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あわや大惨事! ビジネスシーンでよくある言い間違い・書き間違い

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ビジネスシーンでは、仕事中以外は使わない言葉や言い回しが使われる。とっさに言い間違ったり書き間違ったりしてしまうこともあるだろう。

しかし、なかには一発で退場になり得る、危険な過ちもある。そこで、今回は都内の各業界のビジネスパーソンに聞き取り調査を行い、印象的だったものをいくつかピックアップした上で分類してみた。みなさんにも、経験のある間違いがないか、チェックしてみてほしい。

 

 

会話での言い間違い

 

○ この案件、私では力不足です

× この案件、私では役不足です

  

力不足は「役目に対して力量が不足している」ことだが、役不足は「力量に対して役目が不足している」こと。「ある重要プロジェクトのリーダーに指名されたときに、辞退するつもりで“私には役不足です!”と言い切ってしまい、微妙な空気になりました」(28歳女性/クリエイティブ)

 

役不足と力不足、響きは似ているが、言い間違えると別の意味、しかもかなり挑発的になってしまうので注意が必要だ。

  

○ 経験年数

× 経験人数

 

中途で配属された同僚に、実務の経験年数を尋ねようとしてこのような事故が発生するケースが複数報告された。特に、異性にこの言い間違いをしてしまうと、セクハラで大問題に発展しかねない。

 

「職場に新しく入ったデザイナーに実務経験を聞いたつもりが、言い間違えてしまって……。他意はないことを説明して事なきを得ましたが、もし許してもらえなかったらと思うと、ゾッとします」(26歳男性/IT)

 

 

メールでの書き間違い

 

○ (社内に)お疲れ様です/(社外に)お世話になっております

× (社内に)お世話になっております

 

「新人の頃、社内外を問わずメールの書き出しを“お世話になっております”にしていました。途中で先輩社員に“(社内は)お疲れ様ですでいいんだよ”と教えられましたが、何だか社会に裏切られたように感じましたね」(27歳男性/不動産)

 

会社の文化やシチュエーションにより変化するものの、社内へのメールの書き出しは「お疲れ様です」、社外であれば 「お世話になっております」が基本だろう。しかし、これは誰かに教えてもらわなければわからない作法でもある。

 

 ○ インラインで失礼します

× 淫乱で失礼します

 

「失礼します」と言葉を添える場面で、本当に失礼なケースは珍しいのではないだろうか。「送信済みのメールを読み返して心臓が止まるかと思いました。次回、どんな顔をしてお会いすればいいのか」(23歳男性/営業)

 

インライン、つまりメールなどで相手の文章を引用し、それに応答を挟んでいくような形式は、筆者個人としては別に失礼に思わない。むしろ、毎度断りを入れなくていいのに……と思っていたが、メールで突然、相手からこのような告白をされるのであれば話は別だ。

 

 

そもそもの意味の間違い

 

イノベーションとリノベーション

 

言い間違いや書き間違いというよりは、意味の間違いに当たるだろう。イノベーションは技術や経営などの「革新」を意味するカタカナ語、そしてリノベーションは「建物の改修」を意味するカタカナ語だ。響きが似ているためか、しばしば混同される。

 

「上司がリノベーション、リノベーションと連呼するものだから、オフィスの改修をしたいのかと思ったら、どうやらチーム体制の改革をしたかったようです(笑)。いまさら指摘しづらいので、そのままにしてありますが」(30歳女性/サービス)

  

コンプライアンスとアライアンス

 

「商談がまとまるタイミングで、最後のひと押しにと、元気よく“ぜひ、コンプライアンスを締結しましょう!”と言い切ったら、その場にいた全員の頭上に?マークが浮かんでいました。同行した先輩に勉強不足をひどく怒られました……」(25歳女性/広告)

 

コンプライアンスは「企業が法律や規則を遵守する」こと、アライアンスは「複数の企業が相互に利益を得るために協力する」ことで、似て非なる言葉。カタカナ語は何となく語感がいいため口にしやすいが、しっかりと意味を理解しているだろうか。

 

 

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筆者自身よくここまで紹介したようなミスをしでかす。会話の言い間違いもメールの書き間違いも、どちらも気づいた時点で謝罪をするようにしたい。また、一番怖いのは、意味の間違いのように自分の誤りに気づかないこと。これを防ぐには、自分の言葉に失礼がなかったかどうかを日頃から振り返り、勉強するしかない。

 

一方で、これまで言い間違い・書き間違いが発生したときには、ユーモアを交えてフォローしてくれる諸先輩方、関係各位に助けられてきた。誰にでもあることだからこそ、目くじらを立てるのではなく、場を和ませるきっかけになってほしいものだ。

 

(伊丹松圭太)

 

 

 

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