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【保険業界】生命保険会社を目指すための志望動機の書き方のコツ

【保険業界】生命保険会社を目指すための志望動機の書き方のコツ

病気やけが、死亡など人の生活にかかわる生命保険業務は、安心を売る仕事ならではのやりがいがあります。保険・金融業に関する専門的なスキルが身につくのも、仕事の魅力のひとつです。

生命保険業界の転職活動の履歴書や面接において、志望動機は特に重要なため、具体的に伝わりやすく表現することが大切です。生命保険業界に対して感じている魅力を軸に、企業研究をして見つけた業界や応募先の特徴などを盛り込んで志望動機を作成しましょう。
この記事では、生命保険会社への転職を目指す人に向けて、業界の特徴や志望動機を書くためのポイントを例文とともにご紹介します。

保険業界の種類

日本は、米国に次ぐ世界第2位の生命保険大国です。日本の生命保険による収入保険料は、世界全体の1割以上を占め、そのほかの主要国を大きく引き離しています。生命保険業界を目指すなら、保険業界全体について理解することが第一です。まずは、国内の保険業界事情を押さえておきましょう。

●日本は保険会社が多い

生命保険も含め、何らかの保険を取り扱う事業会社を「保険会社」といいます。保険を扱う業務は保険業と呼ばれ、「保険業法」という法律に基づき内閣総理大臣の認可を受けなければ、事業を行うことができません。金融庁によると、国内で認可を受けている生命保険会社は41社あります。(平成29年9月1日現在)
保険会社と委託契約を結び、保険を扱うことができる保険代理店も保険業界に含まれます。保険代理店は、生命保険以外の事業も行うことが多く、たとえばカード会社が保険代理店業務を開始するなど、既存のネットワークを活かした業務を行っています。

参考:金融庁 「生命保険会社免許一覧」

●保険会社の種類

保険商品は大きく3つに分類され、保険会社の種類によって取り扱う商品が異なります。

<生命保険(第一分野保険)>

生命保険に加入していると、被保険者が病気やけがをしたり、死亡したりしたときに、保険会社から一定の保険金が支払われます。人を対象にした保険で、この領域は「第一分野保険」と呼ばれています。

<損害保険(第二分野保険)>

損害保険は、交通事故や火災、地震など偶然起こった一定の事故で生じた被保険者の損失を補てんする保険で、「第二分野保険」と呼ばれています。

<第三分野保険>

生命保険会社と損害保険会社の双方が扱える保険は、「第三分野」と呼ばれます。傷害保険や医療保険、がん保険、介護保険などが該当します。

日本では保険業法により、第一分野と第二分野を同じ保険会社で取り扱うことは、認められていません。しかし、第三分野にあたる保険は、どちらの保険会社でも取り扱うことが可能です。

生命保険業界の特徴

生命保険会社には、資本や業態の違いによって違いがあることを知っておくと、応募先の企業の特徴を理解するうえで役立ちます。生命保険業界ならではの魅力と併せて押さえておきましょう。

●生命保険会社の種類と特徴

日本の生命保険会社は、「内国生保」とも呼ばれる国内資本の企業です。保険外交員によって販売される経路を主流に、生命保険商品を扱います。単価は高いものの、全般的にサービスが充実しています。

一方、日本国内の法人であっても外国資本の場合は、外資系生命保険会社に分類されます。保険商品は代理店で販売されるルートが主流で、銀行や証券会社の窓口で販売されているものもあります。がん保険のみ、学資保険のみなど、主力に特化した保険を扱っており、保険会社によって商品に特徴があります。

インターネット生命保険会社は、ネット上で保険の申し込みが可能な保険会社の総称です。申し込みまでの手続きはインターネットで行われるため、営業職よりも、サポートデスク担当が多いのがこの業態の企業の特徴です。インターネット中心で販売を行うことで設備費や人件費などを削減できるため、保険料が比較的安くなっています。見積もりが無料でできるなど、手軽に保険に加入できる点も特徴です。

●生命保険業界の魅力

生命保険をひとことで表すと「もしもに備えるための商品」です。入院や死亡というリスクに対し、保障をすることで「安心」を提供します。生命保険に加入しておくことで、病気やけがの際に被保険者の家族の経済的負担が減ります。そうした理由で被保険者から喜ばれることは、生命保険業界で働くうえでの大きな励みになるでしょう。

また、生命保険業界で働くためには、保険の専門的な知識だけでなく、税務や資産運用など金融に関する知識も求められます。専門知識が身につけば、同じ業界内での転職がしやすいため、キャリアの選択肢も広がるでしょう。

生命保険会社の志望動機で押さえておきたいポイント

生命保険会社に応募する際は、次に挙げる3つのポイントを押さえておくと、志望動機が考えやすくなります。

●生命保険の役割を理解する

志望動機を書く際に必要なのが、生命保険の役割を理解することです。保険という商品には、生命保険だけでなく損害保険や第三分野の保険などさまざまな種類があります。「なぜ、損害保険ではなく生命保険を選ぶのか」は、生命保険会社を志望する人が問われやすい質問です。志望動機を明確にするためには、損害保険と比較しながら生命保険の特徴を見出していくことが大切です。

また、ほかの応募者と差別化するには、「人の役に立ちたい」という志望動機だけでは不十分です。「人の役に立ちたい」という思いは大前提のもと、そのうえで「どのように貢献していきたいか」を具体的に志望動機に盛り込んでいく必要があります。

加えて、「生命保険に加入しているかどうか」「なぜその保険を選んだのか」を聞かれることもあるでしょう。志望動機を書く際に自分の保険の契約内容をしっかりと調べておくと、面接の準備になるだけでなく、保険についての理解を深めることもできます。

●具体的な根拠を用意する

自分の言葉で志望動機を語れるように、具体的な根拠も準備しておきましょう。「身内が病気になり、貴社の保険のお世話になった人がいる」「学資保険のおかげで勉強を続けられた友人がおり、人の将来を守る保険の価値を知った」など、自らの経験・体験に基づいた内容を加えることで、志望動機がより具体的になります。

●会社の強みや特徴を盛り込む

「なぜこの会社を志望するのか」という内容も、転職活動で問われやすい質問です。応募先企業の強みや特徴を盛り込み、その会社を志望する理由を明確に示しましょう。そのためには、まず応募を考えている企業の主力サービスや戦略を調べます。そこから、「医療保険に特化している」「業界内で先駆けて先進医療への対応に取り組んでいる」など、具体的な理由を動機に盛り込んでいくと良いでしょう。

生命保険会社を目指すための志望動機例文

志望動機を書く際のポイントがわかったら、自分の経験やキャリアプランを入れて、具体的な文章を組み立てていきましょう。参考となる例文を2つご紹介します。

<例文1>保険業界未経験者の志望動機

生命保険に関心をもった最初のきっかけは、友人が病気で入院したことです。幸い、友人は生命保険に加入していたため、適切な治療を受けて回復しました。この経験から、生命保険の必要性を改めて感じると同時に、命にかかわるリスクは人をとても不安にさせるということを実感しました。また、不安を解消する商品である生命保険はなくてはならないものである一方で、その価値は何かきっかけがないとわかりにくいということも感じました。そのため、人の生活を安心で支える生命保険の価値を広く伝える仕事がしたいと考え、生命保険会社を目指すようになりました。
貴社は、扱う保険商品の種類が業界内でも特に多く、多様なニーズに対応されていることから志望いたしました。前職での営業経験を活かし、お客さまに最適な保険を提供していきたいと考えています。

<例文2>保険業界経験者(生命保険会社は未経験)の志望動機

前職では、損害保険会社で代理店営業を担当しており、万が一の事故に備えることで人々が安心して活動できることと、それが社会全体の活性化につながることを学びました。一方で、医療が発達した現代において、「人にとって最も必要な備えは、病気やけがをしても安心して生活ができる保障ではないか」という思いが強くなり、生命保険の世界で働きたいと考えるようになりました。貴社は、業界のなかでも特に医療保険に強く、多くのプランを提供されている点に魅力を感じています。さまざまな背景をもつお客さまに保険商品を提案してきた前職での経験を活かし、これからは、病気やけがとともに人生を歩む方々に安心を提供したいと考えています。そして、医療保険のプロとしてお客さまに選ばれる存在になりたいです。

業界研究とキャリアプランの両軸で志望動機の作成を

生命保険会社の志望動機を作成する際、保険業界全体や志望する会社の強み・特徴などを研究することは、必要不可欠です。加えて、生命保険業界を目指そうと思った具体的な理由につながる経験や、今後のキャリアプランなどの考えをしっかりとまとめておきましょう。
将来の働き方を考えることは、志望動機や応募書類の作成だけでなく、その後の面接対策にも役立ちます。しっかりと準備をし、自分ならではのストーリーを組み立てて、相手に伝わる志望動機を作成しましょう。

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