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【ハイキャリア転職】管理職の転職は、企業選定が明暗を分ける。後悔しないために確認すべきポイントとは?

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企業利益の追求と同時に組織マネジメントが求められる管理職ですが、転職を考えたときに、一般的な転職活動とはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、パソナでエグゼクティブの転職サポートを担当しているキャリアアドバイザーの坪松政和に、管理職が転職をする際の企業選びについて、注意すべきポイントを聞きました。

管理職が企業選定で確認すべきポイントと注意点

-管理職と一般職(一般社員)では、企業選びの際に確認すべきポイントが違うのでしょうか?

坪松:基本的には、大きな違いはありません。ただ、管理職が転職を考える場合、企業選びの際は一般職以上に「募集背景」や「募集内容」を把握しておく必要があります。特に、部署構成(部署の人数、男女比、年齢など)は、必ず確認すべき事項です。

管理職は、一般職よりも経営に与えるインパクトも大きく、特に会社の中核を担う方になると経営層との関係構築や、組織マネジメント力が求められます。募集背景や個人に課せられるミッションをあらかじめ認識しておかないと、入社してから「イメージしていたものと違った」と感じてしまうことも考えられます。

また、配属予定先の部署構成を事前に確認しておくことも必要です。入社後、今まで経験したことのない環境でマネジメントをしなくてはならないこともあるからです。そうなると、これまでの経験を活かせず、前職とのギャップを感じてしまい、ご自身が辛くなってしまったり、職場に上手く馴染めずに部下から不満が出てきてしまったりすることもあります。

-募集背景を読み解くコツはありますか。

坪松:募集背景については、求人票に記載されているものも少ないのでオープンにされている情報だけでは読み取りづらい部分です。最新の情報を把握するという点でも、転職エージェントは活用いただいた方が良いですね。担当のアドバイザーが求人票に記載されていない情報を事前に伝えてくれたり、必要に応じて企業に確認したりしてくれます。

-その他、企業選びの際にチェックすべきポイントはありますか?

坪松: 求人票に記載されている、「役職、マネジメントの種類」についても事前に確認しておくと良いですね。役職名は、会社によって異なりますので、現職の情報だけで判断しないように気を付けてください。マネージャーとして、マネジメント中心のポジションだと思って転職したら、プレイングマネージャーとして業務的な役割も求められてしまった、といったケースもあります。

また、「現職との親和性」も事前に確認すべきポイントです。管理職となると今までのキャリアから、自身に求められるものが何かをわかっていらっしゃる方も多いと思います。企業側も即戦力を求めているので、これまでのキャリアを軸に業界や事業規模、業務内容に親和性が高い企業を選ぶと、良いご縁に繋がりやすいですね。

-他業界への転職は、難しいのでしょうか?

坪松: 20代の転職であれば、働きながらキャッチアップすることもできるので業界や業種を変えても新しいキャリアを築きやすいと言えるでしょう。一方、年齢を重ねるごとに、これまでのご経験もあるので、「新しいものをすぐにキャッチアップできるのか」といった不安を企業側が感じてしまうこともあります。特にIT業界などスピード感を重視する業界では、現職との親和性の高さをみられやすい傾向にありますが、やりがいを求めて新しい業界にチャレンジされる方も大勢いらっしゃいます。ただ、その場合は特に、企業側が何を求めているのかを、しっかり把握しておくことが大切です。

求人票には載っていない情報もある

-求人票に掲載されている条件よりも、年収がアップすることはありますか?

坪松:ありますね。求人票に掲載されている年収は、あくまでも目安だと考えていただければと思います。応募者の現在の年収、面接での印象や評価などを踏まえて最終的に内定を出すので、求人票に掲載している金額の上限を超えることは十分にあり得ます。

ですから、求人票の年収上限を見て、「希望金額に合わない」と簡単に諦めるのはもったいないと思います。年収以外の、業務内容や企業の成長性、勤務地などが希望に沿っているのもがあれば、チャレンジする価値はあると思います。

-その他に求人票で注意すべきことはありますか?

坪松:意外と知られていないのが、「選考回数」の変更についてです。管理職の場合、面接回数が増えることが良くあります。一般職の場合は、部長クラスの方に採用が一任されていることもありますが、管理職の場合は、社長や役員がご判断されるケースがほとんどです。社長との相性などをじっくりと検討されるため、想定していた選考回数よりも増えることが頻繁にあります。

選考回数が予定よりも多いと、「決めきれない原因が自分にあるのでは?」と不安になってしまう方が多くいらっしゃいます。しかし、面接の回数が増えてしまうのは、企業にとって「重要なポジション」だからです。仮に選考回数が増えたとしても、不安にならないでくださいね。

-企業選びで求人票以外に確認しておくものはありますか?

坪松:求人票だけでなく、「幅広く情報収集をする」ことが重要です。管理職は特に企業の財務や経営状況を把握するために、IR情報などをチェックしておくと良いですね。IR情報を読み解くことで、企業側の視点ではない客観的な数字を知ることができます。特に、経理や経営企画の方は、面接時に「IR情報をご覧になりましたか?」「今の状況を見てどう思われますか?」など聞かれることも多いので、事前に確認しておきましょう。IR情報の読み解き方について、不明点があれば事前に転職エージェントにご相談いただくことも可能です。

-求人票から企業の雰囲気を確かめる方法はありますか?

坪松:求人票だけでは企業の雰囲気を感じ取ることは難しいので、興味のある企業は一度応募してみても良いと思います。企業説明や面接で社内の雰囲気を自身で確かめるのが1番です。書類だけで企業をしぼり込み過ぎずに、興味のある求人には積極的に応募された方が良いですね。

企業選定でお悩みの方にパソナキャリアができること

-転職エージェントを活用して転職するメリットは、どこにありますか?

坪松:パソナキャリアでは、転職サポートご登録の面談時に、転職におけるご意向だけではなく、今後のキャリアプランやビジョンなど、さまざまなご相談をお伺いしています。ご希望に沿ったお仕事のご紹介はもちろんのこと、ご登録者様に寄り添って、今後のキャリアに繋がるような転職活動のサポートを心掛けています。また、ご自身では交渉しづらい年収や条件面についても交渉させていただきます。

-年収や条件の交渉をして、受け入れてもらえるのですか?

坪松:もちろん、根拠のない交渉は難しいですが、企業側も優秀な方なら採用したいというご意向が強いです。
過去のご成約事例として、「資格や経験を活かして働きたいけれど、お子さんの送り迎えなどがあり、どうしても出勤時間が10時を過ぎてしまう」という求職者の方がいらっしゃいました。転職活動をしたものの勤務時間がネックになってしまい、なかなか決まらなかったそうです。素晴らしいスキルとご経験をお持ちなので、どこか勤務時間を譲歩していただける企業はないかとパソナキャリアからご相談したところ、応募のチャンスをいただける企業様が見つかりました。企業側も、ワーキングマザーの活躍を推進しているということで、勤務時間について柔軟にご対応いただき、内定をいただくことができました。

-最後に、転職を考えている方へメッセージをお願いします。

坪松:転職活動は、長い目でお考えいただくのが良いかと思います。転職サポートはご登録制ですので、企業選びのタイミングでご希望に沿う求人がなくても、ご希望に合うような求人が見つかり次第、ご案内させていただきます。
もちろん、ご希望の条件次第では、現職に残った方が良いケースもありますし、ご経験を活かせる良い企業があればご紹介させていただくなど、今後のキャリアプランに合わせて柔軟に対応いたします。すぐに転職したいわけではないけれど、どこか良い企業があれば転職を考えたいという方も、企業選びからサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。


(取材・文/廣田 美千代)

〈話し手 プロフィール〉

キャリアアドバイザー 坪松 政和

アパレル業界にて店舗マネジメント・スーパーバイザーとして就業後、自身の転職活動経験を通じて、1人でも多くの求職者の手助けをしたい、より多くの企業の課題解決に貢献したいと考え、パソナキャリアに入社。その後、コンシューマー領域の転職支援を中心に、現在は経理・人事・総務・法務・経営企画などを中心とする管理部門系専門職およびハイキャリア領域のキャリアアドバイザーを担当。

【得意分野】

大手からIPO前のベンチャーまで幅広くサポートさせていただいていますが、特に以下を得意としています。
・経理・人事・総務などの管理部門系職種
・ハイキャリア領域を担当し30~40代の転職に強み

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