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二次面接で聞かれること、質問の対策や効果的な逆質問とは

二次面接で聞かれること、質問の対策や効果的な逆質問とは

転職活動の二次面接は、一次面接より深く人柄や実績が見られる重要な面接です。二次面接で面接官は何を重視し、どんなことを聞きたいのでしょうか。今回は、ハイクラス転職の二次面接の特徴やよくある質問を解説。逆質問の答え方や落とされやすい人の特徴もあわせて確認していきます。二次面接を通過するために、ぜひ参考にしてください。

二次面接が最終面接になることも その内容は?

一次面接を通過した次の二次面接は大きな山場です。社風に合っているか、入社後活躍できるかが確認され、最終面接に進むふるいにかけられます。企業によっては二次面接が最終面接になることもあり、気は抜けません。まずは二次面接の位置づけを確認します。

一次面接との違いは

なぜ面接を何回も行うかといえば、それぞれの面接で違う目的があるためです。一次面接の目的は、応募者の人数を絞りこむことです。そのため、社会人としての基本的な能力が身についているかがチェックされます。主に見られるのはビジネスマナーやコミュニケーション能力の有無、人柄など。履歴書や職務経歴書だけでは判断できない、あいさつや言葉遣い、服装、清潔感など基本的な部分を見られます。

面接官は人事スタッフが担当することが多く、若手の社員が行うこともあります。

二次面接は現場責任者が担当することが多く、40~50代の管理職が行うことが多いです。二次面接は、応募者の価値観や性格、実績や能力などが企業に合っているかを判断するのが目的です。即戦力になるスキルがあるか、管理能力は高そうか、企業の方針にマッチしているかなどがチェックされます。

業務に関する深い内容の質問で本気度も見られるため、二次面接でしっかり熱意を伝えることが大切です。二次面接を通過した場合、現場は採用したいという評価を下したと考えられます。

役員が入り、最終面接になることも

二次面接を通過すると、社長など役員と面接する最終面接に進みますが、企業によっては二次面接時に役員が面接官として加わることもあります。その場合は、二次面接が最終面接となり、通れば採用となります。

役員は、応募者が長期的に会社に貢献してくれそうか、応募者を採用することで企業に利益が生まれるかをチェックします。

二次面接で聞かれること 面接官が確認したい3つのポイント

具体的に二次面接ではどんなことを聞かれるのでしょうか。面接官の確認したいポイントを整理し、質問例を見ていきます。

即戦力になるか?

転職の二次面接では、応募者が即戦力になるかがチェックされます。身に付けたキャリアやスキルをどう活かせるか、前職ではどのように実績を上げたか、入社後に実現したいことなどを自分の言葉で、また具体的な事例や数字を交えて話せるようにしたいところです。具体的に話す方法として、「PDCA」が見えるように話を展開すると、より伝わりやすくなります。

・質問例

  • 「これまでの経験を踏まえて、自己PRをお願いします」
  • 「これまでの仕事で、最もビジネス貢献度の高かったケースについて教えてください」
  • 「例えば管理職として弊社営業部を担当されるとした場合に、売上アップに向けてまずどういったアクションから始められますか?」

職場の雰囲気に馴染めるか

会社の雰囲気に馴染み、既存の社員の力を活かして業務を遂行していけるか、も重要なポイントです。人柄だけでなく、希望する勤務体系なども確認されます。前職を辞めた理由や、どういうときにモチベーションが下がるのかを聞かれることがあります。

・質問例

  • 「他社ではなく、弊社を志望した理由についてお聞かせください」
  • 「今の会社を退職しようと考えられた理由をお聞かせください」
  • 「弊社はリモート勤務の社員がほとんどですが、チームの連帯感を上げるために、どのような対策を打てそうですか?」

企業のビジョンに合致するか

企業側は、採用した人にできるだけ長く働いてもらいたいと思っているため、企業独自のビジョンや方向性が応募者のキャリアプランとずれがないかもチェックされます。働き方についての考え方、今後の人生設計などについても質問されることがあります。

・質問例

  • 「働く上で大切にしていることや、やりがいを感じることはなんですか」
  • 「今後のキャリアプラン、ライフプランがあれば教えてください」
  • 「管理する部門のスタッフには、どのように成長してもらいたいと考えていますか?」
  • 「チームの実績を評価する際に重要視するポイントをいくつかあげてください」

最終面接で聞かれること

二次面接が最終面接になる企業もあるため気が抜けません。最終面接はそれまでの面接とどう違うのでしょうか。最終面接の特徴やよくある質問、どういった点が評価されるのか確認していきます。

二次面接=最終面談になっている場合

二次面接の段階で社長などの役員が同席する場合、役員面接と呼ばれることもあり、事実上の最終面接となります。最終面接は、決裁者である社長などが応募者をチェックします。その前の面接で評価がいくら高くとも、役員の判断でその評価が変わってしまうこともあります。

最終面接でよく聞かれる質問とは

役員は応募者を採用することで企業に利益が生まれるかを総合的に判断します。中長期的なビジョンを具体的に確認し、リーダーとしての役割を任せられる人間かを判断します。変化の激しい現代、柔軟に対応できる人間力があるかもチェックされます。さらに役員は年配の場合も多いため、話し方や服装、立ち居振る舞いなど基本的なマナーが合否に影響する可能性も高いので、より一層注意が必要です。

・質問例

  • 「5年後、10年後に、どのような仕事や役割を担当していたいかを教えてください」
  • 「この事業を、どのように成長させていきたいですか」
  • 「あなたの長所と短所を具体的な事例を交えて教えてください」

効果的な逆質問とは

面接の終わりに「何か質問はありますか?」「最後に一言ありますか?」などと聞かれることがあります。こういった”逆質問”にはどのように答えるのが正解なのでしょうか。効果的な逆質問や、気を付ける点を解説します。

調べればわかる内容を聞くのは逆効果

企業側は、逆質問することで入社後の認識のずれを修正したい、相互理解を深めたいと考えています。そのため面接中に浮かんだり解消できなかったりした疑問は、率直に面接担当者に聞いてかまいません。ただし、わかりきったことや、企業のサイトなどを調べればわかる質問するのはもちろん逆効果。逆質問は事前に企業研究をしているか、準備をして面接に臨んでいるかを見ているとも言えます。

逆質問は上手に活用すれば自己PRにもなります。業務への関心を示し、入社後の仕事のイメージを持ちたいなど、明確で前向きな意欲を持っていることを伝えることが大切です。

面接官によって聞くことは変わる

逆質問は、面接官が誰かによって質問の内容を変える必要があります。面接官の立場によって好印象となる質問や答えられる質問が変わるためです。現場の管理職には業務内容を、人事担当には労働環境を聞くようにします。

・質問例 

  • 現場管理職への質問:「御社でリーダーやマネージャーとして活躍するために、持っておくとよい資格などはありますか」
  • 人事担当者への質問1:「最近はどのような経歴の方が入社されて、どのように活躍されていますか」
  • 人事担当社への質問2:「社員の方の一日の行動スケジュールはどのようなものでしょうか」

二次面接対策、準備しておくべきことは

二次面接で「一緒に働きたい」と面接官に思ってもらうためには、熱意が大切ですがそれだけでは足りません。企業研究のほか、自分自身のことを整理しておくことも必要です。二次面接のポイントと対策を整理します。

一次面接での回答内容の確認とブラッシュアップ

一次面接の回答は、二次面接の面接官に引き継がれています。二次面接では一次面接で聞かれた内容をさらに深く聞かれることがあるため、答えた内容をより具体的に説明できるようブラッシュアップしておくことが大切です。また、面接官は履歴書の内容を確認し質問するため、その内容や一次面接の回答と違いがないかも確認されるので、一貫した回答を心掛けてください。

志望動機の深堀り

転職を決意したきっかけや志望動機は二次面接でよく聞かれる質問です。なぜ転職を決めたのか、なぜその会社を選び、その企業でなければいけない理由は何かなど細かく聞かれます。ただ志望動機を伝えるだけではなく、「なぜそう思うのか」と深堀りされても対応できるよう十分に準備しておく必要があります。

・志望動機の回答例

営業職の場合

「前職では、営業マネージャーとして、人材教育、業務指導、労務、目標管理、などを行なってきました。スタッフの教育は、OJT方式でまず進め方を学ばせた後、比較的早く担当案件を持たせました。自身の責任をもって業務を遂行する中で気づいた、課題や改善案などについて、自由に意見を出し合い、それぞれのベストパフォーマンスを追求、納得感のある進め方を常に模索してきました。自身もプレイイングマネージャーとして○件以上の取引先の担当を続け、現場との認識の乖離がないよう努め、結果として昨年の上半期は営業部トップの成績を出すことができました。

後継となる人材は十分に育成できたとの自負がありますので、新たなフィールドで、また営業マネージャーとして、いちから始めたいと考えた次第です。

御社では市場の幅も広く、また、多くのマネージャーがプレイイングマネージャーとして現場に立ち、スタッフの先導をして、指導に当たられていると伺っております。これまでの私の経験を活かし、即戦力として活躍できると自負しております」

・メーカー職の場合

「このたび御社を志望したのは、医療機器の開発だけでなく、製品研究に独自の取り組みを行っていることに共感したためです。現場で機器を利用する医療従事者の方々に細かくアンケートを取り、製品のアップデートに反映させていると伺っています。より良い製品を作ることは元より、そこから新たな製品やサービスを展開し、より多くの人の役に立つもの、細やかなニーズに答えるものを生み出していく姿勢に感銘いたしました。前職では開発チーフとしてメンバーとともに、日々、製品開発に携わってきましたが、医療機器分野の製品開発で、より多くのユーザーに貢献できる製品を手がけたいと思い、御社を志望いたしました。」

困難や失敗をリカバリーした経験の整理

二次面接では前職の実績だけでなく、失敗した経験などを聞かれることも。これは失敗したときにどのように対処し何を得て成長したのかを確認したいという意図があります。仕事上で困難だった状況や、それをリカバリーした経験を説明できるように整理しておくと良いでしょう。

この先のキャリア、実現したいことを明確にする

自分が持っているスキルで転職先に貢献できることや実現したいことを明確にします。採用されたときのメリットをアピールすることで好印象を与えることができます。実現したいことは企業に合った内容を整理しておきましょう。

二次面接で落ちやすい? 問題を洗い出しておく

一次面接は突破しても二次面接を通過できない人には共通点があると考えられます。なかなか突破できない人は自分に当てはまるところがないか、チェックしてみてください。

一次面接での回答との一貫性に注意する

一次面接のときや履歴書の内容と異なる回答をすると、一貫性がなく不信感を持たれる恐れがあります。一次面接の際に、何と答えているか?どういう希望を出していたかは、確認したうえで臨みたいものです。ただし、「〇〇の部署が希望ですが、●●の部署でも大丈夫です」といった、部署が変わっても管理スキルを発揮できる場合や、「いきなり管理職は難しい場合は、現場スタートでも問題ありません」といった、柔軟な対応が可能であることをアピールできる場合は問題ありません。

企業研究はIR情報だけでなく業界情報も確認

言葉だけで「御社を志望しています」と言っても、企業の基本的な知識がないと入社意欲が疑われてしまいます

待遇やこだわりに固執しない

待遇面や条件は転職において大切な要素ではありますが、そこにこだわり、柔軟性がないことはNGです。安売りをしないことはハイクラス、ハイキャリアの方にとって重要でもありますが、待遇や条件の話は必要最小限にし、面接官から話題を振られたときに軽く確認する程度や、キャリアアドバイザーを通して聞くことをおすすめします。

前職、現職に対しての批判は避ける

二次面接に限らず、前職や現職への批判は極力避けます。面接官に「うちの会社でも、すぐに不満を感じてしまうのでは」「批判がちな人」といった印象を抱かせてしまうため不合格の可能性が高くなってしまいます。面接がなごやかな雰囲気でフランクに会話できるとき、つい批判めいた発言などが出てしまうことがありますので注意しましょう。

あいまいな点をなくした事前準備で、二次面接を突破しよう

二次面接は最終面接になることもある、転職活動でかなり重要な場面です。志望動機など深堀して質問され、企業に合っているかを吟味されます。どんな質問でも落ち着いて返答できるよう、自己分析や企業研究、業界研究などしっかりと準備しておくことが大切です。

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