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履歴書の通勤時間欄の書き方は?未定や分からない場合の文例を紹介

履歴書の通勤時間欄の書き方は?未定や分からない場合の文例を紹介

履歴書によっては、通勤時間欄が設けられているものもあります。基本的には、自宅から応募要項に書かれている勤務地へ行くためにかかる時間を記入すれば大丈夫です。ただし、通勤時間の書き方にはいくつかマナーがあります。マナーを踏まえて履歴書の通勤時間を記載することで、採用担当からの印象アップにつながるでしょう。また、勤務地が決まっていない場合や、フルリモートの場合など、通勤時間の書き方が分からず悩んでいる人もいるでしょう。

今回は、履歴書の通勤時間の書き方について解説します。基本的な書き方や、イレギュラーなケースの記入例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

採用担当は履歴書の通勤時間で何を判断する?

履歴書に書いた通勤時間の長さや住む場所が、選考結果に反映することは基本的にありません。その理由は、職業安定法の規定にあります。採用の判断基準として適性やスキルとは関係がない事柄を用いることは、違反だと定められているためです。

ただし、採用予定人数を超えた応募があった場合は、判断基準の1つとして通勤時間が考慮される可能性もあります。採用担当が通勤時間をもとに判断するのは、次の2点です。

応募者の体力面にかかる負担

通勤時間が長すぎたり、距離が遠すぎたりする応募者は、入社後の体力的な負担が懸念されます。一般的に許容範囲だとされる通勤時間の目安は、最大で90分〜120分程度です。それ以上かかる場合は、仕事のパフォーマンスに支障が出るのではと心配されてしまうかもしれません。入社後も、ワーク・ライフ・バランスを実現するのが難しく、体調を崩すリスクもあります。応募先を見直すか、志望度によっては引越しを検討するのもいいでしょう。

会社が負担する通勤手当の金額

一般的に、交通費は通勤手当として実費で支給されます。そのため、あまりに高額な場合は選考に影響するかもしれません。1ヶ月の交通費の目安は最大3万円程度で、募集要項の福利厚生にあらかじめ明記されているケースも多くなっています。新幹線や特急料金がかかる在来線を使う場合、複数の鉄道会社の路線やバスを乗り継ぐ場合などはオーバーする可能性もあるので注意が必要です。

履歴書の通勤時間を書くポイント

現在主流となっている履歴書の様式にはありませんが、旧形式のJIS規格では通勤時間欄が設けられていました。ここでは、通勤時間欄を記入するときの基本ルール5つを紹介します。

<記入例>

通勤時間
電車と徒歩
    約 0 時間 30 分

最短ルートでの片道の所要時間を書く

勤務時間は、自宅から勤務地までの片道の時間を計算します。原則公共交通機関を使ったルートを記入し、徒歩の時間も含める。通勤手段が複数ある場合は、ドアtoドアの最短ルートを選びましょう。

経路は出社時間にあわせて調べる

経路案内や地図アプリなどで、実際の出社時間帯を想定した経路を調べて記入してください。電車は時間帯によって停車駅が変わったり、遅延しやすかったりすることもあります。無事に入社できた後のことも考えて、応募書類作成時にしっかり調べておきましょう。

時間は5分単位で書く

通勤時間帯の所要時間を調べても、電車が1本ズレるだけでかかる時間が若干変わることもあるでしょう。そのため、通勤時間は5分単位のおおまかな時間を記載すれば構いません。端数は四捨五入して記入してください。

通勤手段を併記する

通勤時間欄の空いているスペースには、利用する通勤手段を記入します。「0時間50分(電車・バス・徒歩)」といったように表記すればOKです。路線や、通勤手段ごとの詳細な時間までは書く必要がありません。

空欄を作らない

通勤時間欄には、空欄を作らないようにするのが一般的なマナーです。一般的な通勤時間欄には「 時間 分」と印字されていますが、1時間を切る場合も「0時間30分」といったようにすべての欄に数字を入れるようにしてください。

もし事情により通勤時間を記載できない場合は、数字のかわりに「−(ハイフン)」を記入すれば大丈夫です。

こんなときはどうする? イレギュラーな通勤時間の正しい書き方

通勤方法が基本ルールには当てはまらないケースもあるでしょう。ここでは、通勤方法や勤務地がイレギュラーな場合の、通勤時間欄の文例を紹介します。

車・バイク・自転車通勤OKの求人に応募する場合

応募要項に車・バイク・自転車などでの通勤を認める記載があれば、公共交通機関以外のルートを使った通勤時間を書いても構いません。「車通勤OK」とはっきり書かれていない場合も、福利厚生や勤務地欄に「従業員用駐車場あり」といった記載があれば基本的に車通勤に対応してもらえます。

通勤時間欄に交通手段を書く際は、車は「自家用車」、バイクは「自動二輪車」、原付は「原動機付自転車」と表記するようにしましょう。時間は公共交通機関を利用する場合と同様に、5分刻みで記載してください。

<記入例>

通勤時間
自家用車
    約 0 時間 45 分

転職に関係なく引越し予定がある場合

結婚や子育て、介護といったプライベートな事情で近々引越し予定がある場合は、新住所からの通勤時間を記載しましょう。その場合、通勤時間欄の空いているスペースに、新住所からの通勤時間と但し書きしておきましょう。引越し先が未定の場合は「−時間−分」とハイフンを入力し、「近日中に転居予定」と但し書きしてください。詳細が書ききれない場合は、本人希望欄へ書けば大丈夫です。

<記入例(転居先が決まっている場合)>

通勤時間
※新住所からの通勤時間
(転居予定20XX年〇月〇日)
    約 0 時間 30 分

<記入例(転居先が未定の場合)>

通勤時間
※近日中に転居予定
    約 - 時間 - 分

転職にともない引越しを検討中の場合

内定後に通勤しやすいエリアへの引越しを考えている人もいるでしょう。その場合は通勤時間が未定のため、「−時間−分」とハイフンを書いたうえで、「通勤30分圏内に転居予定」と端的に記入してください。

<記入例>

通勤時間
通勤30分圏内に転居予定
    約 - 時間 - 分

勤務地が未定の場合

勤務地の候補が複数あり、内定後に配属先が決まる求人では、希望する勤務地への通勤時間を記載して問題ありません。その場合、「0時間40分(〇〇支社に通勤する場合)」とどこまでの通勤時間か分かるように但し書きしてください。

<記入例>

通勤時間
東京本社に通勤する場合
    約 0 時間 45 分

フルリモートワークの求人に応募する場合

完全在宅勤務で働こうと考えていて、県外や国外など通勤を前提としていない場所にある企業の求人に応募しようとするケースもあるでしょう。通勤時間が長くなりすぎてしまうケースもあるため、「−時間−分」とハイフンを入力すればOKです。空欄には「フルリモートでの勤務のため、形式上記入しています」と但し書きしてください。

<記入例>

通勤時間
フルリモートでの勤務のため、形式上記入しています
    約 - 時間 - 分

海外の求人に応募する場合

海外拠点のオープニング募集に応募する場合も、「−時間−分」とハイフンを入力し、「海外での勤務のため、形式上記入しています」と但し書きしましょう。

<記入例>

通勤時間
海外での勤務のため、形式上記入しています
    約 - 時間 - 分

履歴書の通勤時間に関するよくある質問

履歴書の通勤時間欄の書き方についてのよくある質問をまとめました。

Q.通勤時間を書く欄がないときは?

2021年から履歴書のスタンダードとなっている厚生労働省様式では、通勤時間欄が削除されています。そのため基本的には、通勤時間は書かなくて構いません。ただし、今回イレギュラーな事例として挙げたようなケースや、通勤時間に関して懸念事項や相談したい内容がある場合は、その旨を本人希望欄に記入するのをおすすめします。

Q.通勤時間が長すぎる場合は?

通勤時間が過度に長い場合や、通勤時間欄のない履歴書を使っているものの現住所と勤務地が遠すぎる場合は、本人希望欄で補足するようにしましょう。採用担当が主に懸念するのは体力面なため、「現職でも片道90分かけて通勤しております」など、不安を払拭する一文を添えるようにしましょう。

Q.複数のルートがある場合は?

基本的には最も通勤時間が短いルートを選んでください。時間がほぼ変わらない場合には、より交通費が安い経路を記載するといいでしょう。

Q.2拠点生活をする場合の通勤時間は?

平日は都市部で暮らし、土日は地方での生活を楽しむ2拠点生活を送る場合は、平日に寝泊まりしている住まいからの通勤時間を記入するようにしましょう。ただし、もう片方の住まいから通勤している途中に事故に遭ったとしても、労災の対象にならない可能性が高いため注意してください。

まとめ

履歴書で通勤時間を記載することで、応募先企業へ体力的に無理なく通勤できることや、入社後に会社が支払う通勤手当の目安を伝えられます。基本的には公共交通機関を使った経路を書きますが、車やバイクなどでの通勤が認められている場合は公共交通機関以外の手段での通勤時間を書いても構いません。勤務地が未定の場合や、引越し予定がある場合、完全在宅勤務の場合なども、空欄で提出するのはマナー違反とされています。通勤時間が未定の場合は、基本的にハイフンを入力して理由を書き添えるようにしましょう。

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この記事の監修者
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パソナキャリア編集部

転職エージェントの視点から、転職活動の始め方、自己PRの作り方、面接対策や円満退職の秘訣まで、転職ノウハウをわかりやすくコラムでご紹介します。

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