらせられなかったのなら、マイナス評価につながっている可能性が高いでしょう。

【Q3】最終面接で合格のサインはある?

【A】前提として、絶対に合格といえるようなサインはありません。しかし、面接官の態度や言動によっては、合格の可能性が高まっている場合もあります。

例えば、「ぜひ当社で活躍してほしい」と握手を求められたり、入社可能時期を細かく聞かれたりした際は、面接官側の採用意欲が高まっている証といえるでしょう。また、最終面接後につづけて人事担当者と面談の場(条件面談/オファー面談)が設けられるケースも、合格可能性が高いといえます。

ただし、面接官のサインがプレッシャーに感じる場合もあるので、過度に気にすることなく選考に臨むことが大切です。

【Q4】最終面接で落ちてしまった。もう1度応募してもいい?

【A】一度応募して採用見送りになった企業には、二度と応募してはいけないという決まりはありません。ただし、再応募する場合は、タイミングには気をつけましょう。不合格になってからあまり時間が経たないうちに同じ求人に応募しても、最終面接まで通過できる確率は低いままです。

再応募するのなら、1年ほどは空けた方がいいでしょう。資格や実績などを職務経歴書に上積みとして書けるように、日々の業務の取り組み方を意識してみてください。

あるいは、「募集職種が違う」「募集している事業部が異なる」「部長や課長ではなく一般社員での募集になった」など、異なるポジションの求人が出るケースもあります。別のポジションに応募することで、比較的短期間で再応募しても内定にたどり着ける可能性もあるでしょう。

再応募しても良いかどうかと判断に迷うようなら、パソナキャリアのような転職エージェントにご相談いただくのも選択肢の一つです。実際、稀に最終面接で見送りになった企業から数ヶ月後に「あの人がまだ転職活動をしているのなら、もう一度会いたい」と連絡があることもあります。そうした縁がつながりやすいところも、転職エージェントを利用するメリットかもしれません。

最終面接は自信をもって臨もう

最終面接を通過するためには、企業方針にマッチした志望動機、自身の経験やスキルに基づいたビジョンや自己PR、会社や仕事に対する意欲を、面接官や面接のタイプに応じて調整しながら答える必要があります。また、一次・二次面接で回答した内容との一貫性を考慮しておくことも大切です。そのため、質問に対する答えの準備と、面接のシミュレーションを事前にしっかり行うようにしましょう。

いざ本番となると、経営層と話すことに緊張して、場の空気に飲まれてしまうこともあるでしょう。しかし、最終面接まで進めたということは、一次・二次面接の担当者から評価されているということです。自信をもって最終面接に臨みましょう。

また、最終面接に自信をもって臨むためには、事前に転職エージェントを活用して面接練習を重ねておくことも効果的です。転職コンサルタントに相談に乗ってもらうことで、自己PRのコツや受け答えの流れを理解したうえで安心して面接当日を迎えられます。

パソナキャリアは、転職希望者に寄り添って、伴走しながら転職活動をサポートする転職エージェントです。サポートする方にとって、必ずしも転職することが最善ではないこともあります。そうした場合に、パソナキャリアが転職を無理強いすることはありません。中立的な視点から、その方の長期的なキャリア形成にとってベストの選択肢をご一緒に考えます。

他にも、管理部門、女性のハイクラス転職といった分野ごとに専門チームがあり、業界・職種に詳しい転職エージェントが担当になって、転職活動をより適切にサポートできるところも強みです。選考対策を万全にしたうえで転職成功を目指したい方は、ぜひパソナキャリアへご相談ください。

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この記事の監修者
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パソナキャリア編集部

転職エージェントの視点から、転職活動の始め方、自己PRの作り方、面接対策や円満退職の秘訣まで、転職ノウハウをわかりやすくコラムでご紹介します。

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